膨大なデータの入力作業を
自動読取導入で負担軽減
適用業界・ビジネス分野
- 卸売市場
従来の課題
少子高齢化による人口減少を背景に、多くの業界が人手不足に陥る中、卸売市場においても事務作業の効率化が求められています。卸売市場では国内外の生産者からFAXで送られてくる「送り状」と呼ばれる出荷情報のデータをシステムに入力し、デジタルデータ化します。膨大なデータを正確かつスピーディーに入力することはもちろん、セリに加えてインターネット販売が増えたことで、件数も増加傾向にあります。また、入力者とは別の人間がダブルチェックを行う必要があるため、入力作業と確認作業に丸1日かかる日も少なくありません。
対策例
送り状の中から入荷情報として使用するいくつかの項目だけをピックアップして読み取り、データ化できるようなシステムの構築をめざし、複数のOCRサービスを検討。紙の情報をそのまま取り込むようなOCRサービスが多い中、「AI-OCR」は必要な情報だけを切り取ってCSVに入力することが可能です。ユーザーインターフェースも簡単で、専門的な知識がない人でも使いこなせるため、入力作業と確認作業にかかる時間は減少します。
対策例の用途
- 出荷情報の自動読み取り
- 入力作業の削減
- 確認作業の解消
対策例の目的
- 出荷情報の入力・確認作業の精度向上
- 出荷情報の入力・確認作業のスピードアップ
- 出荷情報のデータの高度利用
さらに!
卸売市場では、市場や産地の動向分析に基づいた公正かつ効率的な取引が欠かせません。そこで、AI-OCRで自動読取する業務を拡大させることにより、データ集計業務などを充実させることができれば、分析力の向上が期待できます。
- AI-OCR
- 手書きの文字や印刷された文字をイメージスキャナなどで読み取り、デジタルデータ化するのが「OCR(Optical Character Recognition/Reader、光学的文字認識)」。「AI-OCR」はAIの技術である「機械学習」・「深層学習(ディープラーニング)」を取り入れ、人工知能に文字の特徴を学習させることで、より精度の高まったOCRのこと。