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オフィスのレイアウトはどう決める?ポイントやレイアウト例を紹介

オフィス移転・増設などの際には、新しいレイアウトを決める必要があります。移転担当者の方は、はじめて担当する場合、どのような計画を立てればいいかわからないことも多いでしょう。

今回の記事では、オフィスのレイアウトを決めるにあたり必要な計画やポイント、代表的な座席の配置例、また近年増加しているテレワークに即したオフィスの考え方などを紹介していきます。

1.オフィスのレイアウトで必要な計画

事業計画・コンセプトの作成

オフィスのレイアウトを決めるにあたり、考えるべき計画は5つあります。

①ゾーニング計画

オフィスのスペースを役割によって分けるのがゾーニング計画です。ゾーニングとは、執務スペースや会議スペースなど、オフィスの機能として必要になるスペースをどう配置していくかを計画することです。後述するセキュリティレベルの設定と併せて、オフィス全体から見たときの配置を考慮します。

②寸法の基準を把握する

オフィスの通路やデスクの大きさには、人数あたりどのくらいのスペースが必要なのかという基本の寸法があります。各スペース同士の距離が狭すぎると、人が動きづらくなり、パーソナルスペースが確保できずストレスの増加、作業を行うこと自体がやりにくくなるなど、生産性や満足度の低下につながる可能性があります

(1)デスクそのものの広さ

デスクのサイズは、横幅が1000mm~16000mm、奥行きが600mm~700mmほどが一般的です。事務作業がメインなのか、クリエイティブな作業がメインなのか、またあまり着席することが少ない部門なのかによって快適に作業するために必要な広さは変わってきます。

(2)デスクとデスクの距離

デスクとデスクの距離は、椅子に座ったときの背中合わせのデスクとの距離と、通路を挟んで隣の席のデスクとの距離を設定します。背中合わせの場合は1500mm〜1800mmほど、通路を挟む場合は600mm~900mmほどの間隔が一般的です。

デスクの後ろが壁の場合は、作業を快適に行うだけであれば900mm、通路としても利用する場合は1200mm~1600mmほど確保しましょう。

(3)通路の広さ

メインとなる通路では、1200mm~1600mmほどの幅を確保しておきたいです。消防法では、オフィスの通路動線は1200mm以上となっています。

また、デスクとデスクの間を通路として活用する場合は、600mm~900mmほどの幅が一般的です。

(4)会議室の広さ

会議室の中も、執務スペース同様にテーブルと壁との距離を考えます。

会議テーブルの側面と壁との距離は通路として人が移動できるように600mm~900mm、会議テーブルの背中部分と壁との距離は椅子を引いた状態での出入りを考えて800mm~1200mmほどが目安です。

③導線の計画

上記の寸法の計画と同様に、オフィス内での人の出入りや移動がスムーズにできるように導線の計画も行います。導線を考える際に必要なのが、従業員ひとりが入り口から自分のデスクに移動できるかどうかという点だけでなく、出入りが激しくなることが予想される共用設備付近での導線です

例えば、コピー機を頻繁に利用することが想定される場合、その付近の通路幅を広くとっておくことや、出入り口の近くはメイン通路として他のデスクとデスクの間の通路よりも広くしておく、業務に支障が出ないように複数の導線を設定するなどが重要です。

また、避難経路の設定も忘れずに行いましょう。

④セキュリティレベルの設定

セキュリティレベルとは、オフィス内でのスペースごとに、入室の制限や、特定の人物しかアクセスできないように設定することです。

来客を想定した場合、受付・エントランス・来客スペース・会議室などは外部の人間でもアクセスできるようにし、執務スペースは社員や関係者以外はアクセスできないように設定します。また、社内の関係者であっても、より重要な機密情報がある資料室やサーバールームなどは執務スペースとレベル分けする必要があります。

セキュリティレベルの設定は、ここまで説明してきたゾーニングや導線計画と併せて検討しましょう。来客を会議室まで案内する際に、どうしても執務スペースを経由する必要がある場合は、出入り口から壁沿いのメインの通路を通り会議室に案内できればほとんどセキュリティ的にも問題ないケースもあります。

⑤配線計画

オフィスのレイアウト変更を行う際には、同時に電話線・LANケーブルの配線についても考える必要があります。特殊なレイアウトでなければ問題ありませんが、大幅な席数の変更やレイアウトの変更などがあれば、実際にレイアウトを変更する前に配線業者にレイアウトを確認してもらうのが良いでしょう。

また、配線は有線と無線の両方を使い分けることもポイントです。固定席には有線での接続をメインとし、フリースペースでも仕事ができるようにWi-Fiを設置するなど、柔軟なレイアウトを実現するにはWi-Fiをどう選ぶかも重要です

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2.オフィスの代表的なレイアウト例

ここでは、オフィスの代表的なレイアウト例について紹介します。レイアウトごとにメリット・デメリットがありますので、どのレイアウトが適しているかは各社ごとに検討してみてください。

①対向式レイアウト

対向式レイアウト

※イメージ画像です

席を向かい合わせにしてグループ(島)をつくるレイアウトです。コミュニケーションが活性化しやすいことがメリットです

②背面式レイアウト

背面式レイアウト

※イメージ画像です

対向式とは逆で、背中合わせのレイアウトです。集中スペースをつくりつつ、必要なときには声をかけやすいレイアウトとなります。

③並列式・同向式レイアウト

並列式・同向式レイアウト

※イメージ画像です

すべてのデスクを同じ方向に配置するレイアウトです。他の社員の視線が視界に入ることがないため業務に集中しやすく、窓口業務やコールセンターなど、業務フローが確立されている業務に向いています

一方、利用スペースの効率が悪く、隣の席の人以外とのコミュニケーションが取りにくい点がデメリットです。

④ブース式レイアウト

ブース式レイアウト

※イメージ画像です

席をパーテーションで区切り集中しやすい空間を作るレイアウトです。個人の作業に集中しやすいです。

パーテーションの区切り方によって、対向式や背面式、並行式レイアウトそれぞれと組み合わせることが可能です。

⑤ジグザグ式レイアウト

ジグザグ式レイアウト

※イメージ画像です

対向式のそれぞれの島をジグザグに配置するレイアウトです。通常の配置よりも従業員の移動がしにくいため、動線が固定化されずにコミュニケーションのきっかけが生まれやすいです。

正方形でのレイアウト配置に慣れている人にとっては、目線の先に移動する人がこれまでとは違う角度で視界に入るため、慣れるまでは少し集中しにくい可能性があります。

⑥ブーメラン式レイアウト

ブーメラン式レイアウト

※イメージ画像です(矢印などは不要です)

2つの長方形のテーブルを組み合わせたような、L字型のテーブルを利用して対面式に組み合わせるレイアウトです。

作業スペースを確保しつつ、コミュニケーションも取りやすいですが、一人あたりのスペースが大きいため席数が限られてくる点がデメリットです。

⑦フリーアドレス式レイアウト

フリーアドレス式レイアウト

※イメージ画像です(寸法などは不要です)

長方形の大きな一つのデスクに、複数人が自由に座る形式のレイアウトです。固定の席が必要ない営業職などに有効です。席が固定化しないため、コミュニケーションが新しく生まれることや、省スペース化などの効果があります

事務作業やクリエイティブ系の業務においては、書類を置くスペースがないことや集中して業務を行いにくい点などから適していない場合があります。

⑧クラスター式レイアウト

クラスター式レイアウト

※イメージ画像です

デスクとデスクを対角線上に斜めに配置して、正面と横には何もない空間にするレイアウトです。プライバシーや集中スペースの確保になりますが、配線の難しさと利用スペースの大きさがデメリットです。

クラスター式レイアウト

※イメージ画像です

デスクの列ごとに向けを逆向きに配置するものもクラスター型レイアウトと呼ばれます。こちらの場合は、スペースを有効活用しやすいです。

3.オフィスレイアウトを考えるときのポイント

オフィスレイアウトを考えるときのポイント

オフィスレイアウトを考えるときに注意しておきたい簡単なポイントを紹介します。

①職種や仕事内容を考慮して使い分ける

一人で集中して業務を行う職種や、常にコミュニケーションが必要な職種などによってレイアウトを使い分けるのが理想です。デスクの発注などが別になってしまうこともありますが、同じデスクを利用していてもレイアウトの工夫やパーテーションの活用などで、従業員の働きやすさを向上させることは可能です。

②コンセプトも合わせて考える

オフィス移転などで内装から新しく考える場合は、そもそものオフィスのコンセプトから考えた上でレイアウトを考えましょう。

新しい内装・レイアウトで得たい効果は何なのか、どのような目的があるのかを整理することで、レイアウトを決めるときの選択基準ができます。コミュニケーションを活性化させるためのオープンなレイアウトにするのか、個人の集中しやすさを重視して作業スペースを確保するのか、コンセプトによって重視する方向性が変わってきます。

オフィス移転の流れとやるべきことは?留意点や具体例についても紹介

4.テレワークに即したオフィスの考え方

着席率が高いことを前提としたオフィスのレイアウトだけでなく、コロナ禍におけるテレワークとの併用を前提としたオフィスづくりも増加しています。

出社とテレワークを組み合わせた勤務スタイルはコロナ前よりも増加することが予想されるため、一度検討してみてください。

①固定席

これまでのオフィスに出勤することが前提となっていたときの座席の運用方法です。基本的には従業員全員が決まった席に業務を行います。

オフィスに出勤することで社用PCや社内LANなどを利用できるため、サテライトオフィスや在宅勤務といったテレワークにはシステムそのものが適応していないことが多く、出勤しないと仕事ができないというケースも少なくありません

②オールフリーアドレス

フリーアドレスとは、固定席を設けずに従業員が出勤したその時ごとに別の席で業務を行う形式です。テレワークを実施する場合、オフィスへの出勤率や着席率が下がるため、オフィスの省スペース化や賃料削減などによる縮小を行うことがあり、同時にフリーアドレス化をするケースがあります。

フリーアドレスには2つの区分があり、オールフリーアドレスとは、すべての席が自由に活用できる方法です。これまで交流のなかった部署の従業員とのコミュニケーションが増加することなどがメリットです。部署やチームごとのコミュニケーションを頻繁に取る場合は連携がしにくいことや、座る席が固定化してしまうことなどがデメリットです。

③グループアドレス

グループアドレスとは、オールフリーアドレスとは違い、部署やチームなどのグループ単位で座る席の範囲を決める方法です。部署ごとのコミュニケーションはとりやすく、席の運用もチーム内でルールを決められるため、業務に支障が出にくいです。一方、席の自由度は高くないため、他のチームとの交流などは生まれにくいです。

④ABW

ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)とは、テレワークとフリーアドレスを組み合わせたような考え方で、従業員が時間・場所を自由に選んで生産性が高い状態で業務をできる環境をつくることです。

生産性・モチベーションの向上、多様な人材の採用のしやすさやオフィスコストの削減などの効果が期待されています。マネジメントの難しさやセキュリティ対策などは課題となるもの、出勤ルールの柔軟さや勤務時間のフレックス化など、新しい働き方として注目されています。

オフィスのレイアウトを考えるときには、このような従業員の働きやすさのための勤怠ルールなども合わせて再考して考えることも大事です。

ABWとは? フリーアドレスとの違いやメリットなどを説明!

5.まとめ

今回の記事では、オフィスのレイアウトを決めるための計画やレイアウト例、またテレワークを含めたオフィスの運用方法例を紹介していきました。

NTT東日本では、無線でも快適に通信が可能な「ギガらくWi-Fi」を提供しています。有線でのインターネット通信ではなく無線LANを活用すれば、配線計画をあまり気にせずレイアウトを決めやすく、また自由に変更もしやすいです。

オフィスのレイアウトを検討している方は、ぜひパンフレットや活用事例集をご覧ください。

ギガらくWi-Fi 総合パンフレット/活用事例集

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