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日本商工会議所による
「クラウド活用実践事例研修会」
~地域中小企業等のクラウド活用に向けて~

日本各地で人手不足・事業継承・生産性向上などの課題が顕在化してきており、それらを解決するためにICTを活用することが不可欠になってきています。政府も中小企業を支援するため、「中小サービス等生産性戦略プラットフォーム」を発足し、中小企業のICT導入を支援する取り組み行っておりますが、その動きに連動する形で日本商工会議所・各地商工会議所とNTT東日本・西日本および日本電信電話ユーザ協会が協力しICT活用に役立つセミナー『中小企業経営活力プラス実践塾』を展開しています。
本セミナー展開にあたり、各地商工会議所のICT導入推進担当者向けに行われた「クラウド活用実践事例研修会」の模様をご紹介いたします。

イベント概要
【日時】2020年2月12日13:00~17:00・13日9:30~15:00
【会場】12日 東商グランドホール・13日 日本商工会議所会議室(いずれも東京・丸の内二重橋ビル)
【参加者】各地域商工会議所職員、および各地域商工会議所会員企業

【2月12日■全国中小企業クラウド実践大賞全国大会】

2日目の「クラウド活用実践事例研修会」に先立ち、中小企業などによる収益力向上・経営効率化を実現したクラウドサービス実践事例を集めた全国大会のコンテストが開催されました。事前に行われた地方大会(和歌山、金沢、盛岡、長野、福岡)に参加した48社の中から選ばれた10社が、自社のクラウド活用についてプレゼンテーションを行いました。その後、最終審査が行われ、総務大臣賞の株式会社atsumel、日本商工会議所会頭賞のダイヤ精機株式会社をはじめ各社に賞が贈られ、授与式が行われました。全国の模範となる優秀かつユニークな各社の事例には「CLOUD INITIATIVE」2019優良モデル事例ロゴマークが送られました。各社のレポートは大会サイト(https://www.cloudil.jp/report-2019/別ウィンドウで開きます)で紹介されていますので、クラウド実践の参考としてぜひご覧ください。

全国大会登壇社(10社)

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(株)atsumel 愛知県名古屋市 不動産コンサルティング 7名
クラウド実践により顧客情報を共有し、ニーズを踏まえた営業で商談化率を向上
日美壮健(株) 北海道札幌市 オフィスビルなどへの清掃員派遣 300名
クラウド実践により現場情報を共有し、清掃現場への訪問回数を削減して赤字を解消
松月産業(株) 宮城県仙台市 ビジネスホテルチェーン 240名
クラウド実践により販売管理、顧客情報管理、情報共有で収益力向上と経営効率化を実現
(株)小松電業所 石川県小松市 産業機械制御装置の製造 355名
スモールスタートからのクラウド実践によりスマートファクトリー・スマートマークを実現
(株)竹延 大阪府大阪市 専門塗料・外装リニューアル工事 136名
日本の建設現場をクラウドシステムで見える化し、事務コスト削減
(株)ジェイ・バン 富山県富山市 研修・コンサルティング 1名
一人で営業から事務をクラウド連携で自動化し、その仕組みを全国の自宅起業家と共有し収益化
(株)マックスヒルズ 大阪府大阪市 紹介口コミキャンペーンアプリ事業 15名
クラウド実践により15人の中小企業が新規事業でゼロから市場を創出
(株)航和 岩手県雫石町 介護施設・介護保険サービス事業所運営 58名
クラウド実践により事務作業の効率化で、介護現場の離職率を改善
(株)コスモテック 愛知県名古屋市 プレス機器の保守 27名
クラウド実践により見積もり工数の可視化、ミスや誤発注を防止し黒字化を実現
ダイヤ精機(株) 東京都大田区 測定器製造 25名
クラウド実践による情報共有から生産性を向上させ、強味である納期対応力を強化
  • 各登壇者欄の右側にある数値は、2019.11時点の従業員数
    出典:「一般社団法人クラウド活用・地域ICT投資促進協議会」CLOUDIL(クラウディル)
    サイト https://www.cloudil.jp/contest-register/別ウィンドウで開きます

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【2月13日■クラウド活用実践事例研修会】

2日目は、さまざまなICTエキスパートがクラウド・AI・IoTなどのテーマごとに講演を行いました。冒頭、主催者として日本商工会議所情報化推進部の佐藤健志担当部長より、「本研究会では、全国の商工会議所からお集まりいただいている皆さまに、人手不足や事業継承など中小企業の抱える課題を解決した『地域に密着したICT活用事例』からできるだけ多くのヒントを持ち帰っていただき、地域経済活性化の一助としていただければと思います」との挨拶がありました。

NTT東日本からは、「NTT東日本が手がけるAI活用について」と題し、ビジネスイノベーション本部プロダクトサービス部の上野佳勅担当課長より現在取り組んでいる事例などを紹介しました。

「既にAIは製造業、インフラ整備、医療介護など、さまざまな分野で活用が始まっています。中小企業においてもAI活用がこれからますます進むと考えられますが、AIを導入するには本格導入の前に実証実験が必要であり、それに必要な費用や技術面などを誰に相談したらいいか分からず障壁になっているという声をお客さまからよく聞きます」

「NTT東日本は、スマートイノベーションラボという実証実験の環境を用いて中小企業の皆さまの課題解決に取り組んでいます。昨年度に取り組んだ事例では、中小製造業において人による目視検査で行っている外観検査工程をAIにより自動化するための検証を実施しました。中小企業にとって社員の高齢化や人手不足は喫緊の課題であり、労働人口減少により後継者もなかなか確保できない中、不良部品の検査工程を、目視に代わりAIが検査できないか、というところから実証実験を始めました」

「まず、お客さまの製品をラボに持ち込み、良品と不良品を撮影し、そのデータを用いてAIが学習します。その学習したデータを元にAIが製品の欠け・ヒビ・傷を検出するために必要な条件や装置、ソフトウエアなどの組み合わせについてラボで実証実験を行い、現在本番導入に向けてさまざまな検証を行っています」という話がありました。

日本商工会議所とNTT東日本・西日本および日本電信電話ユーザ協会は、今後も協力しながら、中小企業の経営活力を向上させるための取り組みを実施していきます。

  • AI・IoT技術の共同実証環境「スマートイノベーションラボ」
    AIやIoT技術の社会実装に向けた共同実証環境「スマートイノベーションラボ」を設立いたしました。
    パートナー企業や大学などと共に、AI・IoT技術を活用したビジネスモデルの早期実現および社会実装を加速させ、社会課題の解決に貢献します。
    • 共同実証を行うパートナーにつきましては、実証内容などをヒアリングのうえ決定させていただきます。
    スマートイノベーションラボ

ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
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