
業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?

編集 NTT東日本編集部
ビジネスシーンにおいて主流となっている光回線は、高速かつ安定した通信を実現できる点が強みです。しかし光回線を契約しただけで、快適なネットワーク環境が整うわけではありません。実際に光回線を活用してインターネット接続環境を構築するには、LANケーブルの選定が重要になります。適切なLANケーブルを選ばなければ、通信速度が低下する可能性もあるでしょう。
本記事では、光回線で高速通信を実現するためのLANケーブルの選び方をわかりやすく解説します。配線時の注意点や、よくある配線ミスにも触れているため、理想的なネットワーク環境を構築する際の参考にしてください。

業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?
Index
光回線を利用してインターネットに接続するには、LANケーブルの存在が欠かせません。ここでは、光回線の基本的な仕組みと、LANケーブルが果たす役割について解説します。
光回線とは、光ファイバーを用いた通信回線のことを指します。メタルケーブルを用いた電気信号に比べ、光信号による伝送は大容量かつ高速の通信が可能です。
光回線を用いてインターネットに接続する際には、建物内に引き込んだ光ファイバーをONU(光回線終端装置)と呼ばれる機器に接続し、光信号をデジタル信号へ変換する必要があります。この変換が行われた後に、LANケーブルを用いてネットワーク機器と接続することで、インターネット通信が可能になります。
LANとはLocal Area Network(ローカルエリアネットワーク)の略で、家庭やオフィスなどの限られた範囲内で機器同士を接続するネットワークのことを指します。光回線を利用する場合、ONUによって変換されたデジタル信号がルーター※1を経由し、パソコンやプリンターなどの端末まで届きます。
この過程で、ONUとルーター、ルーターと各端末をつなぐのにLANケーブルが必要です。なお、LANケーブルの性能が通信全体の速度や安定性に大きく関わるため、快適な通信を叶えるために重要になります。

LANケーブルは、カテゴリ(規格)や長さ、構造、形状などによってさまざまな種類が存在します。光回線の性能を十分に引き出すためには、使用目的に応じて適切なLANケーブルを選ぶことが重要です。特に「カテゴリ(規格)」の選定は通信速度やノイズ耐性に大きく影響を及ぼすため、慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、LANケーブルの特徴と選び方について解説します。なお、LANケーブル選びのほか、LANケーブルの劣化や内部破損によって通信速度が低下する可能性もあるため、定期的な点検と交換も大切です。
LANケーブルを選ぶ際にまず確認したいのが、カテゴリ(規格)です。カテゴリとは、通信速度や伝送帯域、耐ノイズ性能といった性能を規定する指標で、カテゴリの数値が大きいほど高性能になります。カテゴリの種類を以下の表にまとめました。
| カテゴリの種類 | 最大通信速度 | 伝送帯域 | 耐ノイズ性能 |
|---|---|---|---|
| カテゴリ8 | 40Gbps | 2,000MHz | ◎ |
| カテゴリ7A | 10Gbps | 1,000MHz | ◎ |
| カテゴリ7 | 10Gbps | 600MHz | ◎ |
| カテゴリ6A | 10Gbps | 500MHz | ◯ |
| カテゴリ6 | 1Gbps | 250MHz | × |
| カテゴリ5e | 1Gbps | 100MHz | × |
| カテゴリ5 | 100Mbps | 100MHz | × |
「最大通信速度」とは、技術規格上、1秒あたりに伝送できる最大のデータ量のことで、「伝送帯域」とは、物理的に伝送可能な周波数範囲のことです。
また、「耐ノイズ性能」とは、LANケーブルのシールド処理のことで、シールド処理が施されているとノイズの影響に強くなります(詳しくは「LANケーブルの構造の種類と選び方」で説明します)。
表からもわかる通り、カテゴリの数字が大きいほど通信速度は速く、伝送帯域は広くなり、耐ノイズ性が高くなります。光回線で安定した通信を求める場合は、カテゴリ6A以上のLANケーブルがおすすめです。
LANケーブルは、接続する機器の位置やオフィスのレイアウトに合わせて、適切な長さを選ぶことが大切です。一般的に、カテゴリ5e以上のケーブルであれば、最大で約100mまで速度に大きな影響なく使用できるとされています。
以下に、LANケーブルの長さと利用するシーンをまとめました。
| LANケーブルの長さ | 適したシーン、場所 |
|---|---|
| ~0.5m | ONUとルーターなど、隣接する機器同士を接続する場合 |
| ~5m | ルーターとパソコンを接続する場合 |
| ~10m | ~10畳程度のコンパクトな空間で配線する場合 |
| 10m~ | 10畳以上の空間で配線する場合 |
ただし、必要以上に長いケーブルを使うと、配線が複雑になったりノイズの影響を受けやすくなったりするため、適切な長さのケーブルを選ぶようにしましょう。
LANケーブルの内部構造には、大きく分けてSTP(Shielded Twisted Pair)と、UTP(Unshielded Twisted Pair)の2種類があります。STPケーブルはケーブル内部にシールド加工が施されているため、外部からのノイズの影響を受けにくいという特徴があります。一方、UTPケーブルはシールド加工がないため、価格が安く、取り扱いも簡単です。
シールドは外部からのノイズを遮るだけでなく、ケーブル内部で発生したノイズを機器などを通して外部へ逃がす役割も持っています。複数のネットワーク機器が集まる場所や、電源コードと並行して配線する場合には、ノイズ対策としてSTPケーブルを使うことをおすすめします。
LANケーブルには、スタンダードケーブル・極細ケーブル・フラットケーブルの3つの形状があります。それぞれの主なメリット・デメリットは以下の通りです。
| LANケーブルの形状 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| スタンダードケーブル |
|
|
| 極細ケーブル |
|
|
| フラットケーブル |
|
|
それぞれにメリットとデメリットがあるため、使用する場所や目的に適した形状を選ぶことが重要です。たとえば、デスクの下や壁際に沿わせて配線したい場合はフラットケーブルが便利です。耐久性を重視する場合は、スタンダードケーブルが適しています。
LANケーブルは正しくつなぎさえすればネットワークに接続できるため、基本的な配線作業は比較的容易に感じられるかもしれません。しかし、特に法人の大規模なネットワーク環境では、単純な接続だけでは不十分であり、ネットワーク構成に対する十分な配慮が求められます。しかし、特に法人の大規模なネットワーク環境では、構成の工夫が重要になります。
ネットワーク機器が増えると、障害が発生した際に原因の特定が難しくなったり、障害の影響範囲が広がったりすることもあります。そのため、トラブルに備えたネットワーク構成を考え、復旧対応を迅速に行える環境を整えておくことが大切です。
ネットワーク設計においては、ルーターを単独で設置し、インターネット接続の管理に専念させる一方で、社内ネットワークの通信はスイッチングハブを中心に構成する方法が効果的です。ここで「ルーターを単独で」とは、ルーターに社内機器を直接多数接続するのではなく、スイッチングハブを介して接続することで、ルーターの負荷を軽減し、役割を明確にすることを指します。
こうすることで、各機器の通信がスイッチングハブを通じて効率的に処理され、ネットワーク全体の負荷が分散されます。また、障害が発生した場合でも、どの機器や経路に問題があるかを特定しやすくなり、復旧作業も迅速に行えるようになります。
LANケーブルの配線の際には、適切な構成を採用することが大切になります。標準的なLANケーブルの配線方法には、「スター型」「バス型」「リング型」の3つの構成があります。

| LAN構成 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| スター型 | スイッチングハブを中心に端末を放射状に接続する形態 | 接続が簡単かつ自由度が高い | スイッチングハブに問題が発生すると、すべての端末に影響する |
| バス型 | すべての端末を「バス」と呼ばれる1本のケーブルに接続する形態 | コストを抑えてネットワークを構築できる | バスに問題が発生すると、すべての端末に影響する |
| リング型 | リング状になった「バス」にデバイスを接続する形態 |
|
構築が面倒なため、最近ではあまり採用されていない |
現在は「スター型」が主流です。スター型は、スイッチングハブを中心にして各端末を放射状につなぐ方法で、配線の自由度が高く、トラブルが起きたときも影響を最小限に抑えられるというメリットがあります。

「フレッツ 光クロス Biz」のサービス内容について分かりやすく解説
フレッツ 光クロス Biz パンフレット
オフィスのネットワークを構築する際、配線ミスが原因で通信トラブルが発生することもあります。特に、オフィスの移転やレイアウトを変更する場合は、より一層の注意が必要です。万が一配線ミスが起きると、通信が途切れてしまったり、業務に大きな影響が出たりすることも考えられます。
ここでは具体的な配線ミスの例と、ミスによる影響について説明します。
しかしながら、どれだけ気をつけても配線ミスを完全に防ぐことは難しいでしょう。不安な場合は、ネットワークの構築・運用に強いサポートサービスを活用することをおすすめします。
LANケーブルの誤配線は、オフィスの移転やレイアウト変更の際に起こりやすいトラブルです。たとえば、接続すべきネットワーク機器とは違うポートにケーブルを差してしまったり、ケーブルを無理に曲げたり引っ張ったりして配線することで、通信に問題が発生することがあります。
このような誤配線があると、ネットワークに接続できなくなったり、通信が不安定になったりする原因になります。最悪の場合、ネットワークが完全に断線することもあるため、配線作業は慎重に行いましょう。
スイッチングハブを何台も連続して接続する「カスケード接続」は、LANポートの数を増やすのに便利ですが、通信経路が複雑になり、速度が低下する原因になります。社員数や接続機器が増加した場合は特に注意が必要です。必要に応じて、より上位のハブやネットワーク構成の見直しを検討しましょう。たとえば、複数のスイッチングハブは親となる上位のハブに個別に接続する、無線LANで端末を接続するといった方法が考えられます。
光回線を使っているのに通信が遅い場合、LANケーブルの劣化やスペックに問題がないかをまずは確認しましょう。
ただし、ネットワークを構成する機器や端末側の性能、回線の契約内容など、別の要因が影響していることもあります。以下に、LANケーブル以外に考えられる主な原因と対処方法を解説します。
LANを構成するルーターやスイッチングハブなどのネットワーク機器の性能が、通信速度を制限している可能性があります。
特に、ルーターの最大通信速度が遅い場合、高速な光回線を契約していても、ルーターの規格分のスピードしか出ません。機器の仕様を確認し、条件に満たない場合は光回線の速度に対応する機器に買い換えることをおすすめします。
ネットワーク機器に問題がなくても、接続しているパソコンなどの端末の性能が低いと、処理が追いつかず「遅く感じる」ことがあります。この場合、不要なアプリケーションを停止したり、ハードディスクの空き容量を増やしたりすることで速度が改善されることもあります。
対処したにも関わらず改善が見られない場合は、端末の買い替えも視野に入れてみてください。
帯域幅とは、通信に使われる電波・光などの周波数の幅を指し、通信速度を表す指標として利用されています。この帯域幅が広いほど、短時間で多くのデータを送ることが可能なため、通信速度が早くなります。反対に、帯域幅が狭いと送信データ量は限られるため、通信に時間がかかるでしょう。
契約中の回線では十分な帯域幅を確保できていない場合、上位プランへの切り替えやプロバイダの変更をおすすめします。
関連コラム:ネットワーク帯域幅とは?通信速度との関係性や不足時の対処法をわかりやすく解説
「フレッツ 光クロス Biz」は、最大概ね10Gbps※2※3の高速通信が利用できるインターネット接続サービスで、安定したインターネット接続環境の実現をサポートします。10Mbpsの帯域確保※4機能 とS LA(サービス品質保証)が標準搭載されていて利用可能時間99.99%の故障復旧SLAを具備し、基準値を下回った場合にはご利用料金が一部返還※5されます。さらに、24時間以内の故障対応など、法人受けならではの手厚いサポート体制も整っています。
さらに、帯域確保やSLA(サービス品質保証)の表示装備が無くても良いお客さまは、 「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」もご検討いただけます。24時間365日の故障受付にも対応しているため、さまざまなビジネスシーンでも安心して利用できます。
光回線を導入して高速通信を実現するには、LANケーブルの選び方や配線設計が重要です。ケーブルのカテゴリ・長さ・構造・形状の選択や、ネットワーク機器の適切な構成が、通信品質向上とトラブル防止のポイントとなります。
また、配線ミスや機器スペック不足への対策も含めて、ネットワーク全体の見直しが欠かせません。こうしたインターネット接続環境の構築には、「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」のような法人向けサービスを活用することで、より安心で快適なネットワークの実現へと近づけます。
高速で快適なネットワーク環境の構築・サポートはNTT東日本の「フレッツ 光クロス」におまかせください。詳細をお知りになりたい方は以下のリンクからご確認ください。



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