
業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?

編集 NTT東日本編集部
固定IPアドレスとは、通信機器に対し、常に同じ識別番号が割り当てられるように設定されたアドレスのことです。リモートワークの導入やクラウドサービスの利用が広がるなか、VPN接続やアクセス制限、ログ管理などにおいて、固定IPアドレスが活用されています。
本記事では、固定IPアドレスと動的IPアドレスの違いやメリット・デメリットから、法人における具体的な活用例、IPv6 IPoE方式との関係まで、わかりやすく解説します。

業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?
Index
IPアドレスとは、パソコンやスマートフォンなどの通信機器に割り当てられる固有の識別番号です。IPは「Internet Protocol」の略称で、IPアドレスはネットワーク上における住所のような役割を果たします。
IPアドレスは必ず一意(一つの値)になるよう割り当てられており、同じ番号が重複することはありません。ネットワーク上の通信では、IPアドレスによって接続したい通信相手や発信者などが識別されます。
プロバイダからユーザーに割り当てられるIPアドレスには、大きく分けて「固定IPアドレス」と「動的IPアドレス」の2種類があります。固定IPアドレスは常に同じ番号が継続して割り当てられるのに対し、動的IPアドレスは、一定期間ごとに変更される可能性があるIPアドレスで、接続のたびに異なる場合もあります。
次の章では、固定IPアドレスと動的IPアドレスのメリット・デメリットや違いについて詳しく解説していきます。
なお、IPアドレスの仕組みや確認方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
関連コラム:IPアドレスの仕組みと確認方法について解説
固定IPアドレスとは、通信端末やネットワーク機器に対して専用のIPアドレスが割り当てられる方式のことです。インターネットを切断し再接続した場合でも、変わることなく同じIPアドレスが維持されます。
たとえば、社内で構築したサーバーへ社外からアクセスする場合、IPアドレスが変わるとDNS設定の更新などが必要になることがあります。固定IPを利用すれば、接続先が安定し、外部からのアクセス環境をスムーズに整えることができます。
固定IPアドレスのメリットは、情報セキュリティ対策に活用できる点です。たとえば、クラウドサービスのアクセス制限機能を利用し、特定のIPアドレスからの接続のみを許可する設定が可能になります。
また、VPN接続やWebサーバーの公開、遠隔監視カメラの運用など外部から継続的な接続が求められるシステムでも、固定IPアドレスを使うことで、利便性と接続の安定性の向上が期待できます。
固定IPアドレスにはメリットがある一方で、コストと管理負担が発生します。固定IPアドレスはプロバイダからオプションとして提供され、追加料金が必要となる場合が一般的です。
またセキュリティリスクがないわけではありません。IPアドレスが固定されるため、仮にIPアドレスが漏えいした場合、攻撃者に狙われやすくなります。サーバーではなくVPNゲートウェイなどに固定IPアドレスを持たせるといった対策が必要です。
現在利用中の端末に割り当てられているIPアドレスを確認する方法は、以下の通りです。なお、以下の確認方法は、次章で紹介する動的IPアドレスの確認にも共通して利用できます。
| OSの種類 | 確認方法 |
|---|---|
| Windows |
|
| Mac |
|
動的IPアドレスとは、ネットワークに再接続したり、機器を再起動したりするたびに新たに割り当てられるIPアドレスを指します。接続が切断されるとIPアドレスは解除され、次に接続する際には空いている別のIPアドレスが自動的に割り当てられる仕組みです。
Webサイトの閲覧、動画視聴、メールの送受信といった一般的なインターネット利用においては、動的IPアドレスで十分といえるでしょう。
動的IPアドレスのメリットは、追加料金がかからず手軽に利用できる点にあります。固定IPアドレスのように追加料金が必要になるケースはほとんどなく、プロバイダとの標準契約の範囲内で提供されるのが一般的です。
また、動的IPアドレスはプロバイダによって自動的に割り当てられるため、ユーザーがIPアドレスを設定や管理を行う必要がありません。固定IPアドレスの場合と比較すると、運用時の負担がかかりにくいといえるでしょう。
動的IPアドレスのデメリットは、接続のたびに異なるIPアドレスが付与される仕組みであることです。たとえば、動的IPアドレスを使用して自社のWebサーバーなどを運用する場合、アクセスのたびにIPアドレスの確認が必要になり、業務効率が低下する可能性があります。
また、社内システムやクラウドサービスなどのアクセスログをIPアドレスで管理している場合、動的IPアドレスではユーザーの特定が困難です。IPアドレスが頻繁に変わることにより、不正アクセスの検出が難しくなるでしょう。高度な情報セキュリティ管理が求められる場面では、動的IPアドレスは不向きだといえます。

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上記の固定IPアドレスと動的IPアドレスには、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。以下の表で両者の違いを整理し、比較してみましょう。
| 種類 | 固定IPアドレス | 動的IPアドレス |
|---|---|---|
| 特徴 | 常に同じIPアドレスが割り当てられる | インターネットに接続するたびIPアドレスが変わる |
| 接続の安定性 | ○ 常に同じ IPアドレスを固定できる |
△ IPアドレスが変わるため都度確認が必要なケースもある |
| コスト | △ IPアドレスを取得するための追加料金が必要となる場合がある |
◎ 追加料金は不要で利用できる |
| 情報セキュリティ対策 | ○ アクセス元を特定できることで不正な接続を防ぎやすくなる |
△ 情報セキュリティ対策が難しい場合もある |
| 運用・管理 | × IPアドレスの管理業務が発生し負担が増える |
◎ 自動割り当てのため管理不要 |
| 主な用途 | サーバー運用、VPN構築、リモートアクセス、クラウドサービスのIP制限など | Web閲覧、メールの送受信など一般的なインターネット利用 |
法人や個人事業主で、機密情報を扱う機会が多い場合や、リモートワーク中心の勤務体系を構築したい場合には、固定IPアドレスの利用がおすすめです。固定IPアドレスであれば、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可できる制限機能や、VPN接続による安全な環境が整いやすく、情報セキュリティ対策の強化につながると考えられます。
固定IPアドレスの利用が推奨される業種例やユースケースを紹介します。
以下のように、業務上、特定の端末からのアクセスだけを許可したい場合や、社外から安定してネットワークに接続したい場合などで、固定IPアドレスが活用されます。
士業(税理士・弁護士など)
ECサイト運営会社
小規模オフィス
リモートワーク中心のベンチャー・中小企業
建設業・製造業・運輸業

ここでは、法人における固定IPアドレスの具体的な活用シーンを紹介します。
厚生労働省では、働き方改革の一環としてリモートワークを推進しています。企業がリモートワーク環境を整えるためには、社外から社内ネットワークへ安全にアクセスできる仕組みが必要です。
そこで活用されるのが、インターネット上に仮想のプライベートネットワークを構築し、通信を暗号化する「VPN(Virtual Private Network)」です。VPNを導入することで、不特定多数がアクセスするインターネットを経由しても、社内ネットワークへ安全にアクセスできるようになります。
また、VPN機器に固定IPアドレスを割り当てるようにすれば、接続先のIPアドレスが一定になり、外部からの安定したアクセスが可能となります。VPNと固定IPアドレスを組み合わせることで、効果的な情報セキュリティ対策となるでしょう。
VPNについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
関連コラム:VPNとは?仕組みや導入メリット・専用線との違いを紹介
クラウドサービスによっては、接続元のIPアドレスを制限できる「IP制限」機能を備えています。このような機能を活用すれば、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可でき、不正アクセスのリスクを抑えることが可能です。
通常、クラウドサービスはIDとパスワードでログインします。しかし、認証情報の流出によって悪意のある第三者がアクセスするリスクは否定できません。そこで、業務用端末に固定IPアドレスを割り当て、そのIPアドレスをクラウドサービス側に登録しておくことで、アクセス可能な端末を限定できます。
固定IPアドレスの活用は、安心してクラウドサービスを運用するための有効な手段といえるでしょう。
多くの企業では、社内システムの安全な運用ために、アクセスログの管理が重要視されています。このようなログ管理の効率化において、固定IPアドレスは有効な手段の一つです。
たとえば、パソコンやサーバー、ルーターなどのIT端末へのアクセス状況を記録・管理する際、接続ごとにIPアドレスが変わる動的IPアドレスだと、どの端末からのアクセスかを特定するのが困難になる可能性があります。
一方、固定IPアドレスを割り当てておけば、特定の端末からのアクセスを把握しやすくなり、不正アクセスの検出や利用状況の分析が効率的に行えます。セキュリティインシデントが発生した場合にも、アクセスログをもとに迅速な原因究明が進められるでしょう。
ポートフォワーディングとは、インターネット経由の通信を、あらかじめ設定した社内ネットワーク側の特定機器に転送する機能のことです。ポートフォワーディングを利用することで、社外から社内サーバー(例:社内のポータルサイト)などへアクセスできるようになります。
便利な機能ではありますが、外部からのアクセス許可によって、情報セキュリティ対策の点で懸念があります。そこで、特定の固定IPアドレスからのアクセスのみを許可する設定を行えば、リスクを抑えつつ、安全な遠隔アクセス環境を構築することが可能です。
「フレッツ 光クロス Biz」は、最大概ね10Gbps※1※2の高速通信を実現する光回線サービスです。IPv6 IPoE方式でのインターネット接続に対応しており、従来の接続方式に比べて通信の混雑が起こりにくく、安定したインターネット接続環境を構築しやすくなっています。
SLA(サービス品質保証)が標準で提供される法人向けの高速通信サービスです。10Mbpsの帯域が確保※3されており、万が一SLAを下回った場合には一定の補償が適用※4されます。
「フレッツ 光クロス Biz」を利用する際には、別途プロバイダとの契約が必要です。プロバイダによっては、固定IPアドレスを有料のオプションサービスとして提供していたり、標準で「固定IPサービス」を組み込んでいたりする場合があります。取得できるIPアドレスの数やサービス内容は契約プランによって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
「フレッツ 光クロス Biz」と固定IPアドレスを組み合わせることで、安定したインターネット接続環境を構築しながら、リモートワークの円滑な運用やVPNの設定、クラウドサービスへのIP制限など、情報セキュリティ対策の強化が図れるでしょう。
なお、夜間や休日の保守対応が不要で、日中の業務時間内での利用が中心となる場合には、「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」でも十分なケースがあります。オフィスタイプは、保守体制を強化した法人向けプランで、固定IPアドレスの利用も可能です。業務内容や運用体制に応じてプランを選択しましょう。


この記事では、固定IPアドレスとは何か、法人が固定IPアドレスを利用する方法やメリットについて説明しました。
固定IPアドレスは、VPN接続の安定化やクラウドサービスへのIP制限、アクセスログの特定など、法人の情報セキュリティ対策において重要な役割を果たします。
業務内容や運用体制に合った光回線サービスを選び、固定IPアドレスの活用によるセキュリティ強化と業務効率化を実現しましょう。
業務効率化と情報セキュリティ対策の強化を両立する高速回線を探している方は、ぜひ「フレッツ 光クロス Biz」「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」をご検討ください。

編集 NTT東日本編集部
NTT東日本のサービス担当者が企画・監修を行う編集チームです。
中小企業の皆さまにとって身近で役立つ情報をお届けすることを目的に、サービスの特長や活用方法をわかりやすくご紹介しています。
日々の業務にすぐに活かせるヒントや、経営課題の解決につながるサービスの魅力を丁寧に発信しています。

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