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ネットワーク設備からAV設備まで一括導入
最先端のICT環境を備えた新図書館が学生の多様な学びを促進!

駒澤大学では開学140周年の記念事業の一環として、地上6階、地下3階の構造の新図書館建設事業を計画しました。しかし、タイトなスケジュールの中、ネットワーク設備やAV設備を検討する人的・時間的リソースが足りず、ICT設備一式の検討・導入をNTT東日本へ依頼。コロナ禍による社会環境の変化を受け、オンライン授業や学生自身がパソコンやタブレットを持参するBYOD(Bring Your Own Device)にも対応した最先端のICT環境を整備しました。開館直後から利用者も多く、新たな智を生む拠点となっています。開館までの経緯や今後の展望について駒澤大学のご担当者にうかがいました。

駒澤大学

  • わずか2カ月でネットワーク設備からAV設備まで一括導入 最先端のICT環境を備えた新図書館が学生の多様な学びを促進!

ソリューション導入効果

  • タイトなスケジュールの中、新図書館を予定通り開館できた
  • 多様な学修スタイルに対応するICT環境を整備でき、新たな活気や学生の利用を創出できた
  • 用途を限定せず柔軟な利用が可能で、今後長らく「大学の知」を発信していける新拠点を整備できた

NTT東日本選定のポイント

ICT設備検討の人的・時間的リソースが足りない!
ネットワーク設備からAV設備まで一元依頼で解決

――新図書館のICT設備一式の検討・導入をNTT東日本へ依頼した背景を教えてください。

齋藤氏:新図書館の建設は、開校140周年の記念事業の一環です。単に本を借りる場所というだけではなく、協働的な学びや個別の学びなど多様な学修スタイルに対応できる空間をめざしました。階層ごとに収蔵・交流・学習・調査・研究という概念を設け、上層階に行くほど学びの専門性を高めるフロアゾーニングを採用しています。本学は敷地が狭く、教場が不足しているため、一時的に教場として利用できるスタジオスペースも設けました。将来的に新しい教場棟が完成した後は他の機能に転用する予定です。

芝原氏:このように多様なスペースや空間で構成されているため、必要なネットワーク設備やAV設備も多岐にわたります。しかし管財部では、書架や什器の購入、蔵書の移設計画など、他にも検討しなければならないことが山積みで、ICT設備を検討する人的・時間的リソースが不足していました。そこでNTT東日本へ相談したのです。

――NTT東日本へ依頼した決め手は何でしたか。

齋藤氏:ネットワーク設備からAV設備まで必要なICT設備を一元的に依頼でき、かつ私たちが漠然と「こうしたい」と思い描いていたイメージを正確に把握して、具現化する方法を提案してくれたことです。ICT設備の導入は管財部だけでは進められず、学内での確認や承認にどうしても時間がかかるのですが、やりとりのレスポンスも早く安心して任せられると感じました。

駒澤大学 管財部 管財課 課長補佐 齋藤 康之氏駒澤大学 管財部 管財課
課長補佐 齋藤 康之氏

先ほどお話したように、スタジオスペースは当初は教場、いずれは別の機能に転用する想定だったので、ディスプレイは天井に固定せず可搬式にして柔軟性を高めるなど、竣工時だけでなく数年先までを見据えた提案内容だったのも良かった点です。ディスプレイ・スクリーン選定も可視範囲を数値化するなど非常にわかりやすく、特定のメーカー・製品に偏らないフラットな視点で的を射た提案内容でした。他大学での新棟や新キャンパスのICT導入の実績が多く、最新技術への知識が豊富なことも含め、総合力の高さを評価しました。

建築スケジュールの遅れでICT構築工期が半減!
臨機応変な対応でタイトな納期を厳守

――実際の構築作業はスムーズに進みましたか?

青木氏:新図書館の建設は開校140周年の記念事業であり、記念式典の日程も事前に決まっていたため、2022年10月17日の開館日は死守しなければなりませんでした。移転前には旧図書館を一時的に閉める必要がありますが、学生への影響は最小限にしたいと考えていました。秋以降は卒業論文の準備も佳境になるため、日程としてもギリギリのタイミングだったのです。

芝原氏:ICT設備についても、コロナ禍でオンライン授業やBYODが当たり前になったため、パソコンを備え付けた席を減らす一方で、オンライン授業配信用の設備を拡充するなど一部の計画を変更しました。さらに図書館職員から開館日より前に事務機能を稼働させたいという要望も出てきたため、最終的にICT設備の構築スケジュールは当初4カ月の予定を2カ月へと大幅に短縮せざるを得なくなりました。スケジュールは本当に厳しかったのですが、NTT東日本は増員対応や可能な工程の前倒しなど臨機応変なスケジュール変更で予定通り構築を完了させてくれました。

齋藤氏:新築建物のICT設備の場合、実際に設置してみると想定と違うこともあります。今回については、天井が思ったより低く見づらかったので、スクリーンやプロジェクターの位置を変えました。このときもすぐに対応を協議してくれ、臨機応変な対応には感謝しています。

建物完成後は、本の移設や什器の搬入、ICT設備の工事などを並行して進めていくのですが、敷地における制約及び短い期間で行う必要があったので、担当者は気を揉んでいたようです。しかし、実際にはNTT東日本が設計会社や施工会社との調整役として、動線分けや資材の置き場などを整理してくれたので非常にスムーズに進められました。NTT東日本の調整力、人間力の高さを感じました。

駒澤大学 管財部 部長 青木 秀義氏駒澤大学 管財部
部長 青木 秀義氏

駒澤大学 管財部 管財課 管理係 係長 芝原 豊文氏駒澤大学 管財部 管財課 管理係
係長 芝原 豊文氏

学生の利用増と新たな活気を創出
時代の変化に先んじた情報学修空間の追求にまい進

――新図書館の開館以降、利用状況はいかがですか。

齋藤氏:旧図書館は本を借りる目的で来館する学生が多かったのですが、それに加えて学修や研究で利用する学生が増え、全体の利用者数が増えているようです。CD・DVDの視聴ができる視聴覚席や持ち込みパソコンで作業しやすい個人研究ブースなどもあり、ICTを使った学修がしやすい環境なので、教職員からも学修効果を期待する声が上がっています。最大12名まで利用できるグループ学修室では学生同士の交流による新たな活気も生まれており、新図書館のコンセプトの一つに掲げた多様な学修空間が実現できていると感じます。

芝原氏:まだ開館して間もないですが、特にICT設備にトラブルはなく、安定して利用できていますし、導入したICT設備にも満足しています。

例えば当面教場として使う予定のスタジオスペースには、オンラインでの授業配信を前提としたカメラなどの配信機材を設置しました。学内の他の教場は、後付けで機材を導入しており、設計段階からオンライン授業を想定した教場施設は学内でもここが初めてです。また、図書館の入り口に設置したデジタルサイネージは、当初は液晶ディスプレイを想定していたのですが、NTT東日本に相談して、LEDディスプレイへと変更しました。屋外に向けて情報を見せるなら輝度が高いLEDディスプレイのほうがより視認性が高まることやLEDディスプレイにも画面サイズが相当大きなものがあることなどを説明してもらい、結果的に設置効果の高いものを選ぶことができました。

NTT東日本は提案から設計、構築に至るまで、常に私たちに寄り添ってくれて、一緒に良いものを作ろうという気概に満ちていました。非常に力になっていただき、感謝しています。

――今後の貴学のICT戦略の展望をお聞かせください。

青木氏:オンラインと対面のハイブリッド形式の授業やBYODなど、コロナ禍を経て大学の教育スタイルも大きく変化しました。BYODで学生がどこでも授業が受けられる時代に、大学としてどんな情報学修空間を用意すべきなのか、今後も最善を考えていきたいと思います。

教場や図書館など多様な用途に対応できるよう汎用性の高い設計にした「スタジオスペース」教場や図書館など多様な用途に対応できるよう汎用性の高い設計にした「スタジオスペース」
可視範囲を数値化してスクリーンを選定可視範囲を数値化してスクリーンを選定
プロジェクター設置位置は可視範囲を計算して決定プロジェクター設置位置は可視範囲を計算して決定

図書館も教場棟も、新しい建物を建てれば50~60年は使っていくので、常に先を見越した検討をする必要があります。NTT東日本は日本を代表するICTのリーディングカンパニーですから、ぜひ今後も最新の技術や豊富な知見を駆使して、時代に先んじた情報学修空間を実現するためのさまざまな提案をしていただきたいと思っています。

*上記ソリューション導入時期は2022年10月です。

*文中に記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、全て2022年11月時点(インタビュー時点)のものです。

*上記事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。

駒澤大学
組織名 駒澤大学
概要 7学部9研究科で約1万4000人の学生が学ぶ都市型の総合大学です。開校から140年、前身である「学林」の設立までさかのぼると実に430年に及ぶ歴史を持ちます。「仏教」の教えと「禅」の精神を建学の理念とし、「自他協創」の造語を掲げ、「繋がりを大切にし、ともに社会変化を乗り越えるために、自己研鑽し続ける人材の育成」をめざしています。

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