2025年4月1日利用分より、フレッツ 光ネクスト(一部サービスタイプ)の月額利用料を改定します。詳細はこちら別ウィンドウで開きますをご確認ください。

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すべては子どもたちのために――
ICTソリューションで教職員の働き方改革を推進

2016年に校務基盤システムを更新した千葉県・大網白里市。まずは本庁舎と市内小中学校のサーバーをNTT東日本のデータセンターに移し、各校の無線LAN環境の整備および2in1ノートパソコンの導入を行いました。2017年には、教職員の校務負担軽減をサポートする教育現場向けソリューション「Bizひかりクラウド おまかせ校務」を導入。教職員の働き方改革が実現しつつある状況です。校務基盤システムの入れ替えから始まったプロジェクトが、教職員の働き方改革へつながります。その経緯や理由を、大網白里市の担当者にお話をお聞きしました。

大網白里市

  • 大網白里市大網白里市

(左から順に)NTT東日本 千葉支店 第二ビジネスイノベーション部 第三バリュークリエイトグループ 葉狩悠吾営業担当課長代理、大網白里市教育委員会 管理課 三浦雅人氏、大網白里市教育委員会 加藤温副参事兼学校教育室長、大網白里市教育委員会 管理課 佐藤真一氏、NTT東日本 千葉事業部 ビジネスイノベーション部 テクニカルソリューショングループ 門田佳穂

ソリューション導入効果

  • 教員がリモートデスクトップ環境で安全にテレワークを行えるようになった
  • サーバーを一元化することで、学校間でのファイル共有ができるようになった
  • 情報セキュリティの強化により、 情報流出のリスクが減少した
  • サーバーの管理をNTT東日本に任せることで、管理負担が減少した

NTT東日本選定のポイント

  • 自治体の事情を考慮した、スモールステップでの提案をしてくれること
  • 柔軟性と安全性が高い、クラウド型の校務支援システムを有していること
  • 情報流出のリスクを抑える情報セキュリティ対策が施せること
  • ネットワーク周りの構築・管理・運用を一括で行えること
  • 課題の解決に向けて親身になって相談に乗り、長期に渡って提案してくれること

教育の質を上げるため、
まずは教職員の働き方改革に着手した

――2016年に、市内10校の小中学校の校務基盤システムを整備し、サーバーをNTT東日本のデータセンターに移管。その後、校務支援システムを導入したと聞きました。どのようなきっかけで行うことになったのでしょうか?

加藤氏:私たち大網白里市教育委員会は、「すべては子どもたちのために」という思いのもと、積極的に環境整備を推し進めています。そして、子どものための環境づくりに欠かせないのが、教職員のための環境づくりと考えました。教職員が、気持ち・業務・時間などさまざまな面で余裕を持つことが、よりよい教育に結び付くからです。よって、まずは教職員の働き方改革を行うことを目標に、ICT環境を導入しました。

――最初に「クラウド型のシステムを導入する」と決めて業者を選定されたとのこと。なぜクラウドにしようと思われたのでしょうか。

佐藤氏:さまざまなメディアで「クラウドがよい」という記事を見かけ興味を持っていたこと、関係職員にクラウドをすすめられたことがきっかけで、まずはクラウドについて徹底的に調べるところから始めました。その結果、管理負担が軽い、インターネット接続環境があれば、場所を選ばず業務システムにアクセスできるためテレワーク環境の構築に適している、比較的手ごろな価格で導入できるなどのメリットが見えてきて、トータルでクラウドのほうがよいのではないかという結論に至ったのです。そこからはクラウドありきで考えていきました。

大網白里市教育委員会 加藤 温 副参事兼学校教育室長大網白里市教育委員会
加藤 温 副参事兼学校教育室長

自治体事情に合った内容で、
スモールスタートからステップアップ

――NTT東日本をパートナーに選ばれた理由についてお教えください。

佐藤氏:最大の理由は、スモールスタートで始めようという提案をしてくださったことです。「校務関連のシステムをまとめて入れましょう」という提案が多いなか、NTT東日本が、「いま必要な機能だけで構成した校務支援システムを入れて、状況に応じて拡充しましょう」と言ってくださった。この提案のおかげで、既存の保健システムを活かしながら、新たな校務支援システム「Bizひかりクラウド おまかせ校務」を入れることができました。

新しいネットワークやシステムを導入するときは、自治体の組織形態や規模に見合った入れ方をすることが肝要です。活かしきれない基盤や使いきれない機能を導入すると、コストや管理の手間がかさみ、かえって負担になってしまいかねません。「既存の保健システムが受け入れられている」「まずは成績表や出席簿に関する校務をシステムで行いたい」、そんな私たちの事情や希望を理解して、大網白里市に合ったプランを考えてくださったことが選定の決め手になりました。

大網白里市教育委員会 管理課 佐藤 真一氏大網白里市教育委員会 管理課 佐藤 真一氏

――テレワークに関する提案についてはいかがでしたか? 教職員がより柔軟に働けるよう、テレワーク環境の整備を進めたいという希望があったとお聞きしていますが。

三浦氏:安全に利用できるテレワーク環境を提案していただきました。以前は、「どうしても」というときだけ暗号化対応USBメモリでデータを持ち帰っていましたが、現在はリモートデスクトップを用いて、自宅のパソコンから作業ができるようになっています。ID・パスワードによる認証や、画面転送型(※)の仕組みで、情報セキュリティ対策も文句なしです。

佐藤氏:サーバーをNTT東日本のデータセンターに移管したことで、テレワーク環境だけでなく、ファイル共有の仕組みをつくることもできました。以前は教育委員会と各校が異なるサーバーを運用していたため、ファイルの共有ができなかったのですが、現在は、サーバーを通じて安心・安全なファイル共有ができるようになっています。フォルダの分類方法やアクセス権限の付与についても提案してくださり、大変助かりました。

加藤氏:新たなテレワーク環境とファイル共有の仕組みができたことで、情報漏えいのリスクが減少しました。「もしUSBメモリを失くしてしまったらどうしよう」「万が一、機密ファイルを添付したメールを誤送信してしまったら……」、そんなストレスから解放され、私たち教育委員会も教職員も、安心して業務が行えるようになったと実感しています。教員が、パッとひらめいた教育実践のアイデアを自宅でも気軽にまとめられるようになったところもメリットですね。インターネット接続環境があれば場所を選ばず作業できるようになったことで、教育の幅が広がるのではと期待しています。

大網白里市教育委員会 管理課 三浦 雅人氏大網白里市教育委員会 管理課 三浦 雅人氏

※画面転送型…クライアント端末側での機能や処理を最小限にとどめ、主にサーバー側で処理を行う仕組みのこと

教職員から子どもたちへ――。
ICT教育を加速させる!

――2016年にサーバーをNTT東日本のデータセンターに移管し、2018年4月に「Bizひかりクラウド おまかせ校務」の本格運用を開始されました。現在のご利用状況についてはいかがでしょうか?

佐藤氏:NTT東日本のネットワークやファイルサーバーを通して、積極的かつ効率的な情報共有とテレワークが進んでいます。また、以前は停電やネットワークトラブルが発生するたびに各校に出向いて、決して十分とは言えない知識のもと職員が対応していたのですが、いまではNTT東日本に一括して見てもらえるため、管理の負担が大幅に減りました。

三浦氏:運用開始後は教職員から質問がたくさん届きますが、定例会などを通じて対応のサポートも継続的にしてもらっています。最近は連絡掲示板の効果的な使い方や活用事例を各校に紹介したりと便利な機能の利用促進を行い、働き方改革のさらなる推進に取り組んでいます。NTT東日本のきめ細かなバックアップがあるからこそ、安心して働きかけることができますね。また構築から導入後、そして現在までという長期に渡り、市に寄り添って提案してくださり、良いパートナーだと感じています。

加藤氏:まずは、このたび導入した校務支援システムの積極的な活用を進めていき、今後は、子どもたちのICT教育を推進していく予定です。教育系システムの整備に向けて、本市の実情に合ったさまざまなアイデアを提案していただきながら、ICTで教育の質を高め続けたいと思っています。

組織名 大網白里市
組織概要 昭和29年に2町1村の合併により大網白里町が誕生。豊かな海や自然を背景とした、第一次産業を中心とする地域でしたが、高度経済成長期に入り、千葉市や東京都心部からの郊外型ベットタウンとして注目され、昭和50年代からは、町西部の丘陵地を中心に宅地開発が進み、さらにJR京葉線の外房線乗り入れ等の交通アクセス向上によって急速に人口が増加し、平成25年1月1日に市制施行しました。
児童生徒数 小学校 2356人、中学校 1175人(2018年12月1日現在)

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