2016.11.25 (Fri)
マンガでわかる!情報セキュリティ対策は頼れる会社探しから
あなたの会社の情報セキュリティ対策、大丈夫?オフィスに欠かせない存在となっているのが、インターネット接続環境とパソコン。個人利用ではスマートフォンやタブレットにその座を脅かされつつありますが、オフィスにおいては取引先への電子メールによる連絡、見積書や請求書の作成、商品の在庫管理と、さまざまな場面においてパソコンが欠かせません。
パソコンをオフィスで使う場合、業務上とても重要な情報を扱うことが多いでしょう。自社に関するさまざまな情報はもちろん、取引先に関する情報も入っている場合、盗み取られてしまうと大変なことになります。場合によっては自社や取引先に大きな被害をもたらすだけでなく、社会的責任まで追求されることもあるのです。
そのため、早い時期からインターネットの脅威が周知され、情報漏えい防止のためのセキュリティ対策ソフトの利用が促進されてきました。パソコンで広く使われているOSのWindowsも、バージョンが上がるたびにインターネット利用時のセキュリティ対策が強化されています。パソコンにまったくセキュリティ対策を施していないというオフィスは滅多にないのではないでしょうか。
ではオフィスにおいて、パソコンのセキュリティ対策さえしっかりしていればインターネットによる脅威は防げるのでしょうか。オフィスにおいて、インターネットを利用することで利便性をもたらす機器は注目を集めています。たとえば、近年、価格が下がり、設定も容易になったことで利用が増えている機器にネットワーク対応の監視カメラがあります。夜間や休日など、人が居ない時間帯に侵入者などがいないか、あるいは人の出入りがさほど多くはない倉庫に侵入者がいないか、社内ネットワークやインターネットを通じ、パソコンやスマートフォンでリアルタイムに監視できたり、後で確認できるよう映像や静止画で記録を残しておける非常に便利な機器です。
本来であれば、オフィスのセキュリティ対策に大いに役に立つネットワークカメラですが、パソコンと同様にオフィスのセキュリティを脅かす場合もあります。もちろんネットワークカメラにもセキュリティ機能はあって、通常は接続用のIDやパスワードを入力しないとカメラに映った映像を見ることができません。しかし購入時のままだとパスワードが設定されていなかったり、メーカーごと・製品ごとに購入時のIDとパスワードが共通だったりすることも珍しくありません。
このため購入時のまま使い始めてしまい、インターネットに接続して監視していると、第3者にネットワークカメラの映像を参照されたり、最悪の場合接続用のID・パスワードを変更されて乗っ取られる危険性すら生まれてきます。ネットワークカメラの映像を第3者に盗み見られてしまうと、オフィスなどに誰もいないことが簡単に分かってしまい、ネットワークカメラの利用が逆効果になりかねません。ネットワークカメラの接続記録を定期的に確認する事で不正利用に気がつくこともあるでしょうが、そもそも接続記録が確認できることを知らずに使い続けていたり、接続記録の機能がない製品を使っていたりする場合もあるでしょう。特にネットワークカメラの設置、導入を外部の協力会社に委託した場合などは、ネットワークカメラのセキュリティがどうなっているか、どのようにインターネットに接続しているかを良く理解せずに使い続けているという事例もあるようです。
ここではネットワークカメラを例に挙げましたが、ほかにもネットワークに繋がる機器が数多くある現在、パソコンだけにセキュリティ対策を施せば良いという状況ではなくなりつつあります。UTMなどを利用し、オフィス全体でのネットワーク利用を想定したセキュリティ対策を講じなければ、本当の意味でのセキュリティ対策にならない、そんな時期になってきているのです。