ネットワークが不安定になる原因7選!対処法とトラブルを未然に防ぐポイントも紹介
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2023.7.10 (月)Posted by NTT東日本
社内で利用しているネットワークが不安定になり、業務に支障が出てしまうケースがあるでしょう。その際、どのように解決すれば良いのかを知っていれば、焦ることなく迅速に対応ができます。
今回の記事では、社内ネットワークが不安定なときの原因と対処法を解説します。ほかにもネットワークに関わるトラブルを未然に防ぐための方法まで紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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ネットワークとは通信機器をつなぐ技術
ネットワークとは、パソコンやスマートフォン、複合機などの通信機器を、LANケーブルや無線で接続し、情報をやり取りできる技術を指します。社内へのネットワークの構築によって、メールの送受信やWeb会議の利用、チャットツールの使用などが可能になります。社員の業務効率化を実現するために、多くの企業や自治体などで導入されています。
社内ネットワークには、同じフロア内やビル内で使う「LAN」と、距離が離れた支社同士をつなぐ「WAN」があります。さらに、LANには「有線LAN」と「無線LAN」があり、違いは以下のとおりです。
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- 有線LAN:LANケーブルや光ケーブルなどで機器を直接つないで構築されるネットワーク。
- 無線LAN:ケーブルを利用せずに、無線で接続できるネットワーク。無線LANの構築には、ほとんどの場合Wi-Fiが利用される。
社内ネットワークが不安定になる7つの原因
社内ネットワークが不安定になる場合、その原因はいくつか考えられます。次に行うべき対応を決めるためにも、まずは不安定な原因を知る必要があります。ここでは、社内ネットワークが不安定な際に、考えられる原因を7つ紹介します。
利用している端末が古い
使用しているパソコンやスマートフォンなどのデバイスが古いと、ネットワークの接続に影響を及ぼすケースがあります。5年以上前に購入した端末の場合、最新の機器と比べて性能が低いため、ルーターやスイッチのスペックが高くても、処理が追いつかずに接続が不安定になってしまいます。
そのため、まずは利用している端末のスペックを確認しましょう。端末の詳細情報を表示し、以下の項目を確認します。
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- プロセッサ(CPU)
- 実装RAM(メモリー)
- エディション
- バージョン
端末の種類やメーカーによって詳細情報の表示の仕方が異なります。公式で出されている情報やWebサイトで調べれば、表示方法がわかるでしょう。
ネットワーク機器の通信速度が遅い
ネットワーク機器には最大通信速度があり、構成されている機器の中で最も遅い通信速度に合わせて接続が行われるよう設計されています。例えば、最大1Gbpsの通信速度の回線を契約していても、利用しているルーターやスイッチの最大通信速度が300Mbpsの場合、利用できる通信速度は最大300Mbpsです。
したがって、スイッチやルーターなどのネットワーク機器の通信速度が遅ければ、社内ネットワークの接続が不安定になってしまうケースがあります。
アクセスポイントの設置場所が悪い
アクセスポイントとは、端末とルーターを無線でつなぐ役割を持つ機器を指します。電波を送受信して端末とルーターをつなぐアクセスポイントは、端末との距離が遠い場合や、間に壁や家具などの障害物がある場合、通信が不安定になります。
電波干渉が生じている
ほかの電波を発する機器と電波干渉を起こして、通信に影響を与えている可能性があります。無線LANで使われる周波数は、2.4GHzと5GHzの2種類です。2.4GHzは電波が遠くまで届きやすく、障害物に強いという特徴があり、電子レンジやBluetoothでも利用されている周波数です。
そのため、近くに電子レンジといった同じ周波数を使う家電があれば、使用時に電波干渉を起こす可能性があります。また、近い周波数を使用するアクセスポイントを複数台設置している場合も同様に電波干渉が発生します。
ネットワークの構造が複雑になっている
社内ネットワークは、セキュリティ機器を含め多くの機器が接続されて成り立っているため、複雑な構造になっているケースが多いです。例えば、ルーターに多くのスイッチをつなげていると、ネットワークの階層が複雑化します。この場合、各スイッチでの処理時間がタイムラグにつながり、ネットワーク全体が遅くなるケースがあります。
ネットワークの階層が複雑になり通信に遅延が生じるケースは、ネットワークの規模が大きいほど起こりやすい現象です。
利用するユーザーが多い
一時的に、多くの従業員が同時に社内ネットワークを利用すると、帯域が不足して遅延が発生します。例えば「同じ時間にWeb会議が開催されている」「一斉に大容量のデータがダウンロードされた」というケースが考えられ、この場合、ネットワークが不安定になる可能性が高いです。
プロバイダやインターネットに不具合が生じている
「プロバイダで通信障害が発生している」「外部からサイバー攻撃を受けた」など、プロバイダやインターネット自体が原因で、通信速度に影響が生じるケースがあります。このような外的要因の場合、社内ネットワークに不具合が生じた要因としては見落としやすく、社内で解決するのは困難です。
社内ネットワークが不安定なときの5つの対処法
社内ネットワークが不安定なときに、どのように対応すれば良いのかわからないケースがあるでしょう。事前に対処法を知っていれば、焦ることなく冷静に正確な対応ができます。ここでは社内ネットワークが不安定な際の対処法を5つ紹介します。
ネットワークが不安定な範囲を探る
最初に行うべき対応として、ネットワークが不安定な範囲の特定が挙げられます。影響が出ている範囲がわかれば、原因の追及に役立ちます。
まず、影響が出ている範囲が「従業員一人だけなのか」「1つのグループ・部署なのか」「社内全体なのか」を特定しましょう。一人だけがネットワークが不安定になっている場合、従業員が利用するパソコンやスマートフォンの不具合や、設定のミスが考えられます。
一部で不安定になっている場合は、ネットワークの中継場所に原因があります。つまり、ケーブルやハブの故障、アクセスポイントの不具合などが原因でしょう。
社内全体で接続に不具合が生じている場合は、ネットワーク自体での障害の発生や、大元のハブやONUの故障などが、原因として考えられます。
端末やネットワーク接続機器を買い替える
パソコンやスマートフォンを高いスペックの製品へと買い替えることで、通信速度が改善するケースがあります。スイッチやルーターなどのネットワーク機器も同様です。
端末やネットワーク機器は、性能の良い製品を買っていたとしても、時間が経つにつれてスペックが不足していくものです。そのため、数年おきに定期的に買い替えるのが良いでしょう。
アクセスポイントの設置場所を見直す
アクセスポイントの設置個所の見直しによって、通信速度が速くなる可能性があります。アクセスポイントは、壁や家具などの障害物に弱いため、できるだけ物体に遮られないような場所に設置するのが良いでしょう。
電波の遮断を防ぐためには、家電製品やBluetoothから遠ざけた、できるだけ高い場所にアクセスポイントを設置するのがおすすめです。
プロバイダやインターネット提供元の公式情報を確認する
もしプロバイダやインターネットに原因があれば、公式からアナウンスが発信されます。利用しているプロバイダや回線事業者の公式情報を確認すれば、通信障害が発生しているかを確認できます。
SNSでほかのユーザーの声を確認するのも1つの手ですが、二次情報のため、あくまで参考程度にしましょう。一次情報である公式からの情報を必ず確認してください。
ネットワーク構成を見直す
ネットワークの構造が複雑なため接続が不安定になっているとしたら、構成の見直しが必要です。その場合、まずは現状どのような構成になっているのかを調査し、改善点を洗い出す必要があります。自社にIT担当者がいない場合は、外部へ依頼するのもおすすめです。
社内ネットワークのトラブルを未然に防ぐための2つのポイント
毎日の業務を円滑に進めるためにも、社内ネットワークでのトラブルはできるだけ避けたいものです。実は社内ネットワークの構成や日々の運用を工夫すれば、トラブルを未然に防げます。ここでは、トラブルを避けるためのポイントを2つ紹介します。
アクセスポイントを置きすぎない
大規模のネットワークを構築する場合、接続を安定させるためにアクセスポイントを複数台設置するケースがあります。しかし、アクセスポイントが多すぎると混線や電波干渉が発生し、逆に通信が不安定になってしまう可能性があります。
アクセスポイントを利用する際には、それぞれの設置場所や同時接続数などを考え、適切な数を置くのが重要です。
日々のメンテナンスを強化する
接続が不安定になる場合、社内ネットワークを構成する機器のエラーや故障が原因であるケースが多く、安定稼働のためには日々の機器の管理が重要です。
まずは、各機器が動作する環境や設置場所を把握する必要があります。また、購入年月日や仕様を一つひとつ把握し、OSやライセンスなどのソフト面も定期的にメンテナンスを実施できるようにしておきましょう。
トラブル発生時に迅速な対応ができるよう、社内ネットワークの構成図や緊急時の対応、連絡体制などを明確にしたマニュアルの作成も重要です。
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まとめ
ネットワークとは、パソコンやスマートフォンなどの機器をLANケーブルや無線で接続し、情報をやり取りできる技術です。
社内ネットワークが不安定になる原因はいくつか考えられます。例えば、利用している端末が古かったり、ネットワーク機器の通信速度が遅かったりと、機器の性能に原因がある場合です。ほかにも、アクセスポイントの設置場所が悪い、電波干渉が生じているなど、機器の設置場所や構成によって通信に不具合が生じるケースもあります。また、プロバイダの通信障害も考えられます。
社内ネットワークの不具合を未然に防ぐには、自社に適したネットワークの構成と日々のメンテナンスが必要です。社内のネットワーク構築や保守運用を安心して行うために、ぜひNTT東日本のサービスをご検討ください。
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