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  • 2023.4.17 (月)
    Posted by 北森 雅雄

【2023年版】会計ソフトの比較ポイントを解説!法人・個人事業主別におすすめを紹介

世の中にはさまざまな会計ソフトがあります。会計ソフトの導入を検討する際に、どれにすべきか迷っているという方の声をお客さまからも耳にすることが多いです。

会計ソフトを選ぶ際は闇雲に検討するのではなく、必要な機能や予算、導入後に運用ができるのか、ポイントを明確にして選定するとスムーズです。

本コラムのなかでは、会計ソフトの検討に困っている方に、比較する際に意識したいポイントや選び方のコツなどについて解説します。

法人・個人事業主別におすすめの会計ソフトについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

吉田雅一

この記事の監修者:L&Bヨシダ税理士法人 吉田雅一(税理士)

監修日:2023年07月17日
老舗のノウハウと最新のマーケティング手法を駆使し、税務のみならず「経営」全般のサポート。セミナーの開催や、著書の出版YouTubeなど多方面で活躍。

L&Bヨシダ税理士法人

.会計ソフトの比較ポイント・選び方4つ

会計ソフトの選び方について、以下のポイントから順番に解説します。

  • ●クラウド型orインストール型
  • ●個人向けor法人向け
  • ●操作がしやすいかどうか
  • ●所有している端末のOSに対応しているかどうか

ポイント①
クラウド型orインストール型

クラウド型 インストール型
インストール なし あり
ネット環境 必要 不要
OS Windows・Macどちらも使えることが多い Windowsのみであることが多い
初期費用 安い、もしくは不要 高い
ランニングコスト 高い 安い
適しているケース

・会計業務の初心者である場合
・端末や場所に関係なく利用したい場合

・会計業務に関しての経験がある場合
・複雑な計算が必要な場合




会計ソフトには、クラウドを通じて利用する「クラウド型」と、パソコンに直接インストールして使う「インストール型」があります。

初心者でも迷わず簡単に入力ができる会計ソフトが多いことから、近年はクラウド型に注目が集まっています。また、個人事業主や小規模な法人に利用されることの多い傾向があります。

それに対してインストール型は、専門的で複雑な会計処理にも対応している場合がほとんどです。ある程度の規模のある法人や、会計業務の経験がある方に使われる傾向があります。

ポイント②
個人向けor法人向け

会計ソフトは主に「個人向け」と「法人向け」に分けられます。

個人を対象とした会計ソフトは、白色申告や青色申告といった確定申告や、申告に必要な会計業務を行うものです。その機能から、個人事業主向けのソフトを「確定申告ソフト」と呼ぶ場合もあります。

それに対して法人向けは、決算に必要な機能が備わっているほか、専門的な会計処理にも対応できることが特徴です。法人向けの会計ソフトの中でも、大企業向け・中小企業向けなど、規模によって選択するべきソフトやプランが異なる場合があります。

会計ソフトの公式ホームページには「個人事業主向け」「○人以上の法人向け」などの記載があるので、閲覧時にチェックしてみましょう。

ポイント③
操作がしやすいかどうか

会計ソフトは継続的に使うものであるため、作業を行う担当者にとって操作がしやすいものを選ぶと効率的です。操作感に問題はないか、入力画面は見やすいかといった視点からも考えるようにしましょう。

また、会計ソフトには簡単に仕訳作業が行えることを強みとしているものも多いですが、いざ入力を始めると「何から始めていいかわからない」「全然簡単ではなかった」と感じる人も多くいます。料金を支払った後に後悔しないよう、あらかじめ入力画面やメニュー画面を確認することが大切です。

無料期間や無料体験版を利用しながら、導入後にストレスなく利用できるかどうかを事前にチェックしましょう。

ポイント④
所有している端末のOSに対応しているかどうか

会計ソフトはWindows・Macの両方で使えるものと、Windowsのみでしか使えないものに分けられます。自分のパソコンや作業担当者のパソコン、オフィスに設置するパソコンなどのOSが、使用する会計ソフトに対応しているかどうかを確認しましょう。

.【個人事業主向け】会計ソフト比較一覧表

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サービス名 料金 対応OS 申告方法 無料プラン・トライアル
やよいの白色申告 オンライン

無料
(有料プランもあり)

Mac
Windows

白色申告
やよいの青色申告 オンライン 年8,800円〜 Mac
Windows
青色申告 1年間の無料トライアルあり
freee会計

年11,760円〜
(月980円〜)

Mac
Windows
白色申告
青色申告
最大30日間の無料トライアルあり


個人事業主の確定申告は白色申告と青色申告に分けられるため、自身が行う申告方法に対応した会計ソフトを選ぶことが求められます。次項から、おすすめの会計ソフトとその特徴についてくわしく解説します。

1
やよいの白色申告 オンライン

特徴

・無料で利用できる
・初心者でも簡単に確定申告が行える
・取引の自動取り込みで効率化できる

おすすめの人

・初めて確定申告を行う人
・会計業務についての知識がない人
・とにかく確定申告を終わらせたい人

URL https://www.yayoi-kk.co.jp/products/shiroiro_ol/index.html


「やよいの白色申告 オンライン」は、弥生会計で有名な弥生株式会社による白色申告専用の会計ソフトです。基本のプランでもすべての機能が利用でき、期間の制限なく無料で使い続けることができます。

会計業務の初心者でも簡単に使えることを強みとしており、難しい専門用語や勘定科目を知らなくても入力することが可能です。白色申告に特化していることから機能もシンプルで、初めての確定申告でも迷いにくいと言えるでしょう。

また、有料プランでは電話やチャットなどによるサポートを受けることができるため、操作方法や会計業務がわからないといった場合にも安心して利用できます。

入力した取引データは、次に解説する「やよいの青色申告 オンライン」に取り込むこともできます。事業の規模が拡大して白色申告から青色申告に変更した場合にも、滞りなく業務を進めることができるでしょう。

2
やよいの青色申告 オンライン

特徴

・無料で利用できる
・初心者でも簡単に確定申告が行える
・取引の自動取り込みで効率化できる

おすすめの人

・初めて確定申告を行う人
・会計業務についての知識がない人
・とにかく確定申告を終わらせたい人

URL https://www.yayoi-kk.co.jp/products/shiroiro_ol/index.html


「やよいの青色申告 オンライン」は、前項で解説した「やよいの白色申告 オンライン」の青色申告版という位置づけの会計ソフトです。

銀行口座やクレジットカードの明細を取り込むことで自動的に仕訳を行い、入力にかかる時間を削減することができます。入力した情報は複式簿記の形式で保存されるため、節税効果の大きい65万円控除を受けることが可能です。

また、65万円控除を受けるためのe-Tax(電子申告)にも対応しています。申告用に別のソフトを導入したり、書類を郵送したりする必要がないため、マイナンバーカードがあれば自宅にいながら確定申告を行うことができるでしょう。

1年間は無料で利用できるため、一度確定申告を経験してから本格的に導入するかどうか判断することも可能です。

3
freee会計

特徴

・1年間の無料期間あり
・初心者でも簡単に確定申告が行える
・取引の自動取り込みで効率化できる

おすすめの人 ・初めてを青色申告を行う人

・会計業務についての知識がない人
・65万円控除を受けたい人

URL https://www.yayoi-kk.co.jp/products/aoiro_ol/index.html


freee会計はクラウド上で誰でも簡単に会計業務を行えることをコンセプトに開発された会計ソフトで、クラウド会計ソフトの代表格と言える存在です。Aiによる自動仕訳を行うため、会計業務に必要な時間を大幅に削減することができるでしょう。

受け取ったレシートや領収書は、スマホアプリのカメラで撮影することで必要な情報を自動で読み取ることができます。日付や金額、内訳などを入力する必要はなく、スキマ時間にも効率的に業務を進めることができます。

また、確定申告は「はい」「いいえ」といった質問に答える形式で行います。細かな入力で迷う必要がなく、スピーディーに確定申告を行えるメリットがあります。

.【法人向け】会計ソフト比較一覧表

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サービス名 料金 対応OS 無料プラン・トライアル
freee会計

年23,760円〜
(月1,980円〜)

Mac
Windows

30日間の無料トライアルあり
マネーフォワードクラウド

年35,760円〜
(月2,980円〜)

Mac
Windows
1ヶ月の無料トライアルあり
弥生会計 48,000円〜 Mac
Windows
無料体験版あり
勘定奉行 250,000円〜 Mac
Windows
無料体験版あり


法人向けの会計ソフトは、機能や料金、法人の規模などで選ぶことが一般的です。次項からそれぞれの会計ソフトの機能についてくわしく解説します。

1
freee会計

特徴

・会計業務にかかる時間を削減できる
・会計業務の初心者でも決算書を作成できる
・経営分析レポートを閲覧できる

おすすめの人

・会計業務の経験がない人
・効率的に決算を行いたい人
・書類作成、経営分析レポートなども利用したい人

URL https://www.freee.co.jp/accounting/small-business/


個人事業主や小規模の店舗などスモールビジネス向けの会計ソフトを提供しているfreeeですが、法人向けの会計ソフトとしても有名です。近年は大企業やIPO実現企業など、多くの企業に活用されています。

銀行口座やクレジットカードと連携することで取引に関する情報を効率的に反映できるほか、日頃の取引を入力しておくことで、決算業務に関わる書類をワンクリックで作成することも可能です。

プランによっては、従業員の経費精算やワークフロー、予実管理の機能なども利用できます。また、関連ソフトである「freee申告」を利用すれば、法人税などの書類作成・電子申告も行えます。

2
マネーフォワードクラウド

特徴

・自動入力、自動仕訳で業務を効率化できる
・銀行口座やクレジットカード、POSレジなどと連携ができる
・幅広い管理システムと連携ができる

おすすめの人

・効率的に業務を進めたい人
・税理士との共有をスムーズに行いたい人

URL https://biz.moneyforward.com/



マネーフォワードクラウドは、会計業務にある程度慣れている人が利用することの多いクラウド型の会計ソフトです。 AIによる自動入力や自動仕訳に対応しているため、使う機会が多いほど仕訳の精度が上がります。

銀行口座やクレジットカード、電子マネー・POSレジなど、3000以上のシステムと連携できることも特徴の1つです。Amazonなどで購入したものの情報も取得することができるため、物品購入時や経費精算時の仕訳もスムーズに行えるでしょう。

また、上場企業や、IPO準備をしている企業などが利用する「マネーフォワード クラウド会計Plus」も提供しています。事業の規模や今後の方向性などを加味して検討しましょう。

2
弥生会計

特徴

・多くの企業が利用する定番のインストール型会計ソフト
・制度改正や専門的な処理にも対応できる
・Excelへのエクスポートや各種集計表の作成も簡単にできる

おすすめの人

・安定感のある定番の会計ソフトを使いたい人
・会計業務の経験がある人
・複雑な会計処理を行う可能性のある人
・入力した情報を元に、予算管理や経営分析をしたい人

URL https://www.yayoi-kk.co.jp/products/account/index.html


弥生会計はインストール型の会計ソフトとして、長年多くの企業に使われています。使用している税理士や会計事務所も多いため、会計業務を委託したい場合や、外部に相談したいと考えている場合も話がスムーズです。

会計業務に必要な機能を一通り備えているほか、残高試算表の作成や資金繰り管理の機能も備えています。これらの機能を利用することで詳細な経営分析を行い、事業に活かすことが可能です。

弥生会計は複式簿記の形式で表示されるため、会計業務の経験がある場合に適した会計ソフトと言えます。会計業務を行うのが初めてという方は、シンプルな画面で設計されている「弥生会計 オンライン」なども検討してみるといいでしょう。

2
勘定奉行

特徴

・IPO実現企業の約半数が導入しているインストール型の会計ソフト
・制度への対応も安心
・日々の取引や決算、内部統制まであらゆる機能を使える

おすすめの人

・上場企業やIPOを目指す企業の担当者
・効率性と機能をどちらも重視したい人
・長く安心して利用できる会計ソフトを探している人

URL https://www.obc.co.jp/bugyo/kanjo


勘定奉行は大企業や中堅企業を中心に利用されているインストール型の会計ソフトです。IPO実現企業の約半数が利用しているなど、長年多くの企業に利用されてきた実績があります。

日々の取引入力や決算書の作成はもちろん、経営分析のための資料作成や財務管理、IPOを目指す企業向けの機能まで、幅広いサービスを利用することが可能です。

また、わかりやすいUI設計や最新技術の導入により、操作性にもこだわっています。適宜ユーザーの意見の反映を行なうことで、高い顧客満足度を維持している点もポイントです。

会計業務のプロから初心者まで、多くの方にとって使いやすい会計ソフトと言えるでしょう。

.まとめ

会計ソフトの導入時には考えるべきことが多くありますが、必要な機能や予算感といった譲れないポイントを明確にすることで、合理的に会計ソフトを選定することができます。また、会計ソフト導入後の仕訳や運用方法などについても想像しながら検討を進めるといいでしょう。

NTT東日本の提供する「おまかせ はたラクサポート サポートサービス」は、以下をはじめとする各ツールの一元的な電話サポートを受けることができます。

  • ●freee会計
  • ●freee人事労務
  • ●freee経費精算
  • ●クラウドサイン
  • ●KING OF TIME
  • ●BtoBプラットフォーム請求書

上記のサービスは、NTT東日本仕様の「おまかせ はたラクサポート クラウドサービス」にもラインナップしており、まとめてのご契約も可能になっています。

「会計ソフトの導入について検討している」「バックオフィス業務をまとめて効率化したい」などの課題がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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    実際に、操作画面をみながら、導入の相談をできますので、お気軽にお問い合わせください!

この記事を書いた人

NTT東日本 ビジネス開発本部 北森雅雄

NTT東日本に入社後、自治体向けのシステムエンジニアとして、庁内ネットワークや公共機関向けアプリケーションなどのコンサルティングからキャリアを開始。

2018年から現職にて、プロダクト(SaaS)開発、デジタルマーケティング全般のディレクションに従事。

2022年に業務のデジタル化を分かりやすく発信するオウンドメディア(ワークデジタルラボ)のプロジェクトを立ち上げ。
NTT東日本にかかわる、地域のみなさまに向けてデジタル化に役立つ情報発信を展開。

北森雅雄 masao kitamori

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