【最新】電子印鑑を作成する無料ツール8選!Windows11対応のフリーソフト・サイト
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2023.4.04 (火)Posted by 北森 雅雄
電子印鑑を手軽に作成するにはどのツールを選べばいいのかお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
現在、作成可能な電子印鑑の種類や機能が異なる数多くの無料ツールが様々なサイトからリリースされています。各ツールの特徴を正確に把握し、作成したい電子印鑑のタイプにピッタリと合うものを探し出すのは骨の折れる作業でしょう。
そこで本記事では、電子印鑑を無料で作成できるツールの中からおすすめ8選をご紹介します。
Windows11に対応している電子印鑑作成ツールをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
1.【Windows11対応】無料の電子印鑑作成サイト一覧表
名称 | クリップスタンプ | おまかせ電子印鑑Free | 職印くん32 | 印鑑透過 | 電子印影 | PIXLR X | くいっくはんこ | マイスタンプメーカ |
利用方法 | ダウンロード | ダウンロード | ダウンロード | ブラウザ | ブラウザ | ブラウザ | ブラウザ | ブラウザ |
印鑑の種類 | 6種類 | 4種類 | 6種類 | 1種類 | 2種類 | 1種類 | 1種類 | 5種類 |
サイズ変更 | 〇 | 〇 | × | × | × | 〇 | × | × |
フォント変更 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × | × | × |
カラー変更 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇(彩度) | × | × |
透過 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
押印可能ファイル |
Word |
Officeソフトファイル | BMP・EMF・PNG・SVG対応ファイル |
Word |
Officeファイル |
Word |
Word |
Word |
無料で電子印鑑を作れるツールには多くの種類があります。2025年10月14日にWindows10のサポートが終了することを考慮し、本記事ではWindows11でも使えるものをピックアップしました。
なお、本記事に掲載している情報は2023年3月現在のものであり、今後Windows11に対応するツールが増える可能性があります。
2.【ダウンロード】電子印鑑を作成できる無料ソフト3選
無料でダウンロードできるソフトで電子印鑑を作成するなら、以下の3つのサイトをおすすめします。
- ●クリップスタンプ
- ●おまかせ電子印鑑Free
- ●職印くん32
上記のメーカーから提供されるソフトは、すべてWindows11対応です。次の項目でそれぞれのツールを詳しく紹介します。
1
クリップスタンプ
「クリップスタンプ」は、エクセルやワード、一太郎などに押印できる電子印鑑を作成できるソフトです。
以下に挙げる6種類の電子印鑑を作成できます。
- ●デート印(日付印)
- ●デート印(代理)
- ●三文判
- ●丸印
- ●角印
- ●2分割印
クリップスタンプでは、印鑑の大きさや枠線の色・太さ、背景透過などの設定が可能です。立体的に見える加工ができ、実物の印影を再現してくれます。
部署名・名前はフォントの変更ができるうえ「//」を入力すれば改行もOK。
デート印の日付はパソコンのシステム設定が自動で反映されますが、直接入力もできます。
作成した印鑑画像の保存形式はBMP(ビットマップ)・PNG・JPEG・EMF(拡張メタファイル)の4つから選択可能であり、USBメモリに入れて持ち運びできるのがメリットです。
押印の際は、エクセル・ワードと同時にクリップスタンプを起動し、編集メニューから押印します。よく使う印鑑は、タスクバーやホットキーに追加して1ステップで押印可能です。
クリップスタンプで押印した印影画像は位置の移動やサイズ加工が容易にできてしまうため、社内の簡易的な書類などに押印する電子印鑑としておすすめです。
作成可能な電子印鑑の種類 | 6種類(デート印、デート印(代理)、三文判、丸印、角印、2分割印) |
使用可能なファイル | Word、Excel、一太郎 |
動作環境 | Windows11/10/8.1/8/7 |
提供元 | 小林 啓志 |
2
おまかせ電子印鑑Free
電子印鑑を試行的に導入するのにピッタリなのが「おまかせ電子印鑑Free」です。社内回覧文書はもちろん、見積書や契約書などにも手軽に使える電子印鑑がすぐに作成できます。
作成可能な電子印鑑の種類は以下の4種類です。
- ●認印・三文判
- ●データネーム印
- ●ビジネス印
- ●ユーザー印
おまかせ電子印鑑Freeは、無料にもかかわらずユーザーが使用しやすい機能が搭載されているのが特徴。
例えば、日付印では表示形式を選択でき、行ごとにフォントを変えられます。印影のかすれ具合の調節や透過加工ができる機能があり、実物の印鑑で押印したように見せられるのが嬉しいポイント。
また、会社のロゴやイラストなどが入ったユーザー印も作成でき、オリジナリティのある電子印鑑を作成したい場合におすすめです。
作成した電子印鑑を使用する時は、クリップボードにコピーし、エクセル・ワードのファイルに貼り付けます。おまかせ電子印鑑Freeのメイン画面で作成した電子印鑑をドラッグしてファイルにドロップすることも可能です。
保存形式は7種類から選択できますが、背景を透過したい場合はPNG形式で保存しておきましょう。
電子印鑑の種類 | 4種類(認印・三文判、データネーム印、ビジネス印、ユーザー印) |
使用可能なファイル | Microsoft Officeで作成したファイル |
動作環境 | Windows11/10/8.1 |
提供元 | 株式会社 FREECS |
3
職印くん32
「職印くん32」は、社内で使用する簡易的な職印などの電子印鑑を作成できるフリーソフトです。起動するとダイアログボックスが表示され、それぞれのタブに印鑑の情報を記入していきます。
職印くん32で作成可能な印鑑の形状は次の6種類。
- ●2タイプの丸型(日付印)
- ●3タイプの楕円型(日付印)
- ●2タイプの認印(縦書き)
- ●銀行員(横書き)
- ●2タイプの訂正印
- ●桜
フォントの種類・スタイル・カラーはパソコンと同様のものに変更できますが、サイズの変更はできません。そのほか、印鑑枠を二重にすることが可能です。
作成した電子印鑑の使用方法は、左上のメニューからクリップボードにコピーして押印したいファイルに貼付します。
職印くん32で複雑なレイアウトの設定はできませんが、分かりにくい操作が一切ないシンプルな電子印鑑が必要な時には非常に便利でしょう。
電子印鑑の種類 | 6種類(丸型(15mm/17mm)、楕円型(13×16mm/13×18mm(1)/13×18mm(2))、認印(10.5×10.5mm/8.5×10.5mm)、銀行印、訂正印(6×6mm/4×6mm)、桜 |
使用可能なファイル | BMP・EMF・PNG・SVG形式に対応するファイル |
動作環境 | Windows11/10/8/7 |
提供元 | なすび使い |
3.【ブラウザ】電子印鑑を作成できる無料ツール5選

ソフトをダウンロードせずに使えるフリーの電子印鑑作成ツールなら、以下の5つが人気です。
- ●印鑑透過
- ●電子印影
- ●PIXLR X
- ●くいっくはんこ
- ●マイスタンプメーカー
これらのフリーツールは、利用の際に個人情報の登録が必要ありません。手軽に作成できるのはもちろん、印影画像の加工ができるものやセキュリティ対策が施されているものなど様々なタイプがあります。以下の詳細を参考に、用途や好みにマッチするツールを選びましょう。
1
印鑑透過
「印鑑透過」は、実物の認印と同じ印影を簡単に作れるツールです。パソコンだけでなく、スマートフォンからも電子印鑑を作成できます。ソフトではなくブラウザ上で電子印鑑を作成するため、ダウンロードによる不具合の心配がありません。
作成手順は、実物の印鑑を押印した画像をパソコンに取り込み、印鑑透過のサイトにアップロードするのみ。印影画像のトリミングとカラー・サイズの変更は自動で行われ、手間がかかる調整作業はいりません。画像のノイズも自動で抑制してくれるため、印影の撮影環境に影響されにくいのもありがたいポイントです。
さらに簡易的な電子印鑑であれば、氏名などの情報を画面に入力するだけで作れます。
電子印鑑の種類 | 認印、アップロード画像と同様の印影 |
使用可能なファイル | Word、Excel、PDF(freee・Misoca・Make Leapsなどの請求管理ソフト) |
動作環境 | インターネット接続環境 |
提供元 | Toji Komorin |
2
電子印影
デジタル書類に使用可能な認印および角印をブラウザ上で作りたい時には「電子印影」がおすすめです。
電子印影は、作成方法が分かりやすいのが特徴の1つ。作成手順は、一括表示されている印鑑の種類・フォントから目的のものを選択し、文字入力後にパソコンにダウンロードします。
作成した電子印鑑は、ワード・エクセルやGoogleスプレッドシートで使用可能です。また、PDF編集ソフトがあればPDFにも印影画像を挿入できます。
電子印影は作成時間が非常に短時間で済むため、今すぐ電子印鑑を押印したい時の選択肢としておすすめです。
電子印鑑の種類 | 認印、角印 |
使用可能なファイル | Microsoft Officeで作成したファイル、Googleスプレッドシート |
動作環境 | インターネット接続環境 |
提供元 | 株式会社 オンデオマ |
3
PIXLR X
ダウンロード不要の画像編集ソフトである「PIXLR X」を使用すれば、アップロードした印影画像に手を加えてより精巧な電子印鑑を作れます。
ある程度の編集テクニックが必要ですが、無料で作れる電子印鑑にも自分の要望をできる限り反映させたいならPIXLR Xが適しているでしょう。
PIXLR Xはスキャンした実物の印影を使用しますが、トリミングや背景の透過作業などの画像編集も細かくも行えます。
印鑑の色は彩度の調整のみしかできないので、できる限りくっきりと押印した画像データをアップロードしましょう。また、背景透過を施す場合、保存の際に必ずPNG形式を選択してください。
PIXLR XにはFlash機能が使われていないため、WindosだけでなくMacなどで使う電子印鑑も作れます。
スマートフォン用のアプリもあり、インターネットに接続できる環境さえあれば場所を問わずに電子印間を作成できる便利なツールです。
電子印鑑の種類 | アップロード画像と同様の印影 |
使用可能なファイル | Word、Excel、PDF |
動作環境 | インターネット接続環境 |
提供元 | PIXLR |
4
くいっくはんこ
最低限の役割を果たせる電子印鑑をとにかく短時間で作りたい時に便利なのが「くいっくはんこ」です。
くいっくはんことは、ブラウザ上で使用可能な電子印鑑作成ツール。サイトに接続後、ほんの数秒ほどあれば、電子印鑑が完成する優れものです。
これだけ手軽にも関わらず、電子印鑑の背景を自動で透過してくれるのが嬉しいところ。
ただ、作成できるのは簡易的な認印のみで、フォントの選択や画像の細かい調整などはできません。
入力したデータがサーバに残らないシステムになっています。このため、ブラウザ上で使用するツールの中では比較的安全性が高いツールだといえるでしょう。
電子印鑑の種類 | 認印 |
使用可能なファイル | Word、Excel |
動作環境 | インターネット接続環境 |
提供元 | 株式会社 イー・ネットワークス |
5
マイスタンプメーカー
「マイスタンプメーカー」では、以下の5種類の電子印鑑を無料で作成できます。
- ●認印
- ●日付印
- ●角印
- ●画像スタンプ
- ●落款印
この内、認印と日付印には、不可視の識別データである「電子透かし」の付与が可能です。タイムスタンプが電子透かしとして埋め込まれた電子印鑑の印影は、チェックツールを使用すると押印日時が表示される仕組みになっています。つまり、押印日時が表示されない=電子印鑑改ざんの可能性があると判別できるのです。
マイスタンプメーカーで作成した電子印鑑は、透過PNGまたはPDFファイルとしてダウンロード可能。ワードやエクセルなどのデジタル書類に押印する際には、保存した画像を挿入します。
注意点は、電子透かし機能はあくまで改ざんの検出手段であり、印影の複写は防止できないこと。また、デジタル書類自体が改ざんされる可能性もあるため、重要度の高い書類への押印はしないほうがいいでしょう。
電子印鑑の種類 | 認印、日付印、角印、画像スタンプ、落款印 |
使用可能なファイル | Word、Excel |
動作環境 | インターネット接続環境 |
提供元 | 有限会社 加藤印刷 |
4.無料の電子印鑑作成ツールの選び方
電子印鑑を無料で作成できるツールを比較する際は、次の7ポイントに注目しましょう。
- ●押印したいデジタル書類・サービスに対応しているか
- ●どのような電子印鑑を作りたいか
- ●フォント・カラーを選択したいか
- ●印影の背景を透過する必要があるか
- ●操作方法の利便性
- ●セキュリティ対策に配慮されているか
はじめに、電子印鑑作成ツールが押印予定のファイルに対応しているかを確認してください。機能や種類が豊富でも、電子印鑑を作成したファイルに押印できなくては意味がありません。
次に、作成を予定している電子印鑑が作れるツールを選びましょう。フォントやカラー、印影の背景を透過できるものなど、要望に合うかをチェックしてください。ブラウザ上で作成するタイプと比べ、ソフトをダウンロードするタイプのほうがバリエーション豊富です。
編集の手間がかかっても細かい加工を施した電子印鑑を作成したいのか、短時間で簡単に作りたいのかによっても選択肢は変わります。
安全性の高いフリーツールを使用して電子印鑑を作成したいなら、ブラウザ上で作成するタイプのほうが適している場合が多いといえます。ソフトをダウンロードすることで生じる不具合やウイルス感染など、様々な危険性があるからです。特に、入力したデータが記録されないものやタイムスタンプが埋め込まれているものなどからチョイスするのがおすすめです。
5.無料ツールと有料ツールの違い

電子印鑑作成ツールには無料と有料の2タイプがあり、大きな違いは安全性と信頼性の高さです。
無料ツールはコストが不要な点がメリット。印影画像の編集を行えるツールもあり、コスト0でペーパーレスが実現するならわざわざ料金を支払う必要はないのでは?と思う方もいるでしょう。
しかし、無料の電子印鑑作成ツールには、セキュリティが弱く、信用度が低いというデメリットが存在します。無料では印影を再現するだけのツールが多く、使用者や時間の特定は不可能です。書類自体を改ざんされたり、実物の印影を不正にコピーされたりする危険からは免れません。
こうしたデメリットをカバーできるのが有料の電子印鑑です。1つしか存在しないオリジナルの印影を作成可能なうえ、押印時間や人物が記録される電子印鑑を作るサービスも存在します。
会社・法人は重要性や機密性が高い書類を取り扱うケースが多いため、電子印鑑を作成する場合には有料の電子印鑑がおすすめです。
ただ、法的に効力を認められる電子印鑑にするには、電子証明書が必要になります。そもそも、記名・押印の法的効力は署名・捺印に劣る点にも注意してください。
有料の決裁サポートサービスには、稟議から決裁、回覧まで手軽に一元化できるものもあります。電子印鑑より強固な法的効力をサポートする電子署名機能もあるため、決裁・取引のデジタル化を導入する際はぜひ有料サービスをご検討ください。
6.まとめ 会社や法人には安心・安全な取引ができる電子決裁サービスがおすすめ
Windows11対応の電子印鑑作成フリーツールなら、以下の8種類がおすすめです。
- ●クリップスタンプ
- ●おまかせ電子印鑑Free
- ●職印くん32
- ●印鑑透過
- ●電子印影
- ●PIXLR X
- ●くいっくはんこ
- ●マイスタンプメーカー
作成ソフトをダウンロードするタイプとブラウザ上で作成できるタイプの2種類があります。それぞれ作成できる印鑑の種類や編集の可否など異なっているため、選択の際は用途や好みに合わせて十分に検討しましょう。
しかし、無料作成ツールは有料サービスに比べ、安全性・信頼性に難がある点が否めません。このため、会社・法人は有料の電子印鑑を選択するほうがいいでしょう。法的根拠をカバーするだけでなく、ビジネスの手続きを一元化してスムーズな取引・契約が可能になる有料の電子決裁サービスもぜひおすすめです。
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この記事を書いた人
NTT東日本 ビジネス開発本部 北森雅雄
NTT東日本に入社後、自治体向けのシステムエンジニアとして、庁内ネットワークや公共機関向けアプリケーションなどのコンサルティングからキャリアを開始。
2018年から現職にて、プロダクト(SaaS)開発、デジタルマーケティング全般のディレクションに従事。
2022年に業務のデジタル化を分かりやすく発信するオウンドメディア(ワークデジタルラボ)のプロジェクトを立ち上げ。
NTT東日本にかかわる、地域のみなさまに向けてデジタル化に役立つ情報発信を展開。