成功率UP!? オンラインスクールビジネスの始め方を5ステップで解説

  • 2024.11.14 (木)
    Posted by NTT東日本

オンラインスクールで講義をする講師


オンラインスクールビジネスは、デジタル化が進む現代において、自由な働き方やコストを抑えて運営できる魅力的なビジネスです。

本記事では、オンラインスクール市場の成長性やメリット、懸念点に加え、具体的な始め方を5つのステップに分けて、わかりやすく解説します。

これからオンラインスクールを始めたい方はぜひ参考にしてください。

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1オンラインスクールビジネスの市場規模と成長性って?

オンラインスクールの市場規模

オンラインスクールとは、インターネットを通じて学習を提供する教育の形式で、受講者が場所を問わず学習できる勉強できるサービスのことです。つまり、オンラインスクールビジネスは、オンラインスクールを運営する事業を指します。

近年、コロナ禍によるテクノロジーの進化を受けて、eラーニング市場は成長を遂げています。市場調査レポートプロバイダー『REPORTOCEAN』が20223月に発行したレポートによると、eラーニング市場は、2022年から2030年までの年平均成長率(CAGR)は20.5%と予測されています。

市場規模が拡大する要因として、企業のDXやリスキリング需要の増加が挙げられます。また、eラーニングにゲーミフィケーション(ゲーム要素を学習環境に活用する手法)を取り入れるケースが増えており、成長を後押しする要因となっています。

今後、競合の激化や顧客単価の下落が予想されますが、当面は堅調な市場成長が続くといえるでしょう。

関連記事:eラーニング市場の現状と今後の展望予測|需要の高まりとeラーニング市場の成長

オンラインスクールプラットフォーム

2オンラインスクールビジネスのメリット

時間や場所にとらわれない自由な働き方が可能になる

オンラインスクールビジネスのメリットは、受講者側と経営者・講師側の双方にとって時間と場所にとらわれない点です。

受講者は自分のライフスタイルやスケジュールに合わせて、好きな時間に学習を進められます。仕事や家庭の都合で決まった時間に通学が難しい社会人や学生も、学びの機会を得やすいメリットがあります。
また、どこに住んでいても受講できるというのはオンラインスクールの強みです。

経営者や講師側も同様に、通勤時間や場所の制約から解放され、自由な働き方が可能です。例えば、講義の録画配信やリモートでのサポートなどを通じて、世界中どこにいても仕事ができます。働く場所や時間の選択肢が広がることにより、効率的かつ自由なライフスタイルを実現できる点は、オンラインスクールビジネスの大きなメリットです。

運営コストを抑えられる

講座や連絡はすべてWeb上でおこなうため、物理的な教室や事務所が不要です。例えば、自宅でも運営可能なため、賃貸料の削減が可能です。

ほかにも、教材もWeb上で展開できるため、教材の印刷費などの固定費も最低限で済みます。従来のスクール経営よりも運営コストを抑えられる点は大きなメリットです。

グローバルに展開できる可能性がある

インターネットを通じて世界中の人々に授業を提供できるため、グローバル展開が可能です。オンデマンド配信であれば時差や(字幕機能を利用すれば)言葉の壁のある国の人々にも授業を提供できるのは大きなメリットです。より多くの受講生を獲得でき、ビジネスの拡大が期待できるでしょう。

また、海外に拠点のある企業に対し、外国人や現地の日本人に向けた研修の実施も可能になります。

eラーニングプラットフォーム

3オンラインスクールビジネスの懸念点

オンラインスクールビジネスの懸念点

オンラインスクールビジネスには多くの利点がある一方で、いくつか懸念点も存在します。特に、通信環境の不安定さや受講者とのコミュニケーションの難しさ、無料コンテンツとの競争といった課題は、ビジネスの成功を左右する要素となります。

これらの懸念点を理解し、適切な対策を講じることが、オンラインスクールを安定して運営するために重要です。具体的な懸念点とその対処法について見ていきましょう。

通信環境に左右される

インターネットの通信環境が不安定な場合、動画や音声が途切れたりフリーズして、スムーズに講義を進められない可能性があります。

講師と受講者の双方のインターネット環境に左右されるため、どちらか一方が整備されていても問題が発生する可能性があります。事前に通信状況を確認したり、録画を共有したりする対策が有効です。

受講者とコミュニケーションが取りづらい

オンラインスクールは、オフライン授業に比べて受講者との直接的なコミュニケーションが難しい傾向にあります。細かいニュアンスや温度感が伝わりづらいことや、オンデマンド配信(録画配信)の場合、質問やフィードバックがリアルタイムでおこなえず、受講者の理解度や満足度が低下するリスクがあります。

経営者側は、よくある質問として資料をあらかじめ用意したり、チャット機能やメールなどのコミュニケーションツールを活用したりして、受講者との円滑なやり取りを促進することが必要です。

無料動画に勝るコンテンツ作成が必要になる

最近では多くのSNSHow to系の無料動画が数多く配信されています。そのため、受講する価値があると感じてもらえなければ有料のスクールには加入しないでしょう。

運営者は、コンテンツの内容はもちろん、マーケティング戦略も必要になります。

マーケティング戦略については、本記事「4.マーケティング戦略の策定・実行」で詳しく解説しています。

eラーニングプラットフォーム

4オンラインスクールビジネスの始め方5ステップ

オンラインスクールの5ステップ

オンラインスクールビジネスを成功させるためには、しっかりとした計画と準備が不可欠です。誰に何を教えるのかのターゲット設定から、カリキュラムの作成、プラットフォーム選び、そしてマーケティング戦略まで、具体的なステップを踏むことで、効率的かつ効果的にビジネスを立ち上げることができます。

ここでは、オンラインスクールをスタートするための5つのステップをわかりやすく解説します。

1ターゲットの明確化・市場調査&競合調査

オンラインスクールを立ち上げる際には、誰に何を教えるか、ターゲットを明確に決めることが大切です。できるだけ詳細に内容を具体化することで、考えていることが可視化され、ジャンル、ターゲット、集客手段、販売方法などの方針が見えてくるでしょう。

また、市場調査と競合調査を併せておこなうことも重要です。

ターゲットの明確化

ターゲットを決める際には「ペルソナ」の設定が役立ちます。ペルソナとは、提供するサービスや商品を利用する典型的なユーザー像を指す概念で、マーケティングなどで広く使われています。

オンラインスクールにおいては、どのような受講者を対象にするのかを具体的にイメージすることがこのプロセスにあたります。性別、年齢、職業、収入、家族構成、悩みなどを細かく絞り込むことで、より鮮明なペルソナが作り上げられます。

さらに、趣味関心や支出傾向なども加えることで、ターゲット層が一層具体的になり、効果的な集客方法を検討しやすくなります。

競合調査・市場調査

オンラインスクールで扱う分野のニーズがなければ、受講者の数も限られてしまいます。事前にニーズがあるのかを市場調査を通じて把握しておくことが大切です。

また、自らが作りたいコンテンツについて、類似のオンラインスクールがないかの競合調査もおこない、差別化できる要素があるかを考えましょう。

2カリキュラムの作成(コンテンツの作成)

ターゲット選定と市場調査を終えたら、次はどのような内容を教えるか、どのくらいの期間で教えるか(終了するか)、配信方法など、具体的なカリキュラムの計画と作成に入ります。

レッスンのテーマと構成

「受講者が最終的にどのようなスキルや知識を習得し、何を実現できるのか」といったレッスンのテーマとゴールを設定します。ゴールから逆算してカリキュラムを設計することで、受講者は迷うことなく学習を進められ、モチベーションを維持できます。

受講者が「この講座を受講すれば、◯◯ができるようになる」と明確にイメージできるようなゴールを設定することが、集客するうえで重要です。

コース全体の期間、各講座の時間

オンラインスクールの構成は、受講者のゴールと密接に結びついています。ゴールを定め、それに合わせたカリキュラムの内容や難易度、各コースの回数を調整しましょう。また、1回の受講にかかる時間も決めておくと良いでしょう。

例えば、「初心者向け全3回」、「中級者向け全5回」、「上級者向け全2回」といったように、受講者のレベルに応じた複数のコースとそれぞれの回数を設定します。

受講者は自分のレベルに合ったコースを選択できるうえ、具体的な受講回数が決まっているので、計画が立てやすくなります。また講師にとっても、受講者の進捗状況を把握しやすく、適切なサポートをおこなうことが可能です。

配信方法

  • オンライン講座には大きく分けて2つの形式があります。

      ● ライブ配信・・・・・・・・・リアルタイムで講義をおこなう形式
  •   ● オンデマンド配信・・・・・・あらかじめ録画された動画を受講者が視聴する形式

    ライブ配信は対面の授業に近い雰囲気で進行します。そのため、英会話やヨガ教室、音楽系などコミュニケーションを必要とするレッスンに向いています。

    一方オンデマンド配信は、ビジネスマナーやビジネススキルなど、伝えたい情報が整理されているレッスンに適しています。

    ライブ配信とオンデマンド配信を組み合わせることも、効果的な手段です。

3プラットフォームの選定

オンラインスクールビジネスを始めるにあたり、受講生と講師がスムーズにつながるための環境づくりは重要です。

レッスンの予約、月謝の支払い管理、学習進捗の管理、配信環境など、さまざまな機能が求められます。これらの機能を効率的に管理し、運営していくために、適切なプラットフォームを選びましょう。

プラットフォームの選定基準

  • プラットフォームを選ぶ際は、主に以下の5点を基準にします。

      ● 予算・・・・・・自社に見合った予算内で運用可能か
  •   ● 機能性・・・・・・必要な機能は備わっているか
  •   ● 拡張性・・・・・・必要に応じてカスタマイズは可能か
  •   ● 操作性・・・・・・運営側(講師含む)、受講者側の両者が使いやすいか
  •   ● サポート体制・・・・・・トラブル発生時などのサポートは手厚いか など

    このように、自社のビジネスニーズに合ったサービスが含まれているかをしっかりと確認したうえでプラットフォームを選びましょう。関連記事にて、オンラインスクールのプラットフォームを比較しているので、ぜひ参考にしてください。

    >> オンラインスクール(講座)のプラットフォーム比較5選!選び方を解説


eラーニングプラットフォーム

4マーケティング戦略の策定・実行

  • 多くの受講生に知ってもらうためには集客のためのマーケティング戦略が重要です。マーケティングは、ただ単に受講者を増やすだけでなく、スクールのブランドイメージを確立し、安定的な収益源を確保するためにも不可欠です。

    マーケティング戦略は、主に以下のツールや手法でおこないます。

      ● SEO対策
  •   ● SNSマーケティング
  •   ● 広告
  •   ● インフルエンサーマーケティング

    それぞれを詳しく解説します。

SEO対策(キーワード選定、コンテンツ最適化)

SEOは、検索エンジンでの上位表示を目指しておこなう対策のことです。オンラインスクールにおける集客に重要な役割を果たします。現代では多くの人がインターネットで情報検索をおこなうため、検索結果で目に留まりやすくするための対策が必要です。

SEO対策には、キーワードの選定、質の高いコンテンツの作成といった技術的な施策が含まれるため、時間と労力がかかります。しかし、一度しっかり取り組めば、安定的な顧客基盤を築けます。

SNSマーケティング(Instagram、TikTok、X、Facebookなど)

SNSは、オンラインスクールの潜在層にもアプローチ可能なため、集客を拡大するための強力なツールとして注目されています。

Instagram、TikTokX(旧Twitter)、Facebookといった主要なSNSプラットフォームは、膨大な数のユーザーを抱えており、潜在的な受講生と直接的につながる機会を得られます。定期的に有益なコンテンツを投稿し、フォロワーのエンゲージメントを高めるように努めましょう。

リスティング広告・SNS広告

リスティング広告とは、ユーザーがGoogleYahoo!JAPANなどの検索エンジンに入力したキーワードとの関連性が高い広告を検索結果ページ上に表示するマーケティング手法です。

例えば、「プログラミング スクール」といったキーワードで検索をおこなったユーザーに対して、関連性の高いオンラインプログラミングスクールの広告を表示させることで、関心の高いユーザーをWebサイトへ誘導することができます。

SNS広告は、SNSのタイムライン上に広告を表示することで、ターゲットとするユーザーに繰り返し広告を見せることができる手法です。ユーザーがSNS上で長時間過ごす傾向にあることを考えると、SNS広告は高い広告効果が期待できます。

SNS独自のキャンペーンを組み合わせることで、より効果的なプロモーションも可能です。例えば、フォロワー限定の割引クーポンを提供したり、投稿をリツイートしたユーザーに特典をプレゼントしたりといった企画を実施することで、ユーザーのエンゲージメントを高め、最終的な成約につなげることが期待できます。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、特定の分野において高い影響力を持つインフルエンサーに、自社の製品やサービスを紹介してもらうことで、ユーザーの購買行動を促すマーケティング手法です。

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーが自身の視点や言葉で商品やサービスの魅力を伝えるため、ユーザーに共感されやすく、高い信頼性と説得力を持つことが特徴です。

インフルエンサーは、SNSなどを通じて多数のフォロワーを抱えており、彼らが発信する情報は、フォロワーの購買行動に大きな影響を与えます。そのため、インフルエンサーマーケティングは、新製品の認知度向上やブランドイメージの構築、そして最終的な売上の増加に貢献することが期待できます。

具体的な手法は主に以下の2つです。

  •   ● インフルエンサーに製品を体験してもらい、その感想をSNS上で発信してもらう
  •   ● インフルエンサーと共同でキャンペーンを実施する

これらの発信は、インフルエンサーのフォロワーに対して、自然な形で製品やサービスの情報が拡散されるので、口コミ効果が生まれます。

5収益化戦略の策定・実行

オンラインスクールの運営において、価格設定と販売方法は、サービスの収益性と受講者の満足度を左右する重要な要素です。ここでは収益化の戦略について解説します。

価格設定

  • オンラインスクールの収益源の多くを占めるのが受講料です。そのため、受講料の価格設定がビジネスを左右するとも言えます。

    競合の価格設定を徹底的に調査し、自社のサービスの質や特徴を踏まえて、競争力のある価格帯を設定することが求められます。

    受講料の形態としては、大きく分けて以下の2つのタイプが考えられます。

      ● 定額制・・・・・・週1回の配信や月単位の受講など、一定期間における受講料を定額とする方式。
              受講者に継続的な学習機会を提供し、安定的な収益が見込める。
  •   ● 従量制・・・・・・動画視聴回数や受講時間に応じて、料金を支払う方式。受講者の利用状況に合わせて柔軟に料金を調整できる。

どちらの形態を採用するかは、提供するサービスの内容、ターゲットとする受講者層、収益目標によって考えるといいでしょう。

販売方法(決済方法)

受講料の決済方法に関しても、受講者の利便性を考慮した多様な選択肢を用意することが重要です。クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済、電子マネー決済など、さまざまな決済手段を用意することで、幅広い層の受講者にサービスを提供できます。

また近年では、サブスクリプションサービスの普及に伴い、決済代行サービスを利用すると、よりスムーズな決済処理が可能です。

オンラインスクールプラットフォーム

5よくある質問

よくある質問

オンラインスクールビジネスをはじめるにあたって、費用や資格の有無、運営に関する具体的な疑問を持つ方も多いでしょう。

ここでは、オンラインスクールの運営に関してよく寄せられる質問に対し、わかりやすく回答します。

オンラインスクールビジネスを始めるのにいくらお金がかかる?

オンラインスクールビジネスを始めるには、数十万〜数百万まで、使用するプラットフォーム、スクールの規模、プロモーション方法などによって異なります。

オンラインスクールビジネスの初期費用と運用費は主に以下のとおりです。

  • 初期費用

運用費

  • ● ホームページ作成費(ドメイン・サーバー取得含む)
  • ● プラットフォーム費
  • ● 広告費
  • ● 人件費(講師代)
  • ● サーバー、ドメイン費
  • ● 決済手数料+決済システム使用料
  • ● システム保守

オンラインスクールの運営や教えるための資格は必要?

オンラインスクール内で教材販売をしたり、講師として教えたりする際に、資格は不問です。

しかし、専門性が高い内容や信頼性を担保するためにも、資格保有者であるほうがいいでしょう。特に資格取得系のコンテンツを提供するのであれば、権威性の観点から資格は必須となります。

講師のプロフィール欄などに資格の記載があれば、信頼性を高めることが可能です。

オンラインスクールプラットフォーム

6ひかりクラウド スマートスタディでオンラインスクールビジネスの可能性を最大限に引き出そう

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オンラインスクールビジネスは、自由な働き方や低コストでの運営が可能なだけでなく、グローバルな展開も期待できる魅力的なビジネスです。

一方で、受講生の管理やカリキュラムの作成、スムーズな決済処理、そして受講者とのコミュニケーション手段の整備などが必要です。これらの負担が増えると、運営の効率が低下し、本来のコンテンツ作成や受講者サポートに集中できなくなる可能性もあるでしょう。そのような課題に対して強力にサポートするのが「ひかりクラウド スマートスタディ」です。

「ひかりクラウド スマートスタディ」は、教材の配信(動画、テキスト、テストなど)、学習進捗の追跡、受講者用ページなど、オンラインスクールに必要な機能を一括で管理できるため、効率的な運営が可能。さらに、ご契約者向け(管理者向け)の手厚いサポート体制も魅力の一つです。

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