センサーを活用した捕獲ワナの「見える化」で増加する鳥獣害被害を食い止める

[開発中] IoTを活用した鳥獣害対策の効率化

一次産業活性化
センサー技術の活用
地域課題解決
災害対策

このブースでは、ICTを融合した産業分野などにおける社会課題の解決および産業発展を推進するため、木更津市とNTT東日本が、木更津市をフィールドに2019年4月から開始した「地方版スマートシティモデル」の第一弾「IoTを活用した鳥獣害対策とジビエ産業による地域活性化」への取り組みについて紹介していました。

農業が盛んな地域ではある木更津市では、農地を荒らすイノシシやシカなどの鳥獣害被害が年々増加しており、それが悩みの種となっていたそうです。今回の実証実験では、NTT東日本が提供する「eセンシング」を活用し、イノシシやシカなどを捕獲するワナを監視して通知するというもの。システムとしては、イノシシを捕獲するワナを地元の猟師に設置していただき、そこにワナを監視するネットワークカメラと赤外線センサー(モーションセンサー)を設置することで、ワナの付近に動きがあると、センサーが進入を検知してアラート通知が関係者に届く仕組みとなっています。

「eセンシング」は、実証実験中の1ヵ月半で700件近くセンサー付近での動きを感知。しかし通知が届くだけでなく、さらにカメラで捕獲が確認もできるため、これまで猟師が定期的に行っていたワナへの巡回の稼働を大幅に削減する効果を生んだとしています。また、ネットワークカメラとセンサーを活用して取得したデータは、産学官の多様なプレイヤーと連携し、ICTを活用した今回の実証実験において、イノシシ捕獲のための生態把握にも役立っているとのことです。

「eセンシング」のセンサーは、LPWA (Low Power, Wide Area)*1を利用してデータを送信するため、低消費電力で1〜1.5kmという広い領域での利用が可能なだけでなく、気になる電源についてもソーラーパネルで電力を供給し場所を選ばずどこでも設置できるそうです。

  • ※1
    LPWA (Low Power, Wide Area)
    LPWAN (Low-Power Wide-Area Network) は、Bluetoothなどの近距離無線(〜数十m程度)では満たせないカバレッジの無線アクセスの分類で、 低消費電力、低ビットレート、広域カバレッジが特徴。

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