• 2024.3.25 (月)
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■テレワーク会議・オンライン授業・WEB面接。 同時に増える「接続」へのクレーム。

コロナ禍では、政府方針として「ステイホーム」が叫ばれ、わが国では一気にテレワークが広まりました。5類に分類され、日常が取り戻されたものの、働き方改革の一環としてテレワークは推奨され、日中、賃貸物件の中で仕事をしている人もいます。

また、大学生はオンライン授業が増え、同じく、賃貸物件の中で学習する人も増え、5類に分類されてからも、就職活動では、ビデオ動画による会社説明会やWEB面接が現在も推奨されており、このコラムでも何度か説明させていただいたように、ネット無料物件、特に「高速ネット無料」のニーズが増えています。

■テレワーク・オンライン会議の利用状況(国際比較)

(出典)総務省(2023)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/datashu.html#f00324

■テレワークの導入状況

(出典)総務省「令和4年度 テレワークセキュリティに係る実態調査結果」 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/datashu.html#f00324

こうした背景から賃貸市場で増えている「インターネット無料」物件ですが、入居者から「せっかくネット無料物件に入居したのに、接続環境が悪い」「肝心な時に、よく聞き取れなかったり、パソコンが固まってしまったり、待機中になってしまう」「大容量の会議資料を送るのに時間がかかって、かえって生産性が落ちてしまう」といった声をよく聞きます。

特に人生で大事な場面である就職活動のWEB面接で接続環境が悪いと、「こんなにネットがつながらないなら、下宿を引き払って実家で就職活動に専念しよう」などという事にもなりかねません。

■急激に増える 我が国でのデータトラヒック量

コロナ禍に背中を押される形で浸透した、ネット無料物件ですが、世の中のネットでやりとりされるデータ量は年々、指数関数的に増えています。この急激な伸びは、例えば動画配信サービスや画像でのやりとり、あるいは大容量での資料作成とその送信などによって今後も増えていくと予想されます。

こうなると、例えば、「電話回線を使ったインターネットサービス」、あるいは、宅外までは光回線でも宅内では複数の住戸で回線をLANで分けあう「シェア型サービス」では、隣の住戸で大容量で利用すると、ほかの部屋の接続スビートにも影響してしまい、「パソコンが固まってしまう」「接続が途切れてしまう」「大事なやりとりが滞る」といった事態になりかねません。

■我が国のインターネット上を流通するトラヒックの推移

(出典)総務省(2023)「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2022年11月分)」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd242240.html#f00110

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■近隣トラブルになりかねないネット接続スピード

賃貸住宅での人気設備の一つ「インターネット無料」ですが、不動産賃貸会社へのアンケートによると人気の一方で、「ネットの速度が遅い」というトラブルの声も多くあるそうです。

人気設備であり需要も高いため、放置すると大きなトラブルに発展する可能性もあります。

「インターネットが遅い」といったクレームが「同じ棟内で大量にトラフィックに負荷をかける人がいるから仕方ないのです。ひとつの回線を分け合っているのでご理解ください」と仮に言ったりすると、「ではその方は何号室の誰なんだ」「そのようなヘビーユーザとたまたま回線をシェアしているから、僕の面接で画面が止まるのか」と、隣人トラブルになりかねません。「ネット無料だから入居したのに、これでは話が違う。自分で回線ひくから、その分家賃を下げてくれ」といった話になると、これはオーナーまで巻き込まれてしまうのです。

実際に就職活動がオンライン化したことは、「交通費がかからない」「午前中東京の会社を受けて、午後地元の会社の面接も可能」「人事は会場費がかからない」と、学生・人事の双方から評価をうける一方で、「通信回線が不安定で、企業説明会や面接の途中で、音声・映像が途切れるなどしたことがあった」が、2021年度41.9%から2022年度45.8%と増加しています。

内閣府 令和3年度委託調査事業2021 年 11 月 25 日株式会社マーケティング・コミュニケーションズ 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書 https://www5.cao.go.jp/keizai1/gakuseichosa/pdf/20211125_honbun_print_1.pdf P.115より

こうしたトラブルをさけるためにも、各戸まで光ファイバーを配線し、各部屋のトラフィック量に関係なく使える「全戸型」といったタイプのインターネット回線をひくことが、オーナー・管理会社のトラブル対応の負荷を下げるためにも重要なのです。なにしろ今後もネットはどんどん大容量のデータを送信することになります。各住戸での使用量は増えていく未来は明らかですし、人気の設備ランキングでも「ネット無料」に加えて「高速ネット無料」が上位ランキングしているのが今の時代です。より高速なタイプへとバージョンアップをしていくことが望まれるのです。

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