事例紹介全30室中18室空室!!入居率40%から奇跡の満室経営へ。高速ネット無料が、青森の下宿のおばちゃんを救った。
物件のご紹介
〇物件名:もやハイツ
〇青森市大字横内字鏡山
〇30戸
〇導入サービス
フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ
全戸加入プラン(2020年4月導入)
本記事のTOPICS
・スタートから困難の嵐
・増える空室。もやハイツ、大ピンチ
・救世主現れる
・高速回線導入
・ついに満室経営に
・入居者に愛される経営
■スタートから困難の嵐「下宿のおばちゃんになりたい!!」その一心で、50歳で土地購入から始めて 賃貸ハイツの経営の荒波に乗り出す。
親戚の人から、「人生100年。60歳定年になってからの、残り40年どう暮らすかを考える時代よ」と言われた、北村田鶴子さん。喫茶店経営をしていた北村さんは、ここで「下宿をやりたい」と思います。
ちょうど大学に合格した息子さんが他県に進学した際に「まかないつきの下宿がなかなかなかったのよ。お腹いっぱいご飯が毎日食べられる下宿があったら親御さんは安心なのに。カーテンやベッド、電化製品もなにからなにまで学生さんが自分で揃えるのは大変だわ。そういうのも用意してあげたらきっと人気が出ると思ったのよ」と感じます。
その体験から、「下宿をやってみたい」という想いが北村さんに芽生えます。
昔は、「学生さんが身の回りの物を持ってくるだけで、すぐ生活が出来る、親御さんが安心して任せられる下宿」が、全国にありました。でも最近はなんだか冷たく、建物だけの賃貸ばかり・・・。
「親元を離れて下宿をして学校に通う学生さんにとって、大家さんは、親も同然。よし、下宿のおばちゃんになろう」、と北村さんは人生の決断をします。
青森公立大学の前に300坪の土地。とはいえ、最初はその半分の150坪で始めようかと慎重に考えていましたが、300坪全部でないと売れないという話。
大金がかかります。
さらに土地を買ってから、建築費をためて、60歳になってから下宿を始めようかぐらいにゆっくり考えていたところ、水道の確保のためには、すぐに建築に着手しなければならないと、いくつも難関が待ち構えます。借金をして、ここで人生の大勝負。単身ワンルーム30戸・家具家電付き・まかない付きの賃貸物件を平成14年4月入居開始で建設します。
■増える空室。もやハイツ、大ピンチ大学の目の前なのに、どんどん空室が増え入居率40%に。建設した会社の従業員が同情して借りてくれる。
新築ピカピカですぐ満室になるかと期待するものの、最初の入居は23室。初めての賃貸経営はこんなにも難しいものかと、北村さんは頭を抱えます。青森市内からクルマで、毎日何度も通い、朝・晩のご飯を作るのも北村さんの仕事。もともと喫茶店を経営していましたから、料理は得意で、ご飯を美味しそうに食べる入居者の笑顔はなによりの励みになります。
しかし、1年経つと、もう「新築」とは呼べなくなります。新築時の入居者さんが卒業するころになると、半分ぐらいの部屋が空いてしまいました。下宿代は金融機関への借金返済にまわり、ほぼ赤字。
下宿を卒業して、結婚した青森公立大卒の元入居者さんが、たまに遊びに来てくれますが、最初に見るのが玄関の靴箱。もやハイツはスリッパに履き替えて上がるので、入居状況は下駄箱の靴の数でわかるのです。
もやハイツを建築した、建築会社の社員さんが「北村さんかわいそうだから、お部屋借りるよ」と部屋を借りてくれて、なんとか維持しているという状況でした。
■救世主現れるインターネット光回線と、ホームページ・Instagram
「どうやったら、目の前の大学の学生さんが借りてくれるのかしら」。毎日献立を考えながら、若い学生さんたちの意見や、ご自身の子供たちの意見を取り入れようと決意します。
まずは、ホームページの大刷新。といってもパソコンでホームページを作るなんてとてもできません。「こういう事は若い人の意見を取り入れて、やるしかない」と、まずは「もやハイツの良さを知ってもらう」事に徹します。
そして、インターネット。
青森市内から離れた大学周辺では、バスに乗って移動しないと、遊びに行くところもあまりありません。学生さんは、勉強して部活をしてから、部屋でテレビとネット。インターネットにつないで、スマホでSNSやゲームをしている姿を見ると、「このインターネットを家具や食事と同じように、お部屋にまかないつきにしたらいいんじゃないかしら」。
そう、インターネット無料物件にするのは、北村さんが下宿経営をしようと思い立ったときの「原点」である「学生さんが身の回りの物を持ってくるだけで、すぐ生活が出来る、親御さんが安心して任せられる下宿」だったのです。
■高速光回線導入「ご飯の味を落とさない」のと同じで「ネットのスピードは落とさない」
空室対策を考えた時に、半分以上すでに空室があるので、かけられるお金もできるだけ節約したい。正直、当時の入居状況は赤字ですから、北村さんの仕事の報酬は、まかないの残りのご飯を食べられることぐらい。「残りご飯を食べるのが私の給料よ」という北村さん。当然、「安いネット」にするべきかとも考えました。
でも、どんなに空室が増えても、料理の味は落とさなかったのが北村さんの信条。そう考えれば、動画やゲームやSNSをネットにつなぐ学生さんに不自由な思いはさせたくない。だからこそ、NTTのフレッツ光の最速版を入れることにしました。
NTTの山村さんが足しげく、提案に来てくれたことも、北村さんの心を動かしました。
こうして、入居者のネット回線利用料を北村さんが負担する決断をしました。
■ついに満室経営に2020年4月、高速光回線の賃貸物件になり念願の満室経営に
ネット無料にして、ホームページでも宣伝。加えて、通学路からも見える場所に「この建物は光インターネットが全室で使えます」の看板を設置。全30室がなんと見事に満室になったのです。
男性18名。女性12名。朝と晩のご飯はリクエストを聞き、こんだてを考えます。北村さんは朝食を一人で作り、学生を送り出し、お昼には、従業員さんを雇って、みんなで、夕ご飯の用意です。共用部の掃除や雪かき、建物のメンテンナンスと北村さんの仕事は、満室になっても続きます。バイトの話や恋の相談、学生さんたちとの会話も北村さんには楽しみです。
■入居者に愛される経営満室、大家さんの喜び
親御さんが訪ねて来れば、一緒に部屋で寝泊まりして 頂き、ご飯も親御さんにも食べて頂きます。
やはり原点は、「親代わり」の心意気なんです。 建築会社の従業員さんも今では住んでおらず、30人中、29人が学生さん。実はおひとり は、「どうしてもここに住みたい」という社会人さん。卒業後も住み続け、転勤でここを離れたのちに、また青森に転勤で戻ってきたら「どうしても一室、空きがないか。またもやハイツに住みたい」と住み続けています。
「昔は、空室も多くて、ひとりでどうしたらいいかと悩んでばかりでした。今は、雪かきをしていると、入居者の学生さんが手伝ってくれるんですよ」と北村さん。「先日は母の日にカーネーションをもらいました。嬉しかったわ」とニコニコの笑顔です。
コロナも落ち着き、入居者のみなさんとバーベキュー大会をしました。市街地を離れた大学の下宿では、今日も笑顔が絶えず、北村さんは「まだまだ借金返済まで頑張るわよー」とのこと。ほんとに寒い取材の一日でしたが、暖かい笑顔で一杯の、もやハイツでした。
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