LAN配線の工事事業者を選ぶ3つの基準!施工前に確認するポイントや費用相場も紹介
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2025.8.07 (木)Posted by NTT東日本

オフィスで使用するパソコンをインターネットに接続する方法が分からず、対応に悩む方は多いのではないでしょうか。
近年、Web会議やオンライン商談が一般化しており、安定したインターネット環境の構築は業務の効率化に不可欠です。インターネット環境の構築で必要なのが「LAN配線の工事」です。
オフィスのLAN配線は、家庭用のネットワーク環境とは異なり、専門的な知識と技術が求められます。オフィス内のレイアウトを考えて接続機器やケーブルを配置しなければならないだけでなく、配線を一本間違えれば、全体がうまくつながらない事態に陥る可能性もあります。
そこで今回の記事では「LAN配線の概要」「配線工事の費用相場や事業者を選ぶ基準」「実際の工事の流れ」について解説します。
オフィスの新設や移転に伴い、LAN配線の工事を計画をしている企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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LAN配線とは?有線と無線の違いを解説

LANとは「Local Area Network」の略で、敷地内でパソコン同士が通信できるよう構築したネットワークです。このLANを使って、インターネットに接続するために行う配線を「LAN配線」と言います。
LAN配線には有線と無線があり、それぞれ通信品質やセキュリティ面などに違いがあります。この章で、それぞれのLANの特徴について詳しく確認しましょう。
有線LANとは
有線LANとは、LANケーブルを使ってパソコンなどの通信機器をインターネット接続する方法です。有線LANのメリット・デメリットは以下のとおりです。
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メリット |
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デメリット |
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ケーブル接続が必要なため、利用できる範囲が限られるなど不便な面もありますが、セキュリティや通信品質を重視したい場合は、有線LANがおすすめです。
無線LANとは
無線LANとは、無線LANルーターを利用して、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの通信機器をケーブルを使わずにインターネットに接続する方式です。無線LANのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
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メリット |
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デメリット |
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通信品質は有線LANに劣りますが、オフィスレイアウトを柔軟に変更したい方や、多数の端末でインターネットを利用したい方は、無線LANがおすすめです。
LAN配線の工事の前に空配管の有無を確認しましょう

LAN配線の工事は、オフィス内に「空配管」が設置されているかどうかによって、作業方法や費用が大きく変わります。空配管は「CD管」とも呼ばれ、後から追加でLANケーブルを通すために設置された配管のことです。
空配管の有無により、工事費用や内容が大幅に変わります。空配管が設置されている場合は、電話やメールでの問い合わせでも、作業内容や工事費用を正確に把握できるケースが多くなります。空配管がない場合は、建物の構造や既存設備の状況によって作業内容が複雑化するため、現地調査後に正確な見積もりを出してもらいましょう。
空配管の有無を見分ける方法は、以下の2つです。
- 目視での確認
- 図面での確認
空配線の有無は、オフィスのコンセントプレートを目視で確認し、以下の存在が確認できれば空配管がある可能性が高いと言えます。
- 穴あきチップ
- ブランクチップ
- 電話のジャック付きコンセントプレート
判断が難しい場合はオフィスの電気図を事業者に送り、空配管の有無を診断してもらいましょう。
LAN配線の工事の費用相場

LAN配線の工事にかかる費用は、人件費や材料費・作業費から算出されます。
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項目 |
費用相場 |
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派遣スタッフ(1人あたり) |
10,000円 |
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LAN配線(1本あたり) |
8,000円 |
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ルーター(1台あたり) |
10,000円 |
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パッチ配線(1本あたり) |
8,000円 |
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HUB(1台あたり) |
3,000円 |
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ネットワーク設定費用 |
8,000円 |
実際はLAN配線やパッチ配線が複数あるため、より大きな金額となることが多いです。無線LANの場合は、表の内容に加えてフロアSW(スイッチ)・センターSW(スイッチ)の設置費用がかかることがあります。それぞれの費用相場は1万円前後です。
※金額の詳細は事業者によって異なるため、それぞれの事業者にご確認ください。
金額を抑えたい場合は複数の業者から見積もりを取得し、価格やサービス内容を比較することで、適正価格かどうかを判断できます。また、LANケーブルやHUBを自分たちで用意すると、手数料がかからないため、事業者に用意してもらうより金額を抑えられます。費用相場と大きくかけ離れた金額を提示された場合は、必ず理由を確認してください。
社内にネットワーク構築に関する知識を持つ社員がいない場合は、その後の保守や運用面も考えるとLAN工事の専門事業者へ一括で依頼することをおすすめします。NTT東日本では、LAN環境の構築・運用を一元的に行います。LANのボトルネック調査やセキュリティ調査などを含め、ネットワーク構築における設定・変更などを一括で担うサービスです。LAN工事の依頼を検討している企業さまは、下記のフォームよりお気軽にご相談ください。
「おまかせLAN構築(おまかせITマネージャー)」のお問い合わせはこちら
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LAN配線の工事の業者を選ぶ3つの基準

LAN配線の工事の事業者を選ぶときは、以下の3つの基準を確認しましょう。
- 施工実績が豊富である
- 今後の拡張・構成変更を考慮している
- アフターサービスが充実している
LAN配線は、DIYではなく事業者への依頼がおすすめです。電気が通るケーブルを触るため、知識なく行うと感電などの事故につながる可能性があります。
また、電気配線が関係するコンセントと同時に工事する場合「電気工事士」の資格がないと施工できません。安全性と品質を確保するためにも、LAN工事は専門の事業者に依頼することをおすすめします。
実績が豊富である
ホームページなどで公開されている施工実績をチェックし、より経験豊富な事業者を選びましょう。施工実績をチェックする際は、複数の事業者と比較して見極めることがポイントです。また、スタッフの顔やお客様の声を掲載している事業者は、透明性が高く、信頼性のある対応が期待できます。
自社オフィスの規模に近い案件の実績が豊富だと、さらに安心できるでしょう。オフィスのLAN配線の工事であれば、法人向けの事業者にお願いするのがおすすめです。
今後の拡張・構成変更を考慮している
LAN配線は、今後のオフィスの拡張・端末の増設を視野に入れた設置が大切です。優れた事業者であれば、今後の拡張・構成変更を考慮した設備の提案をしてくれるでしょう。見積もり時に、以下の点を確認することがおすすめです。
- 先を見据えた提案内容を説明してくれる
- 技術的な質問に丁寧かつ具体的に答えてくれる
- 受付や対応が誠実である
また、費用相場を大幅に超えている場合、内容を精査し、必要以上の工事が含まれていないか確認することが重要です。
アフターサービスが充実している
LAN設備は、わずかな設定ミスや接続不良でも業務に支障をきたす可能性があります。万が一のトラブルに備え、アフターサービスの有無と内容を事前に確認しておきましょう。
アフターサービスがない場合、事業者の不手際だったとしても、追加費用を請求されることがあります。また事業者の拠点が遠方にある場合、出張費を請求されたり到着までに時間がかかったりします。
継続的なサポートを受けられるオフィスに近い地域の事業者を選ぶことで、安心して運用を続けることができます。
LAN配線の工事の流れ

LAN配線の工事を進める際の流れは以下のとおりです。
- 配線のレイアウトを考える
- 現地調査・契約を行う
- 施工する
LAN配線の工事は、事業者にすべてを任せるのではありません。ある程度のレイアウトを考えて、事業者を選定してから契約する必要があります。この章で流れを確認し、スムーズに施工できるよう準備を進めましょう。
配線のレイアウトを考える
まずは、LAN配線のレイアウトを考えます。あらかじめレイアウトを決めておくことで、事業者との打ち合わせがスムーズに進みます。接続機器の台数を把握し、将来的な増減も含めた余裕のあるレイアウトを考えると良いでしょう。
レイアウトを考える際は、ルーターの近くにパソコンを配置するなど、距離や位置関係に注意をすることが大切です。長すぎると引っかかって転倒したり、ケーブルが外れて作業がストップしたりする可能性があります。
どの部屋で有線LANを使うか決まっていない場合は、あらかじめ全ての部屋で工事をしておくと、追加でLAN配線の工事をするより手間と費用が抑えられます。
実際に使用する社員の意見を取り入れ、利用するパソコンの台数・ルーターやLANケーブルのレイアウトなど、現場のニーズを反映したレイアウトを検討しましょう。
現地調査・契約を行う
レイアウトを考えたら、複数から見積もりをとった上で事業者を決定し、現地調査・契約を行いましょう。複数事業者で見積もりをとることによって、適正な価格で工事を依頼できる可能性が高まります。
また、細かな点まで丁寧に説明してくれるか・トラブル時に店舗がオフィスの近くにあるかなども確認をすると良いでしょう。
事業者が決まれば、営業や作業員を交えて現地調査をしてもらいます。スムーズな打ち合わせを行うために、事前にレイアウト図を用意して渡せるようにしておくと良いです。施行中の工事のキャンセルは原則不可能のため、計画段階で入念な確認を行いましょう。
施工する
契約が終われば、契約書に書かれた日程に従って工事が実施されます。一般的な工事期間は数日~1週間ですが、トラブルを想定して余裕をもったスケジュール調整がおすすめです。
施工中に新たな配線箇所が必要になった場合は、対応できるか事業者に相談をしてみましょう。工事が完了すれば立会いをして点検し、問題が無ければ施工完了となります。
オフィスのLAN環境のご相談はNTT東日本へ

回線に付随するLAN環境の構築についてもNTT東日本にまるごとおまかせすることで、トラブルに強いネットワークを構築することができます。インターネット関連機器を一元的に管理することで不具合が起こったときに責任分界点が明確になり迅速な対応ができます。NTT東日本で提供している「おまかせITマネージャー」を活用することで、インターネット関連機器を一元管理することができますので、「おまかせITマネージャー」に興味のある企業の方は、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。
まとめ

LAN配線は、その名の通りLANを使ってインターネット接続するための配線です。配線工事は、感電や高い場所からの落下などケガのリスクが大きいため、DIYではなく専門事業者に頼むと良いでしょう。
配線工事の事業者はたくさんあるため、実績や提案内容を確認し、相見積もりをとった上で選ぶことが大切です。LAN配線事業者を選ぶ3つの基準に照らし合わせて、自社に最適な事業者を選びましょう。
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