LANルーターの有線と無線の違いと選ぶ際のポイント5選【接続方法も紹介】

  • 2024.8.07 (水)
    Posted by NTT東日本

 LANルーターの有線と無線の違いと選ぶ際のポイント5選【接続方法も紹介】

「オフィスにLANルーターを導入したいが、有線と無線の違いを知りたい」という方は多いのではないでしょうか。

従来のオフィスのLANは、通信品質が安定しており、セキュリティ面でも安心できる「有線LAN」が一般的でした。しかし、オフィスのフリーアドレス化など働き方が柔軟になっている現在は「無線LAN」を導入する企業も増えています。

そこで今回の記事では「LANルーターの概要」「選ぶポイント・接続方法」について解説します。有線と無線の違いを知った上でLANルーターの導入を検討したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1.LANルーターとは?モデムとの違いも解説


LANルーターには「有線」と「無線」があり、双方共通のメリットは以下のとおりです。

    • キャリアとの契約がなくてもインターネットが使える
    • スマートフォンやタブレットの場合、通信量制限がかからず、快適に使える


この章では、有線と無線のLANルーターの特徴や、モデム(ONU)との違いについて解説します。まずは、それぞれのルーターのメリット・デメリットや、用語の意味を理解しましょう。

LANルーターとは

LANルーターは、インターネット回線を複数のコンピュータで共有できるようにする機器で、有線と無線のものがあります。モデム(ONU)とケーブルで接続することにより、LANルーター側につないでいる複数端末で、インターネット接続が行えます。

モデムやONUにルーター機能が搭載されている一体型もあり、その場合、LANルーターは不要です。

有線LANルーター

有線LANルーターとは、ケーブルでモデムに接続してインターネット通信を行う機器です。通信速度が速く安定しており、セキュリティ面でも安心できます。しかし、配線が必要なためケーブルが邪魔になったり、接続機器が多いとLANポートが足りなくなったりするといったデメリットがあります。

また、ケーブルが長いほど損傷を受けるリスクが高く、通信障害が生じる可能性があるため注意が必要です。

無線LANルーター(Wi-Fi)

無線LANルーターは、無線でモデムに接続し、インターネット通信を行う機器です。Wi-Fiは、無線LANの一規格を指します。

パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでもインターネットが利用可能です。どの部屋にいてもインターネットと接続できることがメリットですが、有線LANと比べると速度やセキュリティが劣ります。

無線LANルーターは、基本的にインターネット契約時に事業者からレンタルできますが、より良い性能の製品を購入しても良いでしょう。

モデム(ONU)との違い

モデムは、アナログ信号をデジタル信号に変換する機器であり、基本的にNTT東日本やNTT西日本からレンタルできます。モデムのみだと利用できる端末は基本的に1つであり、有線LANケーブルによる通信しかできません。

光回線の場合、光信号をデジタル信号に変換する「ONU」が必要です。役割が似ているため、ONUをモデムと呼ぶこともあります。また最近では、速度と安定性に優れた通信方法である「光回線+IPoE」も普及しています。

2.有線ルーターを選ぶ際のポイント2選

有線LANルーターを選ぶポイントは、以下の2つです。

  • 接続端子を差し込むポート数
  • LANポートの向き

有線LANルーターの導入を検討している方は、ポイントを詳しく理解し自社に最適な製品を選びましょう。

ポート数

市販されている有線LANルーターは、一般的に1〜4つのLANポートがついています。インターネット回線を利用する予定の機器より、1〜2つ多くポート数があるものを選ぶと良いでしょう。ポート数が足りない場合は、スイッチングハブを使えば増設できます。

しかし、接続したい機器が少ない場合には、ポート数が少ない2〜3つのものがおすすめです。ルーターが小型化するため、設置や配線がコンパクトになります。

LANポートの向き

有線LANルーターの場合、LANケーブルを製品の表と裏側に接続するタイプがあります。一般的に、表面にLEDランプが搭載されているため、LANポートの向きが合わないと見えなくなってしまいます。

また、LANポートの向きだけでなく、本体の向きにも注意が必要です。有線LANルーターには、縦置きと横置きのタイプがあり、設置場所に合わせて選ぶと良いでしょう。

3.無線LANルーターを選ぶ際のポイント3選

無線LANルーターを選ぶポイントは、以下の3つです。

  • 通信規格
  • 最大通信速度
  • 電波強度

無線LANルーターの規格や種類はさまざまです。この章で、ルーターや機器の通信速度を活かすための注意点を確認し、快適に使えるものを選んでみてください。

通信規格

無線LANルーターは国際的な通信規格が決まっており、現在は以下の6つの規格があります。

規格

最大通信速度

周波数帯

IEEE802.11a

54Mbps

5GHz

IEEE802.11b

11Mbps

2.4GHz

IEEE802.11g

54Mbps

2.4GHz

IEEE802.11n(Wi-Fi 4)

600Mbps

2.4GHz/5GHz

IEEE802.11ac(Wi-Fi 5)

6.9Gbps

2.4GHz

IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)

9.6Gbps

2.4GHz/5GHz

しかし、下位互換性があるため「契約中の光回線は最大1Gbpsだが、ルーターの規格が11n」などの場合、最大600Mbpsの速度になってしまいます。

現在、インターネット回線として主流になっている「光回線」の場合、1Gbpsが標準です。そのため、回線速度を十分に活かすためには、11acや11axのルーターを使うと良いでしょう。

周波数帯も大切なポイントです。2.4GHzよりも5GHzの方が、電子機器やBluetoothなどの電波の影響を受けにくいです。しかし、2.4GHzは電波強度が強く、障害物の影響を受けにくいというメリットがあります。

最大通信速度

無線LANルーターを選ぶ際には、最大通信速度が速いものを選びましょう。最大通信速度が速いほど、実測値も比例して速くなるからです。基本的に、通信速度はルーターのアンテナ数が多いほど向上します。

一般的にMbpsと表される最大通信速度は「理論値」のため、実際にはその速度にはなりません。例えば、実際に送受信されるデータ量の実測値は、最大通信速度の半分〜1/3になることが多いでしょう。

しかし、最大通信速度が速ければそれに伴い実測値も速くなるため、より良いものを選ぶ方が快適に利用できるでしょう。

電波強度

電波強度が強ければ強いほど、より遠くの機器と安定した通信が可能です。多くのメーカーで「戸建て向け」「集合住宅向け」などを提示しているので、迷ったときは確認しましょう。

無線接続は、壁やガラスなどの障害物があると通信が弱くなるため、中間地点に中継器を設置するのがおすすめです。また、アンテナ性能が良いものや、ハイパワータイプと表記された無線LANルーターを選ぶと良いでしょう。

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4.LANルーターの接続方法3ステップ

LANルーターを導入したら、以下の手順で接続を開始してください。

  1. インターネット回線を開通させる
  2. モデムと接続する
  3. 子機と接続する

一般的に手順は3つですが、オフィスの設備やインターネット回線契約先によって若干異なります。必要な作業を回線契約先に確認しながら進めてください。

インターネット回線を開通させる

まずは、インターネット回線を契約し、モデムまで開通させます。回線契約先や回線を開通する事業者と、事前に以下の内容を確認しておきましょう。

  • 開通手続き
  • 開通確認方法
  • 接続方法

確認が終わったら、開通工事を行います。工事内容によって異なりますが、一般的に2時間程度で終了です。

モデムと接続する

次に、モデムとLANルーターをLANケーブルでつなぎます。有線LANかつ端末が1台のみの場合は、ルーターは不要です。複数台接続する場合は、LANケーブルをルーターと接続しましょう。

無線LANルーターの場合、Wi-Fi側の「INTERNET」「WAN」の記載がある場所に、LANケーブルをつなぎます。LANケーブルがルーターに付属していない場合は、別途購入が必要です。詳しい接続方法は、モデムやルーターの種類によって異なるため、取扱説明書を確認してください。

子機と接続する

最後にルーターと、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの子機を接続します。有線LANルーターの場合、接続できるのはLANポートのある機器のみです。

無線LANルーターの場合は、多くが自動接続に対応しています。手動で設定する場合は事前にSSIDと暗号化キーを確認し、子機側のWi-Fi設定画面から接続する必要があります。SSIDと暗号化キーは、Wi-Fiルーターの裏側やマニュアルに記載されているので、確認しておくと良いでしょう。

5.LAN環境のご相談はNTT東日本へ

LAN環境の整備については、社内のネットワーク構築に必要な機器の設置・設定が必要になります。ネットワーク構築に関する知識を持つ社員がいない場合は、LAN工事専門事業者へ依頼するのがおすすめです。NTT東日本では、LAN環境の構築・運用を一元的に行います。LANのボトルネック調査やセキュリティ調査などを含め、ネットワーク構築における設定・変更などを一括で担うサービスです。LAN工事の依頼を検討している企業さまは、下記のフォームよりお気軽にご相談ください。

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6.まとめ

LANルーターとは、インターネット回線を複数機器で共有できる機器です。LANルーターには、有線と無線があります。有線は「接続が安定している」「セキュリティに強い」、無線は「どこにいても接続できる」ことがメリットです。

LANルーターを選ぶ際は、接続可能機器数や通信規格を確認することが大切です。オフィス環境や所有している機器を確認し、用途に合わせたLANルーターを選びましょう。

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