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LANハブの種類やルーターとの違いが分かる!選び方のポイントと便利な機能を紹介

  • 2023.6.30 (金)
    Posted by NTT東日本

LANハブの種類やルーターとの違いが分かる!選び方のポイントと便利な機能を紹介

ネットワーク環境の構築に、LANハブの導入を検討している企業担当者の方は多いのではないでしょうか。しかしLANハブの種類はたくさんあるので、どの商品を選べば良いか分かりにくいです。

そこで今回の記事では、LANハブの概要と選び方のポイントを紹介します。LANハブの種類とオフィスで役立つ便利な機能も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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1.ハブとは「複数のLANケーブルを繋げる集束装置」

ハブ(Hub)はもともと車輪の中心を指す言葉で、中核や集約点という意味で使用されます。例えば飛行場の場合、重要な中継地としての役割がある場所のことを「ハブ空港」と呼びます。

IT分野においては、複数のLANケーブルを集約する集線装置の名称として用いられるのがハブです。ハブは「LANハブ」とも呼ばれ、インターネットに繋げたいパソコンなどの接続機器を増やす役割があります。LANハブにはルーター機能がないため、モデムに直接繫げてもインターネットには接続できません。

2.LANハブとルーターとの違い

LANハブとルーターは、パソコンなどの端末をネットワークに繋ぐための通信機器です。それぞれケーブルの差し込み口が並んでいて同じような見た目をしているので、違いが分かりにくく混同されがちです。しかしLANハブとルーターは、以下のように通信の範囲が異なります。

  • ■LANハブ:同じネットワーク内の通信を行う機器
  • ■ルーター:異なるネットワーク通信を行う機器

LANハブはパソコンなどの端末を、増やしたいときに有効です。一方ルーターは、いくつもの端末をインターネットに繋げるために使用されます。

現在販売されているルーターには、ハブのようにLANポートを搭載しています。LANポート数に限りはありますが、接続機器が少ない場合はハブ機能付きのルーターで十分でしょう。

またルーターには、目的のサイトまで通信ルート(データの通り道)をつくる役割があります。インターネット上の住所である「IPアドレス」をそれぞれの端末に振り分けてインターネット通信が可能になります。

3.LANハブの種類

LANハブの種類が「よく分からない」という企業担当者は多いのではないでしょうか。ハブを導入する際は、使用用途によって「どの種類を揃えるか」決めていく必要があります。

そこで本章では「リピーターハブ」と「スイッチングハブ」の2種類のLANハブについて紹介します。LANハブを選ぶ前に、それぞれの違いを理解しておきましょう。

3-1.リピーターハブ

ハブと省略されて説明される機器は、一般的にリピーターハブを指します。リピーターハブは、LANケーブルで伝送される信号をすべての端末に送る機器です。

データを受信した側は自分宛であれば受け取り、必要のない場合は無視しなければいけません。リピーターハブは関係のない端末にも同じ情報を送信するので、パフォーマンスやセキュリティの低下に繋がるのがデメリットです。

また、リピーターハブに接続している端末がデータを送信している間は他の端末は同時通信ができません。つまり、1台のパソコンがデータを送信中のときは、他の端末は通信ができなくなります。

リピーターハブは、信号のひずみやデータ送受信の遅延なども発生しやすいので、現在はあまり利用されていません。ただしリピーターハブは構造や動作が単純なので、スイッチングハブに比べて安価で入手できるメリットがあります。

3-2.スイッチングハブ

スイッチングハブの特徴は、指定した端末にのみデータを転送する点です。IT業界では、スイッチングハブのことを「スイッチ」や「ブリッジ」と呼ぶケースもあります。

スイッチングハブには、機器固有の識別番号である「MACアドレス」を解析する機能があり、送信先を判別できる仕組みになっています。LANケーブルを通して必要な宛先にだけ電気信号を送れるので、リピーターハブのように他の端末にデータを閲覧される心配はありません。

指定されたMACアドレスに効率よくデータの送受信ができるため、快適なネットワークを構築できます。リピーターハブに比べてメリットが多いので、最近はほとんどの企業でスイッチングハブが使用されています。

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4.有線LANを接続するスイッチングハブの選び方7選

現在はスイッチングハブが主流ですが「どれを選べば良いのか分からない」とお悩みではないでしょうか。そこで本章では、以下のとおりスイッチングハブの選び方を7つ紹介します。

  • ●ポート数
  • ●設置場所
  • ●通信速度
  • ●弱音性
  • ●ケースの材質
  • ●電源の種類
  • ●保守会社

基本の選び方を理解して、目的に合わせたスイッチングハブを導入しましょう。

4-1.ポート数

ポートとは、LANケーブルの差し込み口のことです。スイッチングハブを選ぶ前に、接続したい台数を把握しておく必要があります。

ポート数はハブの種類によって異なるので、端末の数や使用人数・オフィスの規模などに合わせて選びましょう。実際に必要なポート数よりも余裕を持たせておくと、機器が増えたときに買い替える必要がないので安心です。

なお1ポート分は、ルーターとスイッチングハブを繋ぐのに使用するので空けておきましょう。接続したい端末が少ない場合や自宅で使用する際は、5ポートや8ポートのモデルで十分です。スイッチングハブをオフィスなどで使用する場合は、16ポートや24ポートの製品がおすすめです。

4-2.設置場所

ハブには、接続確認ができるLEDが配置されています。LEDはハブの表側に配置されており、接続ポートも同じ面に配置されています。

またハブの表側にLEDがあり、裏に接続ポートが配置されている背面モデルもあります。デスクや棚の上など見える場所にハブを設置する場合は、接続ポートが裏にある「背面モデル」の商品がおすすめです。

背面モデルはLEDだけが手前にあるので、見た目がスッキリするだけでなく現在どの程度通信をしているかを瞬時に把握できます。一方で接続機器が増えるほど、LANケーブルの整理がしづらいのが難点です。

ハブのポート数を増やしていく場合は、業者に依頼してLANケーブルを床や壁に収納する方法もおすすめです。LAN増設を検討している企業は、レイアウトも考えながらスイッチングハブを選ぶと良いでしょう。

4-3.通信速度

通信速度は、データを送受信する際の最大スピードのことです。ハブのモデルによって通信速度は異なりますが、数字が大きい程転送スピードが速いのが特徴です。ハブの通信速度は、以下の3つが挙げられます。

  • ●100Mbps
  • ●1000Mbps
  • ●2500Mbps

メーカーによって様々な通信速度の表記があるものの、現在使用されている多くのハブは1000Mbpsです。1000Mbps以上の表記のハブを購入しても、接続しているパソコンが対応していない場合が多いからです。

一方でパソコンが1000Mbpsに対応していているのに、100Mbpsの通信速度のハブを選ぶと上限速度が制限されてしまいます。ハブの転送速度は、接続機器の最大値に合わせてモデルを選びましょう。通信速度の速いモデルに合わせておけば、遅い端末を繋げても問題なく使用できます。

4-4.弱音性

スイッチングハブには、冷却ファンが付いており「音がうるさい」と感じる人もいるでしょう。静かなオフィスや会議室などでハブを使用される場合は、ハブの弱音性も確認しておく必要があります。

スイッチングハブは、基本的にファンが付いているモデルが多いです。しかし近年では、ポート数が少ないハブはファンレス設計で製造されるようになりました。

ファンレス設計のハブであれば、動作音をほとんど感じないので静かな場所でも快適に使用できます。またファンが付いていないハブは、消費電力を抑えられるのもメリットです。

ファンを取り付けるためのコストも削減できるので、比較的安価に購入できます。接続機器が少ない場合は、音が軽減されるファンレス設計のハブを検討してみてはいかがでしょうか。

4-5.ケースの材質

スイッチングハブに使用されているケースの素材は、プラスチック製と金属製の2種類です。プラスチック製は、金属製に比べて安価で購入できるのでコストを抑えられるメリットがあります。しかし放熱性能が低いので、熱がこもりやすいのがデメリットです。

ハブ内に熱がこもると、通信障害などのトラブルが発生する恐れがあります。接続機器が多い程、熱がこもりやすいので注意しましょう。一方、金属製は内部の熱を放出しやすいため、熱暴走が起こりにくく安心して利用できます。ただし金属製は割高な傾向があるので、予算に合わせて検討してみてください。

4-6.電源の種類

スイッチングハブの電源の種類は、大きく分けて電源内蔵型と外部電源型の2つに分けられます。電源の種類を決める際は、設置スペースの広さに合わせて選びましょう。

まず電源内蔵型は、ACアダプターが本体内に搭載されているので、コンセント周りがスッキリ見えるのが特徴です。ただACアダプターがハブ内に搭載されている分、本体が多少大きくなり重みがあるので注意しましょう。

一方外部電源型は、コンパクトなサイズ感で軽くなるものの、ACアダプターを配置する必要があります。コンセント周りを占領してしまうので、見た目を良くしたいなら電源内蔵型がおすすめです

4-7.保守会社

LAN環境を快適にするためには、接続するパソコン台数や通信速度、データの保安策などさまざまな要素について検討しなければいけません。サーバーや電話、スイッチングハブなどの機器管理を複数の会社に委託している企業も多いでしょう。

面倒な管理を委託することで担当者の負担が減りますが、責任分解点が不明確になる恐れがあります。都度費用が発生することから、対応に時間とコストがかかるケースもあるでしょう。

1つの会社に一元管理を委託すれば、それぞれの対応時間が短縮できコストも抑える効果が期待できます。NTT東日本の「おまかせITマネージャー」は、ネットワーク機器などを一元的に管理できます。

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5.スイッチングハブの便利な機能3選

スイッチングハブには、ベーシックな機能の他にオフィスで役立つ便利な機能があります。そこで本章では、以下3つの機能について解説します。

  • ●オートネゴシエーション
  • ●PoE
  • ●ループ検知・遮断機能

スイッチングハブを選ぶ際は、基本的な機能だけでなくプラスアルファの機能も理解しておきましょう。

5-1.オートネゴシエーション

通信速度には、100Mbpsや1000Mbpsなどの規格があり「全二重」と「半二重」と呼ばれる以下2つの通信モードがあります。

  • ■全二重:お互いが双方向に通信する
  • ■半二重:1つの伝送路を共有して通信する

オートネゴシエーションは、相手の速度規格を判別し、自身の通信速度や通信モードを自動的に切り替える機能です。お互いの伝送情報をFLPと呼ばれる特殊な信号で通知し合い、回線速度を判別できる仕組みになっています。通信相手に合わせた最適な速度でデータを送れるので、古いパソコンでも快適なデータ送信が可能です。

5-2.PoE

PoE(ピーオーイー)は、直接LANケーブルから電力供給できる機能です。スイッチングハブと端末がPoEに対応していれば、LANケーブルを繋げるだけで接続と給電が一緒にできます。

電源が不要なので、コンセントが近くにない場合や、配線を少なくしたいときに有効です。例えば、監視カメラを設置したいとき「コンセントから遠い」という問題があれば、PoE対応のハブを活用することでLANケーブル1本で繋げられます。

ただし、給電機能を備えるため通常のハブより高額になります。しかしコンセントの設置工事に比べれば、安く導入できる可能性が高いです。PoE機能付きのハブは、給電を同時にするため熱がこもりやすくなります。使用していない端末は、接続を解除するなどして発熱の予防を行いましょう。

5-3.ループ検知・遮断機能

LANケーブルの両端を、誤って同じスイッチングハブに接続してしまうとループ現象が起こります。あまり発生しない現象ですが、ループ検知機能が搭載されていればLANケーブルをループ状に誤って接続した際に、LEDやアラーム等で通知してくれます。

輪になったLANケーブルの経路を迅速に修正できれば、ループによる障害を最小限に抑えられるのがメリットです。もしループ現象に気づかず使い続けると、パソコンの動作が低下し、最悪の場合サーバーがダウンする恐れがあります。

このようなトラブルが発生しないためにも、ループ通知機能が搭載されているか確認しておきましょう。

6.LANハブはスペックや特徴を理解してから導入を検討しよう

LANハブは、複数の端末をケーブルで接続するための装置です。現在はスイッチングハブが主流で、効率よくデータの送受信ができます。スイッチングハブ選びのポイントは、以下のとおりです。

  • ●ポート数は余裕を持たせる
  • ●設置場所を確認し接続ポートのレイアウトを決める
  • ●通信速度は接続機器の最大値に合わせる
  • ●弱音性を重視する場合は、ファンレスを選ぶ
  • ●ケースの素材は安価な「プラスチック製」と熱放出しやすい「金属製」の2つ
  • ●電源の種類は見た目が良い「内蔵型」と軽量な「電源型」の2つ

またスイッチングハブの便利な機能には、速度規格を判別するオートネゴシエーションなどがあります。LAN環境の構築・運用の管理が難しい場合は、一元的にNTT東日本に任せられる「おまかせITマネージャー」がおすすめです。

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