【2024年最新】保育士等キャリアアップ研修をeラーニングで受講してもらおう!メリットや講習内容、注意点も徹底解説!
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2024.11.22 (金)Posted by NTT東日本

保育園で勤務する保育士に保育士等キャリアアップ研修を受講してもらいたい場合、場所や時間を問わず同じ内容を学んでもらえるメリットがあるeラーニングを活用するとよいでしょう。
本記事では、保育士等キャリアアップ研修のeラーニングについて、メリットや講習内容などを解説しますので、eラーニング導入を検討してみてください。
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目次:
1保育士等キャリアアップ研修について
この章では、保育士等キャリアアップ研修について解説します。
- ● 保育士等キャリアアップ研修の概要
- ● 保育士等キャリアアップ研修の目的
園の保育士に保育士等キャリアアップ研修を受講してもらいたければ、運営側が研修制度について深く理解しておく必要があるでしょう。
eラーニングを導入して効率的な研修を実現するためにも、いま一度、保育士等キャリアアップ研修の概要や目的を押さえておいてください。
保育士等キャリアアップ研修の概要
保育士等キャリアアップ研修とは、厚生労働省が2017年に定めた「保育士等キャリアアップ研修ガイドライン」に基づき、都道府県ごとに保育士を対象に実施されている研修です。2023年度から各役職の対象者は受講が必須となっています。
これまで保育士の役職は園長と主任保育士の2つしかなく、どんなに優れた技能を持っていたとしても証明できるものがないので、給与に反映することが難しいうえ、前の職場での立ち位置を客観的に見定められるものがないため、不便でした。
しかし、保育士としての経験年数等や役職に応じて、保育士等キャリアアップ研修を受講することで、保育園の規模に応じて対象となれば一定の手当が毎月支給されるだけでなく、研修の修了証があれば、全国どこでも技能の証明ができるようになるのです。
なお、保育士等キャリアアップ研修は会場に対象者を集めて行う集合研修のみならず、パソコンやスマートフォンからeラーニングでの学習もできます。
保育士等キャリアアップ研修の目的
保育士等キャリアアップ研修の目的は、これまで曖昧だった保育士のキャリアアップの仕組みを明確化し、人材育成をしたり、それを処遇の改善につなげることです。
研修を受講すれば昇給の可能性があると明確化されていれば、保育士も目的とやる気を持って専門知識を付けることができます。
また、中堅の保育士は主任保育士になるまでに新たな役職が設定されたことにより、モチベーションを維持しながら働けるようになるでしょう。
子どもの周りの環境は、時代と共に大きく変化していると同時に、保育園に求められる役割も変わりつつあり、保育士にもこれまで以上の専門性や高いスキルを求める声が増えているのが現状です。
一方で、日本の保育士は慢性的に不足しているので、保育士の処遇改善や専門性の向上は、待機児童の減少にも繋がると考えられています。
2保育士等キャリアアップ研修を受講してもらうメリット
園の保育士に保育士等キャリアアップ研修を受講してもらうと以下のようなメリットがあります。
日々、業務で忙しい保育士たちに時間を割いてまで保育士等キャリアアップ研修を受講してもらうメリットは何か説明できないと、eラーニングを導入してもスムーズに運用が進まない可能性があるので注意が必要です。
保育士等キャリアアップ研修を受講してもらう前に、この章の内容を園の保育士たちにも共有することをおすすめします。
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キャリアが明確化する
保育士等キャリアアップ研修の創設に伴い、これまでの園長、主任保育士に加え、次の新たな役職が加わり、中堅の保育士が自分のキャリアを明確化できるようになりました。
- ● 副主任保育士
- ● 専門リーダー
- ● 職務分野別リーダー
キャリアが明確化すれば、保育士本人のやる気に繋がるだけでなく、運営側にとっても人事評価の際にメリットがあります。
専門知識が深まる
保育士等キャリアアップ研修で取り扱う分野は、全部で8つあります。内訳としては、「乳児保育」や「食育・アレルギー」といった専門分野が6つと、マネジメント研修、保育実践研修で、1つの分野を15時間以上*かけて学ぶため、保育士としての専門知識が深まります。
日常の業務に役立つものはもちろんのこと、長く保育士という仕事を続けていくにあたって、今後遭遇するかもしれない問題の解決に大いに役立てることができる内容なので、研修後はこれまで以上に自信を持って仕事をこなしてもらえるでしょう。
*出典:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ」
https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7608/ho4.pdf
費用の負担が少ない
保育士等キャリアアップ研修は都道府県主催の場合どこで受けてもテキスト代のみの負担で、受講料は無料となっているため、費用の負担が少ない傾向にあります。
ただし、eラーニングを活用して研修を受講してもらう場合には、運営側としてeラーニング導入時や自社で教材を作成する際などに費用がかかることがあるので注意が必要です。
全国共通で通用する
保育士等キャリアアップ研修の修了証は、全国で通用します。
そのため、結婚や家庭の都合などで退職せざるを得ない場合に、日本全国どの保育園でも活用できるため、保育士にとっては大きなメリットといえます。
転職や復職するときも安心
保育士等キャリアアップ研修の修了証には期限がないので、産休や育休などによる休職産休や育休などによる休職です。もちろん、更新などの手続きも必要ないため、煩わしさもありません。
3保育士等キャリアアップ研修の内容
保育士等キャリアアップ研修の内容としては、下記のとおりです。
- ● 乳児保育(専門分野)
- ● 幼児教育(専門分野)
- ● 障害児保育(専門分野)
- ● 食育・アレルギー(専門分野)
- ● 保健衛生・安全対策(専門分野)
- ● 保護者支援・子育て支援(専門分野)
- ● 保育実践研修(専門分野)
- ● マネジメント(専門分野)
運営側としてもそれぞれの内容を押さえておくことで、保育士等キャリアアップ研修への理解が深まります。eラーニングを導入する前に、保育士等キャリアアップ研修の内容を今一度確認しておきましょう。
乳児保育(専門分野)
乳児保育では、おもに0歳から3歳未満の子ども向けの保育についての内容を学びます。
子どもの発達や個性に応じて保育を行う力を付けたり、他の保育士にも適切な助言や指導をしたりできるような、実践的な能力を身に付ける研修です。
具体的には、乳児保育の意義から乳児保育の指導計画、記録及び評価まで、乳児の保育に関する全般のことを学んでいきます。
幼児教育(専門分野)
おもに3歳以上の子ども向けの保育内容について学ぶのが幼児教育です。
乳児教育と同様に個々の子どもの発達に合わせた幼児教育を行えるような、実践的な能力を身に付けていきます。
また、小学校への接続についてもこの分野で学習する内容に含まれています。
障害児保育(専門分野)
障害児保育では、適切な障害児の保育計画を立てられるように、障害児保育に関する理解を深め、実践的な能力を身に付けます。
まず障害を理解するところから学びはじめ、障害児の発達の援助や、家庭や関係機関との連携についても学習します。
食育・アレルギー(専門分野)
食育・アレルギーは、適切に食育計画の作成と活用ができる力を養う内容となっています。
食物アレルギーを持つ子どもへの適切な対応方法を学ぶことは、子どもの命を守ることに繋がるので大変重要な内容です。
また、栄養に関する基礎知識やアレルギー疾患の理解、保育所における食事提供ガイドラインなど、食事に関する幅広い知識も習得できます。
保健衛生・安全対策(専門分野)
保健衛生と安全対策は、それぞれに関する理解を深め、他の保育士にも適切な助言ができるような力を養う分野です。
具体的には、保健計画の作成と活用や、事故防止及び健康安全管理などについて学びます。
他にも、保育所における感染症のガイドラインや事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドラインなど、実践的な内容も含まれています。
保護者支援・子育て支援(専門分野)
保護者支援・子育て支援では、保護者や子育て支援の意義だけでなく、地域や関係機関と連携する方法も学びます。
虐待の予防や貧困家庭への適切な支援に繋げることもできる分野です。
保育実践研修(専門分野)
保育実践研修は、保育士の経験が浅かったりブランクがあったりする保育士に役立てることができる内容です。
子どもとの関わり方をはじめ、身体を使った遊びや言葉・音楽を使った遊びなどを具体的に学んでいけます。
マネジメント(専門分野)
マネジメントでは、自分が働いている保育園が円滑に運営され、高い保育の質が保たれるように、マネジメント能力を養います。
主任保育士のもとで、ミドルリーダーとして組織を支えていくことができるように、人材育成や組織目標の設定など、高いリーダーシップを身に付けてもらえば、運営側としても頼もしいでしょう。
4キャリアアップ研修制度に伴い新設された役職
この章では、キャリアアップ研修制度に伴い、主任保育士と一般的な保育士の間に新たに設立された3つの役職について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
園の保育士の誰がどの役職に付く要件を満たしているのかを押さえておきましょう。また、今後のキャリアアップのために保育士自身にも各役職への理解を深めておいてください。
職務分野別リーダー
職務分野別リーダーは、経験年数が概ね3年以上*となっており、新設された3つの役職の中でもっとも短い経験年数から研修が受講できます。
保育所全体の責任を担うリーダーとなる前に、ある専門分野のリーダーとなり、自分のキャリアを確立する目的から新設されました。
研修する分野はマネジメントと保育実践の2つを除いた6つで、役職に就任後は、月に5千円以上*の処遇改善が必要です。
*出典:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ」
https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7608/ho4.pdf
専門リーダー
専門リーダーの対象となるのは、経験年数が概ね7年以上*の保育士です。職務分野別リーダーを経て、4分野以上*の研修を修了すると、専門リーダーになれます。
幅広く知識や技能を身に付けることで、管理職ではない立場で他の保育士を支える現場でのリーダー役を担います。専門リーダーには、月に最大で4万円*の処遇改善が必要です。
*出典:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ」
https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7608/ho4.pdf
副主任保育士
副主任保育士は、経験年数が概ね7年以上*となっており、専門リーダーと同じく長期での経験が必要となります。職務分野別のリーダーの経験をすることやマネジメントと3つ以上の分野での研修を修了する必要があります。
*出典:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ」
https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7608/ho4.pdf
5保育士等キャリアアップ研修の受講対象者
保育士等キャリアアップ研修の受講対象者は、次の表のように研修分野別に異なります。
研修分野 | 研修内容 | 受講対象者 |
---|---|---|
|
● 乳児保育 ● 幼児教育 ● 障害児保育 ● 食育・アレルギー ● 保健衛生・安全対策 ● 保護者支援・子育て支援 |
保育園などの現場でそれぞれの専門分野でリーダー的な役割を担うあるいは担うことが見込まれる保育士 |
保育実践 |
|
保育園などの現場で実習経験が浅い新人やブランクがある保育士 |
マネジメント |
|
保育園などの現場でそれぞれのリーダーのような役割の経験をもち主任保育士のもとで補佐のような役目を担うあるいは担うことが見込まれる保育士 |
新役職を目指してもらうための条件
園の保育士に新役職を目指してもらうなら、まずは専門分野についての研修後、専門リーダーになってもらい、さらに保育士経験年数が概ね 7年以上*になるまで経験を積んでもらわねばなりません。
その後、適性や希望に応じて保育実践およびマネジメント研修を受講してもらうことになります。
*出典:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ」
https://jsite.mhlw.go.jp/miyagi-roudoukyoku/var/rev0/0119/7608/ho4.pdf
6保育士等キャリアアップ研修の注意点
保育士等キャリアアップ研修の注意点として、施設の規模や給与などによって以下のように処遇改善対象の人数があらかじめ決まっている点が挙げられます。
- ● 月額4万円の待遇改善が必要な専門リーダーと副主任保育士:合わせて施設の園長・主任保育士を除く保育士など一般職員全体の3分の1*
- ● 月額5千円の待遇改善が必要な職務分野別リーダー:施設の園長・主任保育士を除く保育士など一般職員全体の5分の1*
なお、副主任保育士には、実際に月額4万円の待遇改善を実施する職員を加算対象人数の2分の1*以上確保したうえで、副主任保育士や専門リーダーに月額5千〜4万円未満*の間で分配してもよいことになっているので、覚えておいてください。また、専門リーダーへは待遇改善の対象人数以上確保する必要があります。
これらの注意点を保育士にも理解しておいてもらわなければ、保育士等キャリアアップ研修を受講したら必ず月額4万円あるいは月額5千円月収がアップすると勘違いされ、トラブルに発展してしまう可能性があるので注意してください。
*出典:内閣府 関係府省提出資料(技能・経験に応じた処遇改善等加算IIの仕組み)
https://www.cao.go.jp/bunken-suishin/kaigi/doc/teianbukai107shiryou2_1.pdf
7おすすめの保育士向けeラーニング
この章では、保育士向けのおすすめのeラーニングをご紹介します。
on-line研修
on-line研修は、保育士のスキルアップのためのオンライン講義や振り返り学習ができるeラーニングです。
施設単位だけでなく、個人でも利用ができるので、自身で専門知識を深めたいと考えている上昇志向の高い保育士が所属している場合や、保育士の数が少ない小規模園などで利用しやすいでしょう。
CareRaku
CareRakuは、一般社団法人保育ICT advanceが提供する、有名講師陣監修による高品質な教材が特徴のeラーニングです。
保育士等キャリアアップ研修のガイドラインに準拠したテキストを使用しているので、保育士等キャリアアップ研修を実施する場合にも園で資料を用意し教材を作成する必要がありません。
申し込みから受講までがスムーズで、サポート体制もしっかりしている所も安心のポイントです。
Generalist®/LM
東芝デジタルソリューションズが提供するGeneralist®/LMは、保育園の他にも医療業界や製造分野でも幅広く利用されているeラーニングです。
400以上*の学習教材や研修の管理など、学習に関するツールならば全て揃っている万能型のサービスなので、保育士等キャリアアップ研修にかぎらず、さまざまな分野の研修を実施したい法人におすすめといえます。
8まとめ
本記事では、保育士等キャリアアップ研修のeラーニングについて解説してきました。
毎日の業務で忙しい保育士等にとって、時間に縛られず効率的にキャリアアップ研修ができるeラーニングは、やる気やモチベーションの維持につながります。
また、キャリアアップ研修制度に伴い、新たに新設された役職もあるため、園として保育士等のキャリアをバックアップし、優秀な人材の育成と処遇の改善に努める必要があることも忘れないでください。
園の保育士等に効率的な学習環境を提供し、高いモチベーションを維持しながら働いてもらうためにも、キャリアアップ研修eラーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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※ひかりクラウド スマートスタディは、eラーニングプラットフォームのため学習コンテンツは含まれておりません。
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