EDIX東京2024出展レポート東京ビッグサイト
2024年5月8日~5月10日

日本最大級の教育分野の展示会「EDIX(教育総合展)東京2024」が東京ビッグサイト(東京都)で開催されました。学校・教育機関、企業の人事・研修部門など、教育関係者が3日間で26,482人が訪れました。

NTTグループはNTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ(ドコモビジネス)、NTTドコモ、NTT ExCパートナー、NTT-TCリースで共同出展し、多様なソリューションを紹介しました。NTT東日本では初等中等教育機関向けに「NEXT GIGAラインナップ」「校務DXソリューション」「3D教育メタバース」を、大学向けには「次世代キャンパス」「電子教科書・教材配信サービス」をテーマに展示を実施しました。

【日時】2024年5月8日~5月10日 10:00~18:00(最終日は17:00終了)
【会場】東京ビッグサイト 西展示棟
【出展会社】NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ(ドコモビジネス)、NTTドコモ、NTT ExCパートナー、NTT-TCリース

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NTTグループ共同出展 NTT東日本ブースのご紹介

初等中等教育機関向け「NEXT GIGAラインナップ」

GIGA第二期における1人1台端末の更新が2025年度から本格化します。文部科学省からは2024年1月に端末の最低スペック基準などが通知され、各自治体で検討が始まっています。

NTT東日本では、端末(3OS)、周辺機器(タッチペン、キーボード、保護フィルム)、MDM(Mobile Device Management)、キッティングを含んだ基本メニューと各自治体のニーズに合わせたオプションメニューを用意しています。固定のパッケージはなく、自由に製品やサービスを組み合わせられることが特長です。GIGA第二期は都道府県を中心とした共同調達が推進されますが、弊社は各自治体の希望に合わせて必要なソリューションを柔軟にお選びいただけます。

運用保守関連のオプションメニューは、GIGA第一期でも好評でした。日々発生する故障や操作に対する問い合わせをヘルプデスクで一元的に受け付けたり、定期的なネットワークアセスメントによって快適な環境を整備したりすることが可能です。

GIGA第一期で「端末を活用しきれなかった」というお客さまには、端末活用状況の可視化や勉強会・研修の実施など、利活用促進のサポートもします。このほか、1人1台端末を活用した教育相談のための「心の健康観察」サービスも用意しました。多様なニーズにお応えするラインナップで、着実な更新をサポートします。

NTT東日本 ビジネスイノベーション本部
地域基盤ビジネス部
教育ビジネス推進グループ
教育ビジネス担当シニアコンサルタント
白井慶子

初等中等教育機関向け「校務DXソリューション」

校務DXは文部科学省も推進しており、システム更改等の際には検討からはずせないテーマになっています。なかでも活用が求められているのが、校務系システムや学習系システムのデータを統合して可視化するダッシュボードです。導入すれば、よりきめ細やかな指導や学校経営の効率化、教育委員会による学校支援の充実などが期待できます。

展示では、校務支援システムのダッシュボードを紹介しました。校務システム内のデータを児童生徒・学級・学校などの単位で一画面に集約できるので、各種データを関連づけての分析が容易になります。職員会議やケース会議で共有し、「出欠と保健室の利用状況を照らし合わせて、養護教諭と連携したケアをする」といったこともしやすくなります。また、管理職の教員が学校全体を把握したり、教育委員会が自治体全体を把握したりするのにも使えます。

校務系システムはすでに多くの学校が導入していますが、ダッシュボードまで活用しているところはまだ少ないのが現状です。しかし今後、システムのクラウド移行やゼロトラスト環境の整備が進むと、BI(Business Intelligence)ツールによるデータ連携が容易になり、ダッシュボードの活用も進むことが見込まれます。NTT東日本では導入に向けたサポートや研修のアレンジなど、現場の負担を少なくし、スムーズに活用を進めるための提案や支援をいたします。

NTT東日本 ビジネスイノベーション本部
地域基盤ビジネス部
教育ビジネス推進グループ
教育DX推進担当 シニアコンサルタント
佐々木俊輔

初等中等教育機関向け「3D教育メタバース」

文部科学省では、2023年3月に「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)を取りまとめました。不登校の子どもたちが約30万人に急増する中、仲間と学び合う交流の場を提供する新たな手段として注目が高まっているのが「3D教育メタバース(仮想空間)」です。

教育に特化しているので、教室や集会所など教育シーンで使いやすい3D空間があらかじめ用意されており、挙手や自動文字起こしなど交流のための機能が充実しているのが特長です。また、NGワードフィルターやログ保存などでトラブル対策もできる安全性の高い空間です。

NTT東日本では、2023年秋から、さいたま市様、NTTスマートコネクト社と協力して3D教育メタバース活用実証※1を進めています。具体的には、2022年4月に設立された不登校等児童生徒支援センター(Growth)の活動の一環として、オンライン上の交流でつながり、仲間と学び合う環境を本ソリューションで提供しました。始業式や終業式といった行事やレクリエーションなどに活用しています。実際の等身に近いアバターなので仲間を感じやすく、仮想空間内のステージに登壇して発表した児童生徒からは、「他者の存在を感じ、緊張した。」との感想があったそうです。指導主事は、これらの体験が児童生徒のリアルな場での活躍につながると期待しているそうです。

さいたま市様のような不登校の子供達への活用事例だけでなく、3D教育メタバースは、会話を翻訳して自動文字起こしが可能なので、海外の姉妹校とのコミュニケーションに活用したいという声もあります。現在のところ、日本語・英語・中国語に対応しています。学校以外では、個別塾や不登校児等を支援するNPO法人などからの問い合わせも増えています。

実際にデモを交えて説明すると「こんなことができるのか」と驚かれることも多く、興味関心の高さがうかがえます。運用のサポートもいたしますので、「使いこなせるか不安」という場合でも、まずはお気軽にお問い合わせください。

NTT東日本 ビジネスイノベーション本部
地域基盤ビジネス部
教育ビジネス推進グループ
教育ビジネス担当 木口卓紀

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大学向け「次世代キャンパス実現に向けたトータルコーディネート」

NTT東日本では次世代キャンパス実現に向けたトータルコーディネートを行っています。

現在、多くお問い合わせを頂いているのは、ネットワークやデータ基盤のソリューションです。コロナ禍でのオンライン授業を契機とし、教育現場においてもデジタルツールの積極的な利用が浸透したため、従来の通信量では足りないケースも出てきました。「Wi-Fiが遅い」「つながらない」といった既存環境の不具合の調査や改善にも対応しています。最近は柔軟性の高いクラウドの活用、巧妙化するサイバー攻撃に対応できるゼロトラストの構築などへの需要も高まっています。

そのほかにも、高等教育ではデジタル・グリーン等の成長分野で活躍する人材を育成する動きがあります。関連学部や学科の新設に伴う新棟建築時には、ICT設備導入に向けた検討段階から、各社との調整や機器選定、構築・運用保守までサポートいたします。

地域の大学は、地域の課題解決や経済発展を支え、地域の中核となることが求められています。NTT東日本ではグループ会社と連携しながら、産学官連携にも積極的に取り組んでいます。
2022年度に立ち上げた新潟大学様の「ローカルイノベーション・プログラムin佐渡」もその一例です。
地域の企業や住民、学生、社会人イノベーターなどが集い、交流し、学び合いながら地域の課題解決に取り組むプログラムです。
参加するとビジネスに必要な能力が飛躍的に高まり、地域創生への意識が高まる学生が多く、プログラム終了後もほとんどの学生が継続的に取組みをしております。東京都内には実証環境施設「NTTe-City Labo」があり、NTT東日本グループが取り組むソリューションを体感いただくこともできます。

メタバースや電子教科書利用等のさまざまなICT活用を進める上で、必要なインフラ環境整備から、コンサルティング、地域創生への取組まで、幅広くご提案可能ですので、「次世代キャンパス実現に向けて何を取り組めばよいか分からない」という場合でも、お気軽にお問い合わせください。

NTT東日本 ビジネスイノベーション本部
社会基盤ビジネス部 教育営業グループ
第一教育営業担当 矢島賢 阿部日菜子

大学向け「電子教科書・教材配信ソリューション」「学修ログ×データ利活用」

大学における教育の内部質保証が求められる中、NTT東日本ではその一手として、電子教科書・教材配信プラットフォームとその学修ログを使ったデータ利活用のソリューションを提案しています。

大学での電子教科書は、分厚い教科書が多い看護・医療系では導入が進みつつありますが、これから導入が進んでいく分野もあります。導入のメリットは大きく、学生は重い教科書の持ち歩きが不要になり、場所を選ばず学修ができるようになります。教員は、教科書をベースにした授業運営を行うことで、授業前準備の負担を軽減できます。

ブースでは、NTT EDX社が提供する電子教科書・教材配信プラットフォーム「EDX UniText」の具体的な機能を紹介しました。学生自身がマーカーを引いたり、コメントを書き込んだりできることはもちろん、教員が教科書に書き込んだマーカーやコメントを学生に共有することもでき、ポイントがわかりやすく効率的に学べます。すでに導入している大学からは学生の到達度が上がったとの声もあります。

「EDX UniText」では、学修時間やページ閲覧状況といった学生の学修状況を可視化することができ、教員・職員の学生支援にもご活用いただけます。成績データや就職先データと組み合わせれば、優秀層の学修行動の傾向を明らかにすることができ、後輩たちの学修指針として活かしていただくこともできます。退学者データを活かせば、退学予備軍となりうる学生に対し早めのフォローもできます。

すでに入試データや成績データを利活用している大学はありますが、電子教科書・教材の学修ログデータをかけあわせることで、分析の精度が上がり、よりきめ細やかな指導やサービスが可能になります。NTT東日本では大学様の状況やニーズに応じたデータ利活用をご提案させていただきます。

NTT東日本 ビジネスイノベーション本部
社会基盤ビジネス部 教育営業グループ
第一教育営業担当 伊倉康太

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今後もNTT東日本は、ネットワーク整備や各種課題解決をサポートする多様なソリューションで、教育DXを推進してまいります。

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導入事例

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