• 2024.4.24 (水)
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人の感覚とセンサーの違いとは?それぞれが優れている点を解説!

近年では、センサーなどのデバイスの進化が目覚ましく、人が知覚する感覚の代替になるケースも増えています。
このように技術が発展したとき、人と機械のどちらが優れているかという問題が議論されるでしょう。
人と機械ではそれぞれに強み・弱みがあるので、その特徴を把握することが大切です。
実際に、この違いによって業務を効率化できる側面もあれば、機械に人の仕事が奪われてしまうという側面もあります。
そこで今回は、人の感覚とセンサーの違いについて解説します。
それぞれが優れている点についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。


<目次>
1:人の感覚とセンサーによる計測の違い:人の感覚が優れている点
2:人の感覚とセンサーによる計測の違い:機械が優れている点
3:機械がマネできる人の感覚
4:人の感覚とIoT機器の融合
5:まとめ

1:人の感覚とセンサーによる計測の違い:人の感覚が優れている点

まずは、人の感覚が優れている点を紹介します。

数値化できない情報の迅速な処理
センサーなどの機械は数値化できる情報しか処理できません。
しかし、人の感覚であれば数値化できない情報でも迅速に処理できるでしょう。
また、人間の視覚・聴覚・嗅覚・触覚の多くは機械よりも能力が優れています。
これらの情報により、人は機械よりもクリエイティブな作業が得意です。
一方で学習したAIであれば、センサーなどを使って収集したデータを分析し、絵を描くといったクリエイティブな作業は可能です。



個人差による違い
人間の好みは最終的に人間が決定するため、個人差による違いにより、機械では検知できない情報を読み取れるケースもあります。
また、このように個人差があることから、提供する商品やサービスに多様性が生まれているといえるでしょう。
機械が知覚する場合は数値などの基準をもとに判別するため、同じ問いに対して同じ回答が得られます。
さまざまな意見を聞きたいときなど、多様なデータを集めたいときは機械ではなく、人間の感覚が求められます。

2:人の感覚とセンサーによる計測の違い:機械が優れている点

ここからは人の感覚よりも機械が優れている点を紹介します。

リアルタイム性
機械による知覚の最大の特徴はリアルタイム性にあります。
感じ取った情報をその場で共有したり分析できたりします。
人の場合は感じた後に頭の中で整理してアウトプットする必要があり、その情報をパソコンなどのデバイスに入力しなければなりません。
例えば、IoT機器を利用していれば感知・検知した瞬間にその情報を共有できるため、リアルタイム性に優れています。


正確な数値の表現
センサーなどの機械には個人差がないため、数値化できるデータであれば正確に記録・収集できるでしょう。
個人差によって数値にバラつきがあると困る場合においては、センサーなどの機械が活躍します。


疲労しない
機械は人と違い、疲労しません。
もちろん摩擦が加わるような場所で使われる機械であれば、消耗したり金属疲労があったりしますが、人間のように睡眠を必要とするわけではありません。
つまり、人間のように休息を取らずともデータを収集するといった作業が可能です。
ただし、長期的に使用する場合は定期的なメンテナンスが必要になります。


複数の情報処理
人の場合、複数の情報を感知しても脳内で処理する際に時間がかかることがあります。
その点、機械であるセンサーであれば複数の情報であっても一度に処理できるでしょう。
ただし、複数の情報を収集する際には高性能なセンサーが必要になったり、それぞれの役割を担うデバイスを用意したりすることが必要になります。
センサーを利用する際は、それぞれの特徴に合ったものを使いましょう。

3:機械がマネできる人の感覚

機械がマネできる人の感覚のことを機械知覚といいます。
機械知覚(machine perception)とは、人が万物を知覚するのに似た方法で、感覚情報を取り込んで処理するコンピュータの能力を意味します。

主要な感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)を模倣したセンサーを用いる場合もあれば、人には処理できない情報を取り込む場合もあります。
機械による情報の検出と処理には通常、専用のハードウェアとソフトウェアが必要になり、工程は複数段階あります。
情報を取り込んだ後に生データを変換・解釈して全体的スキャンを生成、人間および動物が万物を知覚するのと同じく、さまざまなところに焦点を当てて細部まで記録します。

機械知覚はまた、多くの人工知能(AI)感覚モデル(AI sensory model)の最初の段階でもあります。
外界から収集したデータを変換し、何を知覚しているかについての粗いモデルを生成します。
次の段階は、知覚世界のより包括的な理解を構築するため認知(cognition)と呼ばれることもあります。
その後に、戦略構築や行動の選択が続きます。

4:人の感覚とIoT機器の融合

外界の情報を取得する機能を持つ電子デバイスがセンサーであり、イメージセンサやマイク、加速度センサー、温度センサーなど、人間の五感を再現できる多種多様なセンサーがすでにあります。

暗闇の中にあるモノの存在を検知できる赤外線イメージセンサのように、人間の能力を超える性能を持つセンサーも数多く存在します。
さらには、地磁気センサーやCO2センサーのように、人間が検知できない情報を取得できるものもあります。

センサー技術の進歩によって、人間の能力をはるかに上回る情報収集能力を実現できるようになりました。
ただし、得られる情報が増え、多様化すれば、ただちに人間の知覚能力を拡張できるわけではありません。
収集した情報を適切に処理する能力も同時に高めなければ、知覚能力を高めることはできません。

たとえば、スポーツイベントなどを開催する際、入場者の個人認証に顔認識技術が利用されるようになりました。
あらかじめ画像データを登録しておけば、チケット不要の顔パスで入場できるようにもなっています。
さらに近年では、カメラで取り込んだ群衆の画像を一括認識し、入場可能な人と、チケットを購入していない人を同時認識可能になり、行列なしでスムーズに入場誘導できるようになりました。
しかも、入場者の年齢や性別も推定できるまでに技術が進化しています。

5:まとめ

この記事では、人の感覚とセンサーの違いについて解説しました。
人間の感覚は非常に優れており、それが故に数値化できない情報を感じられますが、個人差が現れやすいため、物の品質が左右されることがあります。
実際に、一流の料理店では人によって味の感覚が異なるため、最終的には同じシェフが味をチェックすることもあります。
その点、機械であるセンサーは人と違い、取得する情報が性格であり、何より疲れません。
そのため、人が働けない時間や状況下でセンサーは活躍するでしょう。
また、近年ではAI技術を活用することにより、人の感覚を拡張することも可能です。
このような技術や人・機械の違いを押さえてみてください。

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