• 2023.11.09 (木)
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エアコン・扇風機・送風機の違いとは?涼しくエコに最適な設定

夏場であれば室内を涼しくするために、エアコンや扇風機、送風機を使用する機会が多いでしょう。
しかし、それぞれに特徴があり消費電力の量が異なるため、使い方次第で体感する涼しさや電気代に違いが出てきます。
実際に、人によって暑さ・寒さの感じ方は違うので、自分に合った方法を探すのも大切です。
1年の中でも夏場は電気代が大きくなる傾向があるため、料金を抑えるためにもそれぞれの特徴・消費電力・体感温度を把握するのがおすすめです。
そこで今回は、エアコン・扇風機・送風機の違いについて解説します。
消費電力や体感温度についても触れるため、ぜひ参考にしてみてください。

<目次>
1:エアコン・扇風機・送風機の違い
2:エアコン・扇風機・送風機の消費電力と電気代
3:エコ具合と体感温度の違い
4:筆者の実践例
5:まとめ

1:エアコン・扇風機・送風機の違い

まずはエアコン・扇風機・送風機の違いについて紹介します。



エアコンの特徴

エアコンは部屋の温度を効率良く調整できる電化製品であり、冷房だけでなく暖房や送風、除湿などの機能を搭載しています。
扇風機・送風機よりも消費電力は大きくなるものの、利便性は高く、夏場であれば指定した温度まで室温を下げられます。
近年のエアコンは便利な機能が増えていたり省エネ性能が高くなっていたりします。
ただし、先程の通り消費電力は高いため、電気代が気になる場合は使い方を工夫する必要があるでしょう。
一般的にエアコンは室温と設定温度の差が大きいほど稼働が大きくなり、消費電力が増えてしまいます。
例えば、日中に部屋を閉め切った状態で外出し、しばらく経ってから部屋に入ると室温は上昇しています。
この状態で冷房を使うと、エアコンは急速に部屋を涼しくしようとしてフル稼働し電力を多く消費し電気代が上がりやすいです。
このような場合は、エアコンを起動する前に一度換気をして、熱がこもった室内の空気を外に出し、室温が少し下がったところで冷房をつけると良いでしょう。
また、外出する前にカーテンを閉めて直射日光を遮断し、室温が高くならないようにすることも有効です。



扇風機の特徴

扇風機は「涼をとる」ことを目的に作られた電化製品です。
基本的にどの扇風機も首振り機能と強弱ボタンがあり、広範囲に風を送れるようになっています。
ただし、大型の扇風機でも風が届く距離はそこまで遠いわけではありません。
扇風機は人が心地良さを感じられるように、自然の風を再現するように作られています。
エアコンと違い、室温を効率良く下げることはできませんが、人に対して使用することにより心地良い「涼」を得ることができるのです。
また、自然の風と異なり、自分で風の向きや強さを調整できる点も大きな特徴といえるでしょう。



送風機の特徴

送風機はサーキュレーターとも呼ばれており、ファンがついているため扇風機と構造に大きな違いはありません。
しかし、サーキュレーターは直線的な風を送ることにより、空気を循環させることを目的にしています。
サーキュレーターの種類やモデルによって異なりますが、一般的に扇風機よりも遠くへ風を届けることができ、空気を撹拌できる点が大きな特徴です。
扇風機は柔らかい風であるのに対し、サーキュレーターは直線的な勢いがある風であるため、人体に長時間当てると大きなストレスを感じることになります。
種類によっては首振り機能を搭載しており、広範囲に風を届けられます。
また、エアコンと同時に使うことで室温の均一化もしやすくなります。
エアコンを使用すると、エアコンが出す風が届く範囲の温度は下がりやすいですが、遠い場所は温度は変化しにくいです。
エアコンの稼働は室温が均一化するまで大きくなるため、サーキュレーターを使用し空気を循環させることでスムーズに室温を均せます。

2:エアコン・扇風機・送風機の消費電力と電気代


ここからは、エアコン・扇風機・送風機の消費電力と電気代について解説します。
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会は、電気料金の単価の目安は27円/kWhとしていましたが、2022年7月に31円/kWhに変更しました。
今回はこの料金単価をもとに計算します。


エアコンの消費電力・電気代
エアコンは対応している畳数と部屋の広さ、冷房・暖房・除湿・送風などの機能によって消費電力は変わります。
広い部屋にも対応しているエアコンの場合、消費電力は100W~4000Wほどです。
エアコンの場合、稼働の内容によって消費電力に幅があるため期間消費電力量が記載されています。
期間消費電力量とはエアコンを1年間冷暖房で使用した際の電力量の目安です。一般的なエアコンの場合は800Wほどです。
例えば、エアコンの冷房を1日に10時間使用した場合、800W×10時間×31円という計算式になるため、この1日の電気代は248円になります。


扇風機の消費電力・電気代
扇風機もモデルによって消費電力が異なりますが、一般的な種類の目安は30W~40Wほどです。
もちろん、扇風機の使い方により消費電力は異なり、強風モードの方が高く弱風になると小さくなります。
エアコンと同様に1日に10時間使用したとき、消費電力を30Wで計算すると、電気代は9.3円です。
日中だけでなく気温が下がる就寝中も扇風機を使う場合、仮に睡眠時間が8時間であれば合計の電気代は16.7円になります。


送風機の消費電力・電気代
送風機は扇風機と構造が似ていることから、消費電力も大きく変わりません。
そのため、1台のみを使用するときは扇風機と同等の電気代となります。
しかし、サーキュレーターは直線的な風を生み出すものであるため、部屋が広い場合は複数台必要になるでしょう。
例えば、エアコンと同時に2台のサーキュレーターを使用する場合で、先程と同様に10時間稼働させた場合は、30W×10時間×31円×2台になるため、電気代は18.6円となります。

3:エコ具合と体感温度の違い


サーキュレーターは空気を循環させるものであるため、エアコンと同時に使用することで効率良く室温を均一化できます。
しかし、人に向けて使用すると風が強く不快感があるためおすすめしません。
涼を取るためにはエアコンと扇風機を利用すると良いと思いますが、その際に重要となるのは、体感温度と消費電力量、つまりエコ具合です。
消費電力に対して体感温度がより下がることでコストパフォーマンスは高くなるでしょう。

体感温度については前提条件として、室温30度・湿度60%で計算します。
一般的なエアコンの風速を0.15m/sとしたときの体感温度は約27度です。
ただし、これは冷房ではなく送風機能を使用したときになるため、冷房を使用しエアコンが出す風が当たったときはこれよりも体感温度は下がります。
一般的な扇風機の風速は5m/sほどであり、同条件の体感温度を計算すると24.2度となります。
ただし、扇風機の風が当たっているときだけであり、室温に大きな変化はありません。

このようなことから、エアコンの設定温度を下げずとも扇風機と一緒に使うことで、体感温度が下がります。
エアコンと扇風機の消費電力には20倍近くの差があるため、扇風機を活用することにより、電気代の節約になるでしょう。

4:筆者の実践例


筆者の場合、リビングはエアコンとサーキュレーターを使っています。
それだけでなく、日が当たらない玄関・廊下などは空調を使わなくても生活空間よりも室温は低いことから、扇風機を使ってその空間の涼しい風を送るようにしています。

扇風機は空気を冷やす効果は小さいものの、室温が低い場所の風を送ることで涼しさを体感できます。
この方法であればエアコンの設定温度を低くし過ぎなくてもいいのでおすすめです。

また、個人的な意見ですが、引っ越しなどで物件を選ぶときに防音・断熱性能を確認するのも良いかもしれません。
自宅はペット可の物件で、周囲の犬・猫が鳴いてもほとんど聞こえません。
そのせいもあってか、冬は何もしなくても20度以上あって、夏は一度冷やせば冷房を消しても持続しやすいのです。あくまでも一つの参考にしてみてください。

5:まとめ

この記事では、エアコン・扇風機・送風機の違いについて解説しました。
この3種類の中ではエアコンが最も利便性が高く、部屋を涼しくする能力が高いですが、消費電力も大きいため、長時間使用している日が続くと電気代がかさんでしまうでしょう。
扇風機や送風機は消費電力は大きくないものの、部屋を涼しくする能力は高くありません。
扇風機の風は涼しさを感じやすく、サーキュレーターの風は空気を循環させられます。
使用する部屋の環境によっては、エアコンの設定温度を高めに設定し、サーキュレーターで空気を撹拌して室温を速やかに均一化しつつ、扇風機で涼を取る方がコストパフォーマンスが良くなる可能性があります。
電気代を抑えながら効率良く涼しさを感じるためにも、それぞれの電化製品の特徴などを押さえ、適切な組み合わせを考えてみてください。

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