• 2023.5.09 (火)
    Posted by NTT東日本

【徹底比較】ローカル5GとWi-Fiの7つの違い!選び方のポイントやおすすめサービスも紹介

自社への無線ネットワークの構築に、ローカル5Gを検討する方が増えています。無線ネットワークの導入方法には、ローカル5GだけでなくWi-Fiという選択肢もありますが、実際にこの2つの違いを詳しく理解している方は少ないのではないでしょうか。

そこで、今回の記事ではローカル5GとWi-Fiの違いや選び方のポイントを紹介します。どちらを選ぶのが自社にとって最適なのかがわかる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

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1.ローカル5GとWi-Fiの概要を解説

ローカル5GもWi-Fiも、無線ネットワークを企業に導入する方法です。まずはこの2つを導入すれば、どのようなネットワークを利用できるのかを理解しておきましょう。

1-1.ローカル5Gとは

ローカル5Gは、ソフトバンクやNTTドコモ、KDDIなどの大手通信キャリアに依存せず、企業や自治体が敷地内に自ら構築・運用する、独自の5Gネットワークを指します。

導入・運用には、ローカル5Gの免許取得と日々の保守運用が必要です。2019年から免許の申請受付が始まり、実際に2020年から企業や自治体で運用されています。

ローカル5Gの特徴は、高速・広範囲で高いセキュリティのもと、ネットワークを利用できる点です。たとえば工場内へのローカル5Gの導入によって、あらゆる設備や機械間の通信品質が向上し、運営がスムーズになります。遠隔での操作や監視、機械の自動化なども導入しやすく、生産性向上が期待できます。

1-2.Wi-Fiとは

Wi-Fiは、パソコンやスマートフォンなどのインターネット対応機器を、無線でネットワークに接続する技術を指します。Wi-Fiを利用するには、インターネット回線を提供する通信事業者とプロバイダーと契約した上で、無線接続を可能にするWi-Fiルーターの準備が必要です。

第6世代のWi-Fi規格「Wi-Fi6(IEEE802.11ax)」は、「Wi-Fi4(IEEE802.11n)」や「Wi-Fi5(IEEE802.11ac)」などの以前の規格に比べて、高速で快適に同時通信ができます。さらに、省電力性に優れているのも特徴の1つです。

Wi-Fiはローカル5Gと違って、免許が不要で導入の手間やコストが低いのがメリットです。しかし、利用できる範囲が限られ、電波干渉を起こしやすいなどのデメリットもあります。

2.ローカル5GとWi-Fiの違い7選

ローカル5GとWi-Fiには、通信速度や範囲など多くの違いがあります。2つの違いがわかれば「どちらが自社への導入に適しているか」判断できるので、ぜひ参考にしてください。

2-1.通信速度

ローカル5GもWi-Fi6も、どちらも以前の規格よりも高速通信が可能です。ローカル5Gは最大伝達速度が10Gbpsで、Wi-Fi6は最大伝達速度が9.6Gbpsです。

ローカル5Gは、最大通信速度が110Mbps~1Gbpsの4Gと比べると、10倍以上も通信が速くなりました。4K動画の視聴やゲーム配信など、大容量通信が必要な際でもスムーズに利用できます。

Wi-Fi6は、Wi-Fi4やWi-Fi5などの以前の規格よりも最大通信速度が上がり、快適にインターネットが利用できるようになりました。Wi-Fi5と比べても、情報処理のスピードが4倍以上にも上がっています。

2-2.周波数

ローカル5GとWi-Fi6は、使用する周波数が異なります。ローカル5Gは28.2~29.1GHz帯(ミリ波)と4.6~4.9GHz帯(Sub6)、Wi-Fi6は2.4GHz帯と5GHz帯の周波数を使用します。

ミリ波は通信速度が速いものの通信範囲が狭く、直線的な電波なので障害物の影響を受けやすいです。一方でSub6の通信速度はそこまで速くありませんが、広範囲をカバーでき回り込みにも強い特徴があります。

Wi-Fi6が使用する2.4GHz帯の周波数は、遠くまで電波が届きやすく壁などの障害物を隔てていても通信できますが、機器同士の干渉が起こりやすいのがデメリットです。一方、5GHz帯は機器との干渉が起こりにくく通信が安定しやすいものの、障害物に弱いのが難点です。

Wi-Fiは、契約しているキャリアで通信トラブルが発生したり災害が生じたりすると、通信が遅くなるなどの影響が生じます。ローカル5Gは独自のネットワークを構築するので、外部の影響を受けない安定性の高さが強みです。

2-3.通信範囲

ローカル5Gは、Wi-Fiよりも広範囲での通信が可能です。工場や建設現場・スタジアムなどの大規模な施設であってもカバーでき、通信が安定します。面積に関わらず、企業が必要な場所に構築できるのが魅力です。

Wi-Fi6の場合は、2.4GHzの周波数を利用すれば遠くまで電波を届けられますが、ローカル5Gに比べると利用範囲が狭いのがデメリットです。中継機を導入すればWi-Fiを利用できる範囲を拡大できますが、小規模オフィスや一般家庭内で使用している場合の解決策にはなるものの、大規模なビルや工場などには適していません。

2-4.通信の遅延

ローカル5Gの遅延は1ミリ秒程度で、4Gと比べると10分の1に抑えられています。したがって、リアルタイムでの通信が可能で、遠隔からの機器の操作や監視に適しています。

Wi-Fi6の場合、遅延は20~30ミリ秒程度です。数値的には低遅延ですが、ローカル5Gに比べると劣ります。

2-5.免許の必要性

ローカル5Gを扱うために電波を発する基地局を設置する場合は、総務省への免許申請が必須です。複数の書類を作成・提出し、審査基準を満たした場合のみ免許を取得できます。免許制度によって隣接事業者や通信事業者との混信を回避し、ネットワークの品質と安定を保っています。

一方、Wi-Fiは免許取得の必要がありません。プロバイダーや回線事業者と契約し、Wi-Fiルーターを準備すれば誰でもすぐに利用できます。

2-6.セキュリティ

ローカル5Gは企業や自治体などが独自に構築した専用ネットワークなので、外部と遮断されています。そのため、外部へデータが漏えいしにくいというメリットがあります。

またローカル5Gの場合は、APNAccess Point Nameとパスワード・SIM認証などを併用するため、セキュリティはWi-Fiと比べて強固と言われています。

Wi-Fi6は最新のセキュリティ規格である「WPA3」を搭載し、侵入や盗聴に対する安全性が以前の規格から大幅に改善されました。しかし、パスワードが流出すれば情報漏えいに繋がるおそれがあります。

2-7.費用

ローカル5Gは、導入と運用に膨大なコストがかかります。構築するネットワークの規模にもよりますが、導入に数千万円以上かかるケースがあり、さらに保守運用のため月に数十万円は予算に入れておく必要があります。

比べてWi-Fiの導入に発生する費用は、数万〜十数万円程度です。月額料金もほとんどのケースで1万円以内に収まります。したがって、Wi-Fiの方が圧倒的にコストを抑えられます。

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3.ローカル5GとWi-Fi「どちらを選ぶか」のポイント3選

ローカル5GとWi-Fiは、自社の状況によってどちらが適しているかが変わります。それぞれの特徴を比較して選ばなければ、思うような効果が得られない場合があります。ここでは2つのうちどちらを選ぶかのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

3-1.利用目的

ローカル5Gの方が通信速度が速く大容量の送受信ができるからといって、性能だけで決めてしまうのはおすすめできません。「なぜ無線ネットワークが必要なのか」を考えて、導入する通信方法を決めましょう。

たとえば、Wi-Fiは移動する端末での通信には向いていないので、工場内を動き回る機械にインターネット接続をしたい場合は、ローカル5Gが適しています。反対に、固定された機械で生産する小さな工場の場合は、ローカル5Gである必要はありません。

また、リアルタイムでの機械の遠隔操作や監視に利用する場合、通信の遅延が大きなミスにつながる可能性があります。このような環境では、遅延の少ないローカル5Gが最適です。利用目的に応じてどちらが適しているかを考え、導入を検討しましょう。

3-2.利用範囲

ローカル5Gは広範囲であるのに比べ、Wi-Fiは長距離通信が苦手で狭いエリアしかカバーできません。たとえば、広い敷地に大勢の人が集まる以下のような場所には、ローカル5Gが向いています。

  • 大規模な工場
  • 大企業のオフィス
  • イベント会場

一方、以下のような広範囲での通信が不要な場所は、Wi-Fiの方が低コストで手間なく導入できるため好まれています。

  • 小規模オフィス
  • 飲食店
  • 理美容店

自社で利用したいエリアの広さを事前に確認した上で、どちらの導入が最適かを検討しましょう。

3-3.導入・運用費用

ローカル5Gは導入に数千万円以上がかかり、運用費として毎月数十万円の費用が発生します。一方でWi-Fiは、低コストで導入できるのが大きなメリットです。

したがって、導入前にはネットワークの利用目的や範囲を考慮した上で、かつ予算内に収まるのかを確認する必要があります。もし多くの予算が取れない場合は、Wi-Fiの導入を先に検討しましょう。

「Wi-Fiではなくローカル5Gが適しているが、予算的に厳しい」という方には、NTT東日本の「ギガらく5G」がおすすめです。ローカル5Gの導入から運用までのトータルサポートを、お手頃な価格で提供しています。詳しくは、以下の資料をぜひご覧ください。

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4.ローカル5Gを導入するならNTT東日本のサービスがおすすめ

NTT東日本では、あらゆる企業や自治体へのローカル5Gの導入をサポートしています。以下のような項目を一貫してサポートし、さらに自社に適した活用アイデアも提供しています。

  • 免許申請
  • 通信要件の定義
  • ネットワークの構築
  • 導入後の保守運用

また「ギガらく5G」なら、免許申請を含めた事前手続きや導入・運用までのトータルサポートを低コストで利用できます。自社の利用目的や環境に対応できるさまざまなシステムラインナップを展開中です。

NTT東日本のローカル5Gサービスについて、より詳しく知りたい方は、以下の資料をご覧ください。

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5.まとめ

ローカル5Gとは、企業や自治体がニーズに応じて自ら構築・運用する独自の5Gネットワークを指します。一方、Wi-Fiはパソコンやスマートフォンなどのインターネット対応機器を、無線でネットワークに接続する技術です。ローカル5GとWi-Fiには、以下のような違いがあります。

  • 通信速度
  • 周波数
  • 通信範囲
  • 通信の遅延
  • 免許の必要性
  • セキュリティ
  • 費用

ローカル5GとWi-Fiのどちらを導入するべきか迷う場合は、以下の項目を考慮して検討しましょう。

  • 利用目的
  • 利用範囲
  • 費用

無線ネットワークの利用目的や範囲を考慮して「ローカル5GとWi-Fiのどちらかの導入によって自社の課題が解決できるのか」を考えてみてください。

NTT東日本ならローカル5G導入の事前手続きや構築・運用などをトータルでサポートします。ローカル5G導入の導入を検討している企業は、NTT東日本へお気軽にご相談ください。

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