課題
保健事業と介護予防の一体的実施や、国民健康保険・介護保険における保険者努力支援制度対応など、レセプトや特定健診データの活用が重要になっています。
行政施策に対するデータによる評価、課題抽出、新たな施策反映など、行政側にもデータ解析能力が求められています。
取り組み
健康・医療・介護・行政データを地域で守り発展させていく「医療健康データ地域循環モデル」を目指し、セキュリティを担保したデータ集積・活用基盤を提供することで、データ活用・データ利用の促進から、地域の健康・医療・介護施策を充実させていく支援を行っています。
「医療健康データ地域循環モデル」では、集積される健康・医療・介護のデータを、より安全に、より多角的に活用できるように格納しています。格納データは、地域の資産として、住民や地域社会に対する新たなサービス創出・価値の提供を目的に参照可能とし、活用を促しています。例えば、地域や個人の健康・生活に関するデータを活用した独自の健康サービスや食事メニューのレコメンド、遠隔診療や見守りセンシングなど、地域住民の快適で安心した暮らしを提供することに役立てていただいています。
これまで培ってきた医療ICTのノウハウと、セキュアネットワークや堅牢なデータセンター運営のノウハウを活かして、集積したデータを住民一人ひとりの安心安全な暮らしへ寄与する環境とサービスを提供してまいります。
データ地域循環モデル例
データや分析結果をもとにした健康支援等サービス提供のモデル
地域医療データ基盤の取り組み事例
地域医療データ基盤の概要
点在するデータを一元的に集積して活用できるように「名寄せによる一意化と個人情報保護配慮」「利用目的に応じたデータ作成機能」「自動集計による一次解析のスピードアップ」を実現する機能を有しています。
データは個人単位で管理しますが、匿名化処理を施してあり、個人特定は不可能です。ただし、行政側では、個人対応表により特定できるため、保健指導など個別フォローに対しても実施可能です。
データイメージ
地域保健分野のデータ解析
地域医療データ基盤を活用した行政データ解析支援を行っています。
アカデミアとも連携し、学術研究成果も解析に反映し、常に新しい視点で地域課題をデータより解析し、どのような取り組みができるかをともに考える地域課題解決のパートナーとして取り組んでいます。
データイメージ