課題
少子高齢化による就業人口の高齢化や担い手不足の深刻化、また地方からの若年者流出による首都圏一極集中等を打開するため、魅力のある産業を育成し、地域の活性化を進める必要があります。
担い手不足等の課題解決のため、AIやロボット等最新技術を導入するケースも増えています。最新技術を有効活用するためにも最適な通信環境を整備することが重要です。
取り組み
NTT東日本では総務省実証を中心に多様な分野でローカル5Gの活用に取り組んでまいりました。ローカル5Gを活用して農機やバスの自動運転、4Kカメラで撮影した映像を基にしたAI解析等先進の技術について検証を行っています。
また、地域振興の拠点作りとしてローカル5G設備を有するサテライトオフィスの設立にも取り組んでいます。
2022年5月より、事前手続きから運用までトータルITアウトソーシングでご提供するマネージド型のローカル5Gサービス「ギガらく5G」をサービス提供開始しました。
ギガらく5Gを利用いただくことで手ごろな料金で手間なくローカル5Gを導入いただくことが可能です。
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*総務省「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」案件
分野 | 構築事例 |
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農業 | トラクター等農機の自動運転*(岩見沢市) |
中山間地の果樹園における EVロボット遠隔制御等*(浦臼町、仁木町等) |
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いちご栽培の知能化・自動化*(深谷市) | |
交通 | 空港におけるバスの遠隔監視型自動運転*(成田市) |
中小企業振興 | ローカル5G等無線システムトライアル環境構築(東京都) |
eスポーツ | eスポーツを通じた地域活性化*(旭川市) |
働き方改革 | コワーキング/サテライトオフィスへのローカル5G環境構築(上越市) |
大学 | 学術研究向けローカル5G環境構築(東京都) |
ローカル5G実証事例
農業分野における省人化の実現
農業分野では特に就業人口の高齢化が著しく、人手依存から脱却し、ICTで補う省人化の取り組みが必要不可欠です。
ローカル5Gを利用することで、トラクターや除草作業を行うEV車の作業状況を遠隔からリアルタイムに監視することができ、
耕作作業や除草作業を自動化することができます。また、病害の検知や収穫適期の見極めといった熟練者のノウハウの継承も
課題となっており、これらをAIで解析する検証も行いました。
ローカル5Gを利用し最先端の自動運転技術を実現
ローカル5Gの大容量通信と低遅延の特徴は自動運転技術にも活用できます。NTT東日本では成田空港内のターミナル間を走行するバスにおいて自動運転の実証を行いました。車両に取り付けた7台のカメラの映像をローカル5Gを経由して遠隔監視室に伝送し、リアルタイムに監視することで安全安心な自動運転が可能であることを検証しました。