公開日:2023年7月27日
更新日:2025年10月7日
この記事でわかること
- スマホをオフィスの電話環境に組み込むメリット
- スマホをオフィスの電話環境に組み込むデメリット
- スマホをオフィスの電話環境に組み込んで使用する方法
スマホでもオフィスの固定電話番号で発着信できる
法人や個人での利用を問わず、固定電話の利用機会が減少しています。必要性を疑問視する声もある一方で、固定電話には以下のようなメリットがあります。
- 個人の電話番号を公開しなくても済む
- 対外的な信頼感を得やすい
- 災害時(停電や地震など)でもつながりやすい
特に法人の場合、固定電話の電話番号があることで、顧客や取引先からの信頼を得やすく、結果として顧客獲得や売上に影響する可能性もあります。
こうした背景の中で、スマホをオフィスの電話環境に組み込む企業が増えています。その仕組みとして注目されているのが「クラウドPBX」です。クラウドPBXを導入することで、スマホでも、オフィスの固定電話番号での発着信が可能になり、オフィスに不在の状況でも電話対応ができます。出張や外出時でも、オフィスの固定電話番号で通話ができるため、業務の継続性と柔軟性が向上します。
さらに、従来のビジネスフォンと異なり、主装置の設置や配線工事などが不要なため導入コストを抑えられる点も大きなメリットです。そのため、特に中小企業やベンチャー企業を中心にスマホを業務用電話として活用するケースが増えています。
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スマホをオフィスの電話環境に組み込むメリット5選
スマホをオフィスの電話環境に組み込むと「外出時でもオフィスの固定電話番号で発着信ができる」「導入コストが抑えられる」といったメリットがあります。
この章では、スマホをクラウドPBXと連携させるメリットを解説します。自社では「どのような点が便利になるのか」とイメージしてみてください。
外出先からでもオフィスの固定電話番号で発着信できる
スマホをクラウドPBXと連携させることで、外出先でもオフィスの固定電話番号で発着信が可能になります。クラウドPBXはインターネット回線を利用して通話を行うため、光回線が必要です。たとえば、移動中や出張中でもオフィス宛ての電話を受けることができるため、職場に戻ってから折り返す手間が省けます。
それにより、電話に出られないことでビジネスチャンスを逃すリスクを軽減できるのも大きなメリットです。また、折り返しの電話をかける際も自身の携帯電話番号ではなく、オフィスの固定電話番号から発信できるため、相手も安心感を与え、信頼性の高い対応が可能になります。
導入コストが抑えられる
ビジネスフォンを導入するときは、主装置や電話機などの機器購入、配線工事などの初期費用が大きくなりがちです。
これに対して、スマホをクラウドPBXと連携させてオフィスの電話環境に組み込む場合には、物理的な機器の設置が不要なため、導入費用を抑えることができます。
さらに従業員が所有しているスマホを業務用端末として活用することで、社用携帯電話の新規購入や管理の手間が省けます。また、クラウドPBXの機能を使えば、スマホ同士でも内線通話が可能になり、出張や外出中の従業員とも通話料無料でスムーズなコミュニケーションが可能です。
このように、スマホをオフィスの電話環境に組み込むことで、初期費用だけでなく、通話料や運用コストの軽減も期待できるのが大きなメリットです。
台数の変更が容易
スマホをクラウドPBXと連携させることで、社内の配線工事が不要になるだけではなく、端末の台数変更も柔軟に対応できるようになります。通常のビジネスフォンの場合、電話機の台数を増やす際に配線工事が必要になったり、新たに多機能電話機を購入するなど、費用と手間がかかるのが一般的です。
一方、クラウドPBXを活用すれば、スマホなどの既存端末をそのまま業務用として利用できるため、新たな電話機の購入や配線工事が不要です。契約プランの変更やユーザー追加もオンラインで簡単に行えるため、従業員数の増減に合わせて柔軟に対応できます。
省スペース化につながる
スマホをクラウドPBXと連携させて活用することで、オフィスに多機能電話機を設置する必要がなくなります。
これにより、デスク周りのスペースを有効活用できるだけでなく、配線の煩雑さも解消され、オフィス全体がすっきりとした印象になります。ビジネスフォンでは、電話機の設置に加えて配線工事が必要となり、コードが邪魔になったり引っかかったりするリスクもありました。
スマホを業務用端末として活用すれば、物理的な機器や配線が不要になるため、安全性と快適性の向上にもつながります。
リモートワークに適応できる
スマホをクラウドPBXと連携させると、リモートワーク中も内線通話が可能になります。自宅やカフェ、コワーキングスペースなどがインターネットにつながる環境であれば、オフィスにいるときと同じように他の従業員との内線通話や外線の取り次ぎができるため、業務の効率化につながるでしょう。
また、スマホをオフィスの電話環境に組み込むことによってリモートワークがしやすい環境が整い、ワークライフバランスの向上だけではなく、結果として従業員の定着率上昇や優秀な人材の確保といった効果も期待できるでしょう。
スマホをオフィスの電話環境に組み込むデメリット3選
スマホをオフィスの電話環境に組み込んで運用する場合、通話品質が不安定になる可能性やセキュリティ対策が必要になるなど、いくつか注意すべきポイントがあります。
この章では、スマホを業務用の電話端末として活用する際の注意点について解説します。導入を検討する際には、どのような点が業務上の課題になり得るかをイメージしながら確認してみてください。
通話品質が不安定になる可能性がある
スマホの回線を使うため、固定電話よりも通話品質が不安定になる可能性があります。安定したインターネット接続環境で使用できれば問題ありませんが、オフィスで家庭用のルーターを利用していたりフリーWi-Fiを使うときは不安定になりやすいため注意が必要です。
通信が不安定だと、ハウリングやノイズ・ラグが発生したり、通話が途中で途切れたりといったトラブルが起こる可能性があります。
スマホをオフィスの電話環境に組み込むことによってオフィス以外でも電話が受けられるようになっても、通話品質が不安定だと業務の効率化につながりません。スマホをビジネスフォンの代わりに使用するときは、安定したインターネット接続環境が必要です。
情報セキュリティ対策が必要
従業員がプライベートで使用しているスマホを業務用の電話端末として使用する場合、セキュリティ面でのリスクが高まります。特にクラウドPBXを介して通話環境を構築するときは、インターネットに接続するため十分な情報セキュリティ対策が必要です。例として、以下の情報セキュリティ対策が挙げられます。
- スマホ・WiーFiルーターなどのIDとパスワードを適切に管理する
- OSやソフトウェアは定期的にアップデートし最新版を使用する
- ISMAP認証の取得などセキュリティ基準が万全なクラウドPBXを使用する
- 従業員に対してセキュリティに関する教育・研修を行う
情報漏えいや不正アクセスなどが発生すると企業の信頼問題に関わるため、十分に情報セキュリティ対策を行いましょう。
プライベートとの区別がつきにくい
従業員の個人のスマホを業務用の電話端末に使用する場合、退勤した後や休みの日にも仕事の電話がかかってくることがあります。仕事とプライベートの区別がつきにくくなり、従業員によってはオーバーワークになるケースがあります。オーバーワークを防ぐためにも、業務時間外の電話対応に関するルール作りや勤怠管理など対策が必要です。
スマホをオフィスの電話環境に組み込んで使用する3つの方法
スマホを業務用電話の代わりに使用する方法は、3つあります。
- 電話転送サービス
- 固定電話番号取得サービス
- クラウドPBX
この章では、スマホを業務用電話の代わりに使用する方法について解説します。スマホをビジネスフォンの代替として利用したいと考えている企業の方は、どの方法で導入するかを検討するときの参考にしてみてください。
電話転送サービス
電話転送サービスを使って、オフィスの固定電話番号にかかってきた電話を登録してあるスマホの番号に転送する方法があります。スマホの番号を登録することで、オフィスにいなくてもスマホさえあれば、オフィスの固定電話番号にかかってきた電話が受けられます。
ただし、オフィスにかかってくるすべての電話がスマホに転送されるため注意しましょう。また、電話転送サービスを利用する場合、転送元に通話料金がかかるため、電話の回数が多いほどコストが高くなります。
固定電話番号取得サービス
固定電話番号取得サービスとは、スマホに専用のアプリを入れて市外局番から始まる電話番号や、050番号を使った発着信を可能にするサービスです。スマホに専用のアプリをインストールするだけで簡単に利用できるため、導入コストが抑えられます。
クラウドPBX
クラウドPBXとは、電話転送サービスのように電話をそのまま転送するものではなく、光回線を使って直接スマホから発着信するサービスです。光回線を介して発着信するため、スマホだけではなくパソコンでもオフィスの固定電話番号を使った通話が可能になります。
導入費用が安く、電話転送サービスのように転送するたびに通話料金が発生しないため、通話にかかるコストが抑えられます。ただし、インターネット接続環境によっては通話品質が不安定になる可能性があるため注意が必要です。
NTT東日本の「ひかりクラウドPBX」は、専用アプリケーションを用いることで、スマートフォンの内線化や、自宅や外出先からオフィスの固定電話番号での発着信を可能にします。
スマホをオフィスの電話環境に組み込んで使用する場合は「ひかりクラウド電話」がおすすめ
スマホを業務用電話として活用したい場合には、NTT東日本の「ひかりクラウド電話」がおすすめです。「ひかりクラウド電話」は、「Webex Calling」、「Microsoft Teams」などの各種UCアプリケーションと連携して使用することでオフィスの固定電話番号による通話を可能にします。パソコンやスマホがあれば通話できるため、どこにいてもオフィスの固定電話番号からの発着信が可能です。
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「Webex by Cisco」、および「Webex」は、Cisco Systems,Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における商標登録または商標です。「Webex Calling」はCisco Systems, Inc.が提供するサービスの名称です。
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「Microsoft Teams」、「Office365」、「Microsoft365」は、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標、または商標です。「Microsoft 365」は、Microsoft Corporationが提供するサービスの名称です。
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「Webex Calling」、「Microsoft Teams」は、名称が変更される場合があります。最新情報は、各サービス事業者のホームページをご確認ください。
外出や出張中でもオフィスの固定電話番号にかかってきた電話を直接受けられるため、オフィス側での電話の取り次ぎは必要ありません。新たに電話機を購入するコストがかからず、機器を管理する手間が省けるというメリットもあります。さらに詳しく「ひかりクラウド電話」について知りたい方は、以下のURLからぜひ資料をご覧ください。
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