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050の電話番号とは? メリットや導入時のポイントを解説!
インターネット回線が主流になった昨今において、新しく見直されているのが050番号です。携帯電話の番号よりも利用がしやすく、企業にとっても利便性の高いものとなっています。しかし、デメリットもあるので注意しなくてはいけません。そこでここでは、この番号がどのように使用できて、どのような場面において有効であるかを解説していきます。
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更新日:2024年11月5日
050の電話番号とは
050で始まる電話番号は、一般的な市外・市内電話番号とは異なる、IP(インターネットプロトコル)電話サービスで利用される電話番号です。IP電話サービスはインターネットを使って通話をするサービスで、市外局番や市内局番といった地域情報を含まない050番号は、全国共通で使用できると言う利点があります。
050番号を利用する際にはインターネット回線を経由するデバイスが必要となるため、携帯電話やパソコンを使って050番号を取得して通話することが一般的です。050で始まる電話番号はインターネットを経由する電話のため、通話以外にもテレビ電話やテレビ会議などにも利用できます。
050番号は、通話料が一律で、アナログ電話と異なり距離によって通話料金が変わることがありません。全国どこからでも同じ料金で通話ができるという利点があります。
050番号の仕組み
050番号は、IP電話サービスにおいて利用される固定長の番号です。050の後には通信事業者の識別番号と加入者番号が続き、全体で11桁の番号を構成しています。
その通話はインターネットプロトコル(IP)を利用して行われます。音声データはVoIP(Voice over Internet Protocol)という技術でパケット化され、IP網を通じて相手に届きます。従来のアナログ回線と異なり、電話回線を必要とせず、インターネット接続が可能な環境があればどこでも通話することができます。
050番号を利用するには、IP電話プロバイダから番号を取得し、インターネットに接続されたデバイス(スマートフォンやパソコン、タブレットなど)で通話を行います。
050番号以外のIP電話
IP電話には、050番号を使ったIP電話以外にも、0ABJ番号IP電話と呼ばれるIP電話や、通話が可能なアプリを使ったIP電話があります。
0ABJ番号IP電話は、従来の市外局番から始まる電話番号を活用したIP電話のことです。代表的なものにNTT東日本・NTT西日本の提供するひかり電話があります。ひかり電話は光回線を利用して音声通話が行われるサービスです。
従来の市外局番などを使った0ABJ番号を活用するには、総務省の定める「接続品質」「総合品質」「安定品質」「ネットワーク品質」の4つの品質基準を満たす必要があります。0ABJ番号IP電話はインターネット回線を使ったIP電話でありながら、050番号のIP電話より品質の高い通話が可能で、高速なデータ通信や映像通話が行える電話です。
また、電話番号を取得せずにインターネット経由で通話を行う電話アプリもあります。「LINE」や「SKYPhone」「Discord」など、様々なアプリがあります。電話回線を使わないため、通話料がかからないという特徴があります。無料で気軽に活用できるものの、通話を行うには双方で同じアプリを利用する、といった条件があります。
050番号を利用するメリット
050番号を利用することには大きく3つのメリットがあります。
電話番号がお手軽に手に入る
050番号は従来のアナログ回線に比べ簡単に手に入れることができます。インターネットが活用できる環境があれば、従来のアナログ回線のような工事は不要です。インターネットを通じて申し込みを行うだけで簡単に番号が手に入ります。ユーザーはIP電話プロバイダのウェブサイトやアプリから手続きを行うことで、数分から数日で番号を取得できます。
テレワーク時にオフィスと同じように電話が活用できる
050番号を使用することは、テレワークの推進にも有益です。050番号であればパソコンや携帯電話で利用することが可能です。普段から業務用の番号として050番号を活用すれば、テレワークで自宅から業務を行う際もオフィスにいるときと同じように電話を活用することができます。
テレワークでの通話にIP電話は使いたいが、050番号ではなくオフィスで活用している0ABJ番号などを活用したい、という場合はひかりクラウド電話がお勧めです。テレワーク端末に「Webex Calling」を入れれば、オフィスで活用している電話番号をそのまま活用することができます。
番号を引き続き使うことができる
050番号は、事業の拡大などに伴い、オフィスが移転するとしても番号を引き続き使うことができます。0ABJ番号では、引越しや事業所の移転などがある場合、地域が大きく変われば電話番号を変更せざるをえませんでした。しかし、場所にとらわれない050番号であれば転移後も継続して同じ番号を利用することができます。
050番号を利用するデメリット
050番号の利用には2つのデメリットがあります。
かけられない番号もある
発信者の位置情報を含まない050番号は、110番や119番などの緊急通報には使えません。また、フリーダイヤルの0120番への発信も基本的には行えません。
回線が不安定になると音声が途切れることもある
050番号はインターネット回線を介して動作するため、ネットワーク回線が不安定になると、音声が途切れたり、大きく遅延したりすることがあります。
インターネットの接続環境に影響されやすく、通信事業者のネットワークやサーバーの負荷状況によっても、通話品質が上下します。特に、多くの利用者が同時に通話を行っている場合には、通信の遅延や音声の乱れが発生する可能性があります。品質の乱れが取引先との通話中などに起こると、円滑なコミュニケーションを阻害するだけではなく、取引先の信頼を損ねる要因にもなりかねません。
050番号の導入方法
050番号の取得ができる導入事業者は数多く存在します。各事業者のサービス内容や料金プラン、通話品質などを比較検討し、自身のニーズに合った導入事業者を選びましょう。
導入事業者が決まったら、導入を希望する番号を申し込みます。事業者に必要な情報を提供し、希望する050番号を取得します。取得には数日から数週間かかる場合があるため、余裕をもって申し込みましょう。
番号が取得されたら、事業者から提供される設定情報を確認し、自身の電話機や通信機器に適切な設定を行います。
050番号サービスを選ぶ際のポイント
050番号を導入する際に重要なポイントのひとつが、通話品質です。
通話の品質は、ビジネスの成果や個人間の関係構築に大きな影響を及ぼします。途切れたり、音声が乱れたりすると、スムーズな会話が難しくなり、相手に不快な印象を与えてしまうかもしれません。そのため、信頼性のある通話品質を提供するサービスを選ぶことが重要です。
サービス事業者の通信ネットワークやサーバーの安定性が通話品質に直結します。事前にネットワークインフラの信頼性や技術力を調査し、通話の安定性を保証している事業者を選びましょう。
まとめ
050番号は、番号が簡単に手に入りやすく導入コストも安いという特徴があります。場所にとらわれず使える050番号はうまく活用することでテレワークの推進等に貢献します。反面、050番号は通話品質が低く、また一般消費者には出所のわからない電話として警戒されてしまう恐れがあります。
こうしたデメリットを解決する手段として、0ABJ番号IP電話を活用するという方法があります。さらに「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」のようなシステムを活用すれば、0ABJ番号による受発信を自宅で行うこともできます。
050のIP電話はもちろん、その他のIP電話もうまく活用すれば、業務改善と生産性の向上を実現することができます。
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※Webex Callingに設定した固定電話番号は既存のビジネスフォンで利用できません。現在ご利用いただいているオフィスの電話番号を本サービスに移行するか、新たな固定電話番号の取得が必要です。
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※「Webex by Cisco」、および「Webex」は、Cisco Systems,Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における商標登録または商標です。
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※「Webex Calling」はCisco Systems, Inc.が提供するサービスの名称です。
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