
業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?

監修 桶谷 晃平(基盤ネットワークサービス担当)
編集 NTT東日本編集部
レイテンシとは、ユーザーがサーバーにリクエストを出してから応答が返ってくるまでの時間のことです。通信の品質を左右する重要な指標であり、レイテンシが高い場合、インターネット速度に遅延が生じます。「Web会議が途切れる」「クラウドサービスの読み込みが遅い」といった課題がある場合、レイテンシの高さが原因かもしれません。
本記事では、レイテンシの基礎知識について、帯域幅との違いやレイテンシの目安、高レイテンシが起こる原因と改善策まで、企業のICT担当者や個人事業主の方々に役立つ情報をわかりやすく解説します。
Summary

業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?
Index

レイテンシ(latency)は、データ通信における遅延時間を示す指標の一つです。具体的には、ユーザーがサーバーへリクエストを出してから応答までの所要時間を指します。
一般的に、遅延が少ない状態は「低いレイテンシ」、反対に時間がかかる状態は「高いレイテンシ」と呼ばれ、通信の品質を左右する大きな要因となります。レイテンシの値が低く保たれていれば、Web会議での映像や音声の途切れを防げるため、インターネットを快適に利用できる環境が整います。
一方、高いレイテンシは、ユーザーがリクエストを出してから応答までの待ち時間が長い状態です。ビジネスシーンにおいては、レスポンスの遅さが業務上のストレスにつながるだけでなく、取引先や顧客の不満、ひいては機会損失を招きかねません。
こうしたリスクを避けるためにも、ICT担当者や個人事業主の方は、レイテンシの仕組みや測定方法、改善方法を正しく理解し、常に「低いレイテンシ」を目指すことが重要です。
ping値はインターネット回線の反応速度を示す値で、ミリ秒(ms)という単位で表示されます。
これは、通信のレスポンス速度を客観的に把握するための重要な指標です。数値が低いほど応答が速く、大きいほど遅延が発生しやすい状態であることを示します。つまり、ping値を測定することでレイテンシを間接的に把握できます。
とくに、リアルタイム性が重視されるオンラインゲームの世界で、ping値は重視される指標の一つです。一般的に20ms以下の数値を維持できていれば、操作の遅れを表す「ラグ」が感じにくいといわれています。
なお、レイテンシとping値の違いは、以下の通りです。
| レイテンシ | サーバーまでのデータ通信にかかる時間 |
|---|---|
| ping値 | サーバーとの往復にかかる時間 |
両者の意味は異なるものの、近年ではレイテンシを表す値としてping値を用いるケースが増えています。
ping値については、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:ゲームを快適にプレイするなら光回線がおすすめ!Wi-Fiとの違いや回線の選び方
レイテンシと帯域幅は異なるものです。帯域幅とは、ネットワーク通信において利用できる周波数の範囲のことで、一度に送受信できるデータ量を左右する重要な要素です。帯域幅が広いほど、一定時間で転送できるデータ量が大きくなり、トラフィックの混雑が起こりにくくなります。
帯域幅は、道路交通における「道路の幅」や「車線数」に例えられます。道幅(帯域)が狭いと渋滞が起こりやすくなるのに対し、同じ交通量でも道幅が広ければ多くの車両がスムーズに通行でき、渋滞は発生しにくいでしょう。
厳密には、帯域幅そのものが通信速度を表しているわけではありません。しかし、帯域幅が広いと一度に大量のデータを送れるため、快適なインターネット接続環境が実現しやすくなります。
一方で、レイテンシはサーバーまでのデータ通信にかかる時間のことで、帯域幅が示すデータの送受信量とは異なる意味の用語です。
帯域幅の広さがそのままレイテンシの低さに直結するわけではなく、両者の間に明確な相関関係はないといえるでしょう。
ただし、帯域幅が不足しているとデータの通り道が混雑するため、レイテンシに影響するリスクがあります。とくに大量のデータを転送する機会が多い場合には、帯域幅も考慮しておきたいポイントの一つです。
レイテンシが低いほど、インターネットを快適に利用できます。用途別の目安を、以下の表で見てみましょう。
| レイテンシの目安(ping値) | 速さ | インターネットの用途の例 |
|---|---|---|
| 0~15ms | 非常に速い | Web会議、動画配信、オンラインゲーム |
| 16~30ms | 速い | 動画視聴 |
| 31~50ms | 普通 | Webサイト閲覧 |
| 51ms~ | やや遅い | 快適なインターネット利用が難しくなる場合がある |
レイテンシが低いほど、快適にインターネットを利用できます。Web会議やデータ量の多いファイルを送受信する機会が多い場合には、0〜15msを維持できる環境が望ましいと考えられます。
低レイテンシは、遅延が起こりにくくインターネットをストレスなく使える状態です。レイテンシが低いと、具体的に以下のようなメリットがあります。
レイテンシが低いとストレスのない円滑なコミュニケーションが可能となります。たとえば、Web会議での発言と映像のタイムラグが最小限に抑えられると、対面のような自然な間合いで議論を進めることができるでしょう。
また、日々の業務で多用するクラウドサービスにおいても、レスポンスの速さが作業効率を大きく左右します。
このように、ビジネスシーンにおいて低レイテンシの実現は、スムーズな業務遂行や生産性向上に欠かせない要素になると考えられます。

低レイテンシにするには?
フレッツ 光クロス Biz パンフレット
自社のネットワーク環境におけるレイテンシが適切な水準にあるかを判断するには、測定する必要があります。ここでは、2つの測定方法について解説します。
レイテンシは、WindowsやMacに搭載されているpingコマンドで測定できます。WindowsとMacにおけるそれぞれの測定方法は、以下の通りです。
| Windowsの場合 |
|
|---|---|
| Macの場合 |
|
結果が表示された画面から、「ms」と記載のある数値をチェックしてみましょう。
最も手軽に測定できる方法が、無料の専用速度測定サイトを利用することです。測定開始のボタンを押すと、ping値だけでなく、帯域幅も合わせて測定できる場合もあります。
ブラウザで「通信速度測定」「インターネット回線 速度テスト」などと検索して、測定サイトを活用してみましょう。
一般的に、ping値が51ms以上など高レイテンシの場合、インターネット速度は遅く使いづらい状態といえます。ここでは、高レイテンシが起こる原因を解説します。
ルーターやスイッチ、モデムといったネットワーク機器に不具合が生じていると、データの処理に時間がかかり、レイテンシが高くなるケースも見受けられます。また、長年使い続けている古い機器や性能の低いモデルを使用している場合においても、データ処理能力が追いつかず、高レイテンシを招く可能性が高いでしょう。
機器のスペックや稼働状況を確認することも、低レイテンシを実現するために重要なポイントの一つです。
パケットロスとは、インターネット通信の過程でデータの一部が相手に届かずに欠損してしまう状態です。そもそもデータは「パケット」に分割されて送信され、相手側に到着してから一つのデータに再構成されています。
ネットワークの輻輳(混雑)などでパケットロスが起きると、欠損した情報を補うためにデータの再送が生じます。すぐに再送できるとは限らないため、通信全体に待ち時間が生じ、結果としてレイテンシが高くなってしまうのです。
こうしたパケットロスが発生する環境では、レイテンシの「ジッタ」の増加にも注意が必要です。ジッタとはパケット間の遅延時間の変動を指すもので、レイテンシのブレ幅のことです。ジッタが増加すると、同一の通信経路であっても応答の速さにばらつきが生じ、通信の安定性が損なわれる可能性があります。
特定のWebサイトだけで反応が遅くなる場合、Webサイトを格納しているサーバー側で生じた何らかの問題で、レイテンシが高くなっている可能性があります。
たとえば、サーバー機器のCPUのパワー不足やパーツの経年劣化といったハードウェア由来のトラブルが、データの処理速度に影響しているケースもあるでしょう。
このようなサーバー側の要因による場合、ユーザー側でいくらインターネット接続環境を見直しても改善は難しいといえます。
サーバーやデータセンターと、インターネットを使用するユーザーの距離が物理的に離れているほど、データの往復に時間がかかり遅延が発生する要因となり得ます。
具体的には、国内間の通信よりも、国際間での通信は高レイテンシを引き起こす可能性が高まるでしょう。しかし、物理的な距離を短縮するのは現実的な選択肢とはいえません。そこで、利用しているインターネット回線そのものを見直すアプローチによって、遅延を改善できると考えられます。
現状のインターネット利用環境に問題がある場合、レイテンシを改善することで解決できる場合もあります。
ここでは、レイテンシの改善方法を具体的に解説します。
Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器に不具合が生じている場合、本体を一度再起動することでレイテンシの改善につながる場合があります。
コンセントから電源アダプターを抜き、数分ほど時間を置いてから再び差し直す方法が一般的な再起動方法です。ルーターによっては、パソコンやスマートフォンの設定ツールを使用して再起動できるものもあります。
お使いのネットワーク機器の取扱説明書を参考に、再起動を試してみてください。
Wi-Fi接続からLANケーブルによる有線接続に切り替えることで、不安定だった通信状況が改善されるケースもあります。有線接続では、高性能な最新規格のケーブルを導入することで、より安定した通信品質への改善が期待できます。
Web会議や動画配信、オンラインゲームなどのリアルタイム性が求められる用途では、有線接続への切り替えを検討するのも一つの方法です。
上記の改善方法を試してみても高レイテンシが改善されない場合には、インターネット回線の見直しを検討してみましょう。
たとえば、一度に大容量のデータを送受信できる光回線の導入は、安定したインターネット接続環境を構築するための有効な選択肢です。
NTT東日本の「フレッツ 光クロス」は、送受信時最大概ね10Gbps※1※2の帯域幅で、高速通信が期待できます。オンライン商談やクラウドサービスの利用もスムーズで、快適にインターネットを使える環境が整うでしょう。
詳しくは、以下のリンクもチェックしてみてください。

高品質な光回線で業務効率を高める
フレッツ 光クロス
NTT東日本では、2025年11月に「フレッツ光」のレイテンシを検証しました。
検証結果として、国内サーバーにおける「フレッツ光」のレイテンシを示す数値は、概ね2〜3msとなりました。2〜3msは「レイテンシの目安」の「0〜15ms」の範囲内に収まる非常に速い通信速度であり、Web会議や動画配信、オンラインゲームを快適に利用できる環境です。
十分なレイテンシを確保するための選択肢として、「フレッツ光」は有効であることがわかっています。ただし、他の要因で通信が遅くなる可能性もあるため、すべての環境で常に同様の数値になるとは限らない点に注意しましょう。
| 検証環境 | |
|---|---|
| 検証日 | 2025年11月 |
| 測定サイト | https://inonius.net/speedtest/ |
| 検証回線 | 「フレッツ 光クロス」「フレッツ 光クロス Biz」 |
NTT東日本の「フレッツ 光クロス」は、法人や個人事業主の方向けの高品質なインターネット接続サービスです。最大概ね10Gbps※1※2の高速通信に対応し、安定した通信が可能なIPv6 IPoE方式を採用しています。
映像や音声の乱れが気になりがちなオンライン商談やWeb会議においても、安定した通信でスムーズなやりとりを実現しやすい点が強みです。また、クラウドサービスもスムーズに利用でき、日々の業務効率を高める効果が期待できます。
「フレッツ 光クロス」は利用シーンに合わせた多彩なプランが用意されており、用途に合わせてプランを選べるのも嬉しいポイントです。
ここでは、2つのプランをご紹介します。

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「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」は、「フレッツ 光クロス」の高速通信の利便性に加え、手厚い保守サポートがセットとなったサービスです。
24時間365日体制での故障受付にも対応しており、早朝や夜間にトラブルが発生しても、エキスパート※3が直接電話対応し、問診や故障対応を行います※4。「インターネットに急に接続できなくなった」「Web会議中に音声が乱れる頻度が増えた」などのトラブルに備えられる環境が整うでしょう。
サービスの詳細については、以下のリンクをご確認ください。

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フレッツ 光クロス オフィスタイプ
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回線トラブルによる遅延が大きな損失につながる恐れがある基幹業務には、安定的なインターネット接続環境を構築できる「フレッツ 光クロス Biz」が推奨されます。これは、最大概ね10Gbps※1※2の高速通信に加え、信頼性の高い99.99%の故障復旧SLA(サービス品質保証)を搭載しているサービスです。
万が一の故障時には、月ごと・回線ごとの故障時間を故障手配時刻から復旧時刻まで積算し、返金に応じる制度も用意しています。
さらに、以下の保守サービスも備えており、安定性を重視する企業に向いています。
サービスの詳細については、以下のリンクをご確認ください。

基幹業務に適した光回線。故障復旧SLAが標準搭載!
フレッツ 光クロス Biz
ここでは、レイテンシに関するよくある質問と回答をご紹介します。
レイテンシとは、データ通信における「待ち時間」や「応答の遅れ」のことです。レイテンシが高い状態は、ユーザー側が送ったリクエストに対して反応が返ってくるまでに時間を要している状況を意味します。
たとえば、Web会議で自分の声が相手に届くまでに数秒のズレが生じたり、クリックしたWebページがなかなか表示されなかったりする場合には、レイテンシの高さと関係している可能性があります。
こうした応答の遅さは、リアルタイムなやり取りが求められるビジネスシーンにおいて、意思疎通の妨げや機会損失を招く要因にもなりかねません。快適なインターネット接続環境を維持するためには、レイテンシを低くする取り組みが重要です。
レイテンシ以外にも、以下の要素がインターネットの速度に影響を与えることがあります。インターネットの速度が遅い場合、以下の用語をチェックして原因を調べるのも一つの方法です。
| 用語 | 概要 |
|---|---|
| 帯域幅 | 通信において一度に送受信可能なデータ量の器やデータの通り道の広さのこと |
| スループット | 特定の時間に実際に転送されたデータの平均量のことで、実質的な処理能力を示す |
| パケットロス | ネットワークの混雑や不具合によってデータの一部が伝送中に損失してしまう現象のこと |
本記事では、レイテンシの概要や低レイテンシのメリット、高レイテンシが起こる原因や改善方法などについて解説しました。
レイテンシはデータ通信の遅延時間を示す指標で、数値が低いほど応答が速く、快適なインターネット接続環境となります。ビジネスではWeb会議の安定や業務効率化に直結する重要な要素であり、レイテンシが高いと業務にさまざまな支障をきたしかねません。
本記事でご紹介した改善方法に取り組んでも状況が良くならない場合には、インターネット回線自体の見直しを検討するのも一つの方法です。
最大概ね10Gbps※1※2の高速通信が可能な「フレッツ 光クロス」は、低レイテンシで安定したインターネット接続環境を構築し、円滑なWeb会議やデータ送受信、業務効率化をサポートします。
用途に応じてプランを選べるため、詳しくは以下のリンクからチェックしてみてください。


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監修 桶谷 晃平(NTT東日本)
ビジネス開発本部 クラウド&ネットワークビジネス部 基盤ネットワークサービス担当
フレッツ光をはじめとする光回線サービスの企画・開発を担当。中小企業から大規模拠点まで、多様な利用シーンを想定したネットワークサービスの開発に携わっています。現場視点と技術的知見をもとに、企業の通信環境の最適化と価値創出に取り組んでいます。

編集 NTT東日本編集部
NTT東日本のサービス担当者が企画・監修を行う編集チームです。
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