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「学びを広げる」をコンセプトに、小・中・特別支援学校のICT環境を構築した新宿区。平成29年度に、教育用ネットワークシステムを再構築すると共に、教育用タブレット端末約2,600台を導入し、児童・生徒がひとり1台のタブレット端末を活用できる環境を整えました。これだけ規模の大きいICT環境整備を実現できたのは、ICTを活用した教育に注力する新宿区の想いと、実現に向けたNTT東日本の豊富な経験と柔軟なサポートがうまくかみ合った成果と言えます。新宿区のご担当者様に、今回のプロジェクトの狙いやNTT東日本をパートナーに選んだ経緯、成功のカギについてお聞きしました。

Summary

――板橋区では「板橋区教育大綱」「板橋区教育ビジョン2025」など、教育に関するさまざまな提言や方針を発表していらっしゃいます。教育に注力されている板橋区にとって、学校教育というのはどのような位置づけなのでしょうか?
中川氏:学校教育の大きな役割は、なんといっても「学力の向上、定着」です。これからの社会に求められる学力とは、単なる知識ではなく、知識を踏まえた上での思考力や表現力なのではないかと思います。こうした力を養うには、子どもたちがアクティブに学ぶ授業が欠かせません。そこで2016年に「とにかく授業を変えよう!」「授業改善ではなく、授業“革新”を実現させよう」と、授業プランニングや教え方の基本姿勢をまとめた「板橋区 授業スタンダード」を作成しました。
――「板橋区 授業スタンダード」とは、どのようなものなのでしょうか?
中川氏:文部科学省の学力・学習状況調査の分析や先進地域の視察を通した考察から、共通する手法を探り出して、5つの条文としてまとめたものです。「授業のはじめに学習のねらいを明確に示す」「必ず授業の振り返りを行う」「子どもがひとりでじっくり考える時間を取る」「子ども同士で学び合う時間を取る」、そして「ICT機器を活用して、分かる・できる・楽しい授業を行う」ことなどを明文化しています。
「ICT機器の活用」について盛り込んだのは、ICTが、私たちのめざす学校教育やアクティブ・ラーニングを行う上で非常に有効なツールだと考えたからです。まずは「ICTを活用して授業を変える!」という意志を示し、区内の学校に周知・共有したいと考えました。



――現在の活用状況はいかがでしょう?どのようなシーンで活用されていますか?
中川氏:例えば英語の授業では、自分の英語プレゼンテーションを動画で撮影し、レベルアップに活用するなどの使い方をしています。その他、特定のシーンを挙げるのが難しいほど、さまざまな教科・シーンで活用されているんですよ。「使っていない授業はない」と言ってもいいくらい浸透していますね。なにより子どもたちが、タブレット端末を使って楽しそうに教え合い、学び合っている姿が印象的です。子どもが楽しいと教師も楽しい、教師が楽しいと子どもも楽しい、そんな授業が広がっているなと感じました。ICTが、まさに授業革新の起爆剤になっている。ハードが変わるとソフトが変わるのだな、ということを体感しています。
伊藤氏:電子黒板は全普通教室に常設してスイッチひとつですぐ使える環境を整えたため、教員も児童・生徒も、ストレスなくICT機器が使えているようです。こうした「起動の早さ」「手軽さ」も、各校から評価されています。
現在は、NTT東日本がまとめた活用調査レポートをもとに、PDCAサイクルを回しているところです。導入、運用だけでなく、活用、調査、改善までサポートいただけるのは心強いですね。
中川氏:2018年9月に赤塚第二中学校が都内の中学校で初の「学校情報化 先進校」に選ばれました。ICT教育に関する環境整備が遅れていた板橋区でしたが、NTT東日本が板橋区の要望・疑問にこたえてくれたので、ここまで成長できたのです。今後も、研究・検証をともに続け、プログラミング学習の推進、タブレット端末の特別支援教育への適用などの取り組みを行っていきたいと考えています。

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