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他人には聞けないICTの“いま”(第23回)
クラウド化のメリットはコスト削減だけではない!
- 公開日
- 2025-12-24

クラウドとは、インターネットを通じて、クラウド事業社が提供しているストレージやアプリケーションなどを利用する仕組みです。自社でシステムを構築するよりも、低額で同等の環境が得られることによるコストメリットがあります。
ですが、コストは確かにクラウドの大きなメリットではあるものの、すべてではありません。
「モノを所有」という考え方から「クラウド利用」という考え方に切り替えて、さまざまなイノベーションを生むのがクラウドの本質なメリットなのです。
今回はクラウドのコスト以外のメリットを、順番に紹介していきます。
ビジネス状況の変化に素早く対応できる
クラウドのメリットのひとつに、利用量をフレキシブルに変更できるという点があります。「1カ月だけ利用したい」「繁忙期に向けて3月だけサーバーのスペックを強化したい」といった要望も、クラウドであれば実現できます。
また、必要性がなくなれば解約することも容易です。固定資産を増やしたくない企業や、まずは小規模で事業を展開して軌道に乗ったら段階的に拡大したいと考えている企業、あるいは短期キャンペーン企画や時期によって繁閑の差があるECサイトなどにとって、特に使い勝手がいいサービスといえるでしょう。
モチベーションアップにつながる新しい働き方もできる
数年前、アメリカのYahoo!やGoogleなどが社員のモチベーションと生産性を高めるために、在宅勤務を導入したことが話題になりました。最近は日本でも労働生産性を上げるために多様な働き方を実現する、さまざまな施策を講じている企業が見られるようになりました。こうした働き方の面でも、クラウドにはメリットがあります。
クラウドでは、インターネットにつながる環境があればクラウド上のアプリケーションが使えるうえに、グループウェアなどで複数人がコミュニケーションをとることができます。つまり業務に必要な情報がクラウド上にあれば、あらゆる場所で仕事ができるようになるのです。出社せずに仕事ができる環境を実現すれば、子育てや介護などで出社がネックとなっていた人の力も借りられるようになるでしょう。
セキュリティ面でも多くのメリットが
クラウド化によって得られるメリットのうち、忘れてはならないのがセキュリティ面です。パソコンに顧客情報や企業に関する重要な情報を保管していると、盗難や紛失が発生した際に深刻な情報漏えい問題へとつながります。しかしクラウド上にデータを保管しておけば、そのような問題から解放されるでしょう。またウィルス駆除サービスやバックアップサービスなどを用意しているクラウド事業社もあり、簡単に導入できる点も見逃せません。
加えてもうひとつ、クラウド上にデータやアプリケーションがあれば、災害などの緊急事態が発生してもデータ紛失から免れるほか、業務再開に向けた復旧が容易になるのも大きなポイントです。いわゆるBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)で、東日本大震災以降、有事の際のリスクヘッジとしてもクラウドは大きく注目されています。
クラウドは会社と個人の関係をよりよいものに変え、社会とライフスタイルを次の段階に発展させる力を秘めています。コストのみに目を向けるのではなく、クラウド導入によって自社がどう変わるのかをしっかり見定めて、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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