eラーニング導入のメリットとは?企業側と受講者側それぞれの視点でご紹介!
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2024.3.08 (金)Posted by NTT東日本
インターネット接続で利用するサービスの普及がさらに加速する昨今、教育の方法もここ数年で徐々に変化をしています。中でもeラーニングは、学習と業務の効率化を実現できるとして、多くの企業で導入が進んでいるのです。
そこで本記事では、eラーニングの導入するメリットを、企業側と受講者側それぞれの視点で解説していきます。自社で導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次:
- ◎eラーニングとは?
◎eラーニング導入で企業側が得られるメリット
◎eラーニングの導入で受講者が得られるメリット
◎企業側のデメリット
◎受講者のデメリット
◎eラーニングを導入する方法
◎eラーニングのトレンドとは?
◎eラーニングの導入を成功させるには?
◎まとめ
◎eラーニングとは?
eラーニングとは、electronic learningの略称で電子学習と翻訳されます。使用する機材はパソコン・スマートフォン・CD-ROM・DVD-ROMなどがあり、情報通信にはインターネットなどコンピュータネットワークを利用するのが一般的です。また、電子メール・電子掲示板・Web会議・ビデオ配信などを利用して学習します。
企業の研修や講習に活用されることが多く、文章・アニメーション・動画などを使用し企業にあった研修が可能です。
【eラーニングとは?】導入するメリットやポイント、留意点などを徹底解説
◎eラーニング導入で企業側が得られるメリット
eラーニング導入で得られる企業側のメリットをご紹介していきます。
コスト削減
一つの場所に集まって行う集合研修では、研修を行うための会場費用や講師招待費用、移動費なども含めると一度の研修で数十万円にのぼることもあり、毎年多くの費用がかかります。
eラーニングの導入で会場や移動を行うことなく研修でき一度、導入すると何度でも利用が可能です。初期費用がかかる場合もありますが、長い目で見ればコストを軽減でき、受講者の数が多い企業や地方に多くの拠点をもつ企業は、効果を実感できるといえます。
学習者の管理を効率的にできる
eラーニングには、研修を受ける受講者の出席状況、受講内容、テスト成績の管理などをシステムに一括管理できる機能が備わっています。
受講者の進捗状況を「見える化」で一括管理すれば、管理者は一目で受講者の学習状況を知ることができ、必要に応じて学習が進んでない受講者へのアプローチも可能です。
管理者のみでなく受講者側にもよい影響を与えることで、企業全体のスキルアップを図れます。
情報共有ができる
eラーニングは、情報の追加や削除を簡単に行えるため、企業内で新たに確立した方針や、新商品の説明や案内などを効果的かつスピーディーに社内へ情報共有できます。
また、テキスト以外に動画や音声としても共有もできるので、説明したい内容に合わせてコンテンツを選べば、情報共有の質を格段に上昇させることが可能です。
教育の質を均一化できる
集合研修では、講師を招いて研修を行うことが多いですが、広い会場では座る場所によって理解度が異なるデメリットが生じます。また、講師によっても教え方にばらつきがあり、均一な受講を提供できません。
その点、eラーニングの場合、受講者は同じ研修コンテンツを視聴するので講師に左右されることはなくなります。さらに、テストを通じて、理解できていない受講者に再度受講を促すこともできるので、受講者の理解度を一定基準まで引き上げることも可能です。
教育の機会を拡大できる
eラーニング導入で、さまざまな分野の教育も行えるのも大きなメリットです。
企業内で取り扱う商品だけでなく、他社とのやりとりに必要なメールの書き方や営業先での立ち振る舞いなど一般的に必要なビジネスマナーを学ぶ機会を提供できるため、入社が決まっている新人研修に活用もできます。
また、eラーニングは時間や場所に関係なく、どこでも研修を受けられるのもメリットです。従業員の勤務時間を調整する必要がなく、集合研修では対応が難しかったケースでも対応できるので、より多くの従業員へ教育を行えます。
学習データを蓄積できる
これまでは、研修への出席状況や学習の進み具合など、管理者が手動でデータを収集していたため多くの時間を費やしていました。
しかし、学習管理システムを搭載しているeラーニングでは、自動でデータが更新されるため管理者の手間が省け、業務効率化の実現が可能です。
また、蓄積された学習データを見える化して、人材の傾向分析や教育施策に活かせるようになります。
◎eラーニングの導入で受講者が得られるメリット
eラーニングの導入は、企業側だけでなく受講者側にも多くのメリットがありますので、ご紹介します。
時間を気にせずいつでもどこでも学習できる
集合研修は、研修会場まで移動する必要があり、時間や宿泊費用など講義以外のコストが必要ですが、eラーニングであれば時間や場所を気にせず、自分のペースで効率よく学習できます。
一度に、すべてのコンテンツを視聴する必要もなく途中から学習を再開することも可能です。通勤や仕事の休憩時間などのスキマ時間を使って学習できるのは、普段から多くの仕事を任せられ、まとまった時間が取れないという社会人には大きなメリットといえます。
何度も復習できる
集合研修では、講義の内容を聞き逃してしまい、理解できないまま講義が終わってしまうことがあり、聞きなおすこともできません。
しかし、eラーニングによる講習は何度でも閲覧できるので、繰り返しの復習や聞き逃した部分のみ確認可能です。
好きなタイミングで理解できるまで何度も学習できるのは、学習者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
安定した教育が受けられる
集合研修では、同じテーマでも講師ごとに内容にばらつきがあるため、教育の質が変わり、受講者の知識に偏りが出てしまう恐れがあります。
eラーニングによる研修では、同じ講師の動画で研修を受けるため均一な指導内容です。受講者が身につける知識や内容がばらつかず、安定した教育を受けられます。
一貫性のある教育を提供すれば全体のレベルアップにつながるため、企業にとってもメリットです。
学習したことが企業側に伝わる
学習管理システムによって、受講者がどのコンテンツをどの程度受講したかを自動的に記録できます。
eラーニングを受講することで受講状況が管理者にも伝わるため、評価が上がることも期待できるのです。もちろん学習が進んでいない場合も管理者に伝わりますが、その分より公平な評価を行ってくれるのがeラーニングといえます。
プッシュ通知が可能
eラーニングでは、コンテンツ更新や重要なお知らせをメールで送信しても見逃してしまう恐れがないように、受講者がログインしていなくても通知を画面上やメール等で受け取ることが可能なプッシュ通知機能があります。
情報を逃すことなく受け取れるので、スムーズに学習を行うことが可能です。
◎企業側のデメリット
eラーニング導入にあたって、メリットもあればデメリットもあります。まずは企業側のデメリットから見ていきましょう。
コンテンツの作成に時間と費用がかかる
eラーニングのコンテンツには、既製品を購入して提供するものと自社でオリジナルコンテンツを作成するものがあります。
既成コンテンツを使用する場合は準備に時間はかかりませんが、その分ランニングコストがかかる場合があります。それに対し、オリジナルコンテンツを作成する場合は、時間とイニシャルコストが必要です。
もし、コンテンツを作成できる人材が企業内にいない場合は、作成そのものが困難となる可能性もあります。オリジナルコンテンツの作成が難しければ、外注したり他企業のサンプルを利用したりすることも必要かもしれません。
>> コンテンツがなくても大丈夫!?すぐに使える研修資料のご紹介
受講者にIT知識が必要
近年では、パソコンやスマートフォンに触れることも多いですが、高齢者の中には不慣れな人もいます。そのため、eラーニングを受講してもらうには、受講者のIT知識を上げなければなりません。
また、eラーニングを導入するには、導入から管理に至るまで一定のIT知識が必要です。IT人材がいない企業では、システム導入自体が負担になります。そのような企業は、ITの知識がなくても手軽に導入でき、トラブルや困ったことがあればサポートしてもらえるクラウド型がおすすめです。
受講者のやる気の維持が必要
eラーニングは受講者個々で学習を進める必要があるため、やる気を維持できなければ学習機会の低下につながります。
企業側は、成果に対する報酬の提供や、受講者同士のコミュニティーを作成するなどモチベーション維持につながる対策を講じましょう。
◎受講者のデメリット
次に受講者側のデメリットを解説していきます。
インターネット環境が必要
eラーニングは、インターネット環境が必要です。スマートフォンやパソコンの普及に伴い、インターネットを日常的に使う機会は増えましたが、受講者によっては環境が整っていないこともあり得ます。
動画や音声などを視聴するための機器が必要な場合もあるため、研修を受講する従業員全員が均等に教育を受けられる環境を整える必要があるのです。
実技能力の取得が困難
eラーニングの学習方法は視聴メインになるため、実技を伴う研修には向いていません。もし実技の研修を行いたければ、Zoomなどの動画コンテンツと連動させて配信するなど工夫が必要です。
同僚など横のつながりができにくい
eラーニングは基本的にひとりで受講するため、新人研修など同僚と行う集合研修のように周りとの接触がありません。仕事上でつながりがあった方がよい場合もありますので、年に数回は集合研修などを行うことも効果的です。
◎eラーニングを導入する方法
ここからは、実際にeラーニングを導入する方法について紹介していきます。
自社で作成する
企業ごとに学習に必要な内容はさまざまです。自社で作成すれば、必要な研修内容だけを盛り込んだ自社オリジナルの学習コンテンツを作成できるため、より効果的な研修を行えます。
自社学習コンテンツの作成には学習システムと、動画やスライドなどで作成した教材コンテンツなどが必要です。初期費用や、コンテンツ作成の作業時間が必要なため、問題がないか導入前にしっかり検討する必要があります。
提供されているeラーニングシステムを利用する
eラーニングの教材は外部注文にて導入も可能です。企業の目的や学習したい内容に合わせて学習コンテンツを選んで購入でき、すぐに研修を行うこともできます。
購入前には、自社の解決したい問題点や目標を確認しましょう。どのコンテンツが必要かわからない場合でも、販売者に研修したい内容を相談すれば対応コンテンツを提示してくれます。
自社で作成したものと既存のeラーニングを合わせて利用する
eラーニングを導入する目的は、企業により異なります。そのため、研修しやすいように自社作成のものと既存のeラーニングコンテンツを併用して利用しましょう。
すでに、自社コンテンツを作成している場合でも不足しているコンテンツを導入でき、効果的な研修を行えます。
◎eラーニングのトレンドとは?
日本でeラーニング研修が取り入れられて数年が経つ中、年々トレンドが変化しています。ここでは、最新のトレンドをご紹介していきますので、導入する際の参考にしてください。
ブレンディッドラーニング
近年、多くの企業で取り入れられているのがブレンディッドラーニングです。ブレンディッドラーニングは、eラーニングだけでなく集合研修や動画コンテンツなどを組み合わせた教育方法をいいます。
集合研修とeラーニングにはそれぞれメリットとデメリットがありますが、ブレンディッドラーニングではそれぞれのメリットを最大限に活用し、学習効率を最大限に高められるのです。
たとえば、周りとのコミュニケーションを図る場として集合研修を利用し、集合研修のデメリットである準備に時間がかかる点をeラーニングがカバーするといったことができます。
また、ブレンディッドラーニングはテストをより多く導入している点も特徴です。たとえば、研修前にインターネット上でテストを実施しその後、eラーニングで動画研修して、再度テストを受け自身の習得度を確認します。
テストを行うことで最低限の知識を学び、集合研修後さらにテストを行うことで、学力向上を見込めるというわけです。
自律学習
自律学習とは、学習者本人が学習の目標を設定し、学習する内容を選択・決定・管理することで、自身の成果を自分で評価するまでの学習プロセスを指します。
働き方改革が進む中、取得するべきスキルも多様化しており、研修だけでは追いつかなくなっているのが現状です。そのため、企業内でeラーニングのアカウントを付与し、従業員が自ら学びたいことだけ学べる環境を整えている企業も多くなっています。
自律学習は以下、5つの項目のサイクルによる構成です。
- ① 学習の理由・目的の明確化
- ② 学習の内容・方法を選択
- ③ 学習計画の作成
- ④ 計画の実行
- ⑤ 結果の評価
企業が自律学習を行うメリットは、自律型人材を育成できる点といえます。現代社会において新しいスキルを常に学習していく必要があり、従業員に自分で学習に取り組んでもらうことが必要です。
このような自律型人材を育成するための手段としてeラーニングを取り入れる企業が多くなってきています。
◎eラーニングの導入を成功させるには?
これからeラーニングを導入するなら、確実に従業員のスキルを向上させたいものです。闇雲に導入して失敗しないためにも、導入時に気をつけるべきポイントを紹介していきます。
導入の目的を明確にする
まずは、eラーニングを導入する目的を明確にする必要があります。
目的が不明確なままeラーニングを活用すると、自社にとって有益な学習コンテンツを選択できず、思っていたような成果を出せません。
自社がどのような問題を抱えているか、どのような目標を達成したいのかなど、導入前にゴール地点を決めるようにしましょう。
学習管理システムを活用する
学習管理システムでは、受講者の学習状況の管理や学習コンテンツ配信の自動化、テストの結果や業績データの蓄積などが可能です。
また、新しいコンテンツの共有や受講を促す連絡をプッシュ通知で知らせる機能もあるため、受講者が見逃す心配もありません。
学習管理システムは管理者の業務効率化を図るだけでなく、人材評価にも活かせるシステムです。
学習意欲をアップさせる
eラーニングを導入するにあたり、受講者の学習意欲を向上させる工夫が必要です。eラーニングでの学習はどこでも可能な反面、受講者が自主的に学習を進める必要があります。そのため常に学習意欲の高い状態を維持できるような環境整備をしましょう。
たとえば、成果に対する報酬の提供を提示したり、受講者同士のコミュニティーを作成し受講者が孤立することなく学習に取り組めるような環境を整えると、学習意欲が高まります。
アフターケアも必要
eラーニングは、学習する受講者のやる気によって進行に差が出てしまいます。学習したことが理解できなかったり、目的が不明確なまま学習を進めたりすると、学習意欲や学習効率の低下につながります。
たとえば、研修終了後に実施するテストの結果にフィードバックを実施したり、実際の仕事の場で学習した内容を引き出したりするなど、アフターケアまで行って受講者が研修に意味を感じられるようにしましょう。
◎まとめ
この記事では、eラーニング導入で得られるメリットやデメリットを企業側と受講者側の視点で紹介しました。
eラーニングを導入する際には、受講者がストレスなく学習を進められる環境整備が必要です。また、自社が何を解決したいかを適切に把握すれば、効果的なeラーニングを導入できます。
多くのメリットが期待できるため、準備をしっかり行い、より効果の高い研修を実現してください。
数あるeラーニングの中でも、NTT東日本が提供しているひかりクラウド スマートスタディがおすすめです。
受講者の一元管理やテスト結果管理など、業務効率化を図るための機能が備わっており、低価格でお手軽に利用開始することができます。2週間の無料お試し期間もあるので、eラーニング導入を検討しているのであれば、NTT東日本のひかりクラウド スマートスタディをぜひお試しください。
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