オンライン研修のメリットとは?種類や進め方、実施ポイントを解説

  • 2024.11.08 (金)
    Posted by NTT東日本

オンライン研修を受ける受講者多様な働き方の推進や情報化社会を背景に、オンライン研修を導入する企業が増えています。自社でもオンライン研修を取り入れたいものの、「研修を企画する時間が足りない」「何から始めればいいか分からない」など、お困りの方も多いのではないでしょうか?

本記事では、オンライン研修の導入を検討している中小企業に向けて、オンライン研修の種類や進め方、実施ポイントについてまとめます。はじめてのオンライン研修をサポートする、「ひかりクラウド スマートスタディ」もあわせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

オンライン研修の動向や導入ステップまるわかり!


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1オンライン研修とは?

自宅でオンライン学習をする姿オンライン研修とは、インターネット回線を利用し、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを介して行う研修形態です。対面で行う従来型の研修とは異なり、場所や時間を選ばず柔軟に実施できるメリットや感染症対策がきっかけとなり、オンライン研修の導入企業が増えてきました。

オンライン研修と類似した言葉に、Web研修、リモート研修、ビデオ研修、オンライン学習などがあります。基本的には、いずれの研修・学習もオンライン研修とほぼ同義語です。

ただし、ビデオ研修は動画を学習素材とする研修を指すので、微妙に意味合いが異なります。また、オンライン学習とは、eラーニングとも呼ばれるインターネットを活用して行う学習を指し、リモート研修は離れた場所から参加する研修を意味します。

eラーニングとの違い

オンライン研修とeラーニングの違い

eラーニングとは、パソコンやタブレットなどの情報機器を用いて、インターネット経由で学習することです。オンライン研修はインターネットを介して行う研修全般を指す言葉であるため、厳密に言うとeラーニングはオンライン研修の一種です。

このように、厳密にはオンライン研修とeラーニングの意味合いは異なりますが、同義語として使われることもあります。eラーニングについては以下記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

>>【eラーニングとは?】導入するメリットやポイント、留意点などを徹底解説

オンライン研修が広がった背景

オンライン研修は、通信技術の発達に伴いITの活用を検討する企業が増えていることや、多様な働き方の実現の手段としてテレワークが推進されたことなどにより、広がってきました。

2021年の1月に商工中金が実施した「中小企業のIT導入・活用状況に関する調査」では、資本金額や売上額が高い企業ほど、ITを活用できていることが分かります。また、パーソル総合研究所による「コロナ禍における研修のオンライン化に関する調査」では、2020年にオンライン研修の実施を増やした企業が75%と大多数を占めました。

このように、オンライン研修は大企業だけではなく、中小企業にも広がっているのです。

2オンライン研修の種類

オンライン研修を受講する社員

オンライン研修には、以下のようにさまざまな形態があります。

オンデマンド型

オンデマンド型とは、あらかじめ作成された動画や資料を、受講者が自分のペースで視聴・学習するタイプのオンライン研修です。オンデマンド型は後述するアーカイブ型と似ており、それぞれ違いについて以下にまとめました。

オンデマンド型 作成した動画や資料を視聴する方法
アーカイブ型 Web会議システムを利用して実施した研修の録画を研修用の教材として、視聴する方法

自分の好きなタイミングで繰り返し受講できることがメリットですが、受講者の自主性がなければ効果が出にくいというデメリットもあります。

ライブ型

ライブ型とは、Web会議システムを使って、講師が不特定多数に対して研修を実施するタイプのオンライン研修です。一般的なWeb会議システムにZoomがあり、ライブ研修を「Zoom研修」と呼ぶケースもあります。

ライブ型は、リアルタイムの講座に対して、場所を選ばずに参加できることがメリットです。ただし、対面での講座に比べて受動的になりやすく、双方向のコミュニケーションが取りづらいデメリットもあげられます。

アーカイブ型

アーカイブ型とは、ライブ型の研修をあらかじめ録画しておき、アーカイブ映像を視聴するタイプのオンライン研修方法です。あらかじめ用意された動画や資料などで学習する点においてはオンデマンド型と同じですが、アーカイブ型ではライブ型の動画を活用して研修することが特徴としてあげられます。

ライブ型と組み合わせることで柔軟な研修を行うメリットがありますが、時間が経つにつれて情報が古くなる点に注意しなければなりません。

eラーニングシステム型

eラーニングシステム型とは、専用のeラーニングシステム上で、研修受講者自らコースや教材を選んで学習するタイプのオンライン研修方法です。

eラーニングシステムには、学習教材をパソコンなどのデバイスに直接ダウンロードして利用するものと、クラウドタイプのeラーニングシステムにインターネットを通じてアクセスして学習するものの2種類に分けられます。

自主的に学習を継続しなければ効果は出にくいですが、一人ひとりの学習スタイルにあわせて柔軟にカスタマイズできることがメリットです。

ブレンディッドラーニング型(ブレンド学習型)

ブレンディッドラーニング型とは、オンラインと集合研修を組み合わせたハイブリッド型の研修です。オンライン研修とオフライン研修の長所をそれぞれ活かしていることが特徴で、新たな研修形態として注目されています。

具体的には、研修の5回に1回は講師による対面指導を取り入れる(4回はeラーニング)など、メリハリのある研修機会を提供できるように企画するのがポイントです。

3オンライン研修のメリット

時間と場所にとらわれない

オンライン研修の最大の魅力は、時間と場所による制限がなく研修を実施できることです。オフラインの研修では研修会場の予約や、参加者の移動時間を加味したスケジューリングなどが必要で、準備に時間がかかる傾向があります。

一方、オンライン研修はインターネットにさえアクセスできれば、どんな場所からでも研修受講が可能です。移動時間を削減できれば研修実施の時間帯の幅も広くなるため、より多くの受講者を集客しやすくなるでしょう。また、オンデマンド型やアーカイブ型、eラーニングシステム型などで研修を実施すれば、より柔軟な時間帯で研修受講ができます。

研修コストを軽減しやすい

オンライン研修は、研修会場や研修講師、研修運営スタッフの手配や教材印刷費などのコストを抑えやすいのがメリットです。特に、今まで大型の研修会場を使用していた企業や、大人数の教材を印刷していた場合は、オンライン研修の導入がコスト軽減に貢献するでしょう。

ただし、オンライン研修では、研修に使用するデバイスやツールの用意が必要です。オンライン研修用の撮影機材や音響機器、通信機器などを複数揃える場合はコストが高額になるケースもあります。そのため、オンライン研修の方が費用は安いと、短絡的に解釈しないよう注意してください。

データ蓄積や効果測定がしやすい

オンライン研修は、さまざまなデータを蓄積し、分析や活用がしやすい研修方法です。例えば、LMS(学習管理システム)を活用することで、従業員の学習進捗や理解度テストの結果を一覧で確認できるようになります。

LMSでは従業員が学習した時間や講座、スキルなどさまざまな学習履歴がシステムに蓄積でき、経営者や上長などが確認・改善しやすいことがメリットです。

>> LMS(学習管理システム)とは?なぜeラーニングに必要なのか

4オンライン研修の実施方法

オンライン研修を実施している姿ここでは、初めてオンライン研修の実施を検討している方向けに、オンライン研修の実施方法をまとめます。具体的な実施の流れは、以下の通りです。

  1.   1. 研修の目的と対象者を明確化
  2.   2. オンライン研修の実施形態を検討する
  3.   3. 研修サービスを選定する
  4.   4. 研修を実施して改善を続ける


各ステップについて具体的に解説するので、実際にオンライン研修を社内に導入するイメージをしながら確認してみてください。

ステップ1. 研修の目的と対象者を明確化

  • まずは、研修を行う目的と研修の対象者を明確にします。主な研修目的は、以下を参考にしてください。

     ■ 研修目的の例
  •    ● 従業員に基礎的なビジネススキルを身につけてもらう
  •    ● 会社の業務にスムーズに対応できるようにしてもらう
  •    ● キャリアップにつなげてもらう
  •    ● 管理職への昇進などマネジメント能力を身につけてもらう など

上記のような目的があることから、研修の対象者には以下のような人が該当します。

  •  ■ 研修の対象者
  •    ● 不特定多数の従業員
  •    ● 新入社員
  •    ● 若手社員
  •    ● 管理職候補の中堅社員
  •    ● 経営陣

研修を行う際は、まず目的と対象者を考えて、それに伴った研修方法を選定できるようにしましょう。

ステップ2. オンライン研修の実施形態を検討する

次に、先の章でまとめた多様な研修形態の特徴やメリット・デメリットを見極めながら、自社にあった研修形態を選びます。研修会社や研修サービスは非常に種類が多いため、それぞれの特徴を確認しながら慎重に判断を進めましょう。

オンライン研修の実施形態や研修テーマの選別に悩んだら、累計300,000ユーザーが利用しているNTT東日本のひかりクラウド スマートスタディがおすすめです。eラーニングが初めての方に多く選ばれているサービスのため、まずは無料のトライアルをぜひお試しください。

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ステップ3. 研修サービスを選定する

次に、希望の実施形態を検討しつつ、研修会社や研修サービスについて調べます。主な研修サービスの種類や特徴は、以下の通りです。

主な研修サービス 特徴

研修コンサルティング会社

・企業の課題分析、研修の企画立案、サービス選定や導入支援まで総合的なコンサルティングを任せられる
・幅広いニーズに対応してもらえる
・自社にあった研修の戦略立案から改善まで対応してもらえる

研修企画のみを提供する研修会社 ・コストを抑えながら利用ができる
・研修体制は整っており、研修企画だけ外注したい企業向き

研修講師

・研修講師によって実力に差がある
・どの講師と相性が良いか判断が難しい
・定期的に活用することで従業員のモチベーション維持につながる

eラーニング

・従業員のペースで柔軟に研修を進められる
・研修状況や定着状況などを確認しやすい

上記を参考に、自社に合った研修サービスを選定しましょう。

ステップ4. 研修を実施して改善を続ける

実施するオンライン研修を選定したら、社内研修に取り入れていきます。研修を実施した後は必ず効果測定をし、改善案を見いだしてPDCAを継続しましょう。

なお、効果検証を行う際は、eラーニングシステムやLMSを活用すると客観的な課題分析が可能です。

5効果的なオンライン研修を実施するポイント

オンライン研修ならではの特徴を理解する

オンライン研修は、離れた場所から参加できる柔軟性があることから、学習の標準化や効率化が期待できます。従業員にかかる負担やストレスも少なく、継続的に学習しやすい研修形態といえるでしょう。

一方で、オンラインでは双方向コミュニケーションがとりづらかったり、実践型研修に不向きであったりするデメリットもあります。このような特徴をきちんと理解して、目的や対象者にあった効果的な方法でオンライン研修に取り組みましょう。

オンライン研修ツールを活用する

オンライン研修の弱点に対応し、効果を高められる便利なツールは多数登場しています。他社が作成した汎用的なeラーニングコンテンツでは、研修において物足りなくなるケースも少なくありません。

しかし自社で1から研修コンテンツを企画し、オンラインで講義を実施、その後の効果分析まで内製化するのは手がかかるものです。そのため、オンライン研修ツールを活用して、スムーズに研修体制を構築することがおすすめです。

特に人手不足や研修担当の専任不在などの課題を抱えている中小企業こそ、オンライン研修ツールを活用しましょう。

効果測定とフォローを徹底する

オンライン研修は、使いやすいシステムやツールを導入して終わりではありません。研修受講者の行動変容はあったか、学びをどのように仕事に生かせたのかなど、効果測定やフォロー施策が必須です。

オンライン研修の導入後は、効果を確認しながら改善を繰り返し、PDCAを回し続けていきましょう。

6まとめ

オンライン研修は、IT化の促進やコロナウイルスの影響などにより、2020年以降広まってきました。社員の育成は中小企業の重要な経営課題であり、スムーズかつ効率的な研修の実施ができていない企業もあるでしょう。

課題を感じているとはいえ、研修の実施にはコスト・時間ともに負担がかかり、内製化に苦戦している企業が多いはず。そこで、コストや負担を抑えて導入できるオンライン研修ツールの活用をおすすめします。

ひかりクラウド スマートスタディは、オンライン研修のひとつであるeラーニングを導入する企業をサポートする仕組みが構築されたシステムです。研修を一元化できるだけはなく低コストで導入できるため、ぜひ無料トライアルからはじめてみませんか。

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