
「自治体DX」関連の導入事例資料をまとめてダウンロード

先ごろ、日本最大級の自治体向けの情報システム展示会「地方自治情報化推進フェア2023」が幕張メッセ(千葉県)で開催されました。会場では、利用者視点と費用対効果の視点に立った先進的な情報システムや災害に強いデジタル・ガバメントの実現に資する最新システムの展示、積極的なICTの活用方法についてのセミナーなどが行われ、多くの自治体関係者やシステム開発関係者が訪れて盛会のうちに終了しました。
NTTグループはNTT東日本、NTTコミュニケーションズ、NTTデータで共同出展し、さまざまな地域課題に寄り添い、豊かな社会の実現をめざす多様なソリューションを紹介しました。NTT東日本では「自治体のクラウド利活用・庁内基盤再構築支援」「自治体DXの伴走支援」をテーマにパネル展示やブース内セミナーで最新の取り組みを紹介。多くの来場者が足を止め、熱心に説明を聞いてくださいました。
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デジタル庁では自治体情報システムの標準化・共通化に向け、2025年度までに基幹系の20業務を、ガバメントクラウドを活用した標準準拠システムへ移行することを目標に掲げています。
各自治体でも検討の動きが本格化していますが、ガバメントクラウドへの接続サービスの検討まではまだ手が回っていないようです。NTT東日本は、ガバメントクラウドへセキュアかつ広帯域に接続できるネットワークサービスを提供しており、庁内のルータからガバメントクラウド上の設定まで一気通貫で実施できます。また、移行の方針に合わせた最適なネットワーク構成もご提案いたします。


自治体ネットワークの三層のうち、個人番号利用事務セグメントは、その大部分がガバメントクラウドへ移行することが決まっています。残る部分をどうするかは自治体に委ねられていますが、オンプレミス環境をこれから何十年も維持するのは大変です。政府もクラウドサービスを第一候補として検討する「クラウド・バイ・デフォルト原則」を勧めており、今後はクラウド化への流れが益々加速していくと見込まれます。
NTT東日本が移行先としてご提案しているのが、NTT東日本のデータセンター内に配備したプライベートクラウド「地域エッジクラウド」です。インターネット接続セグメントとLGWANセグメント、さらに個人番号利用事務セグメントで一部残るシステムの移行が可能です。
最終的にはすべてのシステムをクラウドへ完全移行するのが理想形だという認識はあっても、規模が大きな自治体さまになると、端末や業務サーバーの数も膨大になり、更改のタイミングもバラバラのため、多くの自治体は進め方に悩まれています。
クラウドサービスの活用にあたり、「ネットワークをどう見直せばよいかわからない」「必要なセキュリティ対策がわからない」というお声もよく聞きます。NTT東日本では現状の業務見直しから、実際のシステム・ネットワーク構築、認証・セキュリティ対策や保守運用業務までフルサポートいたします。

住民からの問い合わせ対応に費やす時間は自治体によって大きな差がありますが、政令指定都市などでは住民課や市民課の職員の方が日々の業務の9割以上を電話対応に費やしていることもあります。
住民問い合わせ業務の効率化としてNTTグループが提供しているのが、住民対応のデジタル化やアウトソース化です。担当職員の負担削減と同時に、対応スキルの標準化も図ることができます。
コールセンターを構築し、住民対応をアウトソースしている自治体も見受けられますが、自動音声対応や問い合わせデータの利活用まで導入している自治体はそう多くありません。自動音声は音声ガイダンスとは異なり、簡単な問い合わせに対して音声で回答までできるボイスチャットです。スマートフォンの操作に不慣れな高齢者の方にも対応できるもので、今後本格的に導入が進んでいきそうです。ブースでは、多様なチャネルを整備することで幅広い人に対応が可能になり、人件費の削減にもつながることを説明しました。


自治体業務の中にはまだ紙ベースで行われているものが少なくありません。システム化から漏れた、規模は小さいが多種多様な非定型業務をどのように効率化していくのかが課題となっています。
NTT東日本では解決策の一つとして、ローコード・ノーコード開発の伴走支援をしています。業務フローの見直しから、各種ガイドライン策定支援、解決策の導入、その後の保守運用までワンストップでサポートいたします。自治体DXは庁内全体で取り組んでいかないとなかなか進まないことも多いのですが、ローコード・ノーコード開発は庁内のDXに向けたマインドを醸成する効果も期待できます。職員のみなさま自らがアプリを内製開発し、業務改善できるように人材育成も併せて実施しています。地域のNTT東日本社員による地域密着型の支援体制のもと、座学に加えハンズオンベースでの実践的な内容で、半年から1年くらいかけて自走化をめざします。

政府をあげてスマートシティへの取り組みが推進されており、各自治体でも都市OS(データ連携基盤)の検討が進んでいます。
スマートシティの実現には、都市OSのほかに、データを収集するIoTデバイスやネットワークサービスなどのインフラ、連携させたデータを活用する具体的なサービス(アプリ)も必要です。NTT東日本は、インフラ、都市OS、サービスすべてのレイヤーでお手伝いが可能です。
ブースでは実証実験の一例として、栃木県内において百貨店等と連携し、人流データ・IoTセンサー・購買データ・気候データを活用し、店舗周辺・入店者の属性分析を実施することで現状を可視化し、潜在顧客の顕在化や購買客の増加に向けた施策の検討を行ったことを紹介しました。

「自治体業務DXの勘所~ローコードツールを活用した業務テンプレートと地域人材による伴走支援の取り組み~」と題したブース内セミナーを開催し、宮城県岩沼市さまとの具体的な取り組みを紹介しました。岩沼市さまでは処理件数が増えていた介護認定手続きのオンライン化を実施。また、子育て支援として、オンライン来庁予約システム・母子手帳交付前オンラインアンケート・保育料償還払い申請のオンライン化も実現しました。
介護認定手続きは、医師や訪問調査員、ケアマネージャーなどステークホルダーが多く、職員が電話で状況を確認するのが大変でしたが、オンライン化で進捗状況が可視化され、確認の手間を大幅に削減できました。

このほか母子手帳交付前オンラインアンケートは、利用率70%、満足度80%と非常に高い結果でした。来庁予約のオンライン化により、事前に窓口での対応が必要な時間や稼働状況を把握でき、最適な人員配置や、事前の稼働予測が可能になり、職員の業務負担が軽減し、待ち時間の短縮や混雑回避につながりました。利用者にとっては人目を気にせずアンケートの回答を記入できたのもよかったようです。
処理件数が少なく、システム化をしても高いROI(投資収益率)が出せない業務には、コストをおさえ、タイムリーに対応できるローコード・ノーコード開発が効果的です。




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