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IP電話機とは?IP電話を利用できる4つの端末やアナログ電話機での利用方法を解説

「オフィスの電話環境を構築するにあたり、IP電話機について詳しく知りたい」という方は多いのではないでしょうか。

従来のアナログ回線は、2025年までにIP網へ切り替わります。そのため、これからオフィスの電話環境を考える方は、より自社に合った規模や機能を有したIP電話サービスを検討するのがおすすめです。IP電話は、アナログ電話よりも通話料を安く抑えられるため、多くの企業で導入されています。また、IP電話機に限らず、スマートフォンやパソコンでも通話できることが特徴です。

そこで今回の記事では「IP電話機(IP電話)の概要」「利用できる端末やアナログ電話機で利用する方法」「IP電話機の注意点やPBX(構内交換機)」について解説します。オフィスの電話環境でIP電話の導入を検討中の企業は、ぜひ参考にしてください。

IP電話機とは?仕組みについても解説

イメージ:IP電話機とは?仕組みについても解説

IP電話は、インターネット上での通話を可能にしたサービスであり、050型や光IP電話などがあります。そして、IP電話が利用できる固定電話機を「IP電話機」と言います。この章で、IP電話機やIP電話の仕組みを理解しましょう。

IP電話機とは

IP電話機は、アナログ回線ではなく、LANケーブルなどを使ってインターネット回線に接続する固定電話機です。

IP電話は、固定電話機に限らず、スマートフォンやパソコンなどの端末でも利用できます。またLINEやSkypeなどの通信アプリもIP電話の一種であり、IP電話を使用する機器によって、ビデオ通話も可能です。NTT東日本では、IP電話や無線LANに対応した電話機器がレンタルできます。

参照元:NTT東日本「050IP電話対応機器 サービス内容」

  • 「LINE」はLINE株式会社の商標または登録商標であり、同社が提供するサービスです。
  • 「Skype」はMicrosoft グループ会社の商標または登録商標であり、同社が提供するサービスです。

IP電話の仕組み

IP電話は、インターネットプロトコルという通信技術を利用した電話サービスです。IP電話は、音声をデジタルデータに変換して転送し、相手先で復元することによって通話を可能にします。アナログ回線を使わず、インターネット回線を通じて通話できることが特徴です。IP電話には、以下の種類があります。

  • 050型
  • 0AB-J型
  • 電話番号不要型

総務省によって通話品質が分けられており、050型より0AB-J型の方がランクが高いです。

IP電話が利用できる4つの端末

イメージ:IP電話が利用できる4つの端末

IP電話が利用できる端末は、以下の4つです。

  • IP電話機
  • スマートフォン
  • パソコン
  • タブレット

IP電話は、インターネット接続環境が整っていれば、固定電話機に限らずさまざまな端末で利用できます。「リモートワークが多い」「テレビ電話をよく利用する」などの社内環境に合わせ、仕事に利用しやすい端末を利用しましょう。

IP電話機

IP電話を企業内で使用する場合、アナログ回線の固定電話機と同じように利用できる「IP電話機」がよく取り入れられています。

IP電話機は電話回線ではなく、LANケーブルなどでインターネット回線と接続する電話機です。アナログ回線の固定電話機と同様、利用用途に合わせて機能を選べます。IP電話サービスのオプションで「ナンバー・ディスプレイ」などをつけている場合は、対応している電話機を用意しましょう。

スマートフォン

電話番号不要型のIP電話アプリでは、スマートフォンで電話番号なしの相互通話が可能です。ビジネスでは「ソフトフォン」と呼ばれる、IP電話アプリがよく使われています。具体的な電話番号不要型のIP電話アプリは、以下のとおりです。

  • LINE
  • Skype
  • Facebookなど

ソフトフォンをインストールすることで、固定電話機がなくてもIP電話の利用ができます。

  • 「LINE」はLINE株式会社の商標または登録商標であり、同社が提供するサービスです。
  • 「Skype」はMicrosoft グループ会社の商標または登録商標であり、同社が提供するサービスです。
  • FacebookはMeta Platforms, Inc.の商標または登録商標です。

パソコン

デスクトップパソコンやノートパソコンでも、IP電話での通話が可能です。その場合は、ネットワークへの接続が必要なため、パソコンを無線・有線LANに接続できる環境が必須です。スマートフォンと同様、パソコンにインターネットを利用して音声通話が可能になるソフトフォンをダウンロードすることで、IP電話が利用できます。

パソコン自体には通話機能が整ってないことが多いため、別売りのヘッドセットマイクなどを接続するとよいでしょう。

タブレット

iPadなどのタブレット端末などでも、IP電話の利用ができます。その場合は、SIMカードを挿すか、無線LANに接続できる環境が必要です。タブレットも、専用のアプリをインストールして電話ができるソフトフォンを利用することで、IP電話の導入・活用ができます。

タブレットはスマートフォンと比べて画面が大きいため、テレビ電話を頻繁に利用する場合に便利です。

  • iPadは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。

アナログ電話機でIP電話を利用する方法

イメージ:アナログ電話機でIP電話を利用する方法

IP電話機ではなく、アナログ電話回線の固定電話でもIP電話を使用できます。スマートフォンなどの端末でIP電話を利用する場合は、ソフトウェアでデジタル化を行うため、特別な機器は必要ありません。しかし、アナログ電話の場合は、アナログ信号をデジタル信号に変換する「VoIPアダプター」が必要です。

プロバイダによって推奨機器が異なるため、必ず事前に対応可否を確認しましょう。VoIPアダプターを使えば、アナログ固定電話とIP電話の両立が可能になるため、どちらも使いたい企業におすすめです。

IP電話機を利用する際の3つの注意点

イメージ:IP電話機を利用する際の3つの注意点

IP電話機を利用する際は、以下の3つに注意しましょう。

  • 停電時に利用できない
  • インターネット回線の状況に左右される
  • 緊急通報ができない

契約しているIP電話サービスによっては、解決できるものもあります。

停電時に利用できない

IP電話機はコンセントから電力を供給しているため、停電時の利用ができません。アナログ回線の電話機は「電話線」から電力が得られるため、停電発生時もつながることが多いです。

しかしIP電話機の場合は、ネットワーク接続機器への電力供給がストップすると、連絡が取れなくなることがあります。停電発生時にはスマートフォンを利用するなど、対策を考えておくとよいでしょう。

インターネット回線の状況に左右される

IP電話の音声品質は、通信環境や回線の混雑状況に影響を受けます。また、契約しているIP電話事業者や通信環境によっては、従来のアナログ回線より通話品質が劣ります。

利用しているインターネット回線にトラブルが発生した際は、音声が途切れたり通話ができなくなったりする可能性があるため、対策が必要です。災害などのトラブルでIP電話が利用できないとき、どのように連絡を取り合うかなどをあらかじめ決めておきましょう。

緊急通報ができない

050からはじまるIP電話には、位置情報の通知機能がありません。そのため、110や119などの緊急通報や、0120のフリーダイヤルへ発信ができないデメリットがあります。市外局番から始まる光IP電話では、緊急通報が可能です。

また、電話番号不要型の場合、一般的にアプリ内の通話しかできません。そのため、相手がアプリを利用していない場合は、連絡ができないことがあります。

オフィスにおけるIP電話システム構築にはPBX(構内交換機)が必要

イメージ:オフィスにおけるIP電話システム構築にはPBX(構内交換機)が必要

オフィスでのIP電話システム構築には、PBX(構内交換機)の設置が必要です。一般的なビジネスフォンと違い、一つのPBXで数千台の電話機接続や、複数拠点の内線ネットワークの構築が可能です。この章で、IP電話システムの構築ができる「IP-PBX」と「クラウドPBX」について確認しましょう。

IP-PBX

IP-PBXは、LANケーブルや無線LANで接続できるPBXです。IP電話機やパソコンなどの端末にIPアドレスを割り当て、内線ネットワークを構築します。IP-PBXには、以下の2種類があります。

IP-PBXの種類 利用方法
ハードウェアタイプ ルーター機能のついた専用機器にLANケーブルを挿して利用する
ソフトウェアタイプ 会社内のサーバーにソフトウェアをインストールして利用する

IP-PBXは、PBXと違い電話線の配線が不要であり、パソコンなどとの連携も可能である点がメリットです。

クラウドPBX

クラウドPBXは、インターネット回線を利用して、内線同士の接続や外部の発着信の管理・制御ができるシステムです。インターネット環境があれば、外出先や自宅など、場所を問わず外部からの電話を受信したり、内線をつないだりできます。PBX機能をクラウド化することで、主装置が不要になるため、保守・運用の手間や、拠点間通話の内線化などにより費用軽減につながります。

また、社員のスマートフォンやパソコンなどの端末でも利用が可能で、それぞれに内線を割り当てることが可能です。そのため、テレワークを推進している企業に向いているサービスと言えます。

「ひかりクラウド電話」
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オフィスの電話環境構築にお悩みの方はNTT東日本へご相談ください

イメージ:オフィスの電話環境構築にお悩みの方はNTT東日本へご相談ください

NTT東日本「ひかりクラウド電話」は「Webex Calling」、「Microsoft Teams」、「MiiTel」、「RING x LINK」のいずれかを利用して、個人の端末からオフィスの固定電話番号で発着信できるサービスです。

「ひかりクラウド電話」を利用すれば、場所を問わず電話対応ができ、テレワークの促進につながります。また、1人1番号を設定できるため、電話の取次にかかる手間の軽減が可能です。

個人の電話番号ではなくオフィスの固定電話番号を端末に付与できるため、社員のプライバシーを守れます。会社の電話環境構築でお悩みの方は、ぜひ一度NTT東日本へご相談ください。

「ひかりクラウド電話」
詳細はこちら

  • 「Webex by Cisco」、および「Webex」は、Cisco Systems,Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における商標登録または商標です。「Webex Calling」はCisco Systems, Inc.が提供するサービスの名称です。
  • 「Microsoft Teams」、「Office365」、「Microsoft365」は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標、または商標です。「Microsoft 365」は、Microsoft Corporationが提供するサービスの名称です。
  • 「MiiTel」は、株式会社RevCommまたはその関連会社その他の一定の国における商標登録または商標です。「MiiTel」は、株式会社RevCommが提供するサービスの名称です。
  • 「RING x LINK」は、NTTテクノクロス株式会社またはその関連会社その他の一定の国における商標登録または商標です。「RING x LINK」は、NTTテクノクロス株式会社が提供するサービスの名称です。
  • 「Webex Calling」、「Microsoft Teams」、「MiiTel」、または「RING x LINK」は、名称が変更される場合があります。最新情報は、各サービス事業者のホームページをご確認ください。

まとめ

イメージ:まとめ

IP電話機は、従来の固定電話機のようなアナログ回線ではなく、LANケーブルを使ってインターネット回線と接続する電話機です。IP電話機だけではなく、スマートフォンやパソコンなどさまざまな端末で利用できます。アナログ電話機でも利用できますが「VoIPアダプター」が別途必要です。また、IP電話を利用する際は以下の点に注意をしましょう。

  • 停電時に利用できない
  • インターネット回線の状況に左右される
  • 050型の場合緊急通報ができない

オフィスにおけるIP電話システム構築には「PBX」が必要です。自社の電話環境構築についてお悩みの企業は、ぜひ一度NTT東日本へご相談ください。

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