防犯カメラ画像をAI解析する4つの活用シーン!
必要性やメリットを徹底解説
防犯対策のひとつとして、防犯カメラの画像解析を検討している方がいるのではないでしょうか。防犯カメラで撮影した画像をAI解析することで、人間の目より正確に監視できるようになったり、不審者や危険人物がいたときにリアルタイムで通知されたりと、防犯対策の強化につながります。また、人員不足で監視のために人員を配置できない場合も、AIの画像解析を活用すれば自動で異常を検知してくれるのでおすすめです。
そこで、今回の記事では、防犯カメラ画像のAI解析について活用例やメリットを解説します。防犯カメラ画像のAI解析を導入するときの注意点も紹介するので、導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
防犯カメラ画像をAI解析する必要性
AI(人工知能)の技術発展によって、さまざまな業種の企業でAIが導入されています。防犯という観点においてもAI技術が導入され、私たちの安全が守られています。2021年の1日あたりの犯罪発生件数は1,500件と多く、AIをはじめとした最先端技術の活用は欠かせません。
これまでは、事故や事件などのトラブルが発生したときに、後で確認できるように撮影することが防犯カメラの役割でした。しかし、最近ではトラブルが発生した後ではなく、リアルタイムで犯罪を防いだり、事前に防犯環境を整備したりするためにも活用されています。
防犯のためにセキュリティを強化するには、人手が必要です。しかし、少子高齢化によって人手不足が深刻化しているため、AI技術を活用した防犯の強化が期待されています。
防犯カメラ画像のAI解析活用例4選
防犯カメラ画像のAI解析は、さまざまなシーンで活用されています。この章では、防犯カメラ画像のAI解析活用例を紹介します。AI解析がどのように役立って活用されているのか、理解しましょう。
ショッピングモール
ショッピングモールでは、安全管理のためにAI解析が利用されています。防犯カメラとAIを連携させることで、不審者によるトラブルの予兆の検知や事件・事故発生の検知、即時の通報が可能になります。特に、繁忙期には人が多くなることでの混雑状況の検知などにも利用ができ、安全安心な施設管理が実現できるようになります。
また、ショッピングモールでは防犯カメラ画像のAI解析技術を使って来店者の混雑状況などを分析し、マーケティングにも活用されています。
駅構内
駅構内では駅員と乗客のトラブルや線路への転落、テロなどのトラブルが予想されます。駅構内の安全管理に防犯カメラのAI画像解析が活用され、さまざまなトラブルを未然に防ぐ役割を担っています。例えば、線路や危険区域に侵入者がいたり、不審な動きをする人が駅構内にいたりしたときに、リアルタイムで管理者へ通知されるため、未然にトラブルを防ぐことが可能です。
結果として事故や事件が発生してしまっても、事前に通知があることで警察へスムーズに通報できるため、大きなトラブルに発展するのを防げる可能性があります。
路上・街中
路上や街中で不審な人物がいたときに、警察官が声をかけることがありますが、常にすべての場所を監視するのは難しいでしょう。そこで、AI解析技術を活用することで、人の目が届かないところも常に監視できるので、一般的な防犯カメラよりも犯罪を防げる可能性が高まります。
路上や街中への防犯カメラの設置は、犯罪を抑止する効果が期待できます。通学路や公園など子どもたちが普段から使う場所や繁華街などに防犯カメラを設置することで、安心・安全な街づくりが可能です。
保育園・幼稚園・学校
保育園や幼稚園、学校では、子どもたちの安全を守る必要がありますが、監視員を置ける人員や金銭的な余裕があるところばかりではありません。防犯カメラ画像のAI解析技術を活用することで、生徒・児童以外の人や不審者が侵入してきたときにリアルタイムで察知できるようになります。侵入者をすぐに検知できれば、事件を未然に防げる可能性が高まります。
防犯カメラ画像をAI解析するメリット4選
防犯カメラ画像をAI解析すると、リアルタイムで正確に監視ができたり監視要員の低減につながったりとさまざまなメリットがあります。そこで、この章では、防犯カメラ画像をAI解析するメリットを解説します。防犯カメラ画像のAI解析が、どのように役立つのか理解しましょう。
マーケティングに活用できる
防犯カメラ画像のAI解析は、防犯だけではなくマーケティングにも活用されています。AIによって来店客の性別や年齢層、滞在時間などを分析することで、取得したデータを基により良い店舗設計ができます。
例えば、スーパーマーケットやショッピングモールにAIが搭載された防犯カメラを導入すると、来店客の分析・追跡を行えるため、人気の商品エリアやニーズの把握が可能です。来店客に合ったマーケティングが実施できるため、売上アップが期待できるでしょう。
監視の人員低減につながる
一般的な防犯カメラの場合、映像を確認する管理者が必要です。AIの画像解析を導入すると、自動で不審者やトラブルを検知・通知してくれるため、人間の目で常に映像を確認する必要がありません。近年、人手不足が深刻化して、防犯対策に人員を割く余裕がない企業や学校が増えています。AI解析を活用すれば必要な監視の人員を減らせるため、コスト低減の手段として大きな役割を担っています。
業務効率化につながる
防犯カメラ画像のAI解析は、業務効率化の効果が期待できます。トラブルが発生して防犯カメラの映像を確認するとき、録画されたものを該当する時間帯まで巻き戻したり何度も繰り返しチェックしたりと手間や時間がかかります。
AI解析が搭載された防犯カメラの場合は、異常を検知すると情報を記録してくれるため、すぐに映像の確認が可能です。映像を探す時間と手間がかからなくなるため、業務の効率化につながります。また、監視員の数を低減できるため、他の業務に人員をまわせ結果的に業務の効率化が期待できます。
施設の安心安全な運営サポートが可能になる
防犯カメラ画像のAI解析は、リアルタイムで状況を把握および通知してくれるため、トラブルが発生したときもすぐに対応ができます。一般的な防犯カメラの場合、犯罪を防ぐ機能を果たせず、トラブル発生後に確認するものとしてのみ活用されるケースが少なくありません。
人間の目で確認すると異常を見逃してしまうことがありますが、AI解析を活用すれば見落とす可能性が低く、正確な監視ができます。また、人間の集中力は長く続かないため、長時間勤務をしているとミスが発生する可能性がさらに高くなります。一方、AIなら常に高いクオリティを保ちながら防犯が可能です。
防犯カメラ画像をAI解析する3つの注意点
防犯カメラ画像をAI解析する際には、費用がかかったりプライバシーへの配慮が必要だったりと気を付けるべきポイントがいくつかあります。そこで、この章では、防犯カメラ画像をAI解析するときの注意点を解説します。防犯カメラ画像のAI解析を導入しようと検討している方は、どのような点に気を付けるべきなのか確認しましょう。
費用がかかる
AI解析ができる防犯カメラを設置すると、初期費用だけではなくAIの運用費用が必要です。その他にもAIが正常に作動しているか定期的なチェックが必要なので、メンテナンス費用もかかります。そのため、AI解析機能が搭載された防犯カメラは、一般的なものよりも費用が高くなります。
防犯対策に使える予算の金額によっては、すべての防犯カメラをAI解析機能が搭載されたものに切り替えることが難しいケースもあるでしょう。最近は、現在使用している防犯カメラにAI機能を組み込める製品もあるため、それぞれの予算にあわせて導入を検討してみてください。
プライバシーに配慮する
防犯カメラにAI解析機能を搭載することで、来店客や通行人などのプライバシーの保護が懸念点として挙げられます。防犯カメラの映像から個人を識別できてしまう場合、個人情報に該当するため、プライバシーの侵害となるケースがあります。
モザイク処理ができる機能があるAIの防犯カメラが販売され、プライバシー保護に対する対策も進められていますが、使用する企業や学校側でも十分な配慮が必要です。例えば情報を開示するときは、他の人物の情報が分からないようにして、プライバシーの保護に努めましょう。
情報セキュリティ対策が必要
防犯カメラの映像は個人情報に該当する可能性があるため、プライバシー保護の観点から情報セキュリティ対策をとる必要があります。撮影した映像が外部に漏れないようにするため、データの取り扱いには十分注意しましょう。特に、防犯カメラで撮影した映像をAIのサーバーに送信する過程で外部に漏えいする可能性があるため、閉域ネットワークのなかで処理ができるサービスを選ぶことをおすすめします。
防犯カメラ画像をAI解析するなら「AI Security asilla(アジラ)」
防犯カメラにAIを搭載することには多くのメリットがあることと、注意点があることを確認しました。
弊社がご紹介させていただく「AI Security asilla」(以下「asilla」)は既存の防犯カメラと組み合わせが可能なため、カメラシステムを変更することなく、事件・事故の未然の防止及び、事件・事故発生時の迅速な対応が可能になります。ここで、「asilla」導入のメリットをまとめて解説していきます。
「asilla」は、防犯カメラが映した映像をAIが解析し、即時アラートで関係各所に通報します。これがAIによる「違和感検知」です。「asilla」のAIは映像を解析して自律学習を進めており、通行人や街中にいる人の動きを学んでいます。これにより、犯罪者が不審な行動を起こした時、または通行人が通常時には見られない危険な行動を起こした時に、「通常の行動ではない暴力的、または危険な動き」と数秒単位で判断し、アラートを発するのです。
メリット① 365日24時間、不休でモニタリングできる
防犯カメラが24時間稼働していても、その映像を解析するマンパワーには限界があります。映像は人だけですべてを見ることはできません。そこで、常に目を光らせて映像を監視するのが映像AIです。「asilla」によって、365日24時間、抜け漏れのないフルモニタリングを実現します。AIだけに休憩は必要なく、眼が疲れて不審者や危険行動を見落とすこともありません。カメラの設置台数が100台~1000台単位だったとしても、映像を緻密に監視・解析できるのです。
メリット② 離れた場所からもスマートかつスピーディーに管理
施設に不審者が侵入した場合、「asilla」が検知し、関係各所に即座にアラートを発することができます。「asilla」は精度に加えて検知スピードも早く、不審者の侵入を数秒単位で連絡できます。深夜などで施設に警備員を常駐できない場合でも、遠隔地に設置されたカメラであっても、アラートを受けてスピーディーに警察への連携が可能です。
メリット③ 防犯性を高めるための初期コストはゼロ
「asilla」は既設カメラの映像を解析し、不審行動や危険行動を察知するAIです。新たに防犯システムやカメラを導入する必要はありません。このため、導入時のコストを低く抑えられるのが特徴です。カメラを増設するなど、設置環境が変わっても柔軟な対応が可能です。これは長期運用時のコスト低減につながるでしょう。
既存カメラとAIを組み合わせることで、警備に関する人的コストが低減できます。メリット②で解説したように、遠隔地であっても問題ありません。このように「asilla」は導入や運用の面で高い利便性を持っていますが、効率的で安全性の高いセキュリティ基盤を構築できるのが最大のメリットと言えるのです。
※「AI Security asilla」の名称・ロゴは、⽇本国およびその他各国において株式会社アジラの登録商標です。