銚子商工会議所さま:個人情報の取り扱いに、セキュアな監視環境を整備。所内外の防犯ニーズにもしっかりと対応する

クライアントさまご紹介

銚子商工会議所
事務局次長
稲葉 康晃さん

日本一の流域面積を誇る利根川や風光明媚な犬吠埼があり、雄大な景観で知られる銚子市。醤油などの醸造関連施設が経済産業省から近代化産業遺産に指定されるなど、古くから商業が栄えた町でもあります。今回ご登場いただく銚子商工会議所は防犯・安全への取り組みの一環としてギガらくカメラを導入しました。マイナンバーを巡る情報セキュリティ対策、そして施設の安全を守る監視・防犯カメラは、銚子の経済団体をどのように支えているのでしょうか。導入の背景と運用の実態、さらにギガらくカメラなどICTツールへの広い期待、活用の展望について伺いました。(取材2021年12月)

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利根川や太平洋の恵みを受け、多くの産業が発達した銚子。全国でも屈指の水揚げ量を誇る銚子漁港の漁業をはじめ、缶詰などの水産加工業、醤油醸造業、キャベツやメロンなどの農業も盛んです。銚子商工会議所は1936年(昭和11年)の設立以来、市内の事業者を支援し続けてきた、地域の総合経済団体です。

商工会議所の事務局はパソコンなどITデバイス、システムの整備を通して経済団体のバックオフィス部門を統括してきました。ギガらくカメラは2020~2021年に渡って2段階で整備され、現在は11台が施設内外で稼働しています。事務局次長を務める稲葉さんに、ギガらくカメラ導入の経緯と運用の状況、今後の展望を語っていただきました。

マイナンバー制度の対応に伴い、情報セキュリティ対策として導入

――ギガらくカメラを導入した背景についてお伺いします。カメラの設置検討にあたり、商工会議所ならではの課題はどのような点にあったのでしょうか。

商工会議所は地域の総合経済団体として、商売をされているさまざまな業種の事業者を支えるのがミッションです。創業支援から事業承継の相談、融資といった中小事業者の支援、珠算や簿記の検定試験の運営など業務は多岐にわたりますが、その中の一つとして手がけているのが労働保険や各種共済です。マイナンバー制度が始まってから、この領域においてカメラの導入が議論されていました。個人情報の保護に関し、精緻な対応が求められるようになったからです。

共済制度、労働保険の手続ではマイナンバーを記載する書類のやり取りも発生します。そこで、イレギュラーではありますが、ハローワーク(職業安定所)に提出する前に商工会議所で一時的に保管することもあったのです。クラウド上でやり取りするケースも増えてきましたが、パソコンやインターネットに精通する事業者ばかりではありません。紙でやり取りするケースがまだ少なくないのが現状です。ただ、個人情報保護の観点で考えれば、そのような書類を事務室のデスクで取り扱うわけにはいきせん。そこで、当商工会議所では専用室を設け、マイナンバー記載書類はそのスペースで取り扱うというルールを定めました。

事務局として、作業に従事する職員を守るという課題が発生しました。マイナンバーなどの情報漏えいが起こった際、私たちが個人情報保護のルールにのっとった作業をしている、と証明するためです。この課題をどう解決するかと考えていたとき、千葉県内のある商工会議所がカメラを導入したという事例を聞きました。この先行事例を研究し、カメラシステムの導入を検討していったのです。

――先行してカメラを導入した他商工会議所の知見を得て、どのような観点でギガらくカメラを導入されたのでしょうか。選定ポイントについて教えてください。

リサーチを重ねて試算したところ、導入コストが多大になることがわかりました。使途とメリット、パフォーマンスを考えて施策、ツールの導入を検討する中で、コストは無視できない懸念事項です。また、監視カメラのネットワーク構築には自前でサーバーを用意し、データの保管を考えていかなければなりません。その維持コスト、サーバールームの設置、運用維持の手間も無視できません。

そこで有力候補に上がったのが、クラウド型のカメラサービス・ギガらくカメラです。録画データはNTT東日本のクラウド上で管理できますから、サーバーのコストや管理の手間はかかりませんし、セキュリティも確保されており、データ漏えいや消失といったリスクも極めて少なくなります。最大のネックであった導入コストはもちろん、維持・管理のコスト、手間を考慮すると大きな魅力を感じました。

事務所スペース、敷地内外に11台を配置し、多用途に活用する

――導入が決定した後、機種の選定や設置はどのようなステップを踏んで進められたのでしょうか。

現在、商工会議所の内外に全11台のカメラを設置しています。まず導入したのが屋内用のコンパクトな「QBIC CLOUD CC-2L」。こちらは当初の課題であるマイナンバー取り扱いの専用室を中心に5台を設置。専用室以外には金庫まわりなどのスポットにも置き、事務所内の防犯カメラネットワークとしても機能しています。

第2フェーズでは、新たに館内のエレベーター付近、駐車場に合計6台を増設しました。駐車場には「AXIS M2025-LE」を2台設置。こちらは赤外線照明を備え、HDTV 1080pの映像品質を備えた屋外用のモデルです。

事務所内の運用を経て、映像の品質と管理のしやすさを確認し、会議所内にも導入のムードが高まりました。そこで掘り起こされたのが、駐車場に目を光らせる防犯カメラのニーズです。何者かが家庭ごみを投棄するマナー違反の振る舞いが、駐車場の関係者を悩ませていたのです。

――現在、ギガらくカメラはどのように運用されていますか?

事務局でギガらくカメラを担当する私は、毎朝の就業と共にギガらくカメラのシステムにアクセスし、夜間の監視状況を振り返っています。録画されたデータには、動体検知で動くものを捉えた時刻にフラグが立ちます。たいていは車の通行、警備保障会社の巡回など問題のないもの。要確認のポイントがフラグで明示されるため、管理・確認の手間もかからず助かります。

防犯カメラとして24時間稼働していますが、モニタリングなどの監視は行っていません。撮影したデータは30日間保存していますが、何らかのトラブルが発生しなければ上書きされ、自動的に消去されていく仕組みです。

――導入後の効果、そして商工会議所内から寄せられる反響はいかがでしょうか?

事務所内の5台は大過なく、当初のねらい通りに運用できています。駐車場の屋外用カメラは「防犯カメラ監視中」というステッカーとともに設置。マナー違反のゴミ投棄もなくなり、確かな抑止効果がありました。また、駐車場内で車どうしの接触事故が起こったこともありましたが、一部始終をカメラが捉えており、トラブルの解決、収拾に役立ちました。

所員からのネガティブな反応もなく、導入は好意的に受けとめられています。「自分たちの安全をしっかり守ってくれる」存在として認知されているようです。また、ギガらくカメラの導入は商工会議所の幹部も強い関心を寄せており、簡便な運用と堅牢なセキュリティを高く評価しています。上層部の後押しもあり、2段階でスムーズな導入が実現しました。

最先端のICTを注視しつつ、非デジタルのサービスにも目配り

――導入・設置から2年が経ちました。運用を進める中、カメラやサービスについて改善のご要望はございますか?

導入後の検証では、精細なHD画質を高く評価しました。ただ、広い画角でワイドに捉える駐車場では少々課題もあります。トラブルの確認時などでズームをかけると、画面の解像度がやや気になってしまうこともありました。ただ、全体的な使い勝手としては申し分ありません。カメラの高機能化、サービスの向上などを注視しつつ、今後の検討材料にしていきたいですね

また、メインエントランスは逆光になるため防犯カメラの設置が難しい場所です。こちらもNTT東日本の運用ケーススタディを参照しつつ、ベストな機種、設置を考えていきたいですね。また、施設内には自所利用だけではなく貸し会議室、テナントなどに共有しているスペースもあります。カメラのさらなる展開も考えられますが、反応を見ながら慎重に検討、ご相談を進めていければと考えています。

※画質はクラウド側の設定になりますが、お客さまの通信環境などにより変動する場合があります。

――事業者をサポートする商工会議所を、セキュリティ面から支えるツールとしての期待値を感じました。ギガらくカメラを含め、ICTツール・デバイスの活用について、今後の展望をお聞かせください。

ギガらくカメラの導入・運用を通してクラウド型システムのメリット、価値を体感できました。その他のICTツールの検討でも、この知見は大きな資産になると考えています。ただ、私たちは大小を問わずさまざまな事業者を支援するのが役割です。市内では高齢の自営業者も少なくありません。中にはパソコンやスマートフォンとも無縁で、使いこなす以前に導入もなかなか現実的ではない事業者もいるのです。

SNSを通した情報発信、ブランディング、そして利便性の高いキャッシュレス決済など、今後もICTツール、サービスの活用は地域経済にも浸透してくることでしょう。NTT東日本をパートナーにICTの最前線を見つつ、アナログでヒューマンなサービス、運用スタイルにも目を配っていきたい。地域を支える総合経済団体として、私たちはその思いを大切にしています。

※上記の事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
※取材当初より対象のカメラが終息している場合があります。

導入事例概要

導入目的

  • マイナンバーの取り扱いにあたって監視カメラを設置したい
  • 事務所内の防犯に役立てたい
  • 屋外の駐車場における家庭ごみ投棄に注意を促したい

導入した結果

  • マイナンバー取り扱いスペースへの設置で監視体制を整備
  • 事務所内の安全を確保し、所員にも安心感を醸成
  • 注意を喚起して駐車場内の家庭ごみ投棄を撲滅

導入カメラ

なぜギガらくカメラに決めたか

  • 強固なセキュリティ環境での安全な運用
  • クラウド運用によるコストや手間の低減
  • 録画データの損壊、消失リスクの低減

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クラウド型防犯カメラ
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