法人向けWi-Fiの2.4GHzと5GHzの違いとは?業務で失敗しない使い分けのポイント

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公開日
2026-05-13

監修 無線&IoTビジネス部 WiFi/LAN企画担当(NTT東日本)

編集 NTT東日本編集部

企業のオフィスや店舗でWi-Fiを利用する際、「2.4GHzと5GHzの違いがよくわからない」「どちらを使うべきか判断できない」と悩む方は少なくありません。Wi-Fiの通信品質は利用する周波数帯によって左右され、業務効率や日常の運用にも影響します。

本記事では、Wi-Fiの「2.4GHz」と「5GHz」の特徴や違いを整理したうえで、業務環境で失敗しない使い分けについて解説します。あわせて、周波数帯を使い分ける際の注意点や、安定したWi-Fi環境を整える方法も紹介するため、参考にしてみてください。

Summary

この記事でわかること
Wi-Fiの2.4GHzと5GHzの電波特性と通信品質への影響
オフィス・店舗での周波数帯の適切な使い分けの判断基準
安定した業務環境と運用負荷軽減をサポートするサービス

1.Wi-Fiの「2.4GHz」と「5GHz」とは何か

Wi-Fiの「2.4GHz」と「5GHz」とは、それぞれ電波の周波数帯を指します。まずは、周波数帯の基本的な考え方について解説します。

Wi-Fiで使われる周波数帯の基本

Wi-Fiで使われる「2.4GHz」や「5GHz」、「6GHz」は、無線通信に利用される周波数帯の名称です。

周波数帯とは電波の区分のことで、Wi-Fi通信における「通り道」のような役割を果たします。「GHz(ギガヘルツ)」という単位で表され、この数値が異なることで、「電波が届く距離」や「一度に送れる情報の量」といった特性に違いが生まれます。

近年では「6GHz」を使用できる規格も登場していますが、現在多くの企業や店舗で普及する機器で利用されているのは「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類です。そこで本記事では、主流となるこの2つの周波数帯に絞って解説します。

周波数帯の違いによって通信の届きやすさや安定性の傾向が変わるため、法人のオフィスや店舗では、利用環境に応じた使い分けが重要になります。

周波数帯の違いが通信品質に影響する理由

Wi-Fiでは、利用する周波数帯によって、電波の伝わり方と一度に伝送できる情報量が異なります。

一般的に、周波数が高いほど電波は直進しやすく、より多くの情報を送ることが可能です。一方で、周波数が低い場合は、電波が壁などの障害物を回り込みやすい反面、伝送できる情報量は小さくなる傾向があります。

こうした電波の性質の違いにより、選択する周波数帯や設置環境によって、通信の安定性や体感速度に差が生じます。特に、複数の端末が同時に接続される企業や店舗では、周波数帯の選択が通信品質に大きく影響するケースも少なくありません。

業務効率を安定させるためには、各周波数帯のメリットとデメリットを正しく理解することが大切です。

2.「2.4GHz」と「5GHz」の違い

2.4GHzと5GHzは、それぞれ電波の性質が異なり、通信の傾向にも違いがあります。それぞれの特徴を次の表にまとめました。

項目 2.4GHz 5GHz
イメージ 一般道路 高速道路
通信速度の傾向 やや遅い 速い
電波の届きやすさ 遠くまで届きやすい 届く範囲は比較的狭い
障害物の影響 受けにくい 受けやすい
電波干渉 起こりやすい 起こりにくい
対応機器 多い 非対応もある

どちらが優れているというものではなく、利用する環境や用途に応じた使い分けが重要といえます。

2.4GHzの特徴とメリット・デメリット

イメージ:2.4GHzの特徴

2.4GHz帯のメリット・デメリットは次の通りです。

メリット
  • 壁や床などの障害物に強く、遠くまで電波が届きやすい
  • 対応機器が多く、幅広い端末を接続できる
デメリット
  • 電子レンジやBluetooth機器などと電波干渉が起こりやすい
  • 通信速度は5GHz帯に比べて遅くなる傾向がある

2.4GHz帯は、Wi-Fiが登場した当初から利用されてきた周波数帯で、対応機器が多い点が特徴です。障害物に強く広範囲をカバーしやすい一方、周囲の電波環境によって通信が不安定になる場合があります。

5GHzの特徴とメリット・デメリット

イメージ:5GHzの特徴

5GHz帯のメリット・デメリットは次の通りです。

メリット
  • 電波干渉が少なく、通信が安定しやすい
  • 通信速度が比較的速く、大容量通信に向いている
デメリット
  • 障害物の影響を受けやすく、距離が離れると電波が届きにくい
  • 端末によっては対応していない場合がある

5GHz帯は、電波干渉が少なく安定した通信が期待できる点が特徴です。一方で、障害物の影響を受けやすく、設置場所やオフィス・店舗の構造によっては通信品質が低下する場合があります。

3.企業のオフィス・店舗で2.4GHzと5GHzを使い分ける際のポイント

Wi-Fiにおける2.4GHzと5GHzの特徴を理解しても、実際の業務環境ではどちらを使うべきか迷うケースも多いでしょう。ここでは、法人利用を前提とした周波数帯の使い分けのポイントを解説します。

オフィスの広さや構造に応じて選ぶ

広い空間や壁・什器などの遮蔽物が多いオフィスや店舗では、障害物に強く広域をカバーしやすい2.4GHz帯が向いている場合があります。電波が届きにくい場所がある場合は、アクセスポイントを増設することで、電波の届く範囲を拡張することも可能です。

一方で、壁や障害物が少ない開けた空間や、より安定した通信が求められる場所では、5GHz帯が適しているでしょう。

端末の種類や利用用途で選ぶ

Wi-Fiに接続する端末の種類や業務内容によっても、周波数帯の選び方は変わります。たとえば、POSレジやバーコードリーダー、プリンターなどの業務用端末は、対応機器の多い2.4GHz帯が利用しやすいと考えられます。

一方、オンライン会議やクラウドサービスなど、大容量のデータ通信を頻繁に行う業務では、比較的スムーズな通信が期待できる5GHz帯が有効です。

接続する端末数で選ぶ

接続端末数が多い環境では、電波干渉や混雑の影響を受けにくい5GHz帯を優先するのも一つの方法です。

2.4GHz帯は多くの機器が対応している反面、同じ周波数帯を利用する端末が増えると通信速度が低下しやすい側面があります。接続端末数が少なく、構造的に電波が届きにくい場所では、2.4GHz帯が利用しやすいでしょう。

4.業務で異なる周波数帯を利用する際に注意すべきこと

業務で2.4GHzと5GHzを使い分ける場合、通信品質だけでなく運用面にも注意が必要です。企業のオフィスや店舗では、端末数や利用場所が多様なため、トラブルが発生するケースも少なくありません。

利用する端末や場所によって通信品質に差が出る

業務用Wi-Fi環境では、接続する端末の種類や利用場所によって通信品質に差が生じやすく、同じオフィス・店舗内でも通信速度やつながりやすさにばらつきが出るケースがあります。こうした通信の不安定さは、業務効率や店舗運営に影響を及ぼす可能性がある点に留意が必要です。

設定や管理が現場の負担になりやすい

周波数帯を意識した運用では、接続先の分け方や利用ルールの整理など、設定項目が増えることがあります。業務用とゲスト用でWi-Fiを分けて運用する場合や、機器の更新管理を行う場面では、設定ミスや管理漏れに注意が必要です。

特にICT担当者がいない企業や店舗では、こうした細かな設定やトラブル対応が現場の負担になりやすいため、運用面も含めて対策を検討することが重要です。

5.企業のオフィス・店舗での安定したWi-Fi環境をサポートする「ギガらくWi-Fi」

イメージ:企業のオフィス・店舗での安定したWi-Fi環境をサポート

オフィスや店舗でWi-Fiを利用する場合、2.4GHzと5GHzの併用が一般的です。しかし、複数端末の同時接続による混線や電波干渉、現場におけるネットワーク設備の設定・管理の負担といった課題が生じやすい側面もあります。

こうした状況において、安定したWi-Fi環境と負担の少ない運用をサポートするのが、NTT東日本の「ギガらくWi-Fi」です。導入することで、以下のようなサービスの利用が期待できます。

  • アクセスポイント装置1台あたり推奨最大100台※1の接続に対応
  • 電波干渉の少ない無線チャネルを自動で選択し、安定したご利用環境を維持
  • 2.4GHzと5GHzの両方に対応した端末は、より安定した5GHz帯へ優先接続
  • 業務用と来訪者向けでWi-Fiの利用範囲を分け、セキュリティに配慮した運用を実施※2
  • 設定済みの機器が届くため、導入時の作業負担を軽減※3
  • トラブルの際はプロのスタッフが年中無休※4で遠隔サポート

通信品質と運用面で安心できるWi-Fi環境を検討している方は、以下のページから詳細をチェックしてみてください。

2.4GHzと5GHzを併用する業務環境では「ギガらくWi-Fi」が快適をサポート!の詳細を見る

  1. お客さまのご利用環境によって、同時接続端末台数は変わります。ハイエンド6プランの場合は、Wi-Fiアクセスポイント装置1台あたり100台まで(推奨)。ライト6プランの場合は、Wi-Fiアクセスポイント装置1台あたり50台まで(推奨)。
  2. IPv4通信のみ対応です。一部の端末では正常に動作しないことがあります。
  3. 既設のLANで固定IPアドレスを利用している場合など、別途お客さまにてネットワークの設定変更が必要となることがあります。
  4. 電話によるご対応時間|9:00-21:00(年中無休)。メーカーの公式サポートが終了した端末のWi-Fi設定など、お問い合わせの内容によっては、対応できないことがあります。

6.業務に合わせたWi-Fi環境の設計には「おまかせLAN構築」

イメージ:図面保管

企業のオフィスや店舗の構造、接続する端末数、利用用途によっては、機器選定や設置場所の判断が難しいケースもあるでしょう。NTT東日本の「おまかせLAN構築」では、フロアレイアウトや業務内容を踏まえながら、LAN全体の設計から構築までをプロに任せられます。

派遣工事完了後は、LANの配線図面をNTT東日本のサポートセンタで管理するため、事務所移転やレイアウト変更時もスムーズに対応しやすいのが特長です。ICT担当者がいない環境でも、無料のLAN設計コンサルティングを通じて、現状の課題をプロに相談できる点もメリットといえます。

法人向けに設計・構築から運用まで見据えた対応が期待できる「おまかせLAN構築」も、ぜひご検討ください。

オフィスの広さや構造、業務内容に合わせたLAN環境の設計には「おまかせLAN構築」の詳細を見る

7.Wi-Fiの「2.4GHz」と「5GHz」に関するよくある質問

ここからは、Wi-Fiの「2.4GHz」と「5GHz」に関するよくある質問に回答します。

2.4GHzと5GHzではどちらがよいですか?

2.4GHzと5GHzは、それぞれ電波の性質や通信の傾向が異なるため、一概にどちらがよいとはいえません。

5GHz帯は通信速度が比較的速く、電波干渉が起こりにくいという特性があるため、大容量通信や安定性が求められる用途に向いています。一方で、2.4GHz帯は電波が遠くまで届きやすく、壁や床などの障害物にも強いため、広い空間や障害物の多い環境で利用しやすいといえます。

企業のオフィスや店舗などの業務環境では、利用場所や用途に応じて2.4GHzと5GHzを使い分けることが重要です。

2.4GHzと5GHzは「A」と「G」のどちらですか?

Wi-Fiの「a」や「g」は、無線LANの通信規格を示す名称で、それぞれ利用する周波数帯が異なります。

たとえば「IEEE 802.11a」は、主に5GHz帯を使用する規格です。通信速度が速く、他の機器による電波干渉が少ない点が特徴といえます。一方の「IEEE 802.11g」は、2.4GHz帯を使用する規格です。障害物に強く、電波がより遠くまで届きやすいという特性があります。

歴代の通信規格について、次の表にまとめました。

規格名 呼称※5 利用する周波数帯
IEEE 802.11be Wi-Fi 7 2.4GHz帯、5GHz帯
IEEE 802.11ax Wi-Fi 6E 2.4GHz帯、5GHz帯
Wi-Fi 6 2.4GHz帯、5GHz帯
IEEE 802.11ac Wi-Fi 5 5GHz帯
IEEE 802.11n Wi-Fi 4 2.4GHz帯、5GHz帯
IEEE 802.11g 2.4GHz帯
IEEE 802.11a 5GHz帯
IEEE 802.11b 2.4GHz帯
  1. 規格名をわかりやすくするため、業界団体(Wi-Fi Alliance)が「Wi-Fi 6E」といった呼称を規定しています。

このように、現在主流となっている規格の多くは2.4GHzと5GHzの両方に対応しています。

8.まとめ

Wi-Fiの周波数帯である2.4GHz帯と5GHz帯には、それぞれ異なる特性があります。広い場所や障害物が多い環境では2.4GHz、快適で安定した通信が求められる場面では5GHzというように、業務環境に合わせて使い分けることが、快適なWi-Fi環境をめざすための第一歩です。

自社の用途や環境に適した周波数帯がわからない、通信の混雑や電波干渉といった運用面に不安がある企業担当者さまは、NTT東日本の「ギガらくWi-Fi」や「おまかせLAN構築」といった法人向けサービスを活用することで、通信品質と運用負担の両面を整えやすくなります。

安定したWi-Fi環境の整備は、業務効率や店舗運営の安定にもつながるため、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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