光回線おすすめガイド【法人向け】失敗しない選び方を専門家が解説

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  • フレッツ光・Wi-Fi・通信回線
  • DX推進
  • 光回線(フレッツ光)
公開日
2026-05-22

著者・監修 TECH.ASCII.JP 編集部 / 大谷イビサ

編集 NTT東日本編集部

多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)やICT(情報通信技術)のビジネス活用を推進する中、法人のインターネット環境は、日常業務を支える大切な基盤となっています。

自社のインターネット回線を新たに導入する、あるいは既存の回線を更新する際に、担当者としては“失敗のないインターネット回線選び”を目指したいはずです。しかし、インターネット回線サービスの選択肢は多くあり、「どれを選ぶべきなのか?」と迷ってしまうことも少なくないのではないでしょうか。

インターネット回線選びで失敗しないためには、現在のICT活用の状況もふまえつつ、近い将来、そのICT活用がどう拡大していくのかを予見することも必要です。

今回の記事では、ビジネス×ICTの最前線で取材を続けるTECH.ASCII.jp編集長、大谷イビサの専門的な視点も交えつつ、特に中小企業オフィスのインターネット回線選びにおいて “失敗しない”ために考えておきたいポイントをまとめます。

1.中小企業の多くが“DX本来の価値”を引き出せていない

DXに取り組む企業において、インターネット回線はビジネスに欠かせない社内インフラです。そして現在では、DXに向けた取り組みが、大企業だけでなく中小規模の企業においても進み始めています。

中小企業基盤整備機構(中小機構)が2025年に行ったアンケート調査では、中小企業のおよそ4割が、DXに「すでに取り組んでいる」あるいは「取り組みを検討している」と回答しました。特に、従業員100人以上の企業では、その割合が約7割にまで達しています。

イメージ:DXの取り組み状況(2025年)

現時点では、DXに対する中小企業層の期待は「コスト削減/生産性向上」や「業務自動化/効率化」といった“守りのDX”が中心です。まずは、現在の厳しい経済環境、人手不足の状況に対応して事業を継続することが急務であり、そのためにデジタル活用を推進しているわけです。

もっとも、これだけでは「DX本来の価値」を十分に引き出せていません。DXの最終的な目標は「デジタル技術を活用して、業務やビジネスモデル、企業文化の変革を進めること」であり、そうした“攻めのDX”に取り組みを転換していかなければなりません。この調査では、すでにDXに取り組んでいる中小企業のうち、“攻めのDX”の段階まで進んでいる企業は3割弱にとどまっています。

イメージ:DXに向けての取り組みの進捗状況(2025年)

こうした現状をふまえると、これからオフィスのインターネット回線を選ぶうえでは、自社の取り組みを“攻めのDX”段階まで加速させるだけの能力を持つものを選ぶことが大切です。ただし、調査結果を見ると、DXの課題として「ITやDXに関わる人材不足」「予算確保の難しさ」などが上位に挙がっていますから、そうした課題も同時にクリアしなければなりません。

2.月額110円の差で“余裕の広帯域”、10ギガ高速光回線がおすすめ

DXの取り組みが加速している中小企業では、クラウドサービスやオンライン会議の利用が日常化しています。こうした業務環境を支えるには、通信の安定性に優れた光回線の導入が前提となります。

この光回線には「1ギガ(1Gbps)」「10ギガ(10Gbps)」など、帯域幅の異なる複数のプランが用意されています。中小企業はどちらの帯域を契約するべきなのでしょうか。

光回線を“道路”にたとえると、帯域幅は“車線の数”に当たります。企業オフィスのように、インターネットを同時に利用するユーザーやアプリケーションの数が多いと、光回線は混雑しやすくなり、スピードも遅くなってしまいます。ここで“車線の数が多い”=帯域幅の広い光回線であれば、そうした混雑が起こりにくく、通信スピードも遅くなりにくいのです。

通信スピードが遅くなると、たとえば「クラウドアプリケーション(SaaS)がスムーズに動かない」「オンライン会議の音声や映像が途切れる、止まる」といったことが起こり、業務に支障が出てしまいます。ですから、光回線を選ぶときは、適切な帯域幅のプランを選び、利用のピーク時でも、スムーズにインターネットが使えるだけの“余裕”を確保しなければなりません。

イメージ:月額110円の差で“余裕の広帯域”、10ギガ高速光回線がおすすめ

帯域幅の広い10ギガ光回線は、1ギガ光回線と比べ、より高速で安定した通信が可能です。以前は10ギガ光回線の利用料金が高額だったため、導入が難しかったという企業もあるでしょう。しかし、現在では、コストパフォーマンスの高い10ギガ光回線のプランが出てきています。

たとえば、NTT東日本が提供する10ギガ光回線「フレッツ 光クロス オフィスタイプ(ライト)」は、税込月額利用料が8,140円です。一方、1ギガ光回線「フレッツ 光ネクスト オフィスタイプ・ファミリー(ライト)」は月額8,030円ですから、その差はわずか110円でしかありません。

  • 戸建て向けプランの場合。その他のプラン内容や料金の詳細は以下からご確認ください。
    料金|フレッツ光
  • 回線料金のみの差額であり、プロバイダ料金についてもプランにより差が生じます。

TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと

1ギガ、10ギガのどちらを選ぶべきか。あくまでも“余裕を持たせた設計”の目安ですが、100人を超える規模のオフィスならば10ギガ光回線の導入が前提となるでしょう。また、それ以下の人数規模でも、これからDXの取り組みを加速させていくうえでは、コストパフォーマンスの高い10ギガ光回線の選択がおすすめできます。

イメージ:TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサ

3.IT担当者が少ない企業ほど、保守サポートが手厚いサービスを選ぶべき

毎日の業務を支えるオフィスのインターネット回線を選ぶうえでは、安心して使える「保守サポート」の内容も重要なポイントです。

通信の安定性が高い光回線であっても、長年にわたって使い続けていれば、ネットワーク機器の故障のような何らかのトラブルは必ず発生します。インターネットにつながらなくなれば、メールもチャットもクラウドアプリケーションも使えなくなり、オフィス全体で業務がストップしてしまいます。受注対応や顧客への連絡が止まれば、機会損失や信頼低下につながりかねません。

通信トラブルが引き起こすビジネスへの悪影響を最小限に抑えるには、できるだけ迅速に、業務が元どおりにできるよう通信を回復させることが求められます。

イメージ:IT担当者が少ない企業ほど、保守サポートが手厚いサービスを選ぶべき

しかし、中小企業ではITスキルを持つ専任担当者がいないケースも多く、いつ起こるかわからない通信トラブルに社内で対応することは困難です。そこで、手厚い保守サポートが付随する光回線サービスを選べば、ビジネスへの悪影響を最小限に抑えることができて安心です。

具体的には、まず「24時間365日の受付/修理対応」が挙げられます。早朝から深夜まで、トラブルが発生した際にすぐに問い合わせ、必要に応じて修理作業を依頼することで、業務の復旧を早めることができます。また、「専門家による復旧支援」「現地への出張修理(駆けつけ対応)サービス」があれば、オフィスにIT専任担当者がいなくても復旧作業ができます。

NTT東日本の「フレッツ 光クロス オフィスタイプ(スタンダード)」や「フレッツ 光クロス Biz」といったサービスでは、法人専用の故障対応窓口が用意されており、24時間365日、高度なスキルを持つエキスパートが電話による一次対応(問診・修理手配など)を行います。さらに、現地での修理作業が必要なトラブルの場合は、専用窓口での故障修理手配から24時間以内に駆け付け対応が受けられます。こうした手厚い保守サポートによって、業務をいち早く復旧することが可能です。

  • 故障修理手配から、回線設置場所への到着時刻(当社把握の時刻)が24時間を超えた場合、月額利用料から保守サービス相当額を減額します。ただし減額対象外となる場合があります。駆けつけ対応の詳しい条件については、以下からご確認ください。
    提供条件|フレッツ光

TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと

家庭向けの回線サービスと法人向け回線サービスの大きな違いが「保守サポートの手厚さ」です。特に“IT人材不足”という課題を抱える中小企業こそ、いざというときに専門家が迅速な復旧を手助けしてくれるサービスが必要であり、安心材料になるでしょう。オフィスの通信トラブルで業務が止まってしまうと、それがわずか1日のことであっても、ビジネス的には大きな損失につながります。そうした事態も見越したうえでの“保険”として、インターネット回線選びにおいては、保守サポートの内容も忘れずチェックしましょう。

イメージ:TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサ

4.帯域確保やSLA(サービス品質保証)でさらなる安心を実現

業種や事業内容によっては、緊急時にも確実につながる回線を必要とする場合があります。たとえば、行政機関や水道・電気・ガスなどの社会インフラ拠点、医療機関などでは、災害発生で回線が混雑しているような際にも、メールやオンライン会議の機能を使えるようにしたいというニーズがあります。

また、一般企業であっても、非常時に最低限のコミュニケーションツールを使えるようにしておくことで、業務の中断を最小限に食い止め、事業継続に対するリスクを軽減できます。

こうした重要度の高い通信環境を確保するには、「帯域確保」や「SLA(サービス品質保証)」が付属するインターネット回線を選ぶのがおすすめです。たとえばNTT東日本では、前述した「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」の上位サービスである10ギガ光回線「フレッツ 光クロス Biz」がそれに当たります。

「フレッツ 光クロス Biz」では、回線の混雑時でも、優先的に一定の通信帯域(上り/下り各10Mbps)が確保される仕組みがとられています。そのため、インターネットにつながらず、コミュニケーションや業務が完全に止まってしまうような事態を防ぐことができます。

また、毎月の故障発生時間に基づくSLAを定めているのも「フレッツ 光クロス Biz」の特徴です。これは、故障で通信できなかった時間に応じて月額利用料を減額する契約ですが、そもそも故障発生が少ないという実績があるからこそ保証できるものと言えます。

TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと

安価に使えるベストエフォート型のインターネット回線でも、“絶対に止められない”コア業務の通信だけは確実に維持したい、というニーズは少なからずあります。「フレッツ 光クロス Biz」が備える帯域確保の仕組みは、そうしたニーズをかなえるものです。上位プランのため料金は高くなりますが、ビジネスを守る保険として検討してみてはいかがでしょうか。

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5.これからのデジタル活用の拡大も見据えた「失敗のない選択」を

本記事では“失敗のないインターネット回線選び”のポイントを解説してきました。あらためてまとめると、次のようになります。

  • DX推進を支える“余裕のある帯域幅”を確保:コストパフォーマンスの高い 10ギガ光回線がおすすめ
  • 通信障害から早期復旧できる体制も必須: 法人向けに保守サポートの充実したプランを選ぶ
  • 災害時にも事業継続できる備えを:帯域確保やSLA付きのプランが“保険”となる

最後にアドバイスを付け加えるとすれば、「これからのビジネスを見通す視点」も必要だということです。

企業においては、これからさらにDXの取り組みが進むことが確実であり、AIのビジネス活用なども発展していきます。そうなると、オフィスのインターネット回線はますます重要度の高い存在になっていくでしょう。そうした「数年後の自社の姿」も見据えたうえで、いま導入するべきインターネット回線は何かを考えていただければと思います。

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監修 大谷イビサ(TECH.ASCII.JP 編集長)

総合ITニュースサイト「ASCII.jp」(株式会社角川アスキー総合研究所)において、企業/ビジネス向けの最新IT情報を提供するTECH.ASCII.jpの編集長を務める。企業におけるIT活用の現場や、ITユーザー/エンジニアコミュニティへの取材を精力的に続けており、「ITだってエンターテインメント」をキーワードに、読者視点に立ったコンテンツづくりに日々邁進している。

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編集 NTT東日本編集部

NTT東日本のサービス担当者が企画・監修を行う編集チームです。
中小企業の皆さまにとって身近で役立つ情報をお届けすることを目的に、サービスの特長や活用方法をわかりやすくご紹介しています。
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