
業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?


著者・監修 TECH.ASCII.JP 編集部 / 大谷イビサ
編集 NTT東日本編集部
さまざまな業種・規模の企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みが進んでいますが、DXを支える基盤であるインターネット接続環境は「昔のまま」、というケースも多いのではないでしょうか。
ビジネスのデジタル化が進んだ現在、企業のインターネット回線に求められるのは、単に「つながる」ことだけではありません。通信のスピードや安定性といった「品質」が、業務効率やビジネスの成否にまで影響する時代になっています。
しかしここで、「回線を見直したいが、何を基準に判断すればいいのか分からない」という方もいらっしゃるでしょう。そこで本記事では、ビジネス×ICTの最前線で取材を続けるTECH.ASCII.jp編集長・大谷イビサの専門的な視点を交えながら、10ギガ光回線が企業に求められる背景を3つの具体例で解説します。

業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?
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業務効率化と生産性の向上、さらにはビジネスの変革と成長を目指して、さまざまな業種・規模の企業で「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の取り組みが進められています。情報処理推進機構(IPA)がまとめた報告書「DX動向 2025」によると、2024年度時点でDXに取り組んでいる国内企業は、全体の8割近く(77.8%)に達しています。

特に、2020年に始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミック下においては、オフィスへの出勤が強く制限され、テレワークが推奨されました。このことは、多くの企業が紙書類や押印の廃止など「働き方のデジタル化」に着手するきっかけとなり、結果的に日本企業全体のDXを前進させました。
ふたたびオフィスへ出勤して働けるようになった現在でも、オンライン会議(Web会議)やクラウドアプリケーション(SaaS)の利用は“当たり前のこと”として、業種や企業規模を問わず定着しています。

こうした働き方の変化にともなって、オフィスのインターネット接続環境は“業務を支えるビジネスインフラ”になりました。
しかし、重要度が高まっているにもかかわらず、インターネット接続環境は昔のまま――。そのようなオフィスも多いのではないでしょうか。
インターネットを活用する現在の働き方を考えると、それを支えるオフィスのインターネット回線には、単につながるだけではない「高い品質」、具体的には通信のスピードや安定性が求められます。
通信のスピードや安定性が不十分な環境では、せっかくデジタルツールを導入しても生産性の向上には結びつきません。ファイル転送の待ち時間、オンライン会議の途切れ、現場業務の停止などの問題は、いずれもインターネット回線の品質に起因するものです。
そこでおすすめできるのが、「10ギガ光回線」のオフィスへの導入です。
本記事では、オフィスのインターネット接続環境の品質が「ビジネスの成否」にまで影響する理由を、3つの具体例を挙げながら説明します。

業種別事例で見る10ギガ光回線の導入メリット
ビジネスに10ギガ光回線が必要な理由とは?
10ギガ光回線を導入すると、1ギガ光回線と比べてクラウドストレージへのアップロードやダウンロードの待ち時間を短縮できるようになります。
多くの企業で使われているクラウドアプリケーションの一つが、クラウドストレージです。自分用のファイル整理や保管だけでなく、テレワーク中の社員を含む社内外のユーザーへ簡単かつ安全にファイル共有もできて便利です。
しかし、インターネット回線の通信スピードが遅いと、業務利用が増えている大容量ファイル(動画、音声、CADなど)のアップロード・ダウンロード作業で「ムダな待ち時間」が発生してしまいます。
たとえば、「1回あたり3分」のわずかな待ち時間でも、1日3回発生すれば9分、1ヶ月(20営業日)ならば1人あたり180分(3時間)のロスになるのです。これが10人のチームなら、全体で月に30時間にもなり、人件費に換算してみれば、決して見過ごせるムダではありません。こうした時間の浪費は、企業全体の生産性低下を招くだけでなく、従業員の集中力を途切れさせる原因にもなります。
こうした時間のロスは、より高速なインターネット回線を導入することで大幅に削減できます。
たとえば、光回線を1ギガ(1Gbps)から10ギガ(10Gbps)に変えることで、アップロードが約4倍、ダウンロードが約11倍高速になったという実験結果もあります。待ち時間が4分の1、あるいは11分の1に短縮されると考えると、これは大きな差です。
![イメージ:[検証結果]インターネットのスピードテスト](/column/service/flets-hikari/images/10g-hikari/10g-hikari_03.webp)
TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと
動画データ、IoTデータ、POSデータ、医療データ……など、さまざまな業界で大容量データをAI分析してビジネス価値の創造をめざす取り組みが始まっています。社内でのデータ活用を促し、“真のDX”=ビジネスの変革をめざすためにも、ストレスなく大容量データが扱える高速なインターネット接続環境の整備は必須になっています。

オンライン会議中の映像や音声の途切れは、10ギガ光回線の導入で大幅に改善できます。
コロナ禍での経験を経て、日本でもオンライン会議(Web会議)やウェビナー(Webセミナー)が広く普及、浸透しました。現在では多くの人がオフィス勤務に戻っていますが、オフィスからオンライン会議に参加する人も増えています。

移動時間が不要で手軽に開催できるオンライン会議は、いまやビジネスに欠かせない手段です。しかし、インターネット接続環境が不安定だと、映像や音声が途切れるリスクがあります。
大切な商談中に通信トラブルが発生してしまうと、相手の信用を失いかねません。また社内会議でも、スムーズな会議の進行をさまたげて時間を浪費したり、コミュニケーションの行き違いが起きたりする原因になってしまいます。
ある国内調査※によると、オフィスやリモートで働く人が「Web会議で不便・不満を感じる点」の第1位は「途切れや遅延などの通信品質」でした。実際に多くの人がこの問題を体感しており、不満やストレスを感じているのです。
こうした映像や音声の途切れは、インターネット接続環境の安定性が低いとよく起こります。特に、多くの社員が共用するオフィスのインターネットは、同時にオンライン会議やクラウドアプリケーションが利用されて“通信データの渋滞”が起きやすい環境です。
通信容量(帯域幅)の大きい10ギガ光回線は、いわば“車線の多い道路”。オフィス内の複数の社員が同時にインターネットを利用しても“渋滞”は起こりにくく、安定した通信を実現します。

TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと
オフィスにある会議室では、会議参加者が議論に集中できるよう、静かで会議の邪魔が入らない環境が整備されているはずです。同じように、オンライン会議にもこの“静かな会議室”のような環境が必要ではないでしょうか。それを実現するのが、同時利用ユーザーが増えても安定した通信のできる10ギガ光回線だと考えます。

DXが進んでいるのはオフィスだけではありません。店舗や工場、倉庫といった現場業務でも、これまでアナログ中心だった業務をデジタル化し、自動化による人手不足への対応、現場データのシステム連携と分析などを実現する“現場DX”が進められています。このような現場に10ギガ光回線を導入すると、インターネット接続が原因となる業務トラブルを防ぐことにつながります。
現場DXの一環として、現場管理や受発注のためのクラウドアプリ、Webカメラやタブレット、スマートレジといったIoTデバイスなど、インターネット接続環境を必要とするシステムが多数導入され始めています。

こうした現場に安定した10ギガ光回線を導入することで、通信トラブルによる業務停止のリスクを大幅に軽減できます。
なぜなら、現場でインターネットの通信トラブルが発生すると、店舗ならば「キャッシュレス決済ができない」、倉庫ならば「入出庫業務ができない」といった具合に、業務オペレーションに大きな影響が及んでしまいます。最悪の場合、現場業務が終日ストップしてしまい、ビジネス上の大きな損害にもつながりかねません。
そのため、こうした現場でもやはり、多数のアプリやデバイスを安定的にインターネット接続できる環境が求められます。
TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと
業務のDXが進んだ現場では、通信が止まれば業務も停止してしまうため、オフィス以上に「止まらない回線」の重要性が高まっています。特に現在は、多数のIoTデバイスが同時接続する環境であるため、帯域に余裕があり安定した10ギガ光回線がその能力を発揮します。なお、「24時間365日受付」「現場への駆けつけ対応」といった法人向けサポートがあれば、ICT専門スタッフが常駐していない現場でも安心して運用できるでしょう。

本記事の冒頭で、国内企業の8割近くがDXに取り組んでいることをご紹介しました。ただし、現状ではその大半が、既存業務の効率化、コスト削減といった“DXの初期段階”にとどまっていることも指摘されています。DXの本質である「ビジネスそのものの変革」に向けて、多くの企業で取り組みは続くでしょう。
そうした中で、これからは「AI」の本格活用が不可欠になることは間違いありません。高度なAI処理はクラウド上で行われるため、ビジネスとインターネットの関係はさらに深まっていきます。高速で安定したインターネット回線がビジネス価値につながる現在、10ギガ光回線の導入は「コスト」ではなく「投資」ととらえるべきでしょう。
NTT東日本は、法人向けの10ギガ光回線サービスを展開しています。
故障受付を24時間365日で受け付けているほか、現場への駆けつけ対応など、法人利用を支えるサポート体制も特徴のひとつです。インターネット接続環境の見直しを検討している企業は、以下の資料も役立つはずです。ぜび手に取ってみてください。
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<記事中で紹介したインターネットスピードテスト検証結果の計測条件について>

監修 大谷イビサ(TECH.ASCII.JP 編集長)
総合ITニュースサイト「ASCII.jp」(株式会社角川アスキー総合研究所)において、企業/ビジネス向けの最新IT情報を提供するTECH.ASCII.jpの編集長を務める。企業におけるIT活用の現場や、ITユーザー/エンジニアコミュニティへの取材を精力的に続けており、「ITだってエンターテインメント」をキーワードに、読者視点に立ったコンテンツづくりに日々邁進している。

編集 NTT東日本編集部
NTT東日本のサービス担当者が企画・監修を行う編集チームです。
中小企業の皆さまにとって身近で役立つ情報をお届けすることを目的に、サービスの特長や活用方法をわかりやすくご紹介しています。
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