10ギガはどれくらいビジネスに役立つ? 法人ユーザー向“通信インフラの新必須条件”を徹底解説

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  • フレッツ光・Wi-Fi・通信回線
  • DX推進
  • 光回線(フレッツ光)
公開日
2026-05-22

著者・監修 TECH.ASCII.JP 編集部 / 大谷イビサ

編集 NTT東日本編集部

ビジネスにおけるICT(情報通信技術)の活用が普及しているいま、インターネット環境は業務を支える重要なインフラとなっています。そこで、高速で安定した「10ギガ光回線」を導入する企業も増えています。

では、10ギガ光回線は実際どれくらい速く、その速さはビジネスにどう影響するのでしょうか。企業のインターネット環境の改善が、ビジネスでのICT活用にどのようなメリットをもたらすのか、具体的にイメージできないという方もいるでしょう。

そこで本記事では、10ギガ光回線の導入によって通信がどのくらいスピードアップするのかを示すとともに、ビジネス×ICTの最前線で取材を続けるTECH.ASCII.jp編集長の大谷イビサの専門的な視点を交えながら、これから注目される「3つのビジネスICTトレンド」において企業が10ギガ光回線を導入するメリットをご紹介します。

1.10ギガ光回線はどれくらい速いのか

オフィスのインターネット回線を、一般的な1ギガ(1Gbps)光回線から10ギガ(10Gbps)光回線に変えることで、アップロードやダウンロードのスピードが大きく向上します。このことは皆さんもご理解されていると思いますが、実際にどれくらい速くなるのでしょうか。

たとえば、NTT東日本の10ギガ光回線「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」では、同じNTT東日本の1ギガ光回線と比べて、ダウンロードで11倍、アップロードで4倍高速になったという試験結果があります。もし11倍速ければ、これまで2分(120秒)かかっていたダウンロード作業が10秒強で済み、作業効率が向上します。

もっとも、一つの作業だけを捉えて「2分が10秒強になる」と言っても、そのメリットは小さく思えます。ただし、インターネットを使う一つひとつの作業がスピードアップすることで、業務全体へのインパクトは大きなものになります。さらに、そのインパクトはオフィスで働くすべての社員に及びますから、会社全体でとらえれば相当大きな生産性の向上につながります。

イメージ:〔検証結果〕インターネットのスピードテスト
  • NTT東日本による「フレッツ 光ネクスト」/「フレッツ 光クロス」の比較検証結果より(詳しい検証条件は本記事末尾に記載)。

2.ビジネスICTトレンドにおける10ギガ光回線の有益性

近年、ICT活用はビジネスにおいて急速に普及しています。たとえば、生成AIを使ったドキュメントやスライドのドラフト作成をはじめ、データの自動集計や分析、動画を使ったマーケティング・セールス活動など、さまざまな業務にICTが取り入れられています。

このようなICTトレンドを自社に取り入れる際に、10ギガ光回線の導入がどのように役立つのでしょうか。ここからは、具体的なICTトレンドを取り上げて解説していきます。

イメージ:ビジネスICTトレンドにおける10ギガ光回線の有益性

AI活用で「画像/音声/動画データ」から価値を引き出す

現在、最も盛り上がっているビジネスICTトレンドと言えば、間違いなく「AI」でしょう。社会に大きな衝撃を与えた「生成AI」に続いて、現在はさまざまな業務タスクを自律的にこなす「AIエージェント」も登場しています。

イメージ:AI活用で「画像/音声/動画データ」から価値を引き出す

総務省の令和7年版情報通信白書(2025年)では、所属企業のAI活用方針を知っていると回答した人のうち、何らかの業務で生成AIを利用している人の割合は55.2%に達しています。OpenAI社が「ChatGPT」を公開し、大きな話題を呼んだ2022年末からわずか3年で、多くの人が生成AIを業務利用するようになっています。

ただし、先行する他国と比べれば、日本の利用率はまだまだ低いのが現状です。そのため、日本でのAI活用は、これから数年間でさらに伸びていくものと考えられます。

イメージ:企業における業務での生成AI利用率(国別、2025年)

また、AI技術そのものも、まさに日進月歩の勢いで進化が続いています。その技術進化から生まれた「マルチモーダルAI」は、間違いなくこれからビジネス活用が必要になる技術だと言えます。

マルチモーダルAIとは、テキスト(文章)、画像、音声、動画、コンピュータープログラム(コード)といったデータも統合的に処理できる(内容の理解、コンテンツの生成ができる)AIのことです。

身近な例で言えば「内容をテキストで指示してイラストを生成させる」「会議の録音をアップロードして文字起こし(テキスト化)をさせる」といったことは、マルチモーダルAIで処理できます。OpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Gemini」といった主要なAIモデルでは、マルチモーダル対応が進んでいます。

イメージ:生成AIを使い、内容をテキストで指示して生成させたイラストの例

生成AIを使い、内容をテキストで指示して生成させたイラストの例

マルチモーダルAIによって、画像/音声/動画データの業務活用の幅が大きく広がり、そうしたデータから新たなビジネス価値も引き出せるようになりつつあるのです。

たとえば、これまでは記録のためだけに録音していた電話応対の音声データは、AIに分析させることで「接客や営業の評価と改善提案」に使えるようになります。同様に、店舗や工場などの長時間記録映像も、AI分析で「適切な人員配置の検討」「危険な行為の抽出と指導」といった活用へと広がります。

ただし、こうした処理は一般的にクラウド上で行われるため、マルチモーダルAIを活用する際には、音声や動画などの大容量データのアップロード/ダウンロードが必要です。このとき、通信速度が遅いと処理の完了までに時間がかかり、生産性向上やAI活用を阻む原因となってしまいます。

オフィス内のネットワーク環境と合わせてインターネット回線を見直すことで、通信速度の大幅な改善が期待できます。今後、AIツールを使いこなしていきたいという企業には、10ギガ光回線の導入がおすすめです。

TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと

集中力が高まった状態を「ゾーンに入る」などと呼びますが、いったん集中が途切れてしまうと、ふたたびゾーンに入るまでには時間がかかります。こうした“集中力の途切れ”が大きなビジネス損失を生んでいるという調査報告があります。データのアップロード/ダウンロードに時間がかかり、別の業務をしているうちに、そもそも何をしようとしていたか忘れてしまう――。これでは生産性は上がりません。高速な10ギガ光回線は、「業務に対する集中力の維持」も助けてくれると言えます。

イメージ:TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサ

「データに基づく意思決定」をより迅速に行える

「データに基づく意思決定(データドリブンな意思決定)」も、近年の大きなビジネストレンドになっています。ビジネスを取り巻く環境変化が激しくなり、これまでの“経験と勘”だけでは正しい意思決定ができなくなったからです。

イメージ:「データに基づく意思決定」をより迅速に行える

かつては、大規模で複雑なデータ処理には時間とコストがかかり、データ分析の専門知識も必要でした。そのため、データに基づく意思決定は、経営層など企業内の一部だけで意識されていました。しかし、現在では、クラウドアプリケーションがデータ分析を手助けしてくれるため、あらゆる部署やチームでデータに基づく意思決定が可能です。

たとえばクラウドBIツールを利用する場合、手元にある表計算ファイルをアップロードすることで、高度なデータ分析やチャート化がWebブラウザ上の操作だけでできます。このようなツールの登場によって、「SNSデータを使ったマーケティングキャンペーンの効果測定」や「POSデータと天候データを組み合わせた商品の需要予測」といった、身近な業務におけるデータ活用が普及し始めているのです。

イメージ:「データに基づく意思決定」をより迅速に行える2

ただしここでも、データのアップロード/ダウンロード、さらにWebブラウザ上の操作といった場面で、オフィスのインターネット接続環境が使い勝手を左右します。

クラウドBIツールのようなアプリケーションでは、応答速度が遅いと快適に操作できません。応答速度が遅くなる原因はさまざまですが、インターネット回線も大きな影響を与えます。多くの社員が同時にインターネットを利用するオフィスのインターネット回線では、回線が混雑することで通信遅延が大きくなり、応答速度を遅くするケースがあるのです。

10ギガ光回線へのアップグレードは、こうした回線の混雑と通信遅延の発生を緩和します。余裕のあるインターネット回線を用意すれば、社員が積極的にICTをビジネス活用していける環境になります。

TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと

経営層では昔から「データに基づく意思決定」が行われてきましたが、最近ではさらに「データのリアルタイム性」も重視されるようになっています。かつては先月のデータを見て判断していたものが、より直近のデータ、そして“いま現在のデータ”で意思決定が行えるまでに進化しているわけです。そのニーズに対応するには、クラウドBIツールによるデータの可視化が不可欠ですし、上述のとおりインターネット接続環境の改善も有効だと考えます。

イメージ:TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサ

動画コンテンツのビジネス活用を高速回線が支える

動画配信サービスや動画投稿SNSが普及したいま、ビジネスにおいても動画コンテンツが活用されるようになりました。

たとえば、SNSでの動画広告、採用ブランディングムービー、ウェビナーやオンラインイベントの配信、営業や社内研修に使う動画などは、企業で活用される代表的な動画コンテンツです。また、小売業では、ライブ配信で商品を紹介する「ライブコマース」の人気も高まりつつあります。

イメージ:動画コンテンツのビジネス活用を高速回線が支える

動画コンテンツには大きく分けて「録画型」と「ライブ配信型」の2種類があります。 
録画型コンテンツの場合、制作中には映像素材のやり取りや映像確認(レビュー作業)が社内外で発生します。数百MB~数GBの動画ファイルを何度もアップロード/ダウンロードすることを考えると、高速なインターネット接続環境のほうが、作業がはかどります。

一方で、ライブ配信型のコンテンツでは、途中で通信障害が発生すると、配信そのものが止まって台無しになってしまいます。ですから、安定したインターネット接続環境を利用することが必須です。

すでに見てきたとおり、10ギガ光回線ならば大容量ファイルでも高速にやり取りすることができますし、高い安定性も備えています。動画コンテンツのビジネス利用を積極的に進めるうえでも、インターネット接続環境のアップグレードがおすすめです。

TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサからのひとこと

動画コンテンツと並んで、最近ではポッドキャストなどの「音声コンテンツ」もビジネスパーソンの人気を集めています。企業が新規顧客の関心喚起、企業ブランドの向上、採用広報などを目的に、音声コンテンツのオウンドメディアを立ち上げる例も増えています。動画制作と同じように、音声番組の制作においても、高速な10ギガ光回線は有益です。

イメージ:TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサ

3.10ギガ光回線が、ビジネスパーソンのICT活用を後押しする

ここまで見てきたとおり、最新のビジネスICTトレンドはどれも「高速で安定したインターネット接続環境」を前提とするようになっています。ICTトレンドがこれからさらに変化/進化していったとしても、この前提が変わることはありません。

オフィスの10ギガ光回線へのアップグレードは、最新のビジネスICT活用から新たな価値を引き出すための、良い選択肢となります。先進的なICTトレンドを追いかけるために、オフィスのインターネット接続環境の見直しをぜひご検討ください。

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<記事中で紹介したインターネットスピードテスト検証結果の計測条件について>

  • データサイズ:1.6GB(HD画質/119分)
  • 日時:2021年5月6日(木)、19日(水)、26日(水)の14時~15時台
  • 計測回数:上記日時に各1回計測したうちの中間値を採用
  • 使用機器:デスクトップPC (CPU 3.6GHz/メモリ 16GB/Windows10 Pro)
  • Wi-Fi6対応レンタルルーター XG-100NE
イメージ:TECH.ASCII.JP 編集長 大谷イビサ

監修 大谷イビサ(TECH.ASCII.JP 編集長)

総合ITニュースサイト「ASCII.jp」(株式会社角川アスキー総合研究所)において、企業/ビジネス向けの最新IT情報を提供するTECH.ASCII.jpの編集長を務める。企業におけるIT活用の現場や、ITユーザー/エンジニアコミュニティへの取材を精力的に続けており、「ITだってエンターテインメント」をキーワードに、読者視点に立ったコンテンツづくりに日々邁進している。

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編集 NTT東日本編集部

NTT東日本のサービス担当者が企画・監修を行う編集チームです。
中小企業の皆さまにとって身近で役立つ情報をお届けすることを目的に、サービスの特長や活用方法をわかりやすくご紹介しています。
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