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電話線がなくても光回線は利用できる!サービス終了に伴う切り替え手順と注意点を解説
従来のインターネットサービスは、電話線を使った回線が主流でした。そのため、光回線でも電話線がなければインターネットが使えないと誤解されることが多いです。しかし、光回線は独立した回線であり電話線とは異なります。
今回の記事では、光回線と電話線を使ったインターネットサービスの違いを解説します。電話線を利用したインターネットサービス終了に伴う切り替えを検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
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更新日:2024年8月29日
電話回線なしでも光回線は利用できる
光回線は光ファイバーケーブルを使ってインターネットに接続する仕組みで、電話回線とは別物です。そのため、電話回線がないオフィスや店舗でも光回線を利用できます。ただし多くの場合、光回線を利用するためには、近くの電柱から光ファイバーケーブルを建物内に引き込む工事が必要です。
光ファイバーケーブルを引き込んで室内に光コンセントを設置し、光終端装置と接続することで光回線を利用できます。電話線を利用するインターネット回線は、ADSLやISDNです。光回線が普及する以前に主流だったインターネット回線ですが、サービス終了が決定しています。
ADSLやISDNのイメージが強くあり「インターネット=電話線」と考える方は多いですが、光回線は独立した回線になっているためまったく関係ありません。近くの電柱まで光ファイバーケーブルがきている地域であれば、引き込み工事を行うことで利用できます。
光回線と電話線を利用したインターネット回線の違いを解説
光回線は独立した回線で、電話線とはまったく異なります。ここでは光回線と電話線を利用したインターネット回線について解説しますので、それぞれの違いを理解しておきましょう。
光回線とは
光回線とは、光ファイバーケーブルを使った通信回線です。光ファイバーはガラスやプラスチックで作られた光を通す細い線を指します。光の屈折や反射を利用して、データの送受信を行います。光回線は光の特性を利用した伝送方式で、電磁波の影響を受けないのが特徴です。
そのため、高速で安定した通信を行えるのがメリットです。電話線を利用した回線より通信の速さと安定性に優れているため、より快適なインターネット環境を構築できます。
電話線を利用した3つのインターネット回線
電話線を利用したインターネット回線には、以下の3つがあります。
- デジタル回線(ISDN)
- アナログ回線
- ADSL
同じ電話線を利用するインターネット回線でも、仕組みや特徴が異なります。それぞれのインターネット回線の違いを、詳しく見ていきましょう。
デジタル回線(ISDN)
デジタル回線とは、デジタル信号を使ってデータの送受信を行う通信回線です。アナログ回線と同じ銅線を使用しますが、データの変換方法に違いがあります。デジタル回線の通信に使用される信号は「デジタル信号」です。
デジタル信号は「0」と「1」に変換したデータを用いて送受信が行われます。通信する際にデータが変換されるので、盗聴リスクが少ないのが特徴です。また、デジタル回線はインターネット接続と電話を同時に使用できます。
アナログ回線
アナログ回線とは、連続した波形を描く「アナログ信号」を利用して通信するインターネット回線です。ADSLもアナログ回線の一種ですが、速度や契約形態などが異なるため別の通信手段として分けられています。
ADSLが普及する前に使われていた通信回線で、速度が遅いことや電話と同時利用できない点がデメリットでした。そのため、現在はインターネット回線としてはほとんど使われていません。
ADSL
ADSLとは、メタルケーブルを使った高速デジタルアクセス技術です。電話の音声伝達に使用しない「高い周波数帯」を使ってデータの送受信を行います。電気信号を使用して通信を行う伝送方式で、物理的距離が通信速度に影響を与えます。
そのため、基地局から遠いと通信速度が遅くなる点がデメリットです。またADSLはアナログ信号を使って通信を行うため、デジタル信号と相互変換するための「ADSLスプリッタ」の設置が必要です。
電話線を利用したサービスは2024年に終了するため切り替えが必要
回線の老朽化や利用者減少に伴い、電話線を利用したサービスは2024年に終了が決定しています。すでに申し込みの受付を終了しているサービスもありますが、現在使用中の方の移行期間を十分に設けるため2025年1月頃まで利用できる回線もあります。
サービス終了後はインターネットを使えなくなるため、早めにほかの回線への切り替えが必要です。
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※現在ご利用中の回線がいつまで利用可能かについては、ご契約しているサービス事業者にお問い合わせください。
今後もインターネットを利用するには、以下の方法があります。
- 光回線
- ケーブルテレビ
- ホームルーター
- モバイルWi-Fi
現在、電話線を利用したインターネット回線を使っている方は、早めに切り替え先を探しましょう。特に光回線へ切り替え予定の方は、早い時期の申し込みがおすすめです。光回線を新規に利用する場合は、引き込み工事を行わなければなりません。
申し込みが多い時期はすぐに工事ができないこともあり、インターネットを使えない期間が発生します。そのような事態にならないよう、余裕を持って切り替えを行いましょう。
電話回線から光回線に切り替えるメリット3選
電話回線からの切り替えは、高速通信が可能な光回線がおすすめです。光回線に切り替えることで、以下のようなメリットを得られます。
- 通信速度の速さと安定性
- 利用無制限で使い放題
- 番号を変えずに光電話の利用が可能
インターネット回線の切り替え先でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
通信速度の速さと安定性
光回線は外部の影響を受けにくいため、通信が安定しているのが特徴です。通信速度も速く、大容量のデータも高速で安定した送受信が可能です。通信速度を比較すると一般的にADSLが「下り最大概ね50Mbps※」、光回線が「下り最大概ね1Gbps※」とされています。1Gbps=1,000Mbpsなので、光回線はADSLの約20倍の速さであることが分かります。
光回線の1Gbpsであれば、大勢で利用するオフィスでも快適に利用できます。また有線で建物内に光回線を引き込むので、ホームルーターやポケットWi-Fiと比較して安定性が高いのもメリットです。
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※最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。実際の通信速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況により大幅に低下する場合があります。
利用無制限で使い放題
光回線は一般的に月額利用料が固定されているため、通信量が違っても月々に支払う費用は変わりません。また、無制限で使えるので通信量を気にせず利用できるのがメリットです。ホームルーターやポケットWi-Fiは、一定の期間の使用量が決められている場合が多いです。使用量を超えると速度制限がかかり、快適さが失われます。
一方で光回線であれば、どれだけ使っても速度制限の心配はありません。異常な大容量通信が行われた際は速度制限がかかる場合がありますが、通常のインターネット利用であればそのようなことはないでしょう。そのため、通信量を気にせず利用したい企業では光回線への切り替えがおすすめです。
番号を変えずにひかり電話の利用が可能
オフィスに電話を設置している場合、引き続き同じ番号で光電話を利用できます。多くのプロバイダがオプションサービスとして用意しており、基本料金も安いので乗り換えの際はひかり電話にすることでコスト低減につながります。光回線と同時に契約することで初期費用を抑えて導入できるので、インターネットサービスの切り替え時に検討すると良いでしょう。
光電話はビジネスシーンで役立つ機能をオプションで追加できるので、自社の電話の使い方に合わせて選択することでより利便性の高い通信環境を整えられます。光回線は通信が安定しているので、距離が離れた場所との通信も音の劣化が少なく快適な通話が可能です。1回線1通話の固定電話とは異なり、1回線で複数の同時発着信を可能にする契約もできるため、電話利用が多い企業に向いています。
電話回線から光回線に切り替える際の注意点【工事がすぐに行えない場合がある】
申し込み時期によっては、すぐに工事が行えない場合があります。申し込みから工事完了・開通までにかかる期間は、約2週間ほどが一般的です。しかし新年度やキャンペーン期間中など、申し込みが増える時期は工事完了までに1ヶ月以上かかる場合があります。解約日と開通日にタイムラグがあるとインターネットを使えない期間ができてしまうので、切り替えのタイミングには注意しましょう。
光回線に切り替える際はインターネットを利用できない期間ができないよう、日程に余裕をもって申し込みや工事の手続きを進めることが大切です。特にオフィスや店舗など、ビジネスでインターネットを利用している方は事業に影響が出るので気を付けましょう。
電話回線から光回線に切り替える手順
電話回線から光回線に切り替える際の基本的な流れは、以下のとおりです。
- Webサイトもしくは販売店にて申し込み
- 回線事業者の設置可能エリアかの連絡を待ち、対象範囲であれば手続きの説明を受ける
- 回線事業者に必要書類を送付
- 開通工事日程決め
- 工事開始・完了
- 開通後、元の回線契約を解約
電話回線から光回線へ切り替える方の多くは、新規の申し込みになるため開通工事が必要です。開通工事は光ファイバーケーブルを近くの電柱から引き込む「屋外工事」と、室内に光コンセントを設置する「屋内工事」を行います。
工事日は回線事業者から候補の日時がメールやSMSで届くので、希望の日程を返信して決定するのが一般的です。開通工事を行う際は立会いが必要なので、必ず現場にいれる日に設定しましょう。開通工事ではONUの設置までなので、開通後に自分でパソコンやネットワークの設定を行わなければなりません。また元の回線契約を解約する際は、空白期間が発生しないよう注意しましょう。
電話回線から光回線に切り替えるなら「フレッツ光」がおすすめ
現在、光回線を提供する回線事業者は数多くあります。そのため電話回線から光回線への切り替えを検討する際、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。NTTの光ファイバーケーブルを利用する「フレッツ光」なら、対応エリアが広いため全国的に多くの人が申し込みできます。またフレッツ光は法人向けサービスをお得に利用できるため、事業用として光回線を契約したい方におすすめです。
さらにサポートサービスも充実しており、設定や運用中のトラブルなどにも迅速に対応してくれるので安心です。法人契約は問い合わせ窓口が一般向けとは別になっているので、より丁寧なサポートが受けられます。事業規模や拠点の場所を気にせず利用できる「フレッツ光」なら、企業さまの求める通信環境の構築が可能です。
まとめ
従来インターネットの接続方法として一般的だった電話線による通信回線は、設備の老朽化と利用者の減少により2024年にサービスが終了することが決まっています。そのため、電話線以外の方法でインターネット接続をしなければなりません。通信速度や安定性の高い光回線なら、快適なインターネット環境を構築できるのでおすすめです。
NTT東日本では、高速で安定した高品質な光回線である「フレッツ光」を提供しています。法人向けサービスも充実しており、企業さまの要望に寄り添ったインターネット環境を構築できます。また、電話番号をそのまま使える「ひかり電話」の利用が可能です。運用中のトラブルにも迅速に対応するサポートサービスもありますので、オフィスの通信環境を整えたい企業さまはぜひ「NTT東日本」へご相談ください。
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