オールワン動物病院グループさま:多拠点の医院グループで症例を共有し、スキルアップ。ギガらくカメラのネットワークが動物医療を支えていく

クライアントさまご紹介

株式会社FOR オールワン動物病院グループ
代表取締役社長 細川 範子さん

八王子市のオールワン八王子動物医療センターを中心に、7拠点で動物医療を提供するオールワン動物病院グループ(株式会社FOR)。スタッフの情報共有・防犯を目的にギガらくカメラを設置し、施術・診察スキルとサービスの向上、安全な医療環境の構築をめざしています。全医院での一括導入に踏み切った背景、使いこなしていく中で生まれたICTツールへの期待、さらに今後の展望について伺いました。(取材2021年12月)

「オールワン動物病院」公式サイトはこちら

犬や猫をはじめとするペットが家族の一員として存在感を増す中、動物医療のニーズは高まる一方。「~~が痛い」「苦しい」と伝えることができない動物たちを救うため、獣医や医療スタッフは今日も最前線で診察・施術に従事しています。オールワン動物病院グループはオールワン八王子動物医療センター(八王子市)で365日・24時間の治療体制を構築し、東京西部におけるペット診療の命綱として信頼を集めてきました。

同グループを運営する株式会社FORは、スタッフが安心して働き、のびのびスキルアップできる環境づくりのためにギガらくカメラを導入しました。グループが一丸となって運用を進める中、離れた拠点とノウハウを共有できる仕組み、ペットの様子を見守ることができるカメラサービスに大きな期待を感じています。代表の細川さんは、スタッフの技術・経験を集約し、高レベルなチーム医療を提供するためにICTのさらなる活用を視野に入れています。家族とペットの安らかな暮らしを守るために、ギガらくカメラはどのようにお役に立っているのでしょうか。

コロナ禍に生じたコミュニケーションギャップが経営課題に

――ギガらくカメラを導入した背景、動物病院グループにおけるカメラシステムのニーズについてお聞かせください。

私たちは2017年からグループで動物医療を提供していますが、以前から感じていたのは24時間診療のニーズです。人間と同じように、犬や猫も深夜・早朝と時間を問わず容態が悪化し、緊急で手術しなければならないことがあるからです。私たちは個人の奮闘に依存しないチーム体制、仕組みづくりに力を注ぎ、2018年にALLONE八王子動物医療センターを開院しました。ここでは夜間救急対応の24時間診療を提供し、CT装置を含む高度医療設備を備えています。

今、当グループは八王子センターを中心に7医院を展開しています。そこで課題になったのが、各拠点で働くメンバー間のコミュニケーションです。以前は月1回のミーティングで情報を交換し、症例の共有などがスムーズに共有できていました。しかし、2020年からはコロナ禍で移動が制限されましたし、密の回避も徹底せざるを得ない。情勢に合わせ、ミーティングもオンラインに移行しました。しかし、リモートだと意思疎通、情報の共有が以前ほどはスムーズにいかなくなってしまいました。

私たち獣医師は技術職です。診察や施術、そして学びに費やす時間に比例してスキルが上がり、できることが増えてくるのです。このままでは、若手の成長スピードが遅くなってしまう……。脆弱になりつつあるコミュニケーションに危機感を持つ中、各拠点をネットワークするカメラを考えるようになりました。さまざまなサービスを検討する中、ネットワーク構築に適したクラウド型のギガらくカメラが有力な候補になりました。

――人間の医療ではカメラを用いた遠隔診療、遠隔手術も行われていますが、動物病院ではカメラがどのように活用できると考えましたか?

確かに、他医院の施術にセンターから指示を出す遠隔手術も模索したことがありました。ただ、ギガらくカメラは全体の監視・状況確認には問題ない精度ですが、小さな動物の手術の模様をズームし、細部の映像を共有するのは容易ではありません。

そのため全医院を網羅したカメラのネットワークに期待したのは、メンバーどうしの気軽なコミュニケーション、ハードルの低い情報共有です。動物医療は人間と同様でケースバイケースで、犬種や猫種、年齢に性別、飼われている環境によってまったく異なってきます。必然的に、獣医師一人が経験する症例にも限りがあります。そこで、グループ全体の経験が共有できたらどうでしょうか。自由に意見が交換し、症例を共有できる環境ができれば、7医院という私たちのスケールメリットが生かせるんじゃないだろうか――私たちはそのように考え、ギガらくカメラの本格導入を決めたのです。

防犯に活用しつつ、診察室のカメラでグループ内の情報共有を支援

――ギガらくカメラの導入を決めた後、機種はどのように絞り込み、選定していきましたか?

私たちが考えた夜間を通した遠隔監視を実現するために、さまざまなシミュレーションを経て、屋内で汎用的に使え、導入コストを抑えることが出来る、QBIC CLOUD CC-2Lに決定しました。

――実際の運用についてお聞ききします。院内ではどのような場所にカメラを設置していますか?

受付に設置したギガらくカメラのねらいは、防犯・トラブル防止といった一般的な用途です。薬や金銭の受け渡しが発生しますから、万が一のミス、事実誤認の対策に使うため、レジまわりを押さえています。そしてもう一つ、動物の施術、治療を行う診察室にも必須で設置しています。ここでは診察スペースの全体を映し、メンバーの動きがざっと確認できるように配慮しました。獣医師は手術や施術になると診察室でかかりっきりになり、電話の応対は困難です。各医院の診察の模様を可視化することで、「あの先生は手が空いてそうだ」と分かれば、若手スタッフも気軽に問い合わせ、症例についてたずねたりできるようになるでしょう。

診察室まわりでは、可能な限りICUが映るようにカメラを配置しました。これは、重症の動物を夜間でも見守るためです。24時間診療を提供するのは八王子センターのみで、他医院は無人です。しかし、入院の犬、猫がどうしても心配なのが獣医師です。中には寝袋を持ち込んで泊まり込む獣医師がいたり、ペット見守りカメラ・アプリなどを医院が用意し、活用したりするというケースもありました。私たちは労務環境を守るためにも、ギガらくカメラを活用。獣医師が自宅から動物の様子、カメラに映る心電図の状況などもモニタリングできる仕組みを作りました。

――八王子センターは診察室のカメラ画角も他医院と違いますが、この運用にはどのようなねらいがありますか?

そうですね、八王子センターは診察室を真上から映していますし、受付はギガらくカメラではなく警備保障会社のカメラを設置しています。これは夜間などの緊急手術の模様を全録画し、後で振り返って手術プロセスを確認するためです。術後にカルテを作成する際、振り返るためには録画データが必要ですから。

7拠点のスケールメリットを生かすべく、ICTを積極的に活用していきたい

――導入後、現場の獣医師たちの反応、実際の活用はいかがでしょうか。

ギガらくカメラの検討を伝えたら、「診察や施術が見られてしまうんですか」という反応もありました。ただ、私たちも「監視」が目的ではなく、情報共有や防犯がねらいです。「見守ってもらっている」「他医院の先生とコミュニケーションしやすくなった」と、運用後は現場スタッフからも大変好評です。常日頃、獣医師は割合的に教えたがりな傾向を持っているように感じています。「電話しても大丈夫かな……」という障壁さえなくなれば、教え合い・聞き合いは自然に活発化していくのです。

センターや他の拠点を大型ディスプレイに映し、一覧できるモニタリング体制が理想ですが、病院のほとんどはスペースに余裕がなく、パソコンやスマホで閲覧しています。レコーダーではなく、クラウドから映像を見られるクラウド型システムのメリットは、ここでも生きています。若手中堅のボトムアップとして、フルに使い倒してコミュニケーションしていってほしい。それがグループ代表としての思いです。

――現場のスタッフも存分に活用し、新たな活用ノウハウがグループで共有されているそうですが、新たな可能性も感じていますか?

診療や施術後、終業時の獣医師は報告書の作成がルーティンですが、時には動物の容態が心配で目を離せず、事務仕事にかかれないこともあります。ギガらくカメラの導入後は、処置台にいる動物を別室のパソコンで確認しつつ、報告書が作成できます。労働環境を健全にしつつ、見守りもできる。現場ならではの使い方が生まれ、グループ内に広がっています。

日報の連絡が本部に届かない病院があったら、電話をかけるのではなく、まずカメラで状況を確認してみる。すると緊急手術に追われ、全員がかかりっきりということもあります。マネジメント側も状況確認、共有に大いに活用できています。

――医療の現場はデジタル化が進み、ICTの活用が必須になっています。動物医療の現場では、ギガらくカメラをはじめとするICTツールがどのように役立っていくでしょうか。

働く病院が離れていても、まるで同じ院内で隣り合っているかのようにコミュニケーションができる。これが私たちのめざす動物病院グループのあり方です。ギガらくカメラの運用でノウハウを積みつつ、スタッフにはタブレットの支給を進めています。症例データや手書きの情報に至るまで、メンバー間で速やかに共有できる仕組みづくりを進めています。グループ内をつなぐ電子カルテシステムを含め、ギガらくカメラを起点にしたデジタル化は喫緊の経営課題です。多様なサービス、プロダクトをラインナップするNTT東日本のアドバイスを仰ぎつつ、ICT環境をベストなものにしていきたいですね。

※上記の事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
※取材当初より対象のカメラが終息している場合があります。

導入事例概要

導入目的

  • 全病院の診察室の状況を共有し、コミュニケーションの活性化を図る
  • 受付まわりを撮影してトラブル発生を防ぐ

導入した結果

  • カメラによる状況共有で垣根をなくし、スタッフ間のコミュニケーションが活発化した
  • 監視カメラの導入により、スタッフに安心感を醸成できた
  • センターでは緊急手術の模様を録画し、カルテ作成に活用できた
  • 夜間診療を行っていない病院では遠隔からの見守りに活用

導入カメラ

なぜギガらくカメラに決めたか

  • 低コストでクラウド型カメラのネットワークが構築できる
  • 光回線やWi-Fi等のカメラ以外のサービスが充実しており、一元的な導入、導入後のサポートが受けられること

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