
Wi-Fiのご利用シーンや導入メリットを掲載!
ギガらくWi-Fi 総合パンフレット

監修 無線&IoTビジネス部 WiFi/LAN企画担当(NTT東日本)
編集 NTT東日本編集部
オフィスや店舗で来訪者向けのインターネット接続環境を整える際、ゲストWi-Fiの導入を検討する企業も少なくありません。一方で、「外部の人にWi-Fiを提供しても、セキュリティ面に本当に問題はないのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
ゲストWi-Fiは、適切に構築・運用することで来訪者の利便性や満足度を高めるだけでなく、店舗サービスの向上やビジネス機会の拡大にもつながります。一方で、仕組みや設定方法を十分に理解しないまま導入すると、不正アクセスなどのリスクが生じる可能性もあります。
そこで本記事では、ゲストWi-Fiの基本的な仕組みや導入するメリット、設定方法、運用時の注意点までをわかりやすく解説します。セキュリティと利便性を両立したゲストWi-Fi環境を構築するための参考として、ぜひご活用ください。
Summary

Wi-Fiのご利用シーンや導入メリットを掲載!
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Index
ゲストWi-Fiとは、企業や店舗、施設などが来訪者や顧客向けに提供する専用の無線インターネット環境のことです。来客がスマートフォンやパソコンをインターネットに接続できるようにする目的で提供され、カフェやホテル、オフィスなどさまざまな場所で利用されています。
ゲストWi-Fiは、従業員が利用する社内ネットワークとは分離して構築されるのが一般的です。ネットワークを分けることで、来訪者が社内の共有フォルダや業務用デバイスへアクセスするリスクを抑えられ、情報セキュリティ対策につながります。
利便性を確保しながら安全にインターネット接続環境を提供できる仕組みとして、多くの企業や店舗で導入が進み、日常的にも目にする機会が増えています。
ゲストWi-Fiを安全に運用するための仕組みは、主に以下の要素で構成されます。
ゲストWi-Fiを安全に運用するためには、社内ネットワークと来訪者向けネットワークを適切に分けて構築することが重要です。
まず、ゲストWi-Fi専用のSSIDを設定します。SSIDとは無線ネットワークを識別する名称で、複数設定することで一台のアクセスポイント※1から「社員用」と「来客用」など異なる電波を同時に発信させられます。
さらに、VLAN※2やNAT※3などの技術を活用してネットワークを分離すると、ゲスト側の通信が社内ネットワークへ届かないよう制御が可能です。また、2.4GHz・5GHz・6GHzといった周波数帯の使い分けや、接続状況に応じて自動で周波数を切り替える「バンドステアリング」の活用により、安定したインターネット接続環境を実現できるでしょう。

アクセスポイント:無線でWi-Fiに接続するための機能を備えた機器、またはWi-Fiを利用できる場所のこと。ルーターと接続して電波を提供する役割を担う
VLAN:一つのネットワーク機器の中で、ネットワークを仮想的に分ける仕組みのこと
NAT:ネットワーク内の端末のIPアドレスを変換してインターネットへ接続する技術のこと
ゲストWi-Fiを導入すると、企業・店舗側と来訪者の双方にさまざまなメリットがあります。ここでは、企業・店舗側の視点から見たゲストWi-Fi導入の主なメリットをご紹介します。
ゲストWi-Fiを導入する大きなメリットの一つは、来訪者にインターネット接続環境を提供しながら、社内ネットワークの安全性を確保できる点です。
ゲストWi-Fiは通常、社内ネットワークとは分離して構築されるため、外部の利用者が社内システムや共有フォルダに直接アクセスできない仕組みを構築できるのが特長です。これにより、情報漏えいや不正アクセスといったセキュリティリスクの低減が期待できます。
さらに、接続時間の制限や利用状況を管理する設定を行うことで、不正利用やトラブルの発生を防ぎながら、利便性の高いWi-Fi環境を提供することが可能です。
ゲストWi-Fiを導入することで、来訪者に快適なインターネット接続環境を提供できる点も大きなメリットです。
企業であれば、オフィスに打ち合わせで訪れた取引先が、メールの確認やクラウドサービスの利用、資料の共有などを行う場面も少なくありません。また店舗では、顧客がSNSへの投稿やWebでの情報検索、メールの送受信など、さまざまな目的でインターネットを利用することが想定されます。
このような場面で、誰でも気軽に接続できるWi-Fi環境を用意しておくことで、来訪者の利便性が高まり、結果として顧客満足度の向上につながるでしょう。
ゲストWi-Fiは、マーケティングツールとして活用できる点もメリットの一つです。ゲストWi-Fiのサービスのなかには、Wi-Fi接続時に表示されるポータル画面に企業情報やキャンペーンのお知らせ、SNSアカウントの案内、割引クーポンなどを表示できる機能があります。
このような仕組みを活用すれば、来訪者に対して自然に情報発信ができ、サービスや商品の認知向上に期待できるでしょう。また、キャンペーンや特典を案内すると、再来店の促進や集客強化といったマーケティング施策にも活用できます。
ゲストWi-Fiを導入する方法は、大きく分けて以下の二通りです。
ここでは、それぞれの導入方法について基本的な設定手順とあわせて解説します。
ゲストWi-Fiを構築する方法の一つとして、社内ネットワークとは別に、ゲスト専用の無線ルーターを設置する方法があります。一般的な導入手順は以下の通りです。
来訪者専用のWi-Fi環境を構築するために、ゲスト用の無線LANルーターを準備します。社内ネットワークとは別の機器を使用することで、ゲスト用ネットワークと社内ネットワークを物理的に分離可能です。
関連コラム:オフィス・店舗向けWi-Fiの選び方とは?構成別で見る必要な機器や機能を紹介
ゲストが接続するためのSSID(Wi-Fiのネットワーク名)とパスワードを設定します。
安全に運用するために、利用時間の制限や通信の制御などの設定を行います。たとえば、通信内容の盗聴や改ざん、不正アクセスのリスクを低減するために、WPA2やWPA3※4などの暗号化方式を設定します。
WPA2、WPA3:Wi-Fi通信を暗号化して、盗聴や不正アクセスを防ぐセキュリティ規格のこと。WPA3は2018年にWi-Fi Allianceから発表されたWPA2の後継規格で、暗号化がより強化されている
実際にスマートフォンやパソコンからゲストWi-Fiへ接続し、正常にインターネットへ接続できるかを確認します。あわせて、社内ネットワークへアクセスできないこともチェックしておくと安心です。問題がなければ、来訪者向けのゲストWi-Fiとして運用を開始できます。
ルーターを分けてゲストWi-Fiを構築すると、社内ネットワークとは別回線として運用できるため、不正アクセスのリスクを大きく減らせます。一方で、機器の導入や管理の手間・コストが増える点はデメリットといえるでしょう。
専用のルーターを用意せず、ルーターやアクセスポイントに搭載されている「ゲストネットワーク機能」を利用してゲストWi-Fiを構築することも可能です。この機能を使えば、1台の機器から社員用と来客用のWi-Fiを分けて提供できます。
一般的な設定手順は以下の通りです。
パソコンやスマートフォンからルーターやアクセスポイントの管理画面にアクセスします。その際、ブラウザで機器のIPアドレスを入力する必要があります。
管理画面のWi-Fi設定メニューにある「ゲストネットワーク」機能を有効化します。多くのルーター・アクセスポイントでは、この機能をオンにすることでゲスト用のWi-Fi設定が可能です。
ゲストが接続するためのSSIDとパスワードを個別に設定します。部外者による無断利用や不正アクセスを防ぐために、適切なパスワード管理を行うことが大切です。
ゲストネットワークから社内ネットワークへアクセスできないように、分離設定が行われていることを確認します。
設定が完了次第、実際にスマートフォンやパソコンからゲストWi-Fiに接続し、インターネットへ問題なくアクセスできるかを確認します。同時に、社内ネットワークに接続できないこともチェックしましょう。
この方法のメリットは、新たに機器を購入する必要がないため、導入コストを抑えられる点です。一方で、既存機器の設定を自社で行う場合、設定ミスや操作トラブルが起こる可能性があります。社内にネットワークの専門知識を持つ人材がいない場合は、専門サービスの利用を推奨します。

Wi-Fiのご利用シーンや導入メリットを掲載!
ギガらくWi-Fi 総合パンフレット
ゲストWi-Fiは、来訪者にインターネット接続環境を提供できる便利な仕組みであり、企業や店舗にとっても顧客満足度の向上など、さまざまなメリットがあります。一方で、外部の端末がネットワークに接続する特性上、導入や運用方法を誤ると情報漏えいや不正アクセスといったセキュリティリスクにつながる可能性があることも忘れてはなりません。
ここでは、ゲストWi-Fiを安全に導入・運用するために押さえておきたいポイントを具体的に解説します。
ゲストWi-Fiを導入する際は、業務用のWi-Fiとは別のSSIDを設定し、ネットワークを論理的に分離しておくことが重要です。しかし、単にSSIDを分けているだけでは十分とはいえません。設定によっては、単にSSIDを分けているだけで、ゲストWi-Fiと業務用Wi-Fiが同じネットワークにつながっているケースもあります。
その場合、ゲスト端末から社内システムや共有ファイルへアクセスできてしまう可能性があるため、SSIDだけでなくネットワーク自体を分離する設定を行うことが大切です。
Wi-Fiの電波は障害物を通過して広がるため、意図しない範囲まで届いてしまう可能性があります。そのため、ルーターやアクセスポイントの送信出力(電波強度)を必要以上に高く設定していると、建物の外まで電波が漏れ、不特定多数の端末からアクセスされるリスクが高まります。
使用する環境に応じて送信出力を適切に調整し、SSIDが過剰に検出されないように設定することが大切です。また、ルーターやアクセスポイントを窓際や壁際に設置すると電波が外部に漏れやすくなるため、設置場所にも十分配慮しましょう。
関連コラム:法人向けWi-Fiの2.4GHzと5GHzの違いとは?業務で失敗しない使い分けのポイント
ゲストWi-Fiの設定においては、社内ネットワークと分離するだけでなく、ゲスト同士の端末が直接通信できないようにすることも重要です。設定によっては、同じゲストWi-Fiに接続している端末同士が相互に通信できる状態になる場合があります。
そのような状態では、ゲスト間でファイル共有ができてしまったり、マルウェア感染が別の端末やネットワークへ拡大したりする危険性があります。こうしたトラブルを防ぐためには、ルーターやアクセスポイントに備わっている端末隔離機能を有効にしておくことが大切です。これにより、ゲスト同士の端末が互いにアクセスできない、安全性の高いWi-Fi環境を構築できます。
ゲストWi-Fiを安全に運用するためには、利用時間や接続端末数に制限を設けることもポイントです。多くのルーターやアクセスポイントにはゲストネットワーク機能があり、「同時接続は最大◯台まで」「利用時間は◯時間まで」といった設定ができます。
このような利用制限を設定しておくと、長時間の不正利用や、営業時間外の不要な接続を防ぎやすくなります。必要に応じて接続ルールを設定し、安全性を保ちながらゲストWi-Fiを運用しましょう。
ゲストWi-Fiを安全に運用するためには、ルーターやアクセスポイントのファームウェア※5を最新の状態に保つことが重要です。定期的にバージョンを確認し、最新になっていない場合は速やかに更新しましょう。
最新のバージョンへ更新すると、セキュリティ上の弱点(セキュリティホール)の修正や通信の安定性向上が期待できます。自動更新機能に対応している機器の場合は、有効化しておくと管理の手数を減らしながら安全性を維持しやすくなります。
ファームウェア:ルーターやコンピューターなどの機器に組み込まれているソフトウェアで、ハードウェアの動作を制御する役割を持つプログラムのこと。機器が正常に機能するよう、内部でさまざまな動作を管理している
ゲストWi-Fiの設定が不十分な場合、通信内容の盗聴や不正アクセスが発生するリスクがあります。そのため、安全に利用するためには通信を暗号化し、セキュリティを強化する暗号化プロトコルを設定することが重要です。
現在は、従来のWPA2よりもセキュリティが強化されたWPA3の利用が推奨されています。2026年3月時点で最新の規格であるWPA3は、パスワード解析攻撃(総当たり攻撃)への耐性が高く、とくに多くの利用者が接続するゲストWi-Fiでは、こうした強固な暗号化方式を設定しておくことが大切です。
関連コラム:企業や店舗が知っておきたいWi-Fiの情報セキュリティ対策を徹底解説
ここまで解説してきたように、ゲストWi-Fiを導入して安全に運用するためには、ネットワークの分離や暗号化設定、利用制限の設定など、さまざまな情報セキュリティ対策が求められます。しかし、これらを自社だけで対応するのは難しい、あるいはハードルが高いと感じる企業や店舗も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、ゲストWi-Fi環境を手軽に構築・運用できるサービスの利用を検討するのも一つの方法です。「ギガらくWi-Fi」は、NTT東日本が提供する中小企業向けの業務用Wi-Fiサービスで、社員用ネットワークとは分離された来訪者向けWi-Fi環境をスムーズに構築できます。
「ギガらくWi-Fi」では、最新のセキュリティ規格であるWPA3や、安定性の高い通信規格であるWi-Fi 6に対応しています。さらに、2026年夏頃にはWi-Fi 7にも対応する予定です。ゲストWi-Fiに求められる「安全性」と「通信品質」の両方を兼ね備えた安心して利用できるWi-Fi環境の構築をサポートします。
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最後に、ゲストWi-Fiの導入や運用に関するよくある質問をご紹介します。
ゲストWi-Fiは便利な一方で、設定や管理が不十分な場合、不正アクセスや情報漏えい、ウイルス感染などのリスクが生じる可能性があります。
そのため、社内ネットワークとの分離設定や端末同士の通信を制限する隔離機能、暗号化の設定など、適切な情報セキュリティ対策を行うことが重要です。
必ずしも定期的に変更する必要はありません。2024年5月にリニューアルされた総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」でも、パスワードの定期的な変更は必須ではないとされています。
しかし、パスワードが流出した可能性がある場合や、不正ログインの疑いがある場合は、すぐにパスワードを変更することが重要です。トラブルを未然に防ぐために、推測されにくい強固なパスワードの設定を心がけるとよいでしょう。
参考:国民のためのサイバーセキュリティサイト|安全なパスワードの設定・管理|総務省
本記事では、ゲストWi-Fiの仕組みをはじめ、導入するメリット、設定方法、安全に運用するための注意点について解説しました。ゲストWi-Fiは、来訪者に利便性の高いインターネット接続環境を提供できるだけでなく、顧客満足度の向上やマーケティング活用など、企業や店舗にとってさまざまなメリットがあります。
一方で、ゲストWi-Fiを安全に運用するためには、ネットワークの分離や暗号化の設定、利用制限の設定など、適切な情報セキュリティ対策を講じることが不可欠です。
自社での設定や管理に不安がある場合は、専門サービスを活用するのも有効な選択肢と言えるでしょう。ゲストWi-Fiの導入をご検討中の方は、NTT東日本の「ギガらくWi-Fi」の活用もぜひ検討してみてください。
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