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東北学院大学では、2023年4月に開学した新キャンパス「五橋キャンパス」の有線システム・無線ネットワークシステム構築、および既設キャンパス「土樋キャンパス」「泉キャンパス」のシステム更改をNTT東日本へ依頼しました。複数拠点での構築・更改が五月雨式に発生する複雑な大規模プロジェクトを成功裏に終え、新しい都市型キャンパスが誕生。今後も時代に合わせてICT基盤を整備し、学びの場を進化させていきます。今回の取り組みについて、東北学院大学のご担当者にうかがいました。
Index

Summary
――新キャンパスのネットワークの検討を始めたのはいつ頃でしたか。
原田氏:新キャンパスの開学は2023年4月ですが、検討は1年半以上前から始めていました。新キャンパスの誕生に伴い、3キャンパス体制から2キャンパスへ移行するため、既設キャンパスのネットワーク更改も同時並行的に実施することになり、プロジェクトは2年以上にわたりました。これまでのネットワーク更改は概ね1年前後のプロジェクトでしたが、今回はその約2倍となる長期プロジェクトです。
――新キャンパスでの有線・無線ネットワークシステムの構築、および既設キャンパスのシステム更改をNTT東日本に依頼して満足している点は何でしたか。
原田氏:大きな点として、本学から提示した仕様を満たしつつ価格が抑えられ、費用対効果の高い提案であったことです。

さらに、複数の既設キャンパスでの更改と新キャンパスでの構築を行うため、全体スケジュールを踏まえながら、拠点毎に既存ネットワークからの移行を行う必要がある中、安全かつダウンタイムが少ない合理的な移行プランをご提案いただきました。
大平氏:加えて、NTT東日本には既設キャンパスの無線ネットワーク構築や光ファイバーの敷設に10年以上前から関わってもらっており、大学のネットワーク設備・機器を熟知していることがわかっていたので、新キャンパスの構築も安心して任せられると思いました。

――実際の構築はどのように進みましたか。
原田氏:複数拠点での構築となることから、スケジュールのコントロールが大変であることは、当初より覚悟はしていたのですが、やはり実際構築が始まると、各拠点で五月雨式に構築を行うので相当大変でした。
新キャンパスでの構築においては、建設およびその後設備設置のスケジュールが厳しく、各種スイッチやアクセスポイントなどの設置については、そのスケジュールの合間で、臨機応変に対応していただき、その結果、有線ネットワーク構築を2022年秋に、無線ネットワーク2023年春に、当初の予定通り構築することができました。
その際、新キャンパス開学の2023年3月時点では、他の拠点は更改前であったため、既存ネットワークとの接続性も確保する設計としました。一方で、既設キャンパスにおけるネットワーク更改についても、新キャンパスと同じ設計・設定にするというコンセプトがあったため、全キャンパスとしての設計を、新キャンパスでの構築にあわせ、早い時期から実施する必要がありました。また、既設キャンパスの中には、大学のほかに中学校や高校等もあり、それぞれの場所に応じた設計や構築が必要になるので、複雑な対応が求められます。

しかしプロジェクトマネージャーだったNTT東日本の伊藤さんの進め方がすばらしく、建設会社と大学の仲介や協力会社のとりまとめを一手に担いながら、柔軟に対応してくれました。当時、週に1度打ち合わせをしていたのですが、質問に対して毎回精度の高い回答を用意してくれたので、論点がぶれることなく検討もスムーズに進み、パラメータの数値確認や特定機能のオンオフなど、かなり細かい話までできました。大学のシステム全体をきちんと理解してくれていたおかげだと思います。
2023年前後は世界的な半導体不足により、機器の納期に変動があったり、そもそも調達が困難になる状況でした。その中で、主要機器についてはしっかりと必要数確保していただいた一方、一部調達が困難になった機器については代替え機器を迅速に手配していただきました。また、このような要件の変更などでの再見積においては、営業担当のNTT東日本の山田さんが迅速に対応いただき、各種検討や手続きをスムーズに行うことができました。
大平氏:ほかにも利用頻度が増えている無線ネットワークについて、学生の利便性を高められる通信速度や規格、アクセスポイントの設置台数、情報セキュリティ対策などをしっかり検討できました。

一方、五橋キャンパスは4棟が同時進行で建設されていたため、建設中に発生した変更点の情報収集と、ネットワークに反映すべき内容の整理に想像以上の時間を要しました。
また、建物が完成した後も図面から読み取れなかった差異などがあり、ファシリティに関する難しさを経験しました。
たとえば、壁や梁の有無によってもネットワーク設計は変わりますし、OAフロアが床下に何cmあるかなどで配線可否も変わってきます。実際、通したい場所に穴がなく、配線できないこともありました。これについてはNTT東日本に現場を一緒に見てもらい、実際の状況を確認しながら進めてもらえたので、不安を払しょくできて助かりました。
大平氏:五月雨式の複雑なスケジュールな上、大学ではNTT東日本以外に依頼した案件も同時進行で進めていたので取りこぼしもあり、それをNTT東日本が指摘してくれたこともあります。言われたことだけをやるのではなく、常に大学側の立場に立ち、プロジェクトをゴールへ導こうとしてくれたのが非常にありがたかったです。

――構築後の運用状況はいかがでしょうか。
斎藤氏:実は新キャンパスの開学直後に無線ネットワークでトラブルがあったのですが、NTT東日本に報告すると、すぐにかけつけて原因を突き止め、スピーディに解決してくれたので、授業開始にも間に合いました。それ以降、現在までトラブルなく安定して使えています。トラブルがあっても迅速に対応できるのは、ネットワーク設備・機器に対して優れた知見や技術力をもつNTT東日本だからだと思っています。
芳賀氏:長期契約にすると、費用と同時に手間も削減できます。今回、既設キャンパスの機器交換は夏休み中に実施しましたが、夏休みでもネットワークの利用者は一定数いますし、学内ではイベントも多く予定されていました。また、場所によっては職員の立ち合いがないと入室できないこともあり、限られた期間で調整する手間や負担は小さくありませんでした。それを減らせるメリットは大きいと感じます。

――今後の貴学のICT基盤整備について、予定や展開があればお聞かせください。
大平氏:当学はサッカーチームのベガルタ仙台と包括連携協定を結んでおり、既設の「泉キャンパス」のグラウンドや関連施設を同クラブと共用の練習場やクラブハウスとして使用することが決まっています。こうしたキャンパスの利活用や再開発を今後も止めることなく進め、キャンパスの発展につなげていきたいです。当然ICT基盤も時代に合わせて進化させていく必要があり、NTT東日本にも協力してもらいながら、最良の環境を整備していきたいと考えています。
原田氏:今回の案件で、ネットワークなどインフラ構築に関するNTT東日本の技術力や提案力、プロジェクトマネジメント力に非常に満足しましたし、この先も安心して確実に任せられると考えています。今後はインフラにとどまらず、アプリケーションなど上のレイヤーにおけるサポートも期待しています。


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