
よくある通信トラブルの解決策をご紹介!
通信のトラブル解決ガイドブック

編集 NTT東日本編集部
オフィスのネットワーク構築を行うためには、機器の設置や設定を行うLAN工事が必要です。適切なネットワーク環境を整えるためにも、機器の選定やレイアウトなど事前の準備が欠かせません。しかし、初めてネットワーク構築を行う場合「何から始めたら良いか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
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Index

LANケーブルとは、有線でネットワーク構築をする際に使用する部品です。ケーブルを使用したネットワーク構築は、端末と回線を直接つなげるため通信が安定しています。高速で安定した通信ができるので、データ量が多い場合でもスムーズにつながる点がメリットです。
LANケーブルは、周波数や通信速度の違いによって規格が異なります。規格は5〜8までの「カテゴリ」として分けられており、数字が大きくなるほど周波数の帯域幅が広くなり通信速度が速くなります。LANケーブルの主な規格は、以下のとおりです。
|
通信規格 |
最大通信速度 |
伝送帯域 |
|---|---|---|
|
カテゴリ5(CAT5) |
100Mbps |
100MHz |
|
カテゴリ5e(CAT5e) |
1Gbps |
100MHz |
|
カテゴリ6(CAT6) |
1Gbps |
250MHz |
|
カテゴリ6A(CAT6A) |
10Gbps |
500MHz |
|
カテゴリ7(CAT7) |
10Gbps |
600MHz |
|
カテゴリ7A(CAT7A) |
10Gbps |
1000MHz |
|
カテゴリ8(CAT8) |
40Gbps |
2000MHz |
安定した通信速度を保つためには、使用するネットワーク機器や端末の周波数に対応したケーブルを選ぶことが大切です。またケーブルが長すぎると取り回しに苦労し、配線が雑多になりやすいので適度なものを選びましょう。
ネットワーク機器とは、相互通信を行うために必要な設備を指します。LAN工事に必要なネットワーク機器には、以下のようなものがあります。
ネットワーク構築で用いる機器は、OSI参照モデルの「どの層に属しているか」を知ることで理解が深まるでしょう。第1層の物理層を中継する役割を持つリピーターは、LANケーブルを流れる電気信号を増幅し総延長距離を伸ばします。
第2層のデータリンク層ではスイッチやブリッジが中継機能を提供し、どちらも特定の宛先にデータを転送する機能を持っています。2つの大きな違いは処理速度やポート数・規格で、ハードウェアで処理するスイッチの方が速いです。
第3層の中継機能を持つルーターは異なるネットワーク同士を接続する機器で、IPアドレスをもとにトラフィックを扱います。第4層以上では、異なるプロトコルのネットワーク同士を接続するためのゲートウェイが必要です。プロトコルの変換と中継を行い、さまざまなネットワークに接続できるようになります。

事業の規模や従業員数によって、適切なLAN構築は異なります。そのため、オフィスのLAN工事を行う際は、以下の3つの点に注意しましょう。
自社に合わないLAN構築は、コスト増加や使い勝手の悪さを招きます。業務に支障をきたす可能性があるため、LAN工事を行う前に十分な検討を行いましょう。
事業規模や従業員数に合ったLAN構築を行うためにも、接続する端末機器数を十分に検討する必要があります。ネットワーク構築のためには、ハブやLANケーブルなどさまざまな機器を用意しなければなりません。接続端末機器数が分かっていれば、過不足なく必要な機器を用意できます。また、ネットワーク構築に必要な機器の選定もしやすいでしょう。
現状の使用状況を踏まえて必要数を洗い出すことはもちろんのこと、今後の人員増加やオフィス拡張など、先を見据えて余裕を持たせた設計が大切です。現状に合わせすぎると配線や設定の見直しが必要になり、1台追加するのにも時間と手間がかかります。事業計画をもとに、変化に対応しやすいネットワーク構築を行いましょう。
有線LANと無線LANには、それぞれメリットとデメリットがあります。用途や場所に合った使い分けをすることで、より良いネットワーク環境構築が可能です。
有線LANは高速で安定した通信が行えるので、大量のデータやファイルサイズの大きい送受信が多い場合に向いています。比較的設定も簡単で、情報セキュリティリスクが低い点がメリットです。ただし、LANケーブルの配線を考慮して設計しなければなりません。配線整理がされていない雑多なLAN構築は見た目が悪く、転倒や断線の危険性が高いため注意が必要です。
一方で無線LANは端末の使用場所が限定されないので、会議室や部署をまたぐプロジェクトを行う機会が多い企業に向いています。タブレットやスマートフォンなど、パソコン以外の端末を積極的に活用したい場合は無線LANが有効です。
またケーブルがないので景観を損なうことなく、良好なオフィス環境を維持できます。しかし、電波傍受や不正アクセスなど情報セキュリティリスクが高いため十分な対策が必要です。有線LANと無線LANは工事内容が異なるため、事前に使い分けを検討しておきましょう。
接続端末数や有線・無線の使い分けの検討が終わったら、オフィス全体のレイアウトを考えます。有線LAN接続は機器を設置する場所が必要なため、十分なスペースを確保しましょう。またケーブルが複雑にならないよう、電源から近い場所が望ましいです。
無線LAN接続は使用機器が少ない分、比較的狭い場所への設置が可能です。ただし接続台数や電波強度によっては通信が不安定になるケースがあるため、無線ルーターの設置位置は慎重に決めましょう。無線LANは電波傍受などのリスクがあるため、十分な情報セキュリティ対策も同時に行う必要があります。

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使いやすいネットワーク環境を構築するためには、機器の役割や性能を理解しておく必要があります。特に接続する機器が多い場合は配線が複雑になり、見た目の悪さや断線を招く可能性が高まります。また無線LANで接続する際は、電波傍受や不正アクセスなど情報セキュリティリスクが高いです。情報漏えいや重要データの流出など、企業に大きなダメージを与えかねません。
そこで安心で快適なネットワーク環境を整えるためには、経験と知識が豊富な専門事業者へ依頼するのがおすすめです。「NTT東日本」では、LAN環境の設計や構築を一元的に行います。オフィス環境を調査し、事業形態に寄り添ったネットワーク構築を実現できます。LAN構築でお困りの企業さまは、お気軽に「NTT東日本」へご相談ください。

LAN工事事業者によって、サービス内容や費用体制はさまざまです。LAN工事を外部に委託する際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
3つのポイントを抑えて、求める仕上がりや予算に見合ったLAN工事事業者を選びましょう。
事業を継続していくなかで、人員の増加や設備の追加などによりLAN環境の変更が必要になる可能性があります。追加や増設を想定していない設計では、毎回レイアウトを見直して構築しなければなりません。変更が必要なたびに手間と時間を要するため、コストの増加や業務の滞りが発生します。
オフィスを開設した際にLAN工事を行うケースが多いですが、先を見据えたネットワーク環境を設計することが大切です。そのためLAN構築を依頼する際は、現状だけでなく拡張性を見据えた提案をしてくれるLAN工事事業者を選びましょう。自社の事業計画を理解し、追加や変更があった際の明確なプランを提案してくれるLAN工事事業者なら安心です。
LAN工事が成功しているかは、実際使ってみなければ分かりません。ネットワークを利用して業務を行うなかで、不具合や不備が見つかることもあるでしょう。その際、工事後のサポートがない受託事業者の場合は自社で対応しなければなりません。LAN構築に関する知識を持つ社員がいなければ、再構築を依頼しなければならないためコストと手間がかかります。
また運用中のトラブルは業務の滞りや生産性の低下にもつながるため、損失を招く可能性があります。そのため、LAN工事事業者を選ぶ際は工事後のサポート体制もチェックしておきましょう。設計から運用まで一元的に管理・保守してくれるLAN工事事業者であれば、万が一トラブルが発生した場合も安心です。
LAN工事の依頼をする際は複数社から相見積もりを取り、相場を把握することが大切です。複数社の費用やサービス内容を比較し、自社の予算と依頼したい内容に合うLAN工事事業者を選びましょう。
また見積書の内容にも注目し、詳細が記載されていない場合は注意が必要です。内訳があいまいな場合は、工事後に追加費用を請求される可能性があります。具体的な依頼内容を伝え、各機器の金額やそれぞれの作業に対する費用など詳細な見積書を出してもらいましょう。


編集 NTT東日本編集部
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