テレワークとうつ
【必見】テレワークのうつの4つの原因と対処法3選!一人暮らしの注意点も紹介
テレワークの導入により「疲れやすくなった」「ストレスを感じやすい」などのお悩みがある人は多いのではないでしょうか。テレワークは、人との関わりが以前に比べて少なくなるため、孤独を感じてうつのような症状が出てしまうケースがあります。
そこで本記事は、テレワークうつになる原因や対策について紹介します。テレワーク中は、体調の変化に気づきにくいため早めの対策をしましょう。記事後半には、テレワークをより快適に過ごすためのサービスも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. テレワークうつについて解説
テレワークうつはどのような症状なのか、具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか。そこで本章では、テレワークうつについての知識と、具体的な症状について紹介します。
症状を知ることで、社員が「テレワークうつかもしれない」と気づきやすくなるため、ぜひ参考にしてみてください。
テレワークうつとは
テレワークうつとは、在宅勤務の働き方で生じるストレスにより、うつ病に似た症状がみられることです。「テレワークうつ」と聞くと病名のようにも思いますが、一般的な用語として使われています。
テレワークはコスト削減などのメリットがある一方で、家にこもりがちで「孤独を感じやすい」などのリスクがあります。人と接する機会が減り、孤独感などの理由から「テレワークうつ」になる人が増えています。
オフィス勤務であれば「ため息が多い」「体調が悪そう」などのサインで、周りの人がうつに気づいてくれる可能性がありますが、テレワーク中はそうもいきません。本人の様子を近くで見られないため、うつのサインに気づきにくくなるので注意が必要です。
テレワークうつの症状
テレワークうつの症状について、メンタル面と身体面に分けて紹介します。紹介する項目に当てはまるものがあれば、テレワークうつを疑いましょう。テレワークうつにおけるメンタル面の症状は以下のとおりです。
- 気持ちが落ち込む
- すぐイライラする
- ネガティブになる
テレワークうつの身体面の症状には、以下のようなものがあります。
- 食欲が出ない
- 寝つきが悪い
- 身体がだるい
こちらは症状の一例ですが、度合いは人それぞれです。症状が軽い人もいれば、日常生活に支障が出るくらい辛い思いをしている人もいるでしょう。症状の度合いは周囲が測れるものではないので、セルフチェックを取り入れるなどして、テレワークうつに気づける体制を整えてください。
2. テレワークうつになる4つの原因
テレワークうつになる主な原因を4つ紹介します。
- 人との関わりが減る
- 生活習慣が乱れている
- 活動量が減る
- 評価へ不満を感じる
テレワーク中に、なぜうつのような症状が出るのか、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーションの減少
テレワークは職場勤務に比べて人との関わりが減少するため、孤独感やネガティブな感情になりやすい傾向があります。特に、普段から下記のようなコミュニケーションをとっている人は、テレワークうつに注意しましょう。
- 職場の人とよくランチに行っていた
- 飲み会に参加していた
- 世間話をよくするタイプだった
こちらは一例ですが、人とのつながりがなくなることで「寂しい」などネガティブな感情になる人もいます。人がいる環境に慣れていた方は、自宅勤務になり寂しさや孤独を感じやすくなるでしょう。
生活リズムの乱れ
テレワークは緊張感がなくなるため、生活リズムが乱れやすくなります。日中の眠気や体のだるさなどの不調は、テレワークうつにつながりやすいので注意が必要です。テレワークは通勤時間がなくなるため、つい夜更かしをして寝坊してしまう人もいます。
人によっては、定められた勤務時間よりも働きすぎてしまうケースもあります。休憩時間を取らずに仕事をしている人は、心身ともに疲労が蓄積している危険があるので注意が必要です。 生活のリズムが崩れると体調やメンタル面で不調が出やすいので、日頃から健康管理をしっかり行いましょう。
運動不足
テレワークで「1日外に出ていない」という人が増えています。人は活動量が減るとさまざまな疾患を起こしやすくなるので、運動不足に陥っている人は注意が必要です。
運動不足が引き起こす具体的な症状には、以下のようなものがあります。
- 肩や首のコリ
- 目の疲れ
- 腰の痛み
症状や痛みの度合いは人それぞれですが、椅子に座りっぱなしで作業することが多いテレワークは、身体の不調が出やすくなります。「最近は身体を動かしていない」と感じている人は、自主的に運動を取り入れるなどして対策しましょう。
評価への不満
テレワークで「自分の仕事を見てもらえない」「努力が伝わらない」などの不満を感じている人は多いのではないでしょうか。業務中の姿を見てもらえなくなることから「適切に評価されていない」と感じる人もいます。
以前は職場で積極的に質問をしたり意欲を見せられたりする場面が、オンラインでは様子が見えづらくなります。評価が適切でないと感じた場合は「頑張ってもしょうがない」などのモチベーションの低下につながるので注意が必要です。
従業員が、何に対して不満を感じているのかを知りたい経営者や担当者の方は、以下のホワイトペーパーをぜひご覧になってみてください。テレワークでモチベーションを維持するために必要な「やりがい」についても紹介しています。
3. テレワークうつの対策方法3選
テレワークは、周囲に人が少ない環境で作業をすることから、うつのような症状がでやすいケースがあります。気づかれにくい症状なので、早めの対策が必要です。そこで本章では、テレワークうつにならないための対策を3つ紹介します。
- 規則正しい生活を送る
- 身体を適度に動かす
- 仕事環境を見なおす
早めに対策をして、テレワークうつを防ぎましょう。
規則正しい生活を送る
テレワークうつになりやすい人は、不規則な生活を送っている傾向があります。生活習慣が乱れると思考力やモチベーションが低下し、結果的にテレワークうつになってしまいます。テレワークは「自由に働ける」というメリットがありますが、職場で働いているよりもプライベートとの区別がしにくくなります。メリハリのある生活を送るためには、以下の対策がおすすめです。
- 退勤後はパソコンの電源を切る
- 趣味の時間を楽しむ
- 睡眠や食事の時間を正す
- 休みの日は好きなことをする
仕事とプライベートを区別し、快適なテレワーク環境をつくりましょう。
体を動かす
テレワークは運動不足になりやすいので、適度に身体を動かすことが大切です。適度な運動は、身体面の健康だけでなくメンタル向上にもつながります。運動が苦手な人は、ヨガやストレッチなど家で簡単にできる運動がおすすめです。適度な運動を習慣化していくことで、集中力が維持しやすくなり作業効率が高まるでしょう。
外に出る機会が少ない人は、朝起きてカーテンと窓を開けるようにしましょう。日中も適度に換気をして、部屋の空気をリセットすると気持ちがスッキリします。テレワーク中に「少し疲れたな」と感じたときは、背伸びをするなどしてリラックスしてみてください。
仕事環境を改善する
テレワークの導入により、以前に比べて「仕事しづらい」「疲れやすい」などの不満を感じている人もいるのではないでしょうか。仕事環境の質が悪いと不満を感じやすくなるため、テレワークうつになるリスクが高まります。
テレワークうつを防ぐために、厚生労働省が公開している「作業環境を確認するためのチェックリスト」がおすすめです。今回はチェック項目の一部を紹介します。
- 作業に適したデスクを使う
- 疲れにくい椅子を使う
- 仕事と休憩する部屋を分ける
不十分な点があれば改善を図り、快適な作業環境づくりをめざしましょう。テレワークの増加により、在宅勤務に適したデスクや椅子はたくさんあるので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。職場の人に、おすすめの椅子やデスクを聞いてみるのもおすすめです。テレワークはコミュニケーション不足になりがちなので、従業員同士が会話をするきっかけにもなります。
4. 一人暮らしのテレワークはサイレントうつに注意
一人暮らしのテレワークは「サイレントうつ」になりやすい特徴があります。聞きなれない言葉かと思いますが、サイレントうつとは、周囲に気づかれることなく、うつのような症状になることです。
特に、一人暮らしの場合は家族や同居人がいる人とは違い、気づくのが遅れる可能性が高くなります。そこで、サイレントうつにならないために、具体的な施策の例を紹介します。
- 相談窓口を用意する
- オンラインイベントを開催する
- 息抜きできるオンラインコミュニティをつくる
サイレントうつになる原因は、人との関わりが少なくなることが原因の1つです。定期的にセルフチェックをするなどして、症状を見逃さないようにしましょう。
5. :テレワークうつによる休職が多い職業【IT系・金融業】
テレワークうつになりやすい職業があるのをご存じでしょうか。厚生労働省は、メンタル不調により休職した業種の割合を調査しました。調査の結果を、一部紹介するので参考にしてみてください。
1位 情報通信業
2位 金融業
3位 学術研究、専門・技術サービス業
4位 複合サービス業
一概にはいえませんが、上位にランクインした「情報通信業」と「金融業」は、他業種に比べてパソコンの使用時間が長い特徴があります。長時間座りっぱなしになるため、心身ともにストレスを感じやすいのかもしれません。
6. テレワークうつは早めの対策が肝心
テレワークでうつになりやすい人の特徴は、以下のとおりです。
- 人との関わりが減っている
- 生活習慣が乱れている
- 活動量が減っている
- 評価への不満を感じている
テレワーク中に「やる気が出ない」「ストレスを感じやすい」などネガティブ志向になりやすい人は、テレワークうつ予備軍の可能性があります。
テレワーク中の不調は、周囲に気づかれにくいため、企業がメンタルチェックを取り入れるなどの対策をとることが重要です。人との関わりを増やすために、オンラインイベントを実施するなどして、コミュニケーションの場をつくってみてはいかがでしょうか。