
よくある通信トラブルの解決策をご紹介!
通信のトラブル解決ガイドブック

編集 NTT東日本編集部
オフィスや自宅など、今では当たり前のようにネットワークが構築されています。しかしネットワークに関する用語などが、よく理解できていないという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、オフィスのネットワーク構築に欠かせない「LAN」と「WAN」の違いを解説します。またそれぞれの代表的な構成やサービスも紹介しますので、ネットワークに関する知識を深めたい方はぜひ参考にしてください。

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LANとは「Local Area Network」の略称で、限られたエリアで接続できるネットワークです。LANの構築方法には「有線LAN」と「無線LAN」があります。
有線LANは、ケーブルを使用してネットワークを構築します。有線LANの特徴は、高速で安定した通信が可能なことです。ケーブルで直接接続するため、壁や天井など障害物による通信遮断もなく高い情報セキュリティ水準を維持できます。
また物理的に接続される有線LANは、大容量のデータ通信もスムーズに行えます。しかし、ネットワーク機器の設置場所など配線には工夫が必要です。また、スマホやタブレットなどLANポートがない端末の接続ができない点がデメリットと言えます。
無線LANは、電波を利用したネットワーク構築方法です。電波が届く範囲であれば、どこでも端末を使用できます。また無線通信ができるすべてのデバイスをつなげられるため、スマホやタブレットなどさまざまな端末の業務利用が可能です。
パソコン以外の端末が利用可能になることで、ICT活用の幅が格段に広がるでしょう。ただし電波傍受や不正アクセスなど、情報セキュリティにおける懸念があります。十分な対策をしなければ、外部からの脅威により機密情報が流出するリスクがあるため注意が必要です。

インターネットとは、世界中にあるネットワーク機器をつなげた通信網です。広範囲をつなげる点ではWANと同じですが、インターネットはオープンネットワークである点が異なります。特定の人しかアクセスできないWANに対し、インターネットは不特定多数の利用者がつながっていることを理解しておく必要があります。
WANは自社専用のネットワークであるため、基本的には第三者がアクセスすることはありません。しかし、インターネットは誰でもアクセスできる環境なので、不正侵入などを防ぐために十分な情報セキュリティ対策が必要です。

社内ネットワークを構築するうえで、LANとWANの違いを正しく理解しておく必要があります。主な違いは、以下の3点です。
ここでは3つの視点でLANとWANの違いを解説するので、まずは大きな違いを理解しておくと良いでしょう。
LANとWANは同じプライベートネットワークですが、接続できる範囲が大きく異なります。
LAN:同じフロアや建物内など、限定的な範囲を接続するネットワーク
WAN:物理的に離れた場所にあるLAN同士を接続するネットワーク
同じ建物内であれば、ケーブルや無線を使ったLAN接続が可能です。しかし、東京と大阪のように離れた場所にあるLAN同士をつなげるのは困難です。そこで、物理的に離れた場所にあるLAN同士をつなげる方法として「WAN」があります。複数の拠点をつなげたい企業には、LANとWANを利用したネットワーク構築が必要です。
| クラス | IPアドレス範囲 | 接続台数 |
|---|---|---|
| Aクラス | 10.0.0.0~10.255.255.255 | 最大約1600万台(大規模ネットワーク用) |
| Bクラス | 172.16.0.0~172.31.255.255 | 最大約65000台(中規模ネットワーク用) |
| Cクラス | 192.168.0.0~192.168.255.255 | 最大254台(小規模ネットワーク用) |
一方で、WANは「グローバルIPアドレス」が通信事業者から割り当てられます。グローバルIPアドレスは固有である必要があるため、全世界において重複しないよう管理されています。また、インターネット接続に必要なのもグローバルIPアドレスです。一般的にグローバルIPアドレスはルーターに割り当てられ、プライベートIPアドレスは各端末に付与されます。
インターネットやWANからの情報をグローバルIPアドレスによってルーターが受け取り、各端末のプライベートIPアドレスへ届けます。1つのグローバルIPアドレスでも複数の端末がインターネットやWANに接続できるのは、プライベートIPアドレスが各デバイスに付与されているからです。
LANとWANを構成する機器は、それぞれ以下のようになります。
LANを構成する機器
WANを構成する機器
LANとWANでは、構成する機器が異なります。ネットワーク構築を行う際は、必要な機器の種類を覚えておきましょう。

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LANを構築する際、それぞれのコンピューターを接続する形態を「トポロジー」と呼びます。代表的なトポロジーは、以下の3つです。
それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
スター型は、ハブ(集線装置)を中心に各デバイスが放射状につながれている接続形態です。スター型のメリット・デメリットには、以下のような要素があげられます。
【メリット】
【デメリット】
スター型はハブにすべてのノード(注1)が接続されているため、カスタマイズ性が高いです。現在のネットワーク構築において、スター型は主流の接続形態となっています。ネットワーク間の相互影響がないため、一部でトラブルが発生してもほかの端末に支障をきたしません。しかし、ハブに問題が起きた場合はすべての端末に影響が出る危険性があります。
注1:ネットワークに接続されている個々の機器
1つの機器がほか2つのデバイスと接続され、円状につながっている構成を指します。1つの方向に限定して通信を行うため、データの衝突や負荷の集中を防げる点がメリットです。しかしノードやケーブルなど、1箇所でもトラブルを起こせばネットワーク全体に障害が発生します。
そのような事態を回避する方法として「デュアルリング型」と呼ばれる接続方法があります。デュアルリング型は、回路を2重化することです。デュアルリング型は2つのリングにより成り立っており、1つは予備として設けられています。2重化回路にしておけば、万が一、断線などのトラブルが起きた場合でも予備のリングを使って逆回りで通信を維持できます。
バス型とは、ネットワーク上のすべての機器を1本のケーブルでつなげた接続形態を指します。バス型のメリット・デメリットには、以下のような要素があげられます。
【メリット】
【デメリット】
1本のケーブルでつながるバス型は、レイアウトがシンプルで小規模なネットワーク構成に向いています。また、機器を増やす場合はケーブルを足して接続するだけで良いので、パソコンやプリンターなどの追加が簡単です。一方で、トラブルがネットワーク全体に影響するリスクが高いことから現在ではあまり使用されていません。

ここでは、代表的なWANサービスを3つ紹介します。
各サービスの特徴を理解し、WAN構築の際の参考にしてください。
インターネットVPNは、インターネット回線を利用したWANサービスです。インターネットVPNのメリット・デメリットには、以下のようなものがあります。
【メリット】
【デメリット】
インターネットを利用するため、比較的コストを抑えてネットワークを構築できるのが特徴です。通信は暗号化して行いますが、不特定多数が利用するため外部からの脅威をすべて回避するのは困難です。また、ほかのトラフィックの影響を受けやすく、通信が不安定になる可能性があります。
IP-VPNとは、IP Virtual Private Networkの略称でプロバイダなどの閉域IP網を使ったWANサービスです。IP-VPNのメリット・デメリットには、以下のようなものがあります。
【メリット】
【デメリット】
IP-VPNは専用の回線を利用するため、情報セキュリティレベルが高いのが特徴です。また、ネット環境に依存せず安定した通信速度で利用できます。
広域イーサネットとは、プロバイダなどが用意したイーサネット網に企業のLANを直接接続して離れた拠点同士をつなげるWANサービスです。広域イーサネットのメリット・デメリットには、以下のようなものがあります。
【メリット】
【デメリット】
広域イーサネットは、第2層であるデータリンク層のサービスであるためLAN同士をつなげやすいのが特徴です。また通信速度が速く、拠点追加やプロトコル変更などにも柔軟に対応できるのがメリットと言えます。

LANとは、同じフロアや建物など限られた範囲をつなげたネットワークです。ケーブルを使用して接続する「有線LAN」と、電波を利用してつなげる「無線LAN」があります。一方で、WANは物理的に離れた場所にある拠点をつなげたネットワークです。
WANはインターネットと混同されやすいですが、ネットワーク範囲や使用するIPアドレスに大きな違いがあります。LANやWANを構築する方法はさまざまで、企業によって最適な手段は異なります。社内ネットワークを快適で安全に使用するためには、専門的な知識やスキルが必要です。「NTT東日本」が提供するサービス「おまかせITマネージャー」では、ネットワーク構築に関する豊富な知識を持つスタッフが管理・運用を一元的に行います。社内のネットワーク構築を検討中の方は、ぜひ「NTT東日本」へお任せください。

編集 NTT東日本編集部
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