「BizDrive AI Wi-Fi」ではAI技術の活用により、お客さまのネットワーク環境における変革をご支援します。
テクノロジーでビジネスの現場が変わる!(第91回)
Wi-FiのトラブルをAIで未然に防ぐ! BizDrive AI Wi-Fiの可能性
- 公開日
- 2026-01-20

Index
【1】Wi-Fiは仕事や生活の基盤になりつつある
「Wi-Fi」は、今や私たちの日常において欠かせない存在になりつつあります。
無線LANの規格のひとつであるWi-Fiは、有線LANを使わず、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの機器をネットワークに接続することができます。自宅や外出先でこれらの機器をWi-Fiに接続し、通信容量を気にせず動画を見たり、地図を検索する際に活用したりする人も多いでしょう。
最近では職場でも、Wi-Fiが当たり前のように使われています。特に、固定席を持たずに好きな場所で働ける「フリーアドレス」を導入するオフィスでは、有線LANを廃止し、Wi-Fiのみを採用しているケースも見られます。
Wi-Fiはオフィスだけでなく、教育現場でも急速に整備が進んでいます。文部科学省が2024年に発表した「令和5年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」という資料によると、全国の公立学校の普通教室における無線LAN整備率は、2024年3月時点で「96.2%」と、ほぼすべての教室で使える状況にあります。

普通教室における通信環境のグラフ。無線LAN整備率は96.2%と非常に高く、移動通信システム(LTE等)の整備率も合わせると、割合は98.3%まで高まる
「令和5年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)」5ページより引用)
このほか製造業では、IoT機器を活用するために工場にWi-Fiが導入されたり、小売業でも来店者の利便性向上のためにWi-Fi環境が整備されたりするケースも見られます。自治体では観光客に対するインターネットアクセスの提供、および災害時の通信手段や住民サービス向上のためにWi-Fiが導入されることもあります。
まとめると、Wi-Fiは今や日本のあらゆる場面で「使えて当たり前」と感じられるほど、広く浸透しており、我々の仕事や生活の基盤になりつつある、といっても過言ではないでしょう。
【2】なぜWi-Fiのトラブルは放置されがちなのか?
このように日常生活で当たり前のように使用されているWi-Fiですが、すべてのWi-Fiが便利に使えるわけではありません。場合によっては、通信品質の低下により「つながりにくい」「速度が遅い」といったトラブルが起き、利用者は不便を強いられることもあります。
Wi-Fiの電波は、室内のレイアウトや建物の構造によっては、電波が届きにくい“死角”が生じやすく、その死角の付近ではうまく接続できないことがあります。さらに、Wi-Fiに接続する端末が過剰に多い場合や、他の電波との干渉、Wi-Fiのアクセスポイントへの過負荷が発生すると、通信品質が低下し、速度が著しく遅くなることがあります。
Wi-Fiの通信品質が低下した場合、現場におけるオペレーションが停止し、日常の活動に直接的な影響が出る恐れがあります。たとえば、オフィスではオンライン会議が中断し、工場では機器の停止によって操業が止まる可能性があります。さらに、学校ではタブレットなどのIT教材が使えず、授業の進行に支障をきたすこともあります。
こうしたWi-Fiのトラブルは、Wi-Fiのアクセスポイントを再起動すれば回復することもあります。IT担当者がWi-Fiの不調に気付き、すぐにアクセスポイントの復旧対応に移ることができれば、早期のリカバリーが可能です。
しかしWi-Fiは目に見えない無線のため、トラブルが発生しているのか否か、どんなトラブルが起きているのかが把握しづらく、IT担当者がすぐに対応できない側面もあります。トラブルによって通信品質が低下してもある程度利用できてしまうため、Wi-Fiユーザが不具合を報告せず、問題が長期間放置されるケースもあります。
オフィスや工場のWi-Fiのつながりの悪さに辟易したユーザの中には、勝手に自前のスマートフォンを使い、テザリングをして仕事に利用している人もいるかもしれません。しかし、IT管理者の許可を得ていない端末を使用することはいわゆる「シャドーIT」であり、情報漏えいやマルウェア感染などのセキュリティリスクを呼び起こしかねません。
加えて、日本企業の多くは「IT人材不足」という課題を抱えており、Wi-Fiのトラブルまで手が回らないケースも多いのが実情です。総務省が2025年7月に発表した「情報通信白書(令和7年版)」でも、調査対象の約半数(48.7%)の日本企業が、デジタル化の課題や障壁として「人材不足」を挙げていました。
たとえIT担当者が社内にいたとしても、トラブルの原因を分析し、ネットワークの復旧を行うには相応の時間が必要です。特に遠隔地の拠点でWi-Fiのトラブルが発生した場合は、IT担当者が現地に駆けつけるまでWi-Fiが使用できず、業務が停止してしまう事態になりえます。
先に触れた通り、Wi-Fiは我々の仕事や生活の基盤ともいえる存在ですが、一度トラブルが発生し使えなくなった場合、利用者は不便を強いられることになります。Wi-Fiを継続的に利用するためには、トラブルが起こらないよう、安定稼働させるための取り組みが必要といえそうです。
【3】Wi-Fiのトラブルは、AIで未然に防ぐ!「BizDrive AI Wi-Fi」という解決法
Wi-Fiをトラブルなく、安定的に利用するアプローチのひとつに、「AI」を利用するという手法が存在します。それが、NTT東日本が2025年より提供している「BizDrive AI Wi-Fi」です(以下、AI Wi-Fi)。
AI Wi-Fiは、トラブルや課題が見えにくいWi-Fi通信をAI技術により顕在化させることで、ネットワークの改善と将来にわたる継続的な品質の維持を可能とするソリューションです。ネットワークにAI技術を導入することで、IT人材不足の課題解決や、ネットワーク運用状況の“見える化”を実現します。
AI Wi-Fiの特長のひとつに、ユーザが感じる通信の快適さをAIが自動で評価し、無線通信環境を瞬時に把握することができる機能があります。
この機能ではAIがネットワークの状態を、継続的に7つの指標(接続所要時間/成功した接続/カバレッジ/ローミング/スループット/キャパシティ/APヘルス[動作状況])で監視します。実際にWi-Fiを使用しているユーザの快適度がグラフでリアルタイムに確認できるため、通信のトラブル発生が事前に把握でき、Wi-Fiユーザからのクレームを待たずに、通信障害をプロアクティブに対応することが可能です。

AI Wi-Fiでは、組織全体の無線環境が瞬時に把握できるよう、ユーザの体感を7つの指標で可視化する
Wi-Fiに通信トラブルが発生した場合は、その原因をAIが自動で分析し、障害原因の割合や、いつ誰に影響があったかを可視化します。AIによってネットワーク状況が俯瞰的に見られるため、トラブルの全容把握と復旧を迅速に進めることが可能です。
通信トラブルを検知するだけでなく、そもそもトラブルが発生しなくなるよう、自動で最適な電波環境に変更する機能も備わっています。AIが電波の傾向とユーザの体感情報をモニタリングして学習し、快適な利用環境を維持するため電波を自動調整します。質の高い通信品質が長期的に維持できるため、IT管理者の負担が抑えられます。

AI Wi-Fiでは、利用環境と利用状況を日々学習し、ユーザ体感が最適になるよう自動で電波を調整する
【4】初期設定は“ゼロタッチプロビジョニング”複数拠点の一括変更にも対応
AI Wi-Fiは、こうしたAIによる自動最適化に加え、導入や運用のしやすさも大きな特長です。
AI Wi-Fiのアクセスポイントは「ゼロタッチプロビジョニング」(電源を入れるだけで、必要な設定が自動で適用される仕組み)に対応しており、施設のネットワークに接続するだけで、自動で設定がダウンロードされ、利用可能な状態になります。アクセスポイントの登録もアプリのQRコードを読み取るだけで行えます。
通信が開通したか否かは、アクセスポイントのLEDランプで確認できます。そのため、IT管理者が現地まで赴かなくても、現地のスタッフが動画を撮影し、その様子を共有することで、接続状況を確認することが可能です。
さらに、テンプレートやファームウェアの一括管理にも対応しています。複数拠点の設定変更も一括で可能となっており、統一した運用ポリシーの即時適用により設定のばらつきが防止できます。作業工数を減らすことにもつながり、運用コストの削減が期待できます。もちろん拠点単位、アクセスポイント単位の設定変更もでき、たとえば特定拠点のみファームウェアをアップデートしない設定もできます。
このほかにも、ブラウザ上で複数拠点の「通信の快適度」を一目で確認する機能も利用でき、わざわざ遠方地に足を運ぶことなく、通信の状況が把握できます。

ブラウザ上で複数拠点の「通信の快適度」を一目で確認する機能も利用できる
【5】まとめ:AIの力で、Wi-Fiに「つながる安心」を!
Wi-Fiのつながりにくさは、利用者にとってストレスを生む要因となります。オフィスでは業務効率が落ち、店舗・学校では顧客・生徒の満足度が損なわれ、工場では場合によっては操業に影響することもあります。こうした環境においては、Wi-Fiは今や欠かせない通信インフラであり、Wi-Fiの不調・トラブルは組織全体に悪影響を与えかねません。
しかし、AI Wi-Fiであれば、AIが自動でWi-Fi特有のトラブルを監視し、通信障害を未然に防ぐことができます。言い換えれば、Wi-Fi利用者が抱きがちな「つながらないかもしれない不安」を取り除き、「つながる安心」を提供することが可能になります。
Wi-Fiの安定は、日々の仕事や生活の安定にもつながります。もし自社のWi-Fiに、通信の遅さや途切れやすさといった不満を感じているのであれば、現在のWi-Fiをさらに一歩進めたAI Wi-Fiの導入を検討してみてはいかがでしょうか。