
ローカル5Gユースケースチラシ(製造・物流・プラント・建設・港湾)

導入いただいたソリューション:ローカル5Gソリューション

ローカル5Gユースケースチラシ(製造・物流・プラント・建設・港湾)
Index
Summary

| 拠点名 |
株式会社日本海水 赤穂工場 |
|---|---|
| 所在地 |
兵庫県赤穂市加里屋字加藤974番地 |
| 事業内容 |
塩および副産物(苦汁・塩化カリウム)の製造・販売 / 電力・蒸気の製造・販売 |
| 敷地面積 |
約16.5万㎡ (うち製塩工場:約8万㎡) |
株式会社日本海水は、国内の製塩業界でトップシェアを誇る企業であり、約40%の国内供給量を占めています。海から海水をくみ上げて塩を作るため、製造プロセスには気象条件が大きく影響しますが、業界唯一の2つの製塩工場を持ち、高品質な塩の安定供給を実現しています。
塩は家庭用や業務用の食塩をはじめ、医療現場や道路維持、水族館など多用途で必要とされるため、安定した供給体制が重要です。
今回のローカル5G導入プロジェクトを立案から主導してきた株式会社日本海水赤穂工場の山本様、中村様へお話を伺いました。

株式会社日本海水 赤穂工場 塩製造部 製造グループ長 山本 貴英さま
「塩は人間の生活に必要不可欠なものです。その安定供給が私たちの使命であり、全従業員がその必要性を認識しています。」
赤穂工場では1日650トン、年間21万トン(国内供給量の約20%)の生産能力を有しており、生産の効率化や安定供給を支えるため、製造工程や入出庫管理のデジタル化が求められておりました。しかし、製塩工場は約7万㎡と広大な敷地かつ製造設備が広範囲に点在していたため、有線ネットワークで構成すると配管・配線に係るコストがかさむことや塩を扱う設備であるため、物理的な通信ケーブルの接続点から錆が生じて断線する懸念もありました。また、ペーパーレス化の一環としてタブレット端末を導入しておりますが、無線LANのアクセスポイントは事務所や操作室にしか設置されておらず、製造現場の日報などは無線のエリア内に移動してから送信しなければなりませんでした。このような背景から、工場内の通信環境を無線化するため検討を進めることになりました。

株式会社日本海水 赤穂工場 塩製造部 設備・安全グループ 中村 晃輔さま
「工場の製造設備で使われている温度・圧力・流量・振動などの大量データをリアルタイムに把握して製造工程の全体を最適化するには、IoTセンサ等を接続するための通信環境が必要でした。」
工場内には電波の障害となる金属やコンクリートで覆われたプラントが至るところにあり、Wi-Fiで無線環境を整備しようとすると、アクセスポイントの数がかなりの台数になると想定していました。また、Wi-Fiは移動中に接続するアクセスポイントが切り替わると通信が途切れることもあり、実用的ではありませんでした。通信キャリア回線のLTEも選択肢に挙がりましたが、将来的にIoTセンサなどを多数接続したいと考えていたため、端末に対する回線利用料(ランニングコスト)が積みあがってしまいます。トラフィック状況によってはつながりにくくなるなど、公衆網は不確定要素が多く、工場の安定稼働には不向きであり、選択肢から外れました。
これに対しローカル5Gは、5Gの特長である「高速大容量・多数同時接続・超低遅延」に加え、自営網としての安定性と柔軟性を兼ね備えておりました。免許制かつ自社専用のネットワークを構築でき、SIM認証によって接続端末を制限するため、強固なセキュリティを確保できると考えました。免許不要のプライベートLTE(自営等BWA・sXGP)なども検討しましたが、兵庫県の「企業によるローカル5G導入支援」という事業で、赤穂工場で勉強会やコンサルティングを行ってもらうなどとした結果、赤穂工場にはローカル5Gが適していると判断しました。
最も重視したのは、5Gコア装置の信頼性です。専門家の助言などを踏まえると、大規模な工場で安定運用を目指すなら、キャリアグレードの信頼性が大前提になると考えました。
最終的に決め手となったのは、キャリアグレードの信頼性を備えながら、一番安価だったことです。正直に言うと、当初は高そうという先入観を持っていましたが、実際はとても現実的な費用感で提案して頂けました。また、無線局の免許は日本海水(自社)名義で取得したかったため、無線局免許取得支援オプションがあることも魅力でした。公開されている「ローカル5G免許申請支援マニュアル」を自力で読みこなして、電波法に基づく業務用の開設計画書など各種の書類を作成するのはさすがに難易度が高すぎます。免許関係の支援が手厚いのは心強かったです。もし無線局免許取得支援オプションがなければ、別途外部委託していたと思います。
東京都調布市のNTT e-City Labo内にあるローカル5Gオープンラボやローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティックスラボも見学させてもらいましたが、自動運転の無人搬送車が実際に走っているようなあのクラスのラボ設備は他社で聞いたことがありませんでした。

ローカル5Gオープンラボ
ローカル5Gオープンラボは、国立大学法人東京大学様とNTT東日本が産学共同で設立した国内初のローカル5Gの検証環境です。パートナー企業様が先端技術の実証、ユースケースの共創を可能とする環境を提供し、ローカル5Gの社会実装を加速していきます。
赤穂工場のローカル5Gは2024年6月に開波し、工場DXの推進に必要な信頼性の高い無線通信基盤を無事に整備することができました。実際に免許も取得でき、思い描いていたことが実現に近づいたことは率直にうれしいですね。端末を持って工場の敷地内を歩いてみると、電波環境はどこも安定していました。ノートPCを2台使って20TB(約2万GB)ぐらいのデータを送ってみましたが、かなり安定していました。
事前のエリア調査では、建物や設備の高さ、外観の材質まで考慮した上で、3次元的にシミュレーションしてくれました。電波の状況を直感的に把握でき、調査結果は分かりやすいものでした。実際に構築した際に電波測定を行った結果、電波環境は本当にシミュレーションに近いもので、見積段階で極めて高精度の調査結果をご提示いただいたことが分かります。まさに期待通りの電波環境でした。
自社内でもローカル5Gの取り組みは注目を浴びており、一連の取り組みは社内報でも大きく紹介され、期待感が高まっています。社内の意識変化も手応えを感じており、「DXの推進に向けて何か意見はありますか?」と尋ねても、以前はイメージの湧く人が少なかったと思いますが、ローカル5Gが導入されてからは、「ローカル5Gがあるならこういうことに使えない?」などと気軽に声をかけてもらえるようになり、DXに関する具体的な要望やアイデアがとても集まりやすくなりました。当社では若手でも自由に意見ができ、若手のチャレンジを後押しする社風があります。これを機に、工場全体でも改めて全従業員を対象にDXの基礎から研修を行おうと考えています。そうすることで多様な意見が集約できると期待しています。
当社は各製造工程の制御装置やタブレット端末などを順次、ローカル5Gに接続していきたいと考えています。多種多様なデータを蓄積しながら、AIによる画像解析、未来予測による業務の効率化や安定性の向上などに取り組み、少子高齢化などによる労働力不足や技術伝承など山積するさまざまな課題に挑んでいきます。 将来的にローカル5Gを活用した工場DXが進み、「人とデジタル技術の調和した工場に近づくほど、ローカル5Gへの依存度が高まっていくと想定されます。NTTグループには5Gコア装置の冗長構成など、より安定したサービスの提供を期待しています。

ローカル5Gユースケースチラシ(鉄道・空港・自動運転)
広大な敷地を保有するお客様向けに、広域カバレッジ、高速大容量の安定通信を特長とするローカル5Gによって、ベーシックな通信環境が実現可能です。特に製造業や物流業、エネルギー、プラントといった分野では、広範囲に渡る施設や設備が点在しており、安定した通信環境の確保が課題となっています。

電波干渉による不安定な通信

自社専用で安定・高速大容量通信

電波が届かない

広域なエリアカバレッジ

配線・配管・電源工事が高額

自社の投資で5Gシステムを構築可能
ローカル5G
NTT東日本のローカル5G総合サイトです。豊富な構築実績や、産学協同の検証環境である「ローカル5Gオープンラボ」の紹介など、ローカル5Gを活用して作り出す新しい未来の可能性を、ここから発信していきます。

ローカル5Gオープンラボ
国立大学法人東京大学とNTT東日本が産学共同で設立した、国内初となるローカル5Gの検証環境です。パートナー企業様が先端技術の実証、ユースケースの共創を可能とする環境を提供し、ローカル5Gの社会実装を加速させていきます。

ギガらく5G
キャリアグレードの本格的な5Gスタンドアローン機能と事前手続きから設計・構築・運用までのトータルITO(ITアウトソーシング)をワンパッケージにし、 手頃な料金で提供するマネージド型のローカル5Gサービスです。

マネージド・ローカル5Gサービス「ギガらく5G」サービス概要チラシと、ローカル5G関連チラシがダウンロードいただけます。
ギガらく5G/ローカル5G関連チラシ

ローカル5Gユースケースチラシ(農業・漁業)

ローカル5Gユースケースチラシ(教育・医療・防犯・防災)

ローカル5Gユースケースチラシ(その他ビジネス)
お気軽にお問い合わせください