夢洲コンテナターミナル株式会社さま ローカル5Gによる港湾運送事業のDX化実現に向けて ~夢洲コンテナターミナルの挑戦~

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  • 運輸業、郵便業
  • 職場のネットワーク環境の整備
  • フレッツ光・Wi-Fi・通信回線
更新日
2026-03-04

夢洲コンテナターミナル株式会社

導入いただいたソリューション:ローカル5Gソリューション

Summary

導入のポイント
大規模なターミナル全域を隅々まで無線エリア化
SIM認証による高いセキュリティとローカル5Gの信頼性
現場DX化で年間最大2,700万円のコスト削減へ

はじめに

イメージ:ロゴ
夢洲コンテナターミナルは、大阪港全体の国際競争力を高めるため、増大するコンテナ貨物需要や大型船の運航に対応すべく、夢洲地区に整備された国際コンテナ戦略港湾の高規格施設です。荷役作業の効率化、コンテナヤードの拡張、待機スペースの整備などを通じ、物流の滞留を防ぎ、全体のサプライチェーンの安全性を向上させています。
  • ロゴおよび写真については夢洲コンテナターミナル株式会社さまよりご提供頂きました

お客様の声

 夢洲コンテナターミナル株式会社は、大阪港・夢洲地区のコンテナターミナルの管理・運営を担っており、2004年の設立以来、西日本最長1,350mの岸壁を活用して大型コンテナ船の受け入れや効率的な荷役を実施しています。さらに、耐震強化や自動化システムの導入を進めることで、港湾物流業務の最適化を推進。国際コンテナ戦略港湾「阪神港」の中核施設として機能し、地域経済や国際貿易を支える重要な拠点となっています。

港湾運送事業のDXに向けて

 ローカル5Gプロジェクトを推進している夢洲コンテナターミナル株式会社の村木さまと丸尾さまへお話を伺いました。

イメージ:夢洲コンテナターミナル株式会社 事業所長 村木 亮一さま

夢洲コンテナターミナル株式会社 事業所長 村木 亮一さま

「日本の物流の大動脈とも言える港湾コンテナターミナルは、国内消費や生産活動を支える極めて重要なインフラとなっています。」

港湾物流の重要性

 日本は島国であり、輸出入の約9割が海上輸送に依存しています。港湾コンテナターミナルは、日本全体の物流インフラの要であり、その機能が停止すれば国内の品物供給に大きな混乱が生じます。特に関西圏においては、大阪港から輸入品が関西2府4県に供給されるため、効率的かつ安定したターミナル運営が極めて重要です。

 また、コンテナターミナルの運用が1週間停止するだけで、1日あたり約1,000本の輸送が滞り、広域にわたる品不足や経済活動の混乱が懸念されます。我々のミッションは「物流を止めないこと」です。

導入に至る背景

 夢洲コンテナターミナルでは5GHz帯アクセスシステムを利用しており、主に作業連絡やデータ伝送に利用されていました。しかし、業務現場では電波が届きにくい箇所が存在し、通信が途切れるリスクが課題として残っておりました。

 コンテナターミナルでは、遠隔操作による大型機械の制御やリアルタイム映像伝送、さらには各種センサ情報のリアルタイム共有など、今後のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けて、従来以上のデジタル技術の活用が求められてきます。こうした新たな通信需要に対応するには従来の無線システムでは限界があり、より高度な通信基盤が必要であると考えました。また、現場作業がサイバー攻撃等の影響を受けて通信が止まってしまうと、その分作業にも大きな影響が出てしまうため、安定して途切れない無線システムかつセキュリティ面を重視して検討していく上で、ローカル5Gが良いではないかと思いました。

ローカル5G導入への取り組み

夢洲コンテナターミナルの挑戦

 ローカル5Gには当初から興味を持っていましたが、広大な屋外の敷地、かつコンテナが日々移動するなどの条件下で無線が本当に使えるのだろうかという不安がありました。これまで誰もやったことがありませんでしたので。その後、NTT西日本側より現場で実証をしてみたいと提案を受け、我々としてはこの話に乗るしかないなと思いました。実は港湾業務におけるローカル5Gは全国的にも注目をされており、夢洲コンテナターミナル以外の全国ターミナルでも同じ現場課題を抱えておりましたので、我々が先頭になってこの取り組みを成功させれば普及は間違いないと思っておりました。

実証実験から実運用へ

 実証実験では、ターミナル内の照明塔にローカル5G基地局13基を設置し、実際のターミナル現場で電波測定や通信品質の評価が行われました。コンテナ同士の隙間や大型の現場設備の影響下でも、十分なエリアカバー率と通信速度が確認され、コンテナターミナル全域で運用が可能であることが実証実験で確認できました。2024年9月からはローカル5Gによる実運用が開始され、段階的に現場作業へ導入されました。クレーン周辺でも安定した通信が確保できていることが確認され、現場作業員からは「これなら作業が中断される心配がなくなった」との声が上がりました。

 従来は現場内でエリアごとに複数の無線アンテナを切り替える必要があり、切り替え時に通信が途切れてしまうリスクがありました。しかし、ローカル5Gは広大なターミナル全体を一つのネットワークとして構築しているため、遠隔操作やリアルタイム映像伝送においても遅延やズレが発生しにくく、安定した環境を実現しています。その結果、通信品質が向上しました。

現場のDX化で年間最大2,700万円のコスト削減を実現へ

 実際の運用として、遠隔操作でクレーンの動きをリアルタイムで確認しながら、トレーラーのGPSデータと連動した情報伝達を実施しています。トレーラー入場ゲートでのコンテナチェックは従来、コンテナの損傷などが見つかると連絡を受けた担当者が管理棟から約1km離れたゲートまでデジタルカメラを持って自転車で駆けつけて確認しており、その間の作業は停滞しておりました。現在はゲートでのチェック作業にハンディ端末を活用し、撮影した画像データをローカル5Gでサーバへ伝送し、関係者間で共有しております。これにより、従来と比べてコンテナの入出庫作業や、積み込み順のプランニングがよりスムーズで対応時間も大幅に短縮することができました。

 また、従来紙ベースで行われていたコンテナの積み降ろし作業指示や検査記録も、ローカル5Gによるリアルタイム映像伝送を活用することで、即時共有・確認が可能となり、担当者間のコミュニケーションが向上し、ヒューマンエラーの低減にも寄与しています。

 プランニングデータ(コンテナの荷上げ計画書)の電子化により、業務の効率化が図れます。これに伴い、印刷経費の削減、オペレータによる事前確認や作成業務の負担軽減、プラン変更時の対応工数の削減が期待されます。また、スマートデバイスを活用したコンテナダメージチェックを各ゲート・本船荷役などに展開することで、年間最大2,700万円のコスト削減が見込まれています。

夢洲コンテナターミナル株式会社 パース調整部 課長 丸尾 明さま

「ローカル5Gを使ってこれからもいろいろなアイデアを発想し、業務の効率化やここで働く人たちが安全に作業できるかを考えていきたい」

今後の展望

 今回のローカル5G導入は、夢洲コンテナターミナルにおける業務改善のスタート地点と思っています。今後は安定した通信インフラを活かし、高度な遠隔作業技術の導入やAIによるプランニングデータの自動更新・最適化システムの構築を目指し、港湾全体の効率化・安全性向上に取り組んでいきたいと思います。

 あのとき、NTT西日本から実証実験を提案がなければ、どこかのターミナルで同様の実験をやってくれないかと待っているだけでした。また、利用ができる期間まで5GHz帯アクセスシステムを使い続けていたと思います。

 我々が取り組んできたことを全国の港湾事業者にも展開していきたい。ローカル5Gシステム導入を促すモデルケースとなり、全国の港湾物流業務の効率化・安全性向上に寄与していきたいです。

イメージ:令和5年度「電波の日」近畿総合通信局長表彰

令和5年度「電波の日」近畿総合通信局長表彰

夢洲コンテナターミナル様は港湾エリアにローカル5G環境を構築し、港湾業務効率化や生産性向上を通じたスマート港湾の構築に取り組むとともに海上エリアでの活用を検討するなど、ローカル5Gの利活用の実現に向け多大な貢献をされました

広域無線LANソリューション

 広大な敷地を保有するお客様向けに、広域カバレッジ、高速大容量の安定通信を特長とするローカル5Gによって、ベーシックな通信環境が実現可能です。特に製造業や物流業、エネルギー、プラントといった分野では、広範囲に渡る施設や設備が点在しており、安定した通信環境の確保が課題となっています。

よくある広大な敷地での無線課題

  • イメージ:電波干渉による不安定な通信

    電波干渉による不安定な通信

    Wi-Fiでは、周辺環境の影響により電波干渉が発生し、通信が低速となってしまったり、通信が途絶されてしまうことがある
    イメージ:自社専用で安定・高速大容量通信

    自社専用で安定・高速大容量通信

    ローカル5Gでは、免許で守られた電波のため、干渉や他ユーザのトラフィック利用にとらわれることなく、高速大容量の安定利用が可能
  • イメージ:電波が届かない

    電波が届かない

    敷地が広大なため、電波が弱い・届かないエリアが発生し、業務効率が低下する
    イメージ:広域なエリアカバレッジ

    広域なエリアカバレッジ

    ローカル5Gは無線を利用したいエリアに合わせて個別構築することが可能なため、キャリア電波が届かない場所でも電波を利用することが可能
  • イメージ:配線・配管・電源工事が高額

    配線・配管・電源工事が高額

    敷地が広大であると、エリアカバー範囲も広いため、無線設備も多くなり、配線などの構築工事費用が高額になってしまう
    イメージ:自社の投資で5Gシステムを構築可能

    自社の投資で5Gシステムを構築可能

    選択するWi-Fiによっては、敷地が広域であればあるほど広域カバレッジのローカル5Gにコストメリット

    業務改革に向けた様々なDXツールとの組み合わせへの先行投資

 ローカル5Gは広範囲にわたる施設や設備を効率的に管理し、生産性向上やセキュリティ強化を図りたい企業様にとって最適なソリューションです。広域なエリアを保有する企業様の運用効率化やデジタル化推進に大きく寄与し、スマートファクトリー化や施設管理の基盤強化を支援します。

ローカル5Gが企業の現場DXを加速させる

 少子高齢化や人手不足に伴うDXニーズの高まりに伴い、大容量のデータ伝送や4K・8K映像の配信、リアルタイムでの通信などが求められるようになった昨今、ローカル5Gは地域課題を解決する無線ネットワークとして、多くの企業や自治体から注目されています。

 ローカル5Gは、免許制のためWi-Fiのように電波干渉の影響がなく、また自ら5Gシステムを構築・運用するため、パブリック5Gにように他のお客さまの利用影響を受けないことから高速大容量通信を安定的にご利用することが可能です。また、お客さまが5Gシステムを構築・運用することから上り・下り速度比率をカスタマイズすることができ、特に上り速度に偏重することで、これまでアップロードできなかった、もしくはアップロードに時間を要していた大容量データの伝送が可能となります。これにより、4K・8K等の高精細カメラを複数活用した遠隔作業支援や遠隔監視による現場把握の高度化等を実現します。

キャリアグレードな本格的機能を兼ね備えた「ギガらく5G」

 NTT東日本の「ギガらく5G」は、キャリアグレードの本格的な5Gスタンドアローン機能と月額30万円から申請手続き・設計・システム構築・運用まで一括で委託できるサービスです。
 ローカル5Gは導入する企業によって利用方法や利用エリアが大きく異なりますが、NTT東日本では、高品質かつ低廉なサービスの提供や多数の構築実績からお客さまのニーズやユースケースをしっかりヒアリングした上で、ご要望を反映したサービスの提供することができます。低コストでローカル5Gの導入を検討中のお客さまは、ぜひNTT東日本へお問い合せください。

特長01
キャリアグレードな機能・トータルITO

イメージ:キャリアグレードな機能・トータルITO
  • 準同期TDD※1に対応した機能など
    本格的な5Gスタンドアローン機能
  • 電波免許の取得からネットワーク設計、システム構築、さらには導入後の運用・サポートまでトータルITOをワンパッケージで提供
  1. 5G通信においてアップリンク通信のスロット数を高めた設定(スロット数:ダウンリンク4、アップリンク4)

特長02
導入しやすい利用料金

イメージ:導入しやすい利用料金
  • サブスクリプション型であれば、基本利用料306,900円/月(拠点)から利用可能で、工事費・トータルITO含み5年総額約2200万円※2でローカル5Gを利用可能
  • 基本利用料以外にRU・アンテナ利用料および工事費などの初期費用がかかります。
  • ご利用には本サービス専用のフレッツ光のご契約が必要です。(別途初期費用・月額利用料がかかります。)インターネット接続等の本サービス以外の用途では利用できません。
  1. 現場調査、機器、設置設定、免許申請などの導入から保守・サポートまでのトータル費用です。お客さまのご利用環境や構築内容によって料金は変動します。
    【5年総額の料金内訳:インドアRU1台、オプション無しの場合の概算料金】
    • ランニングコスト(基本利用料306,900円/月+インドアRU利用料26,400円/月)×60ヵ月
    • イニシャルコスト:サーバラック等付属品費704,000円+機器設置工事費1,320,000円

特長03
多用なシステムラインアップ

イメージ:多用なシステムラインアップ
  • 屋内・億倍やカバーしたいエリアなどお客さまのご利用ニーズ、ユースケースに対応する多用なシステムラインナップを展開。

特長04
選べる料金プラン

イメージ:選べる料金プラン
  • 導入しやすいサブスクリプション型、5G投資促進税制や今後の補助金なおの田泓を見据えた一括支払い型の選べる料金プラン。定額で5Gデータ通信使い放題。

特長05
柔軟なシステムスケーラビリティ

イメージ:柔軟なシステムスケーラビリティ
  • 実証から本格運用、既設ネットワーク環境の拡張などさまざまな利用シーンに柔軟に対応

関連するサービス

ローカル5G

NTT東日本のローカル5G総合サイトです。豊富な構築実績や、産学協同の検証環境である「ローカル5Gオープンラボ」の紹介など、ローカル5Gを活用して作り出す新しい未来の可能性を、ここから発信していきます。

イメージ:ローカル5Gオープンラボ

ローカル5Gオープンラボ

国立大学法人東京大学とNTT東日本が産学共同で設立した、国内初となるローカル5Gの検証環境です。パートナー企業様が先端技術の実証、ユースケースの共創を可能とする環境を提供し、ローカル5Gの社会実装を加速させていきます。

イメージ:ギガらく5G

ギガらく5G

キャリアグレードの本格的な5Gスタンドアローン機能と事前手続きから設計・構築・運用までのトータルITO(ITアウトソーシング)をワンパッケージにし、
手頃な料金で提供するマネージド型のローカル5Gサービスです。

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イメージ:ギガらく5G/ローカル5G関連チラシ

マネージド・ローカル5Gサービス「ギガらく5G」サービス概要チラシと、ローカル5G関連チラシがダウンロードいただけます。

ギガらく5G/ローカル5G関連チラシ

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